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そして、周囲をよく見ると、南アルプスも見えるのに気がついた。
しかしながら、コンディションは悪く、ぼやけたシルエット状態である。それでも、塩見岳、
荒川東岳 (悪沢岳)、
荒川中岳を確認することができる。
暫し、平らな道を進むと、前方に摺古木山らしき高みが見えてきた。
また、御嶽らしき山も少しだけ見ることができる。
道の方は樹林帯の中の下りとなる。周囲の木々はシラビソやトウヒだろうか。
再び登りに転じて樹林の中を登って行くと、登り着いた所が摺古木山頂上であった。時刻は 10時12分。 |
頂上はさして広くはないものの、
設置されたばかりと思しき標柱の他、一等三角点、そして御料局三角点が設置されている。
また、結構 樹林に囲まれてはいるものの、北側が大きく開けており、そちらの展望が素晴らしい。
まず目に飛び込んで来るのが、先程 ここまで来る間にチラリとその姿が見えた御嶽。
1ヶ月ほど前に登ったばかりの山だけに、とても親しみを覚える。
御嶽の左には白山らしき未だ雪の多い山も見えるが、
少々霞み気味である。 | |
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そして、御嶽の右には
乗鞍岳が見え、
さらに右には笠ヶ岳、
そしてさらに奥穂高岳、前穂高岳が続いている。
残念ながら、この時期、そしてこの時間ではこれらの山々をクッキリ、ハッキリと見ることは叶わないが、それでも天候の状況から余り期待していなかっただけに、
こうして見ることができたのは大変嬉しい。
今年は是非奥穂高岳のリベンジ登山を果たしたいものである。
この頂上で握り飯を頬張るが、それにしてもコバエが煩い。そう言えば、
同じ山域の経ヶ岳でも苦労したのだった。
顔や手に纏わりついてジッとしていられない状況である。 |
10時27分、
摺古木山を後にして安平路山を目指す。ここからの道はササが煩いとのこと。
下り斜面に入ると、今度は中央アルプスがよく見えるようになってきた。
写真の一番左が麦草岳。その右に木曽前岳と続いて、一旦下った尾根は木曽駒ヶ岳へと盛り上がる。
木曽駒ヶ岳の左手前はもしかしたら三ノ沢岳かもしれない。木曽駒ヶ岳の右には中岳、
宝剣岳が小さな突起として続き、そこから少し下った尾根は手前から現れた様に見える熊沢岳、東川岳にて再び盛り上がっている。 | |
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東川岳からグッと下った尾根は空木岳の尾根によって再び盛り上がる。
しかし、その空木岳は南駒ヶ岳の北沢尾根が手前に張り出していて、
その姿をあまり見ることができない。
こちらから見る南駒ヶ岳は堂々としていてなかなか魅力的である。そして、南駒ヶ岳から右には先程述べたように
仙涯嶺、越百山が続いている。
青空ではないのでスカッとした感じは無いが、それでもこれら登ったことのある山々を見ることができて大変嬉しい。
ササの斜面を滑らないように注意しながら下る。ここからはササが煩く、
足下が見えないので要注意である。 |
前方を見やれば、
なかなか形の良い高みが見える。
次に登ることになる白ビソ山かもしれない。
しかし、ルートとしては一旦大きく下って登り返すことになるので辛いところである。
足下のササは噂通り繁茂し、道がよく見えない所が多々ある。
この先苦労しそうである。 | |