|
足下の雪の量が多くなる一方で、傾斜がかなり緩んでくると、やがて 御坂峠に到着。
時刻は 8時41分。
ここから右に進めば御坂山で、
雪の上には明確に複数の足跡が残っている。
目指す黒岳は左である。
雪の斜面には足跡が一つあるのみ。足跡には木の葉が詰まっていたので、昨日以前のものかと思われる。
この黒岳への道は下りに使ったことはあるものの、登りに使うのは初めてとなる。
雪に半分埋もれかけた御坂茶屋の脇を通り、黒岳へと進む。すぐに 御坂天神の祠が現れる。
|
祠から先を見ると、雪の上の足跡はかなり雪に潜っている。
また、この先 雪の原が続いているのを見て、スノーシューを装着することにする。
当初の目論見では、黒岳
に登った後にスノーシューを装着するつもりだったのだが、予定変更である。
祠の裏手にてスノーシュー装着。少々 準備に手間取り、8時53分に出発。
やはりスノーシューの威力は抜群。雪に残る足跡の方は極力雪の少ない場所を探しながら登っているのに対し、
小生の方は気にせずドンドン登っていける。
|
|
|
最初は緩やかな登りが続く。スノーシューでの歩きは至って快調。
雪に残る足跡の方は 時折 視界から消える。これは先に述べたように、雪の少ない場所を選んで登っているからで、
ほぼストレートに登っている小生とはなかなか交差しない。
目の前に高みが見えてくる。黒岳
と思うが、その手前にある 1,646m峰かもしれない。
雪の量は、平均 20センチ程度か。多い所では 40センチ程度である。
|
時折、樹林が切れて 左手に富士山
を見通すことができる。
右手の方には、南アルプス、八ヶ岳、
奥秩父の山が見えるのだが、枝が邪魔をしてほとんど見通すことができない。
尾根道を進む。
狭い尾根道の左側に雪庇ができている。両側とも緩やかな斜面なので、雪庇を踏み抜いても危険はないが、
こんな低山でも雪庇ができるのかと感心する。確かに右側から吹く風は、強く冷たい。
|
|
|
なかなか右側の山々を見通せずにストレスが溜まる。
それでも、樹林の隙間が大きい場所も少しはある訳で、それを見落とさないように注意して登る。
そして、ようやく八ヶ岳
の姿を枝の隙間から見通すことができた。
真っ白な頂は、周囲の黒々とした山々とは明らかに風格が違う。手前に漂う雲も、冬山らしくてなかなか良い。
|
快調なスノーシューであったが、傾斜がきつくなってくると、逆に効率が悪くなる。
かなり手間取る感じでモタモタしていたら、後から登ってきた若いカップルにかなり差を詰められてしまった。
1,646m峰に登り着いた所で、若いカップルに先に行ってもらう。
たしかに、この位の斜面になると、ツボ足の方が効率的である。
この 1,646m峰からは富士山
を見通すことができる。
富士山頂上は平らではなく、こちらからは真ん中が一番高い。恐らく、白山岳であろう。
標高は 剣ヶ峰に続く 3,756.4mである。
|
|