飛竜山再登山( 飛竜山:2,077m ) 2008.12.06 登山



【PHOTO & 記録 飛竜山再登山 1】

12月6日(土)、奥秩父の 飛竜山に登ってきた。
その前の週は那須岳を目指していたのに (結局 体調不十分で取り止め)、 1週間後には那須岳を止めて飛竜山というのも節操がないが、現地の天候、自分の体調等々を考えてのこと、 ご容赦戴きたいところである。
とは言うものの、節操がないのは事実で、前日の金曜日にどこに行こうか慌てて行き先を探し、ようやく見つけたのが飛竜山という次第である。
この飛竜山は今回で 2回目の登山となる訳で、できたらまだ登ったことのない山を目指したいところなのだが、 実は今回飛竜山に決めたのは、地図を見ていて一つの目論見が頭に浮かんだからである。
前回の飛竜山登山は、三条ノ湯からまずは 雲取山を目指し、 その後 雲取山から尾根を縦走。飛竜山頂上、禿岩を経て、北天のタル経由にて再び三条ノ湯に戻るというものであった。
今回は、目論見に従い、前回のルートとは反対側となる山梨県甲州市の一ノ瀬高原側から飛竜山を往復することにしたのである。

その理由は、今回 飛竜山と将監峠間を歩けば、奥多摩湖の北端である水根から登り、 鷹ノ巣山、七ツ石山、雲取山三ツ山、飛竜山将監峠、牛王院平唐松尾山、黒槐山(クロエンジュヤマ)、笠取山雁峠、燕山、古礼山、水晶山、雁坂峠雁坂嶺、西破風山、木賊山(トクサヤマ)、甲武信岳と続く、 奥秩父の主脈をつないで歩いたことになるからである。
もっとも、甲武信岳から国師岳間も未踏状態で、この部分も、以前歩いた 国師岳、大弛峠、朝日岳、金峰山瑞牆山と続く主脈縦走路との もう一つの分断部分となっている。
さすがにこの区間は日帰りではやれそうにもないため、恐らく今後も歩くことはないであろうから、今回の目論見も中途半端と言えばそれまでなのだが・・・。

ということで、12日の朝 4時過ぎに横浜の自宅を出発。
八王子ICから中央自動車道に入り、勝沼ICまで進む。勝沼ICからは 通い慣れた道を進んで、青梅街道へと入り、 途中、柳沢峠で富士山を写真に納めた後、久々の一ノ瀬高原へと向かったのであった。
小生の車には外気温度を示す機能がついているのだが、青梅街道を走っている時の外気はマイナス 2℃、凍結路面に注意しながらの走行であった。
従って、いつもは落合というところで左折し、犬切峠から一ノ瀬高原に入るのだが、今回は路面凍結を恐れ、 山道を避けてオイラン淵のところから一ノ瀬林道に入る。しかし、この道も舗装されてはいるものの道幅は狭く、 時刻は 7時を過ぎていることから通勤などの対向車が来るのを恐れながらの走行であった。
結局、対向車はなく、7時20分過ぎ、唐松尾山・笠取山、そして 和名倉山登山の時と同様に、 三ノ瀬の民宿の駐車場に車を駐めたのであった (1日 500円)
そして、7時28分、駐車場を出発。周囲は凍っているような感じで、寒い。
車道を少し登ったところで、将監峠へと向かう林道に入り、沢沿いの道を進む。クネクネとした林道を少々息を切らせながら登っていくと、 やがて大きく林道が右に曲がるところで、牛王院平への分岐が現れた。
飛竜山に登るには、そのまま林道を歩いて将監峠へと向かえば良いのだが、牛王院平はなかなか気持ちの良い所であり、 さらに林道歩きから解放されたいということで、林道から離れて、まずは牛王院平を目指すことにした。


話は少し戻る。

6時48分、青梅街道を進み、柳沢峠到着。
ここから見る富士山は素晴らしい。 車を駐め、写真を撮る。
しかし、大菩薩嶺登山口である裂石から、 この柳沢峠までかなりの距離がある。柳沢峠からの下りとはいえ、かつてここから裂石まで下ったのだった。いや、よくもまあ歩いたものだ。
いやいや、この柳沢峠をさらに先に進んだ落合から裂石まで歩いたのだった。道を間違え、どうしようもなかったとはいえ、 落合から柳沢峠への登りは苦しく、そして裂石までは恐ろしく長い距離であった (ここを参照)

上述のように、青梅街道をさらに先に進み、 オイラン淵のところから一ノ瀬林道に入り、一ノ瀬高原へと進む。
そして 7時20分、一ノ瀬高原近辺の山に登る時にはいつも車を駐めている三ノ瀬の民宿の駐車場に到着。
7時28分、身支度を調え、駐車場を出発する。
いつも通り、車道を少し登ったところで、将監峠への分岐に入る。やがて、牛王院平への分岐に到着。
ここで、将監峠にダイレクトに行かず、牛王院平経由の山道を進む。高度を上げるに連れ、周囲の山々が見え出す。左手には 間ノ岳から農鳥岳へと続く稜線が見えた。

歩く道には落ち葉が敷き詰められ、まさに日だまりハイク。
今回は天気予報に裏切られることなく、広がる青空、暖かな日差しに足取りも軽い。
歩き始めは寒く、マウンテンジャケットが必要であったが、登っていくうちに身体が温まってきたことに加え、 稜線に出てからの暖かい日差しにラガーシャツ 1枚で十分となった。

高度を上げて振り返れば、 富士山大菩薩嶺が大きい。
これもほとんどの木々が落葉しているお陰であるが、一方で枝が邪魔をしてなかなか山の全景を見ることができず、少々イライラする。
この写真の富士山も、ようやく枝々に邪魔をさせられることなく見えたもの。
しかし、今度は大菩薩嶺が隠れてしまった。 こちらから見る大菩薩嶺はスッキリとして美しい。

高度を上げ、周囲の木々が落葉樹からシラビソ (と思う) に変わってくると、 登山道に雪が目立ち始めた。
但し、かなり固くなっており、最近降ったものではないようである。凍った雪の上を、滑らないように慎重に進む。

駐車場から 1時間20分ほど、 周囲はカラマツ林に変わり、牛王院平 (ゴオウインダイラ) が近いと感じられる。
ザクザクと、固まった雪を踏みしめる音と小生のザックに付いている熊よけの南部熊鈴の音しか聞こえない。
静かである。
8時49分、牛王院平の分岐に到着。左に進めば山ノ神土から 唐松尾山和名倉山へと進むことになる。 右は将監平。
本来なら右の道を行くところだが、道から外れて気持ちの良い牛王院平の高みへと向かう。



飛竜山再登山データ

上記登山のデータ登山日:2008.12.06 天候:快晴単独行日帰り
登山路:三ノ瀬−牛王院下−牛王院平−将監峠−大ダル−禿岩分岐−飛竜神社−飛竜山−飛竜神社−禿岩−大ダル−将監小屋−牛王院下−三ノ瀬
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子IC−(中央自動車道)−勝沼IC−(青梅街道)−オイラン淵−一ノ瀬高原−三ノ瀬 (車にて)
交通復路:三ノ瀬−一ノ瀬高原−オイラン淵−(青梅街道)−(国道20号線)−大月IC−(中央自動車道)−八王子IC−(国道16号線)−瀬谷 (車にて)

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