目次 . 掲示板 つれづれ日録 あーとだいありー 展覧会の紹介 ギャラリーマップ
リンク集 スケジュール ギャラリー日程 道内美術館の日程 アートな本棚 その他のテキスト

雪まつりが終わったあとの大通公園つれづれ日録の題字2003

 前のページ  次のページ

 4月30日(水)

 桜が咲いた。

 S-AIRの、レジデンス作家を選ぶための下調べに、豊平にある事務局へ。あす1日の詮衡会が延期になったので、ゆっくり見ていたら、半分くらいしか資料に目をとおせなかった。

 豊平2条通を、豊平川の近くまで歩く。
 国道36号と東北通の、ちょうど中間の通りである。
 36号も、古い店などが多く、交通量のわりには古びた街という印象が強いが、この2条通りはもっと古い。店もあまりなく、木工所などがあって、寂れ度は、きのう行った小樽に近いものがある。
 札幌も小樽も、まだまだ知らないところがあるな、と思ったけれど、正直言ってなかなか丹念に歩くひまがない。これでも筆者は、職場では、やたらと札幌市内の地理に詳しいので、変だと思われているのである。

 4月29日(火)

 休み。
 妻子を迎えに小樽へ。
 28日に予告したとおり、詳細はいずれ書くつもりでいるが、ひとつだけ、このサイト向きの話題。
 小樽市交通博物館に行ったら、橋詰正夫さんという故人の、機関庫などをモティーフにした油彩が大量にあった。道展に10年連続して入賞したこともあったらしい。
 また、道展会員のベテラン日本画家、本間聖丈さんが小樽の歴史を題材にした連作の水墨画を発表していた。なかなか軽妙な味わいで、楽しい。

 4月28日(月)

 午後から小樽に行ってきた。
 家族はそのまま旅館に一泊。筆者は札幌に戻って仕事。
 それにしても、小樽は古い建物が多い。いわゆる歴史的建造物が多いのはよく知られているが、そうでないふつうの建物もやたらと古い。古い建物の好きな筆者は、法悦としてしまう。
 もちろん新しい建物も多いが、昭和30年代からそのままとおぼしきお店やビルがたくさんある。よく、京都や奈良を「古都」というが、「点」で古い物がのこっているだけで、ほとんどの地域はほかの大都会と変わらない(あのあたりで、例外的にふるい景観が残されているのは明日香村である)。小樽は、古いものが、「面」とまではいかなくても「線」で残っている。高度成長期を舞台にした映画のロケなど、ちょっとカメラアングルに気をつければ、すぐにでもできそうである。

 このサイトには、「わたしの「小樽論」」と題したテキストがある。ノーマ・フィールドさんの講演をきっかけにして集中的に読んでいる小林多喜二のこととあわせ、ちかいうちに、あたらしい小樽論を書かなくては、と思っている。
 小林多喜二は、プロレタリア文学とか、権力による虐殺という枕詞で語られがちだけど、ものすごい「小樽な作家」なのだ。

 4月27日(日)

 筆者のヨロコビとすることのひとつに、

アートスペース201のakaさんが知らないギャラリーを見つける、あるいは、行ったことのないギャラリーに出かける

というのがある。
 きょうは、中央区南23西10に「ギャラリー造型」なるところがあると聞き、近づいてみた。
 市電の「石山通」電停からあるいて3、4分。周辺は狭い道ばかりで、それ以外の道路といえば石山通か電車通りなので、路駐はそうとう困難である。
 巨大なアメ車などをとめたら、交通を途絶させてしまうことであろう。
 やっと探し当てたが、どう見ても、ただの住宅の入り口である。ドアには設計事務所の看板がかかっている。ギャラリー造型入り口
 ドアの右に窓があったので、中をのぞいてみると、8畳もないせまいリビングルームに小物類が置いてあって、女性たちがさざめきあっている。
 筆者のもっとも苦手とするシチュエーションであり、勇気を出して靴を脱いで、押し花やビーズを見るつもりもなく、中に入らずに退散した。
 3人展はきょうで終わりだが、6月まで「常設展」をやると、手前のちいさなイーゼルの看板には書いてあった。

 どなたかの報告をお待ちしております。

 統一地方選のため帰宅午前4時半。
 あーとだいありーは、かなり書き残しがありますが、のこりはあす以降。


 4月26日(土)

 休み。まだまわりきれていないギャラリーが相当あるので、車で、美しが丘アートギャラリー⇒芸術の森⇒工芸ギャラリー愛海詩⇒marble⇒PRAHAと、中心部以外をはしごした。
 Y岸さんに
「北海道抽象派作家協会展の後半はまだですか」
と言われてしまった。
 もうちょい待ってください。 

 「過去のトピックス」のファイルを分割しました。あまり見る人はいないと思いますが。

 4月25日(金)

 あまり議論が盛り上がらないまま、個人情報保護法案が成立してしまったけど、だいじょうぶかなあ。

 ことしのゴールデンウィークは休みが短すぎる。
 それに天気も悪そう。道東では雪がふりそうだ。

 4月24日(木)

 朝刊締め切り間際になって、CNNが、北朝鮮が米に近く核実験を行う旨を伝えた−と報じたというニュースが飛び込んできた。
 こないだ、核処理をめぐる英訳の誤りというちいさな事件があったけれど、今回もそれに類する「いい間違い」かなにかであってほしい。また戦火が地上を覆うのは、やりきれないし、第一危ない。

 4月23日(水)

