雁ヶ腹摺山 (雁ヶ腹摺山:1,874m) 2013.2.10 登山



 2年前の 2013年の登山記録です。
 従って、現地の状況は 当時と変わっていることが考えられます。ご了解下さい。
 また、一部 記憶の曖昧なところが有り、従って 記述内容に誤りがあるかも知れません。その場合は
 ご容赦願います。 2015年2月


【PHOTO & 記録 雁ヶ腹摺山 1】

2月9日から三連休であるが、中日の 10日(日)に山に行けることになったので、 早速行き先を検討する。
条件は、ノーマルタイヤの車によるアプローチが可能等々 何時も通りであるが、中でも強く望むのがスノーシューが使用可能な山である。 先般の御坂山塊におけるスノーシュー登山が殊の外面白かったことによるためだが、そうなるとすぐに 北横岳入笠山霧ヶ峰という山々が頭に思い浮かぶ。
いずれも車とバスを組み合わせればアプローチが可能であり、スノーシューの活躍の場も間違いなくあるはずだが、人気スポットであるがために人も多いはずであり、 そのことを考えると少々怯んでしまう。

もっと静かな山歩きができる場所をということで考えた挙げ句、思い浮かんだのが奥秩父の 雁ヶ腹摺山である。
スノーシュー購入のきっかけとなった大弛峠までの雪の林道歩きと同じパターンが期待できるのではと、二匹目のドジョウを狙っての浅知恵によるものである (尤も、1匹目のドジョウも捕まえてはいないのだが・・・)
つまり、昨年 4月に冬季通行止めになった雪の川上牧丘林道を、柳平から大弛峠まで歩いて 国師ヶ岳に登ったのと同様に (その時はスノーシューを持っておらずワカン使用)、 現在冬季通行止めになっている真木小金沢林道を大峠まで歩き、そこから雁ヶ腹摺山に登ろうというものである。シチュエーションがほぼ同じであり、 雪を大いに期待してのことである。
ただ、ここでしっかりと関係部門に電話をして道の情報を得ればよかったのだが、金曜日の晩、そして土曜日では官公庁も休みでそれは叶わず、 先日の水曜日に降った雪、北に位置する 大菩薩嶺の雪の状況から判断して、 間違いなく林道に雪が積もっているであろう との見込みで行くことを決定したのであった。

後はアプローチであるが、ピストン登山は味気ないと思い、まずは中央本線大月駅近くの駐車場に車を置き、 大月駅 7時発のバスで真木小金沢林道手前にあるハマイバ前まで行く。ハマイバ前からその真木小金沢林道を登って大峠に至り、 そこから雁ヶ腹摺山に登った後、状況を見てその先どう進むか判断するという形にした。
雁ヶ腹摺山登頂後については、例えば、さらに近くの姥子山に登った後、姥子山近くの奈良子林道を下って先程の真木小金沢林道に合流し、 ハマイバ前まで戻る (ハマイバ前発大月駅行きのバスは 17時15分がある)
あるいは、姥子山に登ってから金山鉱泉に下り、そこからタクシーにて大月に戻る。 さらには、少々ハードになるが雁ヶ腹摺山から大峠に戻って黒岳に登り、 黒岳からは湯ノ沢峠に下って、そこから先程の林道に下るルートをとってハマイバ前に戻る など結構バリエーションが考えられる。

何時もより少し遅めの 5時少し前に自宅を出発する。 天気予報では晴れとなっていたが、空には雲が多い。
何時もどおり国道16号線を進む。普段はそのまま八王子バイパス経由にて中央高速道八王子ICに至るのだが、本日はナビに従い、 圏央道高尾ICを目指す。早朝のためバイパス経由よりもスムーズに進むことができた気がするが、 昼間は車が混みそうな道なので、このルートの使用は時間帯を考えねばならないであろう。
八王子JCTにて中央高速道に合流し大月ICを目指す。時間的にかなり余裕があるにも拘わらず、性分なのであろう、ついついスピードを出してしまい、 ナビ表示の到着予定時間がドンドン早くなる。
あまり早く着きすぎても寒い中でバスを待つのは大変と、急遽予定を変更して手前の上野原ICで高速道を下り、国道20号線に入って大月を目指すことにする。 なお、この頃になると上空には雲一つ無い青空が広がりテンションが上がる。

大月駅の北側にある タイムズの駐車場には 6時40分に到着。 簡単に身支度をして、踏切を渡り、大月駅前のバス停まで歩く。
出発時刻よりも 5分程早くバスは到着。バスの中で暖をとれたのはありがたい。
バスは定刻通りに出発。乗客は最初から最後まで小生 1人 (運転席の横に バス会社の人が 1人乗っていた)。 日曜日の早朝ということもあるのだろうが、最近 山行の際にバスを使う度に 貸し切り状態が続く。 余計なことであるが、その度に赤字路線ではないかと心配してしまう。


ハマイバ前までは 30分弱の道程で、7時25分に到着。
バス停前で身支度をしても良かったのだが、運転手ともう 1人の方もバスを降りて一服するようだったので、その目の前でバタバタと支度をするのが嫌で、 本格的な身支度は後回しにしてそのまますぐに林道を登る。

