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縞枯山への足跡は明瞭についているが、北横岳への登りのように踏み固められた状況ではなく、
時として雪に足をとられる。
足跡の中にはワカンの跡もあったが、ここではワカンを履くのが正解なのかもしれない。
樹林帯の登りに入る前に振り返れば、北横岳が見える。後方の白い部分は 先程 北横岳ヒュッテ前から見えた所である。
先程はそこが北峰かと思ったのだが、そこより左にある樹林部分の方が高く見えるので、そちらの方が北峰なのかもしれない。 |
北横岳の右手前、
今居る場所のすぐ前には雨池山が大きい。
なかなか良い形の山であるが、記憶では、この雨池山から展望は得られなかったはず。
今日は欲張らずに縞枯山往復で下山することにしよう。 | |
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前回この北八ヶ岳に登ったのは 2007年の 11月。その時も積雪があったものの、
量が少なかったので、本日と同じルートをとって北横岳に登り、
その後、大岳を往復して北横岳に戻った後、三ツ岳、雨池山と進んで、この縞枯山を通過し、さらには茶臼山にも登ったのだった。
その時のこの縞枯山への登りは、長丁場の後だったのでかなりへばった思い出があるが、
今日はその半分以下の距離しか歩いていないにも拘わらずここの登りは結構苦しい。
軽アイゼンを着けていてもかなり足を取られるし、頂上直下の急斜面では、
足を斜面に蹴り込んで足場を確保しつつ登らねばならない状況であった。 |
かなりバテバテになりながら尾根に登り着く。
時間は 11時47分。
前回はこの尾根に登り着いた所に縞枯山の標識があったのだが、今回はそれが見つからない。
よく見ると、左に延びる尾根の先の方がここより高い気がする。標識の場所が変わったのかと思い細長い尾根を先に進んでみたのだが、
それらしき標識は見つからず仕舞いであった。
前回はここからさらに先に進んで展望台となる岩場まで行き、そこで展望を楽しんだ後は、茶臼山へと向かったのだった。
本日はそれ程の元気もないし、雪の上の足跡も消えてしまっているので、無理はせずに往路を戻ることにする。 | |
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この尾根上も強い風が吹き抜ける。
風に身体を揺らされながらも、何とか 南八ヶ岳を写真に収める。縞枯れた木々の向こうに見える白黒の世界は、何とも不思議な光景である。
暫し 細長い頂上をウロウロした後、11時58分に下山開始。往路を戻る。
上述のようにこの斜面は登るのに苦労したが、下りも結構苦労する。
結局 ここでも滑ってしまい、またまたカメラは雪まみれ。掃除にかなりの時間を取られる。 |
雨池峠には 12時14分に戻り着く。
道を左にとって往路を戻り、山頂駅へと向かう。
言い忘れたが、縞枯山への登りで 2人の下山者と擦れ違ったのだった。結局 踏み跡は沢山あったものの 縞枯山で会ったのはその 2人だけであった。
つまり 頂上は一応 独占できたことになる。
山頂駅に向かう雪原の上には、その 2人のうちの 1人が履いていたスノーシューだかワカンだかの跡がついている。 | |