 札幌では洋菓子の老舗である「一爐庵」が、北5西20、北1西7の店ともに閉店していることに気がついた。6日限りで、65年間の営業に幕を閉じたらしい。
 デパ地下とか大丸とかの菓子屋が騒がれる一方で、路面店の昔ながらのお菓子屋さんに危機が忍び寄っているのかもしれない。うーむ。

 きょうの道新・夕刊の「はいはい道新」にこんなくだりがあった。

 小六の息子の登校時間に毎日テレビマンガが始まるの。ビデオにとっておくので早く学校に行くように言うんだけど、なかなか聞き入れなくて。困ってしまって、テレビ局に放送時間の変更ができないか、電話したところ「学校に行かせるのが母親の責任でしょう」と、いきなり怒鳴られたんです。それは十分承知で、こちらも一生懸命やっているのにね。もっと違う言い方があると思うの。びっくりしたわ。

 びっくりしたのはこっちだよ。
 筆者がテレビ局の人間でもやっぱりどなると思うけどな。

 4月22日(火)

 朝日、読売などによると、城塚登東大教授が死去されたそうだ。75歳。
 しかし、いずれの死亡記事も、この人が、多くの大学生に教養の授業で愛用された大ロングセラー「近代社会思想史」(東京大学出版会)の著者であることにふれていない。こんな扱いでいいのかな、という気がする。

 4月21日(月)

 霜が降りている。もういいかげんにしてくれえ、という感じがします。

 4月20日(日)

 きょうは「あーとだいありー」の更新はありません。
 Sさんからのメールに、いま道立近代美術館でやっている「これくしょん・ぎゃらりぃ」の年表に「ほっかいどうあーとだいありー(当サイトの旧称)はじまる」とあるという驚くべき報告があり、とても信じがたいので、そのうちたしかめにいってきます。

 夜、冷たい雨。
 道東では「雪」の予報が出ている。いくら北海道でもなあ…。


 4月19日(土)

 休み。
 休みになると昼間寝てしまったり、夜眠れなかったりする。
 子どもだけは元気だ。

 4月18日(金)

 午後11時25分帰宅。
 更新が一部だけです。さいきん、体力がなくて…

 4月17日(木)

 休み。
 とはいっても、16日は朝刊作業で夜2時過ぎまで会社にいたし、あすは夕刊1面なのでおそくても朝6時には起きなくてはならない。
 「なんちゃって休み」です。
 1日じゅう、すごくねむたかった…


 4月16日(水)

 仕事を終えて帰ると、もはやサイトを更新する元気の残っていないわたしでした。

 4月15日(火)

 きのうは酔っぱらって文章を書いたもので、たいへんお見苦しいところをお見せしました。
 「毛唐」も差別語ですね。
 ただ、おおむね書いてあることは正しいとおもってます。


 4月14日(月)

 けさの読売新聞に、バグダッドの街角でわらう若い女性たちの写真が載っていた。
 今回の戦争で、読売の姿勢は一貫している。ほかのメディアにくらべて、戦争の悲惨さをつたえる記事がすくない。いかにイラクの人々がフセイン政権打倒を待ち望んでいたか、などプラス面の報道が多い。
 反戦運動の記事はほとんど黙殺されている。3月19日ごろ、全世界で盛り上がった反戦デモも、写真なしベタ記事20行だった。
 どの新聞がなにを社説に書こうと自由だが、記事の取捨選択にもここまで社論が影響してくるのはどんなもんだろう。
 で、笑顔の女性たちの写真。まあ、それを見た人は
「バグダッドが解放されて良かったね」
と思うんだろうな。そういう(政治的)意味を持った写真だ。
 でもさ、この写真。
 じつは、イラクと、アルカイダなどイスラム原理主義との距離が遠いことを、まざまざと物語っているんだぜ。
 イスラム教の力がつよい国、たとえばパキスタンとか、中央アジアの国では、子ども以外の女性が屋外に出ているなんてことはまずないし、写真なんかぜったいに撮らせてくれない。女性が外に出ているのは、世俗化した国の証拠だよ。
 「9・11」の帰結がこれかい、ブッシュさん。イラクとテロは関係ねーよ。

 北海道新聞の夕刊1面。
 「米軍、部族長と停戦交渉」
 なんだよ、部族って。
 民族とどうちがうんだよ。
 言語や文化を共通とする集団のことだろ。だったら民族でいいじゃん。
 「いや、クルド人などを別にして、イラクの中ではだいたいおなじことばが通じる。だから民族よりもっと細かい分け方を部族というのだ」
とか言うんだろーな、きっと。
 これがもし、日本だったらどうすんだろう。最近ならともかく、老人だと、鹿児島と青森じゃ、話つうじないぜ。
 ブルターニュとプロヴァンスだって、方言だとぜんぜんべつの言葉だぞ。
 青森の部族と、鹿児島の部族か。青森県知事、あるいは青森の殿様は、青森の部族長か。
 てめー馬鹿にしてんのか、ってなるよな。
 そーなんだよ。部族ってのは、差別語なんだよ。
 おなじ人物をさしていても、先進国なら「地域の有力者」で、発展途上国なら「部族長」になるんだよ。そういうことばはつかっちゃだめだよ。

