烏帽子ヶ岳( 烏帽子ヶ岳:2,194.5m ) 2013.11.16 登山



【PHOTO & 記録 烏帽子ヶ岳 2】

左膝を気にしながら喘ぎ喘ぎ登っていくと、7合目 (飯島ルートとの合流点。 ここにだけ合目の標示板がある) の手前で単独の登山者に追い抜かれる。
今日は頑張ろうという気力が全く湧かず、抜かれたついでに食事をとることにする。自分で言うのも何だが、 登山口を出発してから最初の休憩まで、かなり時間を引っ張るのが常である小生としては珍しいことである。

七合目には 9時41分に到着。
そこを過ぎると、今まで樹林が邪魔をしてなかなか見通せなかった南アルプスが、少しだけ見通せるようになる。
写真は赤石岳、 小赤石岳方面 (写真 真ん中)。 その左には荒川前岳、中岳、 そしてその左に荒川東岳 (悪沢岳) が見える。

七合目付近からは、登山道上を雪が覆うようになるが、その量は少ない。
しかし、高度を上げていくに連れ、雪の量は少しずつ多くなってくる。

山の右斜面を横切っていくようになると、右手樹林越しに中央アルプスの赤梛岳、 田口岳方面が見えるようになる。
ただ、その下方にはガスが湧き始めていて、それらの山々を飲み込み始めている。 これでは烏帽子ヶ岳頂上からの展望は無理かもしれないと思い、 気力がますます萎える。

写真は、既に下からのガスにかなり飲み込まれつつある田口岳 (トリミングしてある)

雪の量は少しずつ増えてくるが、歩行に問題がある程ではない。

シロクモナギ (この呼び方、 場所については後述) が近づいてくると、少し上方が見通せる様になるが、 何と目指す烏帽子ヶ岳方面にもガスがかかり始めているではないか。
先程まで、青空をバックにしたあの姿が嘘のような状況である。
これでさらに落ち込む。
本当に今日は踏んだり蹴ったりである。

徐々に周囲は白い世界に変わりつつある。
久々の雪の世界で、本来なら喜ばしいところであるが、本日はこの先 展望も期待できないようであり、 全く気持ちが上向かない。
黙々と登っていくしかないが、登りはシロクモナギからさらに急になる。

やがて、南アルプスを見通せる場所に到着。
崖の縁なので足下に注意だが、ここからの南アルプスの眺めは素晴らしい。
しかも、時刻は 10時を過ぎているので、逆光状態は脱しつつあり、ズラリと並ぶ山々がよく見える。

こうやって南アルプスの方が晴れているのを見ると、 やはり本日は二児山、黒河山、笹山、入山という本来の目的の山に登りたかったという気持ちが強くなる。残念である。

写真は 左から北岳間ノ岳西農鳥岳、農鳥岳

8/10の指標を 10時18分に通過する。
キツイ登りがずっと続く。周囲は完全に雪の世界へと変わる。



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