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10時22分、石尾根縦走路に合流。左に道をとる。
この道は、そのまま進めば鷹ノ巣山避難小屋に至り、鷹ノ巣山を巻いてしまう。すぐにさらに北側にある鷹ノ巣山へと続く尾根道に入る。
この尾根からは素晴らしい展望を得ることができる。やはり目立つのは富士山。
先程の榧ノ木尾根では木々が邪魔をしてなかなかスッキリとその姿を見ることができなかったが、ここからは遮るもの無くその姿を見通すことができる。
頂上を覆う雪の量も理想的。そして 右に 三ツ峠山、
左に杓子山・鹿留山を従えた堂々とした姿は素晴らしい
と言う言葉以外思い浮かばない。 |
また、
富士山から右に目を向ければ、
南アルプスの白き峰々に目を惹かれる。
意外と立派な大菩薩嶺の右後方には
悪沢岳が姿を見せ、
その少し離れた右には塩見岳がポコッと飛び出している。
そして、塩見岳のさらに右には農鳥岳、
間ノ岳、
北岳の
白根三山が続く。
白根三山の右には鳳凰三山が黒みがかって見え、
その右に真白き仙丈ヶ岳が見える。
これも素晴らしいの一言。今年もこのうちのいずれかの山に登りたいものである。 | |
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しかし、この尾根も日当たりが良いため、ほとんど雪がない。そして、溝のように抉られた道がぬかるんでいて、軽アイゼンにこびりつく。
先を見やれば、鷹ノ巣山の高みが近くなってきたが、その斜面にも雪はないようだ。
よっぽど軽アイゼンをはずそうかと思ったが、鷹ノ巣山を越えた下り斜面は西側になるので、雪が残っていそうである。
面倒くさいので軽アイゼンを着けたまま進む。そのため、本来の登山道を外れて雪のある部分を進むことにする。
本来なら許されないことだが、登山道以外には雪が結構残っていることから、冬道 ということで許してもらおう。 |
少し高度が上がってくると、
富士山がさらによく見えるようになる。
南アルプスの方も先程見えた山々の続きが見える様になり、
仙丈ヶ岳のさらに右にアサヨ峰、
そして甲斐駒ヶ岳が見えてきた。
やがて、鷹ノ巣山の斜面にかかる。やはり斜面に雪はほとんどない。
土と砂礫の道に軽アイゼンを効かせ、スピードを上げる。
そして、10時51分、鷹ノ巣山頂上に到着。頂上には結構な数の人達が憩っていた。
頂上からの展望は素晴らしいが、やはり富士山が一番目を惹く。
富士山の下に見える山は大峰であろうか。そのさらに下に見える余り起伏のない尾根の連なりは牛ノ寝通りのようである。 | |
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富士山の右には
三ツ峠山、
そして雁ヶ腹摺山が連なり、
さらには黒岳、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、小金沢山と続く小金沢連嶺があり、
さらに右には意外と立派な大菩薩嶺が見える。
写真はその大菩薩嶺を一番左にして、その右後方に赤石岳、
悪沢岳、
蝙蝠岳、塩見岳と続く南アルプスの山々を写している。
目を反対側の南東に向ければ、登り来たりし石尾根の後方に、
なかなか魅力的な形をしている大岳山、そして御前山が見える。
空は青く、また気温も意外と高くて寒さを感じず、本当に気持ちが良い。 |
頂上にて石に腰掛け、
握り飯を頬張りながら景色を楽しむ。そして、13分程休んだ 11時4分、七ツ石山を目指して出発する。
鷹ノ巣山の反対側の斜面を見やれば、案の定 雪がかなり残っており、
軽アイゼンが結構役に立ちそうである。
下る前に先の方を見ると、正面に日陰名栗ノ峰。そしてその右後方に飛竜山が見える。
その飛竜山の右には、三ツ山、そして本日 目指す雲取山があるはずだが、
木が邪魔をしてハッキリ確認できない。 | |