 道新の夕刊といえば、何日か前に、ビルボードの日本支局だかの人間が、どうして日本に反戦歌がないのか、などと書いていた。
 こいつ、高田渡の「自衛隊に行こう」もタイマーズの「ラブ・ミー・テンダー」もリンドバーグの「BLIND SOLDIER」も森山良子の「さとうきび畑」も北山修作詞の「戦争は知らない」もパンタの「クリスタル・ナハト」も知らないんだろう。
 どうして、こんな無知な毛唐が、音楽でメシを食って原稿料もらってるんだ。

 4月13日(日)

 統一地方選のため帰宅4時半。
 知事選は高橋はるみ候補に決まる。落下傘候補に抵抗のない北海道民らしい選択かもしれない。札幌市長選は異例の再選挙。


 4月12日(土)

 休み。
 予言どおり? 1日中寝ていた。

 4月11日(金)

 10日は朝7時50分−夜11時のパターンで、さすがにつかれて更新できず。
 11日、こんどは朝刊1面。

 選挙当日の夜は、新聞社の編集部門は、ほとんど総出である。
 筆者の所属する整理部も例外ではない。
 道知事選は9人、札幌市長選は7人という、前代未聞の候補者数のため、開票作業は絶望的に遅れそうである。
 知事選は、前々回まで一貫して、自民対社会(民主)という図式で戦われてきた。前回は相乗り候補に共産党候補と無所属がいどむという図式だった。それが、今回は、政党のタガがはずれて、わけのわからん展開になっている。
 世論調査も、北海道新聞では鉢呂氏が高橋氏をわずかにおさえ、磯田、伊東両氏がほとんど並走という結果が出ているが、朝日、読売などでは高橋氏が若干リードということになっている。
 民主主義の原理からいくと、選択肢の多いことは、非常にけっこうなことだ。とはいえ、新聞社は作業が増え、票も読めないので、たいへんなのである。


 4月9日(水)

 バグダッドが陥落した。

 4月8日(火)

 きのうに追記。
 7日は夕刊1面だったのだが、なんとこの日の夕刊、1面の写真が、北海道新聞、朝日、毎日ともおなじだった。しかも、場所までおんなじ。

 オリジナル画廊に行ったら、盛本学史さんがいて、ついつい話し込んでしまった。


 4月7日(月)

 6日は休み。
 しかし、5日が夜勤のため帰宅が午前3時。6日午後3時から職場の送別会。7日は夕刊で朝から出勤−では、よく考えると、ぜんぜん休みになってないような気がする。

 夕刊の作業が終わったあと、米軍がバグダッドの大統領宮殿を占拠したとの情報が入り、張り出し(地下街などに貼る「道新ニュース速報」。いわば「号外」の「配りはしないよバージョン)の準備に入ったが、けっきょくイラク中心部を制圧するにはいたらず、張り出しもおこなわなかった。やれやれ。大山鳴動ねずみ1匹。

 というわけで、大同ギャラリーと、大丸のみ。
 大丸で開催中の「ミレーとバルビゾン派の作家たち」は、デパート催事場の展覧会のわりには作品数が多いです。気合入れて見に行きましょう。

 4月5日(土)

 きのうとほぼ同じパターン。ただ、やっぱりつかれているせいか、起床は午後1時半と遅め。
 アートスペース201、gallery strawberrys、さいとうギャラリー、スカイホール、ギャラリー大通美術館とまわる。

 7日が「鉄腕アトム」の誕生日に設定されているとあって、世間はちょっとしたアトムのリバイバルブームのようだ。
 それにしても、おさないころに「アトム」のマンガを読んだときには、2003年なんて、遠い未来のことだと思っていたし、エアカーが町を飛び、人間は土星くらいまでは到達しているのではないかと、漠然と考えていた。
 さて、「アトム」の作者・手塚治虫は、漫画界はもちろん、戦後日本の生んだ最大のクリエイタ−のひとりだと思うが、どうして彼の全集がないのだろう。(講談社のは全作品集)
 図書館に行くと、ずいぶんマイナーな小説家の全集もあり、書簡や習作などまでが収録されている。
 しかし、手塚治虫に関しては、そういうすべてを収録したものがない。たとえば、「鉄腕アトム」の書き出しだけで、彼は(すくなくとも)3回書いているのである。
 また、初期の名作「来るべき世界」などは、印刷ページ数からはみ出てしまうページは、編集者がばっさばっさと落としてしまったそうで、そのせいかつながりの悪いところがあるが、そういう幻のページも読んでみたい。
 「アリと巨人」が学研版と講談社版で、コマの組み方が異なることなど、だれも注記していないではないか。(だんだんマニアックな怒りになってきたので、このへんでやめます)
 彼の偉大さをおもえば、岩波書店あたりが、漱石全集並みの体制でもって編纂すべきと考えるが、いかがでしょう。


 4月4日(金)

 昨日とおなじく午後3時ごろ家を出てギャラリーをまわり、本屋で「群像」と「INTER COMMUNICATION」を買って、セブンイレブンに寄り、会社へ行く。ちょっと早めの午前2時半ごろ帰宅。
 一応仕事も手抜きせずにやっているので、家に着くとけっこうくたびれている。おかげで、「あーとだいありー」や「スケジュール表」の更新がやっとで、リンク集とかアートな本棚の更新がまったくできない。
 今週末は、あす仕事で、日曜も職場の送別会なので、なかなかつらいものがあります。

 4月3日(木)

 目覚めたら午前11時27分。歯医者に行く時間だった。
 仕事は、朝刊1面。午後8時半までほとんど原稿が来ない。それまではヒマをもてあましたが、だからといって作業終了時刻がおそくなるわけでもない。
 バグダッドは大停電だ。都市の攻囲戦がまもなく始まろうとしている。スターリングラードの例をひくまでもなく、攻囲戦は悲惨だ。


