黒法師岳( 黒法師岳:2,067.4m ) 2010.05.08 登山



【PHOTO & 記録 黒法師岳 2】

右側が大きくガレて谷へと切れ落ちている場所を過ぎる。
右手前方には、ガレた斜面を持ち、稜線付近にササ原がある山が見える。もしかしたら、あれがバラ谷の頭かもしれない。
しかし、どういう訳か周囲の景色がぼんやりとしている。遠くの山などは霞んでしまっている。強い風も吹いているので、 黄砂が飛んできているような感じである。

なかなか良い休憩場所が見つからないまま登り続ける。 もう既に時刻は 10時20分を過ぎてしまっている。これでシャリバテを起こしてしまっては元も子もない。急な登り斜面の手前で休憩することにする。 時刻は 10時23分。

結局、立ちっぱなしで握り飯を食べることになった。
周囲を見渡すと、左方には、木々の間から大きくガレた斜面を持った山が見える。鎌崩 (カマナギ) なのかもしれない。

10分ほど休んで、出発。斜面を登る。
周囲は土の斜面。コバイケイソウと思われる草だけが、まばらに生えている。木の根がむき出しになった斜面を登り、大きな倒木を避け、 やがて尾根筋に辿り着くと、足下には ツガの若木、苔などが目立ち始める。
この辺になると、踏み跡がいくつも現れる。ただ、赤テープがしっかり付けられているので、迷うことはない。

道は左に折れ、狭い尾根の上を木々の間をすり抜けるようにして登っていくことになる。
左手には、連なる山々の稜線の一角が見える。頂上の右側は、気持ちの良さそうなササ原の斜面となっており、頂上付近から左側は、 一転して崩れやすそうな岩肌となっている。それら岩稜地帯のさらに左下方は、完全に崩れた砂のような斜面が見える。 恐らくササ原の斜面を持つピークは丸盆岳で、そこから左は鎌崩へと連なる尾根なのであろう。

足下には短いササが目立ち始める。 ここもササの上をいくつものルートが走っている。ただ、尾根が狭いので迷う心配はない。2本並んだツガ (と思うのだが) の大木の間を抜けると、 尾根は徐々に岩混じりとなって狭くなる。足下が岩と木の根の道を、木の間をすり抜けるようにしながら登っていく。
展望は徐々に良くなり、左手には、先ほどの丸盆岳から北へと続く尾根が良く見えるようになる。反対側、 右手には恐らく バラ谷の頭と思われる 先ほどのピークが見える。この辺の山は、皆 ササ原の美しい斜面を持つ一方で、 斜面が完全に崩れてガレた岩と砂の荒れた斜面を持っているようだ。

斜面の登りは目の前の高みにぶつかって、グッとその傾斜角度を増すようになる。 谷のようになった少々荒れた所を、ジグザグに登る。道はかなり急であり、ここまで登り続けてきた疲れも出て、少々ペースが落ちる。
喘ぎつつ上を見上げると、道の先、青空を斜めに切っている斜面の途中に、黄色の標示板らしきものが見えた。 長かった登りも、やっと区切りがつくのかと期待して行ってみると、それは 『 弁当転がし 』 と書かれた標示板であった (裏が黄色)
確かに、おむすびなら下まで転がってしまうような急斜面である。しかし、ここはまだ登り斜面の途中。一区切りついた訳ではなかったので、 ちょっとガッカリする。

と思ったら、そこから少し登ると、 主脈尾根に飛び出したのだった。時刻は 11時22分。
そこには写真のように、木に標識が付けられていた。但し、写真は、登ってきた方向とは反対側から撮ったもの。 従って、主脈尾根は、左に進めば丸盆岳、目指す 黒法師岳は右ということになる。
この尾根は、全面 ササ原となっていて大変気持ちが良い。



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