安平路山( 安平路山:2,363.1m ) 2012.6.23 登山



【PHOTO & 記録 安平路山 6】

この安平路山頂上はササと樹林に囲まれていて狭く、展望は全く得られない。
また、前ページで行き詰まった所と書いたが、実際には この後も奥念丈岳方面へとルートは続いているのである。
しかし、奥念丈岳方面はササが多く生え、どこがルートか分からない状態である。
なお、真新しい標柱には、安平路山と書かれた部分の左右に、それぞれ 『 至 摺古木山 』『 至 奥念丈岳 』 と書かれている。

また、頂上には三角点も置かれている。

頂上には 先客 2名がおられた。 これで休憩舎横に駐まっていた車の持ち主全員が判明したことになる。
2人はすぐに下山したので、頂上独り占め と喜びたいところだが、ここもブヨが多く、顔や手に纏わりついて ユックリ休むこともできない。 それでも、空腹には勝てず、ブヨを追い払いながら何とか握り飯を頬張り、一息ついたのだった。

12時44分、下山開始。
下山時、再び白ビソ山が見えたが、その後方にある山も見ることができた。どうやら摺古木山の左にある高みのようである。 これから越えていかねばならない山が多く、少々ゲンナリする。

13時12分に避難小屋前に戻り着く。ここで 先程の 2人に追いつくが、小生が休憩している間に先に出発される。
なお、2人のうち 1人は頭から虫除けネットを被っておられた。この時期の登山には必携かもしれない。
というのは、おでこをブヨに刺されてしまったらしく、帰宅後おでこが腫れ上がってしまい、皮膚科の医者に行く羽目になってしまったからである。
ブヨに刺されて腫れ上がったことはかつてなかったので驚いたが、考えたら、昨年の池口岳にて シロフアブに刺されており、また 同じく昨年 赤石岳からの下山中、 何気なく掴まった木の幹の裏に蜂がいたらしく、手を刺されてしまったのだった。
これらを考慮すると、山では虫に対する対策も必須である。

避難小屋からは登りが中心になるので、 疲れた身体には辛い。
それでも白ビソ山までは順調に進み、13時44分に白ビソ山に到着。ここで 先程の 2人を追い越す。
しかし、ここから摺古木山まではアップダウンが続き、本当に辛かった。
最初はほぼ平坦な道が続くが、下りに入った後は、次々に高みが現れる。それ程勾配はきつくないのだが、 登り終わったかと思うと次の高みが現れるので精神的に参る。
特に 摺古木山手前にある 2,168.5mピーク、そしてようやくそれを越えた後の小ピーク、そして摺古木山への登りが辛かった。
ヘトヘトになりながら 14時36分、摺古木山に戻り着く。

摺古木山で暫し休憩。途中で、先程の 2人が追いついてくる。
ここでもブヨの攻勢は凄まじく、顔や手に纏わりついてジッとしていられない。
なお、展望の方はかなり霞んできてしまっているとともに、それぞれの山に雲がかかり始めている。 それでも木曽駒ヶ岳、 宝剣岳はよく見えるので、本日 それらの頂上に立った方々は大いに楽しんだことであろう。

14時45分、2人より先に下山を開始する。
帰りは周遊コースをと思っていたのだが、展望もあまり得られない状況になってきたので、ここは 直登コースを戻ることにする。
摺古木山からは下り一辺倒なので足が進む。

15時2分に直登コースと周遊コースの分岐を通過。 その後も順調に足を進め、15時30分に休憩舎前に戻り着いたのだった。
休憩舎の横にはスバル フォレスターが 1台駐まっているだけ。先程の 2人の車であろう。これで勘定が合う。
しかし、これで終わりではない。まだ長い林道歩きが残っている。
本日 休憩舎に泊まると思われる数人のパーティと擦れ違った後、林道を下る。下りなので、往路よりも早く歩けるのがありがたい。
途中、先程の 2人が乗ったフォレスターが止まってくれ、車に乗りませんか という有り難い申し出を戴いた。しかし、 ここまで来たら最後まで歩きたい とお断りをしてしまった。
乗せて戴けるとは全く思っていなかったので、お断りの言葉しか出ず、御礼を申し上げなかったのが悔やまれる。

さすがに最後に長い林道歩きがあるとくたびれる。
途中>いくつか水が湧き出ている場所があったので、ペットボトルに汲んでチビチビと飲みながら歩く。先にも述べたように摺古木山、 そしてこの林道には水場が豊富にある。
簡易ゲートを通過したのは 16時27分。そして、車を駐めた舗装道路との境に着いたのは 16時39分であった。

安平路山は休憩舎まで車で来てしまえば、さほど厳しい山では無い。 途中のササが煩わしいが、結構 それが楽しくもある。
しかし、山としては 展望のある摺古木山の方が魅力的であった。安平路山は 玄人受けする山と言えるのかもしれない。
二年越しの目的を果たせたので自分としては満足である。



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