 4月2日(水)

 午前5時半に目がさめる。
 午前中は新聞紙の片付け。午後1時半に家を出て、道立近代美術館、ギャラリーミヤシタ、TEMPORARY SPACE、CAIとまわる。
 帰宅午前3時。すごくねむいので、あーとだいありーの更新はあしたにします。ごめんなさい。むにゃむにゃ…

 道内美術館の03年度スケジュールに、芸術の森美術館と札幌彫刻美術館を追加しました。

 4月1日(火)

 休み。午後から歯の手術。
 野茂投手が開幕戦、大リーグ屈指の好投手ジョンソンに投げ勝ってしまった。しかも完封。松井もすごいが、野茂もすごい。


 3月31日(月)

 5時過ぎに目がさめる。さすがに疲労感はなくなっている。
 7時50分に家を出て会社へ。大島農水相が辞任、トップニュースとなる。イラクのほうはほとんど動きなし。米国は強い−などと21日付けに書いてあるが、緒戦だけだったみたいだ。
 午後2時に仕事をいったん終え、古本屋へ蔵書を売りに行く。3000円手に入ったが、ロザリンド・クラウス「反復とオリジナリティ」(4200円)と、「美術史の歴史」(2500円)を買ってしまい、けっきょく赤字になる。
 6時からふたたび仕事。帰宅0時40分。

 3月30日(日)

 休み。正午すぎ起きる。疲れは取れていない感じ。
 新聞を読んでいるうちに時間が過ぎ、夕食を食べるとまもなく居間のソファで寝てしまう。


 3月29日(土)

 メルマガ「北海道読書新聞」の原稿を書いて、西岡図書館に寄り、札幌市写真ライブラリーなどをまわってから出社。
 帰宅3時。

 3月28日(金)

 正午すぎにおこされる。なんだか疲れがたまっているみたい。
 それでも外出して、ギャラリーをまわっているうちに疲れがとれる。へんな体質だと思う。
 藤女子大の写真部展など、いくつかまわれなかった。あしたはがんばります。

 4月の「ギャラリー日程」、札幌市民ギャラリーのぶんを追加したので、かなり市内の美術展を網羅したものになりました。


 3月27日(木)

 夕べ9時半に寝て、けさ4時半に起きる。さすがにねむい。
 8時出勤、0時半帰宅。さすがにねむい。

 3月24日(月)

 あーとだいありーを更新している時間がない。
 とりあえず、スケジュール表と、ギャラリー日程のページだけ更新しておきます。あしからず、ご諒承ください。

 仕事の都合で、たぶんあしたも更新できないんだよな、これが。


 3月21日(金)

 良し悪しは別にして、アメリカ軍は強い。
 週明けにはバグダッドに到着しそうな勢いだ。
 あまり報道されていないが、いまアフガニスタンでも大規模な作戦を展開しているし、韓国では合同演習の最中だ。世界中の米軍が中東にあつまっているわけではないのだ。

 あしたは函館に行くので、更新しません。
 来週もいそがしいですが、がんばって更新します。

 3月20日(木)

 戦争のせいで、19日は午前3時まで、きょうは午前2時半まで会社に待機。
 きょうは、デスクによっては、朝から午前2時半まで会社にいた人もいた。18時間もはたらいていたのだ。お疲れ様です。
 しばらく北海道新聞は、増ページで対応することになった。やれやれである。


 3月19日(水)

 米国などによるイラク攻撃が秒読み段階に入ってきました。
 きょうは、美術界にもひろがっている反戦運動などについて、特集します。

 その前に。
 19日の朝日新聞に、日本を代表するロックバンド、GLAYのリーダー、TAKUROが意見広告を出しました。
 全文を引用します。

誰にも奪えないものがある。

彼らの家族を、
彼らの恋人を、
彼らの恋人を、
彼らの親友を、
彼らの故郷の青空を、
彼らの思い出の場所を、
彼らの笑顔を、
彼らの希望を、
彼らの夢を、

そして彼らの新世紀を。

CHILDREN IN THE WAR

戦争はすべてを奪ってしまう。
そこに理由はない。
そこに正義はない。

 意見広告といえば、こないだ、瀬戸内寂聴さんも朝日に出してましたね。

 16日、Vリーグ(バレーボール)で、サントリーが4連覇を決めましたが、強烈なスパイクで優勝の原動力となったジルソン選手が、頭に
 NO WAR
と書いていたのを、テレビで見ました。

 音楽家の坂本龍一さん、高橋悠次さんから、池田亮二さんを経由して、札幌の美術作家Hさんから筆者のもとに届いたメールです。

緊急……緊急……緊急……

戦争をやめさせます!

ブッシュ政権は核兵器の使用権限も得ています。私たちは大きな災害の間際にいます。この悲劇を止めることができるのは世界世論だけです。世界の戦争に反対するすべての人々による共同で継続的な行動を呼びかけます。

この行動はとても簡単なのです。毎晩現地時間20時にそのときいる場所の・家の・オフィスの・事業所の・車の電気を1分間点滅させます。そして同時に口笛やホイッスルやクラクションや鍋やフライパンで暗闇に音を与えます。私たちの抗議を見せ、聞かせるために。

「私が一人で何ができるのでしょうか?」と考えている何百万人もの人をこの行動に呼び寄せ、何百万戸もの家の電気が蛍のように点滅するには、行動を広めることが必要です。添付している呼びかけ分を広め、すべての宛先に送っていただけるようお願いいたします。メディア的な電灯点滅行動を企画してください。貴方のもっとも有名な作家やアーティストが電灯点滅をしているところがテレビに映るようにしましょう。組合や職業団体や市民団体がメンバーに行動参加を呼びかけてください。

戦争のない世界は可能です!

