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11時3分、禿岩への分岐に到着。
禿岩は帰りに寄ることにして、そのまま道を進む。そして、11時5分、飛竜権現の祠がある
飛竜山、
雲取山、
前飛竜へとそれぞれ道が分かれる三叉路に到着。
以前登った時は、飛竜権現は木の祠であり、しかも、それが無残にも倒壊していたのだったが、
今回は小さな石の祠に変わっていた。
考えたら、あれから 9年以上経っている。以前と同じ状況のはずがない。 |
早速、左に道を取り、
飛竜山へと向かう。
以前、雲取山からの縦走にて登った際は、
この飛竜権現に至らないうちに近道があって、縦走路から 13分程で飛竜山頂上に着くことができ、逆に、
飛竜山から飛竜権現に下る正規ルートの距離が意外に長かったのに驚いたのだった。
今回は、その飛竜権現からの飛竜山頂上に向かう訳で、その長い距離を覚悟して頂上へと向かった。
飛竜権現から 6分ほど登ると、目の先に飛竜山の頂上らしき高みが見えてきた。
やはり結構 距離がある。 |  |
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ルートはほとんどシャクナゲなどの樹林の中で、展望は利かない。しかし、時折 樹林が切れて遠くが見渡せる。
この写真もそのような中得られた光景で、正面左に木賊山が大きく見え、その右横に飛び出しているのが
甲武信ヶ岳、
そしてその右の高みが三宝山である。
三宝山の下には破風山(西、東)が見え、
その右に雁坂嶺、
その右手前の山は唐松尾山である。
あの堂々としていた西破風山が、意外に小さく見えるのには少々驚かされた。 |
最後の登りを喘ぎつつ登ると、
やがて道は緩やかになってきた。もう頂上は近いはずである。
登山道上の雪は少ないものの、恐らく一旦融けてまた凍ったのであろう。アイスバーン状の所が何ヶ所かあり、少々進むのに手こずる。
帰りは同じ道を戻るつもりだが、軽アイゼンを付けた方が楽かもしれない。
この 12月6日から 1週間経った 14日、かなりの雪が降って
飛竜山稜線上は 15センチほど積もった由、
6日にこの山に登ったのは正解であった。 |  |
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11時24分、飛竜山頂上到着。
三ノ瀬からここまで、縦走路上で 1人とすれ違ったきり他に誰にも会わなかった。
今回のようなルートをとる人はまずいないであろうし、三条ノ湯から
雲取山を目指す人はいても、
飛竜山に登る人はこの季節少ないであろうから、人がいないのも当たり前か・・・。
私としては大変静かな山旅ができ大変嬉しい限りである。 |
飛竜山頂上はほとんど樹林に囲まれ展望が利かないのだが、
唯一 南面が開けていて富士山を見ることができた。
前回はほとんど展望を得られなかったので、これは嬉しい限りである。
頂上で昼食にし、30分ほどの大休憩。
休んでいる間に人が来るかと思ったが、先に述べた通り誰も来ない。頂上独り占めだが、樹林に囲まれてそれほど明るくない頂上のため、
少々 居心地が悪い。
11時55分、頂上出発。
往路を戻る。 |  |