道路周辺には雪があり、この後が楽しみになる。
途中、日当たりの良い場所でスパッツを装着し、上着を縦走用のものに着替えて進む。
雪は日陰部分に圧雪された状態で残っているものの長くは続かず、ほぼアスファルトの状態が続く。少々焦る。

緩やかな登り勾配の林道歩きが続く。
地図では、ハマイバ前から大峠まで 3時間10分となっているので、この長い林道歩きは覚悟していたものの、 林道上にお目当ての雪が一向に現れないのが辛い。
やがて、見上げると、青空をバックに 南大菩薩の山々の連なりが見えてきた。 写真の山は恐らく右のピークがハマイバ丸、そして左のピークの右下辺りが 天下石のある所、ピークの左下付近が米背負峠と思われる。

林道を進んでいる途中、数台の車が小生を抜いていった。 中にはミニショベルを積んだトラックもあったので、少し嫌な予感がする。

8時12分、この真木小金沢林道のゲートに到着。ここからは一般車両 冬期通行止めである。
車両が入り込んでいないのであれば、この後 林道が雪に覆われていることが十分に考えられるのだが、先程 小生を抜いていった数台の車は、 ゲート付近に見当たらない。ますます嫌な予感が高まる。

立派な 『 恩賜林 』 と刻まれた石碑を過ぎて暫く進むと、 前方に山頂付近が樹氷にて白くなった山が見えてきた。その中腹には林道も見える。
最初、この山を雁ヶ腹摺山かと思ったのだが、 どうやら白谷丸のようである。そうなると、左斜面の下った所に湯ノ沢峠があることになる。
ゲートを越えた後も道路上に雪がほとんどない状態が続く。

林道の勾配はそれ程ではないものの、 単調な歩きに嫌気がさすとともに、一向に雪が足下に現れないのでイライラする。
たまに雪が現れても、ホイールローダによる除雪がなされているようで、車がしっかり通れるような状態になっている。 どうやら、工事車両が入っているようで、この先も林道上の雪は期待できないようである。

8時56分、左に分かれる林道が現れた。こちらの林道を進めば湯ノ沢峠に行けるようである。 地図では、この分岐から湯ノ沢峠まで 1時間30分、大峠へも同じ時間を要することになっている。
湯ノ沢峠への道の方が雪がありそうなので、よっぽど そちらに進もうかとも思ったが、湯ノ沢峠付近は何回も通っているのに対し、 雁ヶ腹摺山の方は 21年ぶりとなるので、やはり大峠を目指すことにする。

アスファルト歩きが続き、背中のスノーシューが重い。スノーシューは 2kgあるはずである。

テンションが上がらない状態が続いていたのだが、湯ノ沢峠への分岐から 20分程登ると、 周囲がかなり開けるようになり、南の方を見れば、 滝子山の向こうに 富士山の山頂部分が見えてきた。 お陰で 少しテンションが少し上がる。
そして、林道を進んで高度が上がっていくに連れ、富士山もドンドン姿を現すようになり、 9時27分には 写真のように、富士山の左半分が見えるようになる。
なお、富士山の手前にある山は滝子山である。

さらには、右手前方に 雁ヶ腹摺山と覚しき山が見えてきた。
ここでさらにテンションが上がるはずだが、雁ヶ腹摺山とは反対側の斜面に そこを横切る林道が見えたので、先はまだまだ長いことが分かり、 途端に気分が萎える。
スノーシュー歩きができていれば、こんな気持ちにはならないだろうに と思いながら進む。

やがて、前方から大きな鉄製パイプを沢山積んだ大型トラックが下ってきた。 これで先の方で工事が行われており、そのために除雪がなされていることが確実になった訳で、 2匹目のドジョウなどという甘い考えは吹っ飛んだのであった。



雁ヶ腹摺山登山データ
上記登山のデータ 登山日:2013.2.10 天候:快晴 単独行 日帰り
登山路:ハマイバ前−真木小金沢林道ゲート−大峠−雁ヶ腹摺山−白樺平−奈良子林道− 姥子山西峰−姥子山東峰−姥子山神社−姥子山東峰−姥子山西峰−奈良子林道−百間干場−金山峠−金山鉱泉
交通往路:瀬谷−(国道16号線)−八王子バイパス 相原IC−(町田街道)−医療センター入口 −(八王子南バイパス)−高尾山IC−(圏央道)−八王子JCT−(中央高速道)−上野原IC−(県道506号線)−上野原高校入口−(国道20号線)− 高月橋入口−(国道139号線)−大月市民会館入口−タイムズ第一駐車場−(ここまで車)−大月駅−(バス)−ハマイバ前
交通復路:金山鉱泉−(タクシー)−タイムズ第一駐車場−(ここから車)−大月市民会館入口− (国道139号線)−高月橋入口−(国道20号線)−相模湖駅前−(国道412号線)−平山坂下手前−(県道54号線)−角田−中津−(県道65号線)− 一本松−依知−(県道508号線)−下当麻−(県道52号線)−相模原公園入口−(県道507号線−県道50号線)−中央林間−鶴間二丁目− 下鶴間−(かまくらみち)−上瀬谷小入口−上瀬谷小東側−(海軍道路)−瀬谷 (車にて)

雁ヶ腹摺 1、   雁ヶ腹摺 2、   雁ヶ腹摺 3、   雁ヶ腹摺 4、   雁ヶ腹摺 5、   雁ヶ腹摺 6  もご覧下さい。


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