イラク戦争反対連合  
(労働者組合や公務員組合連盟及びすべての職業団体に加えて、59の芸術団体や各界の市民団体からなるトルコの調整組織です。)

 つづいて、70年安保で学生運動が盛り上がった際、「美共闘」を組織、その後も日本の現代美術で重要な作家として活躍している堀浩哉さんから、アートメーリングリストで紹介されたもの。

反戦・アートネットワークからアート関係の皆様へ

みなさん
イラク攻撃に反対する「WORLD PEACE NOW 3.21」集会とパレードへの参加の呼びかけです。
港区にある東京タワーの近くの芝公園23号地で、休日の金曜日である3月21日の午後1時から集会が開催されます。そして午後1時半からパレードに出発します。
詳細は、ワールドピースナウのホームページをご覧ください。
http://www.worldpeacenow.jp/
芝公園への地図は:http://give-peace-a-chance.jp/118/img/map321.gif

巨大な軍隊を中東に送って、犠牲者と文化破壊をかえりみない野蛮な戦争をやろうとするアメリカのブッシュ大統領たちのやり方に、世界の圧倒的に多数の人々が反対しています。
しかし、この意見は完全に無視されています。
武力による紛争の解決を放棄すべき日本政府は、国連をないがしろにしたアメリカの武力行使を支持しています。
問題の解決に軍事力を使うことは、戦争当事国の人々の生命を奪うだけでなく、人類が地球に生きるためのあらゆるバランスを大きく狂わせることになるでしょう。
戦争への突入に、事態は急を告げていま
す。
戦争を止めましょう!
わたしたちは、アートにたずさわるみなさんが、いっしょにイラク戦争に反対することを呼びかけます。

反戦・アートネットワークでは、「アートArt、反戦Anti-War、行動Action」を意味する「A」の文字をあしらったあかるい緑、ハイパーグリーンの旗を目印にします。
同じ場所に、「殺すな」と書いた黒い三角旗(発起人:小田マサノリ+工藤キキ+椹木野衣+山本ゆうこ)も立っています。一緒に行動します。


イラク攻撃に反対しましょう。パレードに、集まりましょう!

反戦・アートネットワーク呼びかけ:堀浩哉、沖啓介

 ここで紹介されている椹木野衣(さわらぎ・のい)さんは、若手ナンバーワンの美術評論家で、昨年秋に札幌でトークバトルという催しに出ていたので、ご存知のかたも多いと思います。
 その椹木さんからのメールも、紹介します。

みなさま、
突然ですが
反戦運動を始めます。
名前は「殺すな」です。

ちなみに「殺すな」はベトナム反戦運動の渦中でベ平連が『ワシントン・ポスト』(1967年)に出した岡本太郎のことばから採っています。

このメールを不快に感じられた方、ほんとうにごめんなさい。
やってもよいという方、ぜひ力をお貸し下さい。

椹木野衣

アメリカ政府による大量殺戮の日が、 いよいよそこまで迫ってきています。 このまま私たちは、なしくずし的に、 "戦争"に加担させられるのでしょうか。 もちろんNO!!です。でも、単純に "平和のために"と言うこともできない。 なぜなら・・・"平和のために殺せ!" というのが今回の"ブッシュの戦争"の 論理だからです。そしてその"正義"は 狂っている。そこで私たちはただ一言 "殺すな"と主張します。でも、誰が? 誰にむかって? 誰を? "殺すな"と? んなこと考えてる暇はもうないので、もはや、誰かれなく、ところかまわず、 無差別に主張します。殺すな、殺スな コ・ロ・ス・ナ、虚露須奈、ころすな、 故賂栖ナ、KOROSUNA、殺すな! 殺すな!殺すな! 殺すな!!!!!!!!!!!!!!!!

西暦二〇〇三年三月十三日
"誰も無実ではない、沈黙は死なり"

 この「殺すな」のウェブサイトは、こちらです。

 椹木さんといえば、筆者は、トークバトルの2次会で彼がつぶやいた言葉をわすれません。

 「空爆っていうけど、やられる側からしたら、空襲なんだよね」

 美術作家で、最近は「ルネサンス 経験の条件」(筑摩書房)といった理論的な著作でも知られる岡崎乾二郎さんも、反戦にたちあがっています。
 ウェブサイトはこちらです。

 なお、21日のデモの前に、manuさんというかたがこういう計画をしています。

少し急なお話ですが僕は
“WORLD PEACE NOW”on 3/21(Fri.)が始まるちょっと前の時間11時あたりに芝公園付近で、イラクの料理を食べる、ピクニックを企画したいと思います。
今はイラクとアメリカの話題は良く聴くようになったけれど、イラクの文化について固有名ばかりでイラクの文化について殆ど知らないんですね。これを期にイラク料理のレシピを覚みんなで食べたりしながら、少しでもイラクのことについて考えたいと思っています。
僕自身はその後、デモに参加するつもりですが、反戦に対する感情や対応は人それぞれですし、そのピクニックに参加してくれた人が、何処に行って何をしても構わないと考えています。

