火打山 ( 火打山:2,461.8m ) 2013.6.13 登山



【PHOTO & 記録 火打山 8】

先を見やれば、雪原の向こうにガスが流れ、なかなか幻想的である。
しかし、これ以上ガスが濃くなっては、この先が心配になる。先を急ぐ。

『 天狗の庭 』 と書かれた標示板の前を 12時55分に通過。
火打山方面を見やれば、 その姿が見えるものの、火打山自体に再びガスが掛かり始めている。恐らくこれが火打山の見納めになるだろう。

木道を登り、雪の斜面を少し進んだ後、下りに入る。
こちら側もガスが少し湧き始めている。

高谷池の縁と思われる高みから高谷池、 そしてヒュッテを見下ろす。

この高谷池にもガスが流れ始めている。
気をつけないと、水を汲み上げている穴に落ちてしまうので、慎重にガスの中を進む。

高谷池ヒュッテには 13時7分に到着。
休憩しようとすると、管理人の方から声を掛けられる。
何でも十二曲りの上部にアイゼンを置き忘れた方がおられ、もし帰りに見つけたら杉野沢にある苗名の湯に預けて欲しいとのこと。
無論何の問題もないので、見つけたら届けると約束する。

13時12分、ヒュッテを出発する。
ヒュッテの裏手に回り、黒沢岳の斜面を横切る場所まで進む。途中、広い雪原があるが、 幸いなことにこちらにはガスが湧いていない。

順調に進み、 『 ← 笹ヶ峰、山頂 →、5/9km 』 の標識を見たところで、 火打山方面を振り返れば、 写真のように完全にガスが被さってしまっている。
こうなると、このタイミングで下山してきたのは正解だったのかもしれない。

黒沢岳の斜面を横切っていく。
火打山を登り終えたので少々気が緩みがちだが、 斜面の足の置き場には慎重さが必要である。気を引き締めて進む。

富士見平の上部には 13時38分に到着。なかなか気持ちの良いところである。
グリセードのまねごとをしながら斜面を下る。

下の写真は、富士見平から樹林帯へと入る所。
残雪がまだかなり多く、この辺が豪雪地帯であることを感じさせてくれる。

順調に進んでいくと、雪も終わりになる頃、残雪の縁に黒いケースに入ったアイゼンを発見する。
その後も順調に足を進め、15時1分に駐車場に戻り着いたのであった。

約束どおり、帰りに苗名の湯に立ち寄ってアイゼンを届けたところ、 受付の方が 「ああ」 との一言で受け取られてお終い。これでは会話が続かない。
別に礼を求めていた訳ではないのだが、本日擦れ違った方々の中のどなたが置き忘れたのか 位は知りたかったところである。

最後にこのようなことはあったものの、今回も残雪の山を大いに楽しむことができ、 さらには一旦失望させられた状況が好転し、 火打山の素晴らしい姿を見ることができ、 遠くまで遠征してきた甲斐のある山行であった。



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