一通り境内を見て回った後、車道まで戻って左へと進む (鶴岡八幡宮側から見れば丁字路を右折)。時刻は 12時丁度。 この宝戒寺周辺は交通量が多いので本番当日は要注意である。 少し進むと、道路右手に 『 ← 北条高時腹切やぐら・東勝寺跡 』、 『 ← 祇園山ハイキングコース 』 と書かれた標識が出てくるので、標識に従って左の道に入る。 写真にあるカーブミラーの後方に標識がある。 | |
民家の立ち並ぶ道を暫く進んで、やがて東勝寺橋を渡る。 この東勝寺橋は大正13年に建造されたアーチ橋で、 関東大震災の復興期にはこのようなアーチ橋が多く建造されたものの、今はそのほとんどが撤去されているため、 当時の姿を保っている希少な橋とのことである。 また、橋の下を流れる滑川 (なめりがわ) は、 両岸が石垣やコンクリートの人工物になってはいるが、なかなかの渓谷美を見せており、紅葉の時期はさぞかし美しいであろうことが想像される。 |
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橋を渡ってさらにまっすぐ進む。 柵の傍らにある説明書きには 『 国指定史跡 東勝寺跡 』 とあり、
そこには 「 1333年、新田義貞の鎌倉攻めにより、時の執権 北条高時はこの東勝寺にて一族郎党とともに自害し、
鎌倉幕府は滅亡した 」 といったことが書かれている。 | |
そこから少し先に進むと車道は終わりとなり、人造丸太が横に敷かれた山道に入る。 ここが祇園山への登山口で、
傍らには 『 祇園山ハイキングコース 』 の案内図も立っている (写真)。 |
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山道に足を踏み入れると、すぐに左手奥にある崖の基部に 『 北条高時の腹切やぐら 』 が見えてくる。 無論、高時がこのやぐらの中で切腹したということではなく、
自害した高時とその一族郎党を供養するためのやぐらであろうと思われる。 しかも、やぐらに通ずる道にはトラロープが張られていて立入禁止となっており、 さらに傍らには、「 腹切やぐら 霊処浄域につき参拝以外の立入を禁ず 宝戒寺 」 と書かれた立て札が立っている。 | |
参拝したいとの気持ちは強く、一方、
トラロープの趣旨はロープにぶら下がっている注意書きにあるように 「 あぶないので入ってはいけない 」 ということのようなので、
ここは自己責任の下、禁を犯してトラロープを潜ることにする。 ロープを潜り少し進むと、崖を刳り貫いたやぐらがよく見えるようになる。 |
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