今一人でイラク料理のレシピを覚えようとしてますがhttp://omolo.com/text/data/katei/1047897201.html
実際、公園に集合するのは電車でしょうし、一人で作って運べる量もかなり限られるとおもいます、もしもこのピクニックやデモに興味がある方がいらしましたら、是非食べ物や飲み物を何か用意して頂けると嬉しく思います。
興味ある方は是非メールなどで連絡ください
info@omolo.com
よろしくお願いいたします。

また詳しい待ち合わせの場所や時間は
http://omolo.com/news/
こちらのURLの何処にお知らせしたいと思います。

 美術家の中ザワヒデキさんも世界に向けて発信しています。

this is not a performance per se, but I have been thinking of italmost like a performance. i wanted you to know that this ishappening. feel free to pass it on, particularly to friends in Japanin case they can do this also on a smaller scale.
Robert
--

Drawn-In

We invite artists and others around the world to gather on Moratorium Day, March 5, in their local museums which exhibit ancient near eastern art.
In New York, this action will take place from 9:30 to 5:30 in the Assyrian gallery at the Metropolitan Museum of Art.

We will respectfully draw with pencil on paper the art around us, which was created as early as five thousand years ago in the land now known as Iraq, where urban life and the written word originated.
Our goal is to call attention to all of the civilizations which haveflourished in Mesopotamia under so many names and cultures: Sumer, Babylonia, Assyria, the Arab/Muslim Abbasid Empire and contemporary Iraq.

This is a peaceful vigil, made in protest against US foreign policy under George W. Bush. If someone asks what we are doing, we will speak quietly with them and explain our position, then continue to draw.
We will keep in mind the intention: to pay homage to this land, culture and people, which our government is planning to destroy.
We are deeply concerned about an imminent threat to human life, and to the memory and history embedded in all of Mesopotamia, modern Iraq.

Please spread the word to everyone you know anywhere who is an artist or a lover of art!
If this action takes place in other cities, please let us know all about it, and if you have pictures, we would love to see them.


Met Event Committee, Artists Against the War <aawnion@hotmail.com>
------------------------------------------

Note: The Metropolitan Museum of Art only allows us to draw with pencil on paper, so don't bring pen and ink. You can use cameras, but not flash. If the Near Eastern galleries are closed, we will convene in the Islamic rooms.

 札幌のSさんからとどいたメールが、いちばん早かったと思います。
 これは、ホワイトハウスと国連あてにメールで署名をおくろうというものです。

メリカの連邦議会はつい先日、イラク攻撃の判断を大統領に委任する決議を可決しました。
このメールは急を要する依頼であることをご理解下さい。
国連の「平和についての請願書」は対立ではなく平和を主張しています。
イスラーム世界が敵なのでありません。戦争は答えにはなりえません。
今日、世界情勢はともすれば第三次世界大戦に突入しかねない危ういバランスの上にたっています。
国連は現在、この世界的悲劇を回避する為の署名を集めています。
もしあなたがこの悲劇的可能性に対して反対であるならば、このメールを「転送」ではなく新規のメールに「コピー」して、署名リストの最後にご自分の名前を署名し、知っている限りの人に送って下さい。
もし、あなたが500名以上の署名の集まったものを受け取った場合、次の2つのアドレスにそのコピーをお送り下さい。


usa@un.int
president@whitehouse.gov

もし、この請願書にあなたが同意されない場合でも、できればこの請願書を他の方にも転送してください。緊急を要します。どうかご協力ください。
また、このメールを他の言語に翻訳出来る方は、翻訳して同様に転送願います。

 筆者のところにきた段階で、米国など世界各国の、250人を超す人名が附されていました。
 ただし、国連では現在この種のメールを集めてはおらず、どうやらこれはチェーンメールらしいという説があります。

 筆者はべつに自由党の支持者ではありませんが、19日の朝日新聞で藤井幹事長がつぎのように語っていたのは、まったくそのとおりだと思いました。

米国は44年のダンバートン・オークス会議で英国、中国、ソ連とつくった世界平和秩序という大事な仕組みを壊そうとしている。

 一方、11日の米紙ロサンゼルスタイムスに、ナチスの強制収容所を生き延びた作家エリ・ヴィーゼル氏(ノーベル平和賞受賞者)が、「通常なら、イラクへの進攻に反対を唱えるデモに加わったことだろう」という書き出しで、イラク戦争を支持する文章を寄稿しています(17日、読売)。

 イラク大統領が大量殺りくを行ってきたのは以前から分かっていた。1980年代末には、何万人もの自国民を毒ガスで殺害した。1990年には、クウェートを侵略した。
 彼は人類に対する犯罪で起訴されるべきだったのだ。
 結論はこうだ。我々には、邪悪が支配するところに介入する義務がある。そこがイラクなのだ。

 ああ。
 フセインだけ生け捕りにする方法って、ないもんですかね。


 3月18日(火)

 きょうも午前7時45分−午後11時25分。
 イラク特集、道立近代美術館での「遠慮のないガラス」展、富士フォトサロンでの「新人賞」が緊急の宿題としてのこっておりますが、もうちょい待ってください。
 「札幌の美術」展の最終日に行われた、川上りえさんのワークショップのもようもお伝えする手はずが整っているのですが、これもお待ちください。
 ほんとにごめんなさい。

 市営バスの琴似営業所方面の路線が、4月1日からJRバスへと移管される。
 啓明ターミナルのほうに行く路線や、北5条線、山の手環状線など、ギャラリーまわりで利用している路線が多い。
 この移管を機に、ダイヤなどで使い勝手がよくなることを祈りたい。
 すくなくとも、筆者の住んでいる西岡地区は数年前、市営バスから中央バスに委譲されたことで、利便性はぐっと向上した。


