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順調に進み、三ツ岳との分岐を通過。時刻は 9時44分。
分岐から少し進んで振り返れば、三ツ岳方面がよく見える。
前回 北横岳に登った時には、
この三ツ岳にも登っているが、その頂上に至るまでかなりの岩場続きだった記憶がある。
現在は、その時の積雪量とは比べものにならないくらい雪が多いので、本日 三ツ岳に行くのは難しいという気がする。 |
9時47分、北横岳ヒュッテに到着。
ヒュッテ前では先行者が 1名休んでいた。
ヒュッテ自体は閉まっており、外にあるトイレだけが使えるようになっている。
日差しも温かく、風も穏やかであるので、小生も休憩することにする。
握り飯を食している内に、先行者は出発。先行者の足下を見るとアイゼンなどは着けていない。やはり今日はアイゼンを着ける機会はないのだろうか。 |  |
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握り飯を食べ終わって暫し 小屋周辺を散策。
登山道の右手、北の方角にうっすらとではあるが浅間山の姿を見つけることができた。
出発にあたって少々考えた。記憶ではこの後 登りが続き、
そのまま北横岳へと至るはずである。
ということは、途中でアイゼンが必要と分かっても、なかなか装着が難しくなるはず。
ということで、軽アイゼンを装着することとし、9時58分にヒュッテ前を出発する。
小屋を過ぎるとすぐに登りが始まる。最初は樹林の中の登り。軽アイゼンは役には立つものの、必ずしも必要という状況ではない。 |
斜面は徐々に急になり、
やがて樹林帯を抜け出す。見上げれば 北横岳 南峰が目の前である。
しかし、樹林帯を抜け出した途端に、もの凄い風が左から吹き付けてくる。油断をすると風に身体を持って行かれそうである。
また、悪いことに、小生は帽子を被っており、メガネには偏光グラスを装着している状態。風に帽子や偏光メガネを飛ばされぬようにしながらの登りとなった。
そして、10時11分、南峰に到着。写真を撮ろうにも、風が強く、
なかなかシャッターを切ることができない。少し 北峰の方に進んで、
蓼科山を撮るのが精一杯であった。 |  |
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風があまりにも強いため、南峰に止まることは叶わず、すぐに北峰へと向かう。
北峰方面を見れば、先行者が北峰への登りにかかっている。
南峰と北峰の間はほぼ平らな尾根道となっており、普通なら気持ちの良い歩行ができるところである。
しかしこの日はここでも風が容赦なく吹きつけ、身体をよろめかせる。
帽子と偏光メガネを飛ばされぬように手で抑えながら進む。 |
左手を見れば
蓼科山が見える。
ただ、南峰の時と同様、ここからの眺めは、北横岳から派生する尾根にその姿をかなり隠されてしまっており、
あまり格好良いとは言えない状況である。
山頂部分だけが白く、またちょっと幅広い台形という姿は、失礼だが どういう訳か愚鈍なロバ を連想してしまったのだった。
右手を見れば、南八ヶ岳がその姿を見せている。
赤岳と
阿弥陀岳が覇を競うように並び、
その間に中岳、そして赤岳の左には横岳、硫黄岳が見える。
今朝程 よく見えた天狗岳は硫黄岳の下方に東西 2つの頂上を見せている。 |  |