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食事をしながら、この後のことを考える。
スノーシューが使えるのなら、登ってきた林道を戻ることも吝かではなかったのだが、ただ歩くだけという状況では林道はもう通りたくない。
そこで、この後、姥子山に登り、金山鉱泉に下ることにする。
雪の量、そして道が分かるか 心配であったものの、
林道を戻るよりはましであろうと割り切ることにする。
姥子山が初めて登る山であることも動機付けになっている。
12時17分、山頂を後にする。
山頂から少し下り、標識に従って左に道を取る。
ありがたいことに、こちらも雪の上に踏み跡がある。 |
雁ヶ腹摺山の高さは 1,874m、
そして姥子山の高さは 1,503mなので、基本的に下りがずっと続く。
途中、大きな岩がゴロゴロしている少し平坦な場所を抜けると、再び下りが続く。
こちら側の雪の量も思った程多くない。しかも、こちらは南東斜面のためであろうか、雪がグズグズ状態の所が結構ある。
ドンドン下っていくと、やがて下から年配のご夫婦が登ってこられたので少し話をする。
聞けば、 金山鉱泉に車を駐めての登山とのこと。
これでルート上に問題がないことが確認でき、安心する。
写真は そのご夫婦の足跡。 | |
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さらに斜面を下っていくと、やがて白樺平と呼ばれる平らな場所に下り着く。時刻は 12時53分。
ここには標識があり、姥子山は左、金山峠はまっすぐとなっている。
雪の上の足跡は先程のご夫婦のものも含め、金山峠方面のみについており、姥子山方面にはない (写真)。
しかし、ここで姥子山を回避してしまっては面白くない。 雪も 10センチ程度なので、迷うことなく左に道をとる。 |
足跡のない雪の斜面が続くが、
途中には まばらながらテープがつけられている上、道らしき部分の雪が少し凹んでいるので迷うことはない。
途中から右の方へと進んでいき、斜面を下っていくと、下の方に林道のカーブミラーが見えてきたのだった。
そして、林道に下り立つと、姥子山はそのまま真っ直ぐに林道を横切って進むことになっており、
林道を右に進めば大月駅・金山峠とある。
林道の先の方で先程のルートと合流するのであろう。 | |
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姥子山を目指す。当然、こちらは雪の上に足跡はない。
林道から階段を下りた後、暫く緩やかな斜面を登る。
少し傾斜がきつくなり始めると展望が開け、またまた
富士山が見通せるようになる。
やがて、イメージ的に
黒川鶏冠山への最後の登りのような岩場を登ると、狭く横長の高みに登りついた。
ここが西峰と思うが標識などは一切ない。 |
一旦下ってさらに先へと進む。
途中、展望が開け、先程見えた
富士山とその周辺の山に加え、
杓子山、鹿留山、
御正体山などの山々が確認できるようになる。
写真 中央左の三角形の山が御正体山。
御正体山の右に台形の山が見えるが、台形の上底左側が鹿留山、右側が杓子山である。
そして、雪の無い岩場を登り返すと、
今度はそこに姥子山東峰の標示板が置かれていた。時刻は 13時20分。 |
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小さな頂上は、南側がすっぱり切れ落ちているので、展望は素晴らしい。
残念ながら、富士山
とその周辺の山々は最早 霞み気味であるものの、
丹沢山塊、
奥多摩の山々を見ることができる。
北西の方向には、先程登ったばかりの
雁ヶ腹摺山が大きい
(写真)。 |