 3月17日(月)

 夕刊1面から地方版へ。午前7時50分外に出、午後11時15分帰宅。
 いま、CNNを見ながら書いている。国連安保理が始まった。これが最終協議になるだろう。


 3月16日(日)

 じつは、22−23日、「民宿美術」のため、函館に行く計画を立てているが、このあたり、イラクへの軍事攻撃がはじまる可能性が高いという観測がもっぱらである。
 北海道新聞も、とうぜん、増ページなど、いつにない態勢で報道するであろう。
 こんなときに旅なんてしていてよいのか−と自問する。

 「円山・桑園地区」の地図を、ひさしぶりに大改訂した。
 あたらしく開設・移転したギャラリーを載せたのはもちろん、地下鉄の出口番号や、バス停の位置まで記し、われながら意欲的なバージョンになったと思う。
 ご利用ください。


 3月13日(木)

 西岡の自宅を出て、バスに乗り、豊平3条12丁目で下車。
 豊平公園のなかにある「緑のセンター」で、ボタニカルアート展を見る。
 センターには大きな温室があり、たくさんの花が咲いている。スガモリ? もしていて、ゴムの木の葉にしずくがやわらかい音を立てて落ちていた。
 公園のなかの一本道をとおって、宮田屋珈琲・豊平店で、教育大の写真部展。
 豊平公園豊平公園は、白樺やハルニレの大木が多く、どこかなつかしい感じのする公園だった。
 豊平公園駅から地下鉄東豊線に乗り、東西線に乗りかえ、円山公園で下車。
 オリジナル画廊で写真展をやっているという情報があったが、「常設展」だった。
 カフェエスキス(北1西23)で、花の写真を見て、珈琲を飲む。
 第一鳥居前からJRバスに乗って、時計台前下車。札幌時計台ギャラリー。this is gallrey。ギャラリーユリイカ。さいとうギャラリー。ここで時間切れ。丸井今井の地下に寄って、会社へ。
 こんなにあるきまわって、つかれて仕事にならないんじゃないかと思ったが、あまりバタバタするような事件はなくぶじ終了。


 3月12日(水)

 豊平区中の島1条2丁目の「夢氷工房」の大きな石造倉庫が、跡形もなく取り壊されているのを見て、がくぜん。
 札幌軟石をつかった建物は市内にいくつかのこっているが、これはそのなかでも、大きいほうの部類だったと思う。
 そもそも、なぜ中の島に氷屋さんがあるのかというと、電気冷蔵庫の発達していなかった戦前までは、精進川が凍った冬場に、氷を切り出して、すすきのなどに売ったのです。(豊平川では水量が多すぎて結氷しない)
 中の島のむかしをしのぶよすがって、中の島神社以外はこれで全滅だろう。なんともったいない…


 3月11日(火)

 近所の歯科で、インプラントの埋め込み手術をした。
 したがって、きょうはあまり更新してません。


 3月10日(月)

 JRタワーに移設開店した旭屋書店に行ってきました。
 感想その1。
 東京の本屋みたい。
 その2。
 広くなったというが、どの分野が充実したのか、筆者が見た範囲ではよくわからない。

 個別具体的にいきます。
 当初の新聞報道では、アート系の書物に力を入れるみたいなことが出てましたが、はっきり言ってそれほどでもないです。もし、ナディッフみたいのを期待してた人がいたら、その期待はいますぐしぼませてください^^; たしかに、美術書(図版より活字がメーンの本)は以前より在庫が増えました。そのかなりの部分は、これまでコーチャンフォーぐらいにしか置いてなかった中央公論美術出版の本です。
 ただし、画集は悲惨です。丸善に行くことをオススメします。
 その代わり? 写真集はけっこうたくさん並んでいました。
 窓社の写真雑誌「TIDE」のバックナンバーがそろっていたのは、きょうほとんど唯一、この本屋に「マニアックさ」を感じた点でした。
 美術雑誌の品揃えも、これまでと同じです。わたしたちは「LR」も「あいだ」も「SAP」も「美術ジャーナル」もほとんど読むことのできない文化的な辺境の地にあいかわらずいるのです(T_T)
 雑誌のバックナンバーが若干あります。「映画秘宝」「ステレオジャーナル」「ロッキングオン」などは、まあわかりますが、「サイゾー」「クレア」なんかはめずらしいかも。
 洋雑誌もいくらかあります。ただし、これも丸善、あるいは音楽関係ならタワーレコードに行くことを薦めます。まあ、丸善だって、あんな程度ですが。
 文学書は、個人全集などがそろい、わりあい骨っぽさを感じさせる棚です。もっとも、非英米圏の本の少なさを含めて、移転前の旭屋とそれほど変わったという印象はありません。
 詩書はいくらか増えました。思潮社の「現代詩文庫」は、さいきんパルコブックセンターが在庫補充をサボっているので、こちらで購入するとよいでしょう。ただし、土曜美術社の「日本現代詩文庫」はほとんどありません。やれやれ。
 人文科学書も、中央公論新社の「日本の名著」「世界の名著」シリーズの欠本がなくなったぐらいで、これまでとほとんど変わらないという印象です。パルコブックセンターがかつて改装したときに「ウィトゲンシュタイン全集」や明治図書の中国思想シリーズをどどっとそろえたときのような根性は感じられません。たしかに、岩波、みすず、東洋文庫は、札幌ではもっとも充実していますが、以前の旭屋とおなじです。したがって、ウニベルシタス叢書コーナーなどは望むべくもなく、依然として同叢書をもっとも多く置いている市内の本屋は「並樹書店」(古本屋です)ということになります。
 選書、新書類は見やすくなりました。ただ、平凡社ライブラリーは、出版社在庫の全点は置いてないみたいですね。平凡社ライブラリーはさいきん紀伊国屋でもスペースの縮小はなはだしいので、なんとかしてほしい。
 ただ、どの本屋さんもたいへんなのはわかります。商売ですからね。趣味じゃなくて。


