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大石峠には 14時29分に到着。
写真のように、大石峠から節刀ヶ岳
への縦走路上には、雪の上に踏み跡がない。
当初、大石プチペンション村には早く着き過ぎ、バスの時間までかなり待つことになるのでは と思っていたのだがとんでもない。
地図ではここからペンション村まで 1時間35分かかることになっているので、
その通りの時間を要したら 16時のバスには乗れないことになる (次のバスは17時46分)。
雪の上では無雪期程効率は上がらなかったようである。
大石峠からの下り道が凍っていないことを祈りつつ、少々焦りながら下る。
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しかし驚いたことに、こちらは雪の上に足跡は全く無い (先程のパーティは
芦川町側から登ってきたようである)。
雪の上には、写真のように 鹿かカモシカの足跡のみである。
なお、ありがたいことに、この雪はフカフカしており、しかも平均20センチ程の積雪で、多いところでも 50センチ程度なので安心して下っていける。
しかも柔らかい雪により足腰へのショックが軽減され、かなりスピードを上げることが可能である。
樹林帯を下り、やがて杉・檜の植林帯を抜け出ると、大石プチペンション村へ続く林道に到着。
時刻は 15時11分。 雪の斜面を登るにはかなり時間がかかるが、下りの場合は先に述べた条件も加わって効率が上がったようで、
地図上では 1時間のところを 44分程で下り着いたのだった。
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林道周辺の雪の上にはかなり足跡が残っている。こちら側から登ろうとしたものの、
登山道上に踏み跡がないので引き返したような風情である。
今朝程、目的のバスに乗り遅れて 6時58分のバスにてこちら側にやって来ていたら、小生も踏み跡のない登山道を登ることになった訳である。
フカフカした雪の登りはスノーシューを履いたとしても苦労したであろうし、さらには尾根上の雪の状態を考えると、
一番高い山 (黒岳) を
最後に残しておくのは 体力的にかなり厳しく、黒岳登頂は断念することになったかもしれない。
そう考えると、今回のコース取りは大正解であった。
林道を進むとやがて道は車道に変わり、新しくできた県道719号線の下を進むことになる。道路には雪が多く残っており、
しかも凍っているので山よりも歩くのに気を遣う。
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大石プチペンション村のバス停には 15時33分に到着。
小さく洒落たバス待合所にて着替えを行い、荷物を整理してバスを待つ。
芦川物産販売所からのバスは定刻に到着。乗客は小生 1人である。
幹線道路に出ると車窓から見る富士山、
そして道路周辺には日が当たって眩しく輝いている。
これは意外であった。大石峠からの下り斜面は木々に囲まれていて薄暗く、また大石プチペンション村も日が当たっておらず、
冬独特のドンヨリした天候という雰囲気だったから、こんなに明るいとは思わなかったからである。
日が当たらないオフシーズンの村はまさに寒村という感じである (失礼)。
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河口局前でバスを降り、河口浅間神社の駐車場へと向かう。
荷物を車に積み込んだ後、河口浅間神社に参拝する。
ここの杉の木は相変わらす素晴らしい。写真にある参道周囲の杉もそうだが、社殿の南側にある 7本の杉は御神木として存在感示しており、
一見の価値がある。樹齢は 1200年にも及ぶとか。
本日の登山は目論見通りスノーシューを楽しめたし、しかもほとんど人が踏んでいない雪の上を歩くことができたので大満足であった。
このようなスノーシューに適した穴場的な場所をもっと探して楽しみたいところである。
冬の山の楽しみが広がった気がする有意義な山行であった。
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