大菩薩嶺( 大菩薩嶺:2,056.9m ) 2010.1.30 登山



【PHOTO & 記録 大菩薩嶺 7】

凍った道に気を遣いながらも快調に足が進む。
少々驚いたのは、この丸川峠経由のルートで登ってくる人の数が意外と多かったことである。私とは全く反対廻りのルートとなるが、 展望などの楽しみを考えると、あまりお薦めできない気がする。まあ、人それぞれであるが・・・。

展望がほとんど利かないこの道も時折、樹林越しに奥秩父の山々を見ることができる。 写真は今朝ほど上日川峠の駐車場から見た光景とほぼ同じ。右端に 東・西破風山、 そしてその左に武信白岩山、そして木賊山の大きな山容へとつながり、 木賊山の左に申し訳程度に甲武信岳が顔を出している。 そしてミズシ、富士見へと繋がる奥秩父主脈である。

そしてこちらは意外と立派な形をしている 飛竜山。 見る角度によって、かなり形の違う山である。残念ながら、飛竜山からさらに右に連なる 雲取山の方は見ることができなかった。

こちらの道は景色もほとんどなく、黙々と進むだけである。
また、何度も言うようだが、北側斜面なので、日も当たらず、雪が残っており、何回も踏まれた雪は凍っている箇所が多い。 軽アイゼンを付ければ、何の問題もない道であるが、物臭な性格故、分かっていても面倒くささが先に立つ。

すぐに丸川峠かと思っていたら、意外に距離がある。
おまけに、足下が滑りやすいこともあって、結構時間を食ってしまったようである。
大菩薩嶺の頂上から 40分程歩いた頃、 ようやく富士山が見える場所に辿り着いた。 こうなれば、丸川峠も近いはずと思っていると、そこから 10分程で丸川峠に着いたのだった。
ただ、最後の下り斜面がこれまたいけなかった。溝状に抉られた道を下るのだが、溝の底には凍った雪が張り付いており、 先ほどまで歩くのに苦労した道よりも傾斜がある分 始末が悪い。恐る恐る足を進め、峠には 11時58分に到着したのであった。

丸川峠にある丸川荘の前を通り、 小屋の裏手に回ってみる。
ここには木彫りの地蔵尊があったはずである。地蔵尊を最後に見たのが、2001年の正月に登った 黒川鶏冠山以来となるので、 9年も経過していることになるが、地蔵尊はちゃんとあるべき場所に鎮座していたのだった。
ただ、2001年の写真にある地蔵尊は、右手に錫杖を持っているが、現在の地蔵尊は錫杖がない。よく見ると、可哀想に右腕が無くなっている。 誰かがわざとやったのでなければ良いが・・・。

丸川荘から聞こえてくるラジオが、正午の時報を告げる。
後は下り一辺倒のはず。まずは 富士山に向かって進む。
富士山は南に位置しているので、もうこの時間では逆光となって周囲の空に溶け込み始めている。
しかし、前回の甲武信岳に続いて、 富士山を見ることができたのはラッキーであった。

ここからは雪も無く、日だまりハイクとなる。黙々と下る。

全く雪のない斜面をジグザグに下る。
結構 長いと感じ出した頃、右下に沢の流れが見えてきた。そして、12時47分、斜面を下りきり、沢沿いの平らな道に飛び出したのであった。
沢沿いの道を暫く進むと、やがて冬期ゲート横の駐車場に到着。ここからは車道歩きである。
朝方は、車道から南アルプスの山々を見ることができたが、さすがに今の時間では空に溶け込んでよく見ることができない。 代わりに振り返れば、青い空をバックに 大菩薩嶺がその姿を見せてくれたのであった。
裂石の駐車場には 13時6分に到着。


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