鎌倉散策 ( 朝比奈切通、十二所果樹園展望台 約 149m ) 2019.4.5 登山



【PHOTO & 記録 鎌倉散策 7】

13時35分、光触寺の山門を出て、そのまま まっすぐ進む。

すぐに県道に突き当たるので、左に曲がって県道沿いに進み、今度は明王院を目指す。

なお、県道に出る手前にあった自動販売機にて飲み物を購入し、一気飲みする。
水を持たずに散策をするなど以ての外の行為である。反省。

県道を西へと進み、明石橋の信号手前にて側道 (写真) に入り、 突き当たりを右に進めば、やがて正面に明王院が見えてくる。

13時41分、明王院に到着。
ここも山門周辺のサクラが満開で、気持ちが良い。

明王院の創建は 1235年、開山は鶴岡八幡宮別当・阿闍梨定豪で、発願者は四代将軍 藤原頼経とのこと。
この場所、十二所は政所 (まんどころ) から見て鬼門の方位であったため、鎌倉の安泰を願って、 鬼門よけとして五大明王を祭る寺として建てられたとのことである。

茅葺きの本堂が印象的で、ここも静かな風情のある寺であるが、残念ながら明王院の境内は撮影禁止。
そういうこともあって、残念ではあるが散策本番ではこの寺を割愛することにする。

13時44分、明王院を後にして県道へと戻る。

県道を鎌倉方面に 700m程進めば、浄明寺バス停に到着。
バス停の北側は浄妙寺の駐車場になっている。
その駐車場のところで右に曲がり、暫く進めば、やがて正面に浄妙寺の山門が見えてくる。
ここもサクラが満開で素晴らしい。時刻は 13時54分。

山門を潜り、拝観料 100円也を払って境内を進む。

浄妙寺は臨済宗建長寺派の古刹で、鎌倉五山の第五位。
源頼朝の忠臣、足利義兼が 1188年に創建し、初めは極楽寺と称したが、足利尊氏の父、貞氏の時代になって極楽寺を修復し、浄妙寺に改めたとのこと。

この浄明寺参拝にて 鎌倉五山全部を巡ったことになる (但し、寿福寺は、境内立ち入り禁止のため、中門から眺めただけ)

本堂は写真のように寄棟造 (よせむねづくり : 屋根形式として 4方向に傾斜する屋根面) の銅板葺きで、 『 起り (むくり) と呼ばれる膨らむような形の特徴ある屋根になっている。
本尊は木造の釈迦如来坐像。

本堂に参拝した後、本堂の左手を回って階段、坂道を登り、石窯ガーデンテラスへと進む。

石窯ガーデンテラスは、浄妙寺境内にある洋館を改装して作られたカフェ&レストランである。
この洋館は、元々は 1922年 (大正11年) に貴族院議員 犬塚勝太郎氏の自宅としてドイツ人の建築家によって建てられた建物なのだそうである。

ステンドグラスの窓もあって、なかなか立派な建物であるが、中は完全にレストランに改装されてしまっているらしく、 そのためか、鎌倉市の景観重要建築物には指定されていないとのことである。

石窯ガーデンテラスの前を過ぎ、さらに少し登ると、浄妙寺の裏山の下部に至り、 そこの崖にやぐらを見ることができる。

ここには、足利尊氏の弟である 足利直義の墓 (写真) がある。
足利直義は、尊氏とともに建武の中興に参加したが、のちに不和となり、最終的に直義はこの付近にあった浄妙寺の末寺 延福寺に幽閉され、亡くなったとのことである。

以上で満足して、14時7分、浄妙寺を後にする。
しかし、ろくに下調べをしなかったため、この浄妙寺では見逃してしまったものがある。

それは、『 鎌倉 』 の地名の由来 (他にもいくつか説がある) となったという鎌足稲荷神社で、以下のような話が伝わっている。

藤原鎌足が乳児の時、稲荷大神から鎌を授けられ、以来、常に鎌をお守りとして身につけていて、大神の加護を受けていた。
やがて、大化の改新を成し遂げた後、鹿島神宮に参詣する途上で相模国 由井の里に宿泊した際、夢の中に老人が現れ、『 あなたに鎌槍を授けて守護してきましたが、 大化の改新を成し遂げたのだから、授けた鎌槍を我が地に奉納しなさい。』 と告げた。
お告げのままに鎌槍を埋納し、祠を営んでお祀りしたのが、鎌足神社である。

『 鎌倉 』 の地名は、鎌足が鎌を埋納したことによるとのこと。

鎌倉駅まで歩くべく、県道204号線沿いに進む。
鶴岡八幡宮前からは段葛 (だんかずら) を歩く。段葛のサクラはほぼ満開。しかし一方で、満開を待たずにもう葉が出始めている。
それにしても平日というのに人が多い。

鎌倉駅には 14時31分に到着。
JR横須賀線にて大船駅まで行き、駐車場には 14時58分に戻り着いたのであった。

本日は、鎌倉散策の下見と言うことで朝比奈切通を中心に歩いてみたが、なかなか面白いコースで大変楽しむことができた。
しかし、十二所果樹園展望台から光触寺までの山道確認、鎌足神社の視認など、積み残しも多いため、もう 1度行くべきであろう。
それにしても、水を買い忘れた失態は恥ずかしい限りである。



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