檜洞丸 ( 檜洞丸:1,601m ) 2017.1.18 登山



【PHOTO & 記録 檜洞丸 2】

やがて道の傍らに、小さい蜂の巣のような蕾を持つ低木の群落が現れる。
その木にいくつかある枝分かれの部分が皆 3つに分かれているので、これが話に聞いていたミツマタであると気付く。
ミツマタの花の蕾を見るのは初めてなので、これは嬉しい。

なお、ミツマタの花期は 3〜4月とのことで、 この白いハニカム構造を為している一つ一つが黄色い花となって咲くらしい。

『 檜洞丸 3.9km 』 の標識を 7時52分に通過する。

この辺りは右に下っていく斜面に木々が少ないため展望が開ける。
かといって、知っている山が見える訳ではないのだが、すぐそばに見える山はなかなか形が良く、 しかも朝日が当たり始めているのでかなり魅力的である。
地図で調べると権現山のようである。近くにもう一つ権現山があるので、区別するために箒沢権現山と呼んでいるらしい。

暫く冬枯れの道が続くが、道が大きく左にカーブする付近から再び常緑樹が現れ始める。
先程と同じくアラカシ、シラカシ、アセビなどが見られる他、ツガやトウヒなども混ざっている。

ほぼ水平であった道もやがて緩やかに下り始める。
『 ゴーラ沢出合 0.2km、檜洞丸 3.2km 』 の標識を過ぎると、前方下方に雪で白くなった河原が見えてくる。

さらに緩やかに下り、やがて桟橋にて堰堤を越えると、そこはゴーラ沢出合であった。 時刻は 8時10分。

丁寧にもそこには地図が置かれており、 それによれば東沢を渡った後に東沢に合流するゴーラ沢を渡るようにとなっている。
ただ、周囲の状況を見れば、2回も渡渉する必要は無いようなので、東沢の渡渉 1回で済ますべく、場所を選んで流れを渡る。

水量は少ないので岩伝いに渡っていけるが、この時期は岩に氷が付着している場合があるので、 要注意である。

写真に見えている流れが東沢。写真右手にてゴーラ沢が合流している。

東沢を渡り、雪の河原を左へと進む。 すぐにコンクリートの階段が現れ、そこには 『 展望台 1.2km、檜洞丸 2.9km 』 の標識が置かれている。

階段を登り終えると鎖場となるが、足下に雪は無く、登りの時には鎖は不要である。

なお、鎖場の途中に、鎖を固定するコンクリートで石を固めた支柱のようなものが出てきたが、 これを見た瞬間に過去にここを通ったことを思い出す。

先に述べたように、この道は 3度下りに使っているものの、 本日このゴーラ沢出合に至る迄、当時の記憶を甦らせるものは全く無かったのだが、この鎖場を見て沢に下り立った時のことを思い出したという次第である。
やはり、主稜縦走の最後で疲れ果て、 記憶も曖昧になっていたようだ。

鎖場を終えると、急登が始まる。足下には雪も現れ始めるが、 まだ疎らな状態であるため、軽アイゼンなどは不要である。

足下に小さな岩がゴロゴロしている中、斜面をジグザグに登る。
周囲の木々には意外にもアセビなどの常緑樹が多く見られる。

道の方は少し緩やかになったかと思うと、 再び急登というパターンを繰り返しながら高度を上げていく。
足下の雪は多くなるが、凍ってはいないためそのまま登り続ける。



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