 3月9日(日)

 8日夜は、家人が幼稚園の謝恩会とやらでめずらしく家におらず、筆者も、いつまでも子どものお守をしているのはめんどうなので、8時過ぎにさっさと寝かしつけてしまった。
 そしたら、じぶんもねむってしまい、しかも翌日起きたのが午後1時。
 ねむい。寝すぎだ、こりゃ。

 米国と英国、スペインが8日、イラクの武装解除の期限を17日とする「新決議修正案」を、国連の安全保障理事会に提出した。
 修正案が11日の理事会で可決されようとされまいと、米国は、20日過ぎにもイラクに対し攻撃をはじめるだろう。
 戦争がはじまる。この戦争は、人道上はもちろん、国際法上から見ても、まちがっている。
 いや、戦争というのはそもそもすべてまちがっているのだけれど、今回の戦争は、12年前の「湾岸戦争」にくらべても、無意味な戦争である。12年前は、ともかくイラクが他国を武力で蹂躙したのだった。だから、それ以前の状態に戻すという理屈には、それなりの正当性はあった。
 でも、今回は、たしかにイラク政府の態度に相当問題はあるが、戦争をはじめるほどのものだろうか。
 いくら「気に入らない体制だからって、爆弾を落としてもいいということにはならない」(シラク・フランス大統領)のだ。
 米国は、一昨年の同じテロのショックがあるのだろうが、イラクとアルカイダの接点はかぎりなく薄い。
 だいたい、イラクのフセイン政権は「アラブ社会主義」を奉じており、原理主義を唱えるアルカイダとは折り合いがよくないという説が強い。イラクが国際テロを援助しているという米国の説明は、信用できない。

 ただし、以上は感情や国際法の話であって、功利的には違う結論になる。
 日本は、米国に反対できるだろうか。
 イラク問題が片付いたら−短期間で片付くかどうか、微妙だが−次の標的は北朝鮮である。
 北朝鮮がミサイルで日本を攻撃してこない−とは、だれにも断定できない。
 核武装に向けて態度をエスカレートさせている北朝鮮の問題を解決するために、米国の存在は不可欠である。
 日本が、米国に
「イラクは攻撃するな。でも、北朝鮮のことで万一なにかあったら助けてくれ」
と言える資格があるのかどうか

 米国側から見たら、それはあまりにわがままではないか。
 日朝間の問題で、フランスが助けに来てくれるのか。

 もちろん、日本は、拉致問題も含め、北朝鮮との間の外交的な努力を怠るべきではない。
 ただし
「米国以外は相手にせず」
という態度を鮮明にしているのは北朝鮮であって、日本が対話を拒否しているのではないのだ。
 先日、カストロ・キューバ議長が非公式に来日したのは偶然ではなくて、日本政府としては、北朝鮮とおなじ「社会主義国」であるキューバのルートで、なんとか北朝鮮の重い扉をこじあけたいという下心があったのだと推察される。ただ、カストロ議長も
「金日成のときは親交があったが、いまの指導者になってからは音信が途絶えた」
みたいなことを言って、パイプ役になれないことを正直に告白している。
 中国とロシアの指導部も
「北朝鮮はじぶんたちの助言を聞かない」
と苦々しい思いだろう。

 というわけで、筆者も、考えあぐねている。
 だれか、わたしを論破してください−というのが正直なところです。


 3月7日(金)

 秘書が証拠湮滅を指示したり、家族が書類を焼いたり、こんどの坂井代議士の違法献金をめぐる話はすごい。
 国家のおおもとである法というものをこれほどまでにかるく考えているとはおどろいた。自分が、法をつくる議会に所属する議員であるという自覚がまったくないんじゃないか。どうしてこんなセコイやつが国会議員を3期もやってるんだ。


 3月5日(水)

 きょうも夕刊⇒朝刊地方版。
 地方版はまた「JRタワー プレオープン」で、いささか食傷ぎみである。
 以前の「マイカル小樽」のときはこれほど紙面で大展開はしていないと思う。公平性という点からみても、いかがなものかという気がする。

 それより気になるのは、跡地問題だ。
 JRタワーに移転する旭屋書店の跡。タワーにシネマコンプレックスができた余波でまもなく閉鎖される映画会社の直営館(札幌東映など)の跡。パルコに「無印良品」がうつったあとのピヴォの空きスペースはどうなるのか。どの新聞にも載ってません。 

 振り返ってみれば、札幌は爆発的な人口増加とともに、いろんなものが作られてきて、そのつど話題になった。
 70年代初頭は、「真駒内アイスアリーナ」などのオリンピック関連施設と、地下鉄、地下街。
 その後も、道立近代美術館、札幌コンサートホールkitara、新札幌副都心、札幌芸術の森、サッポロファクトリー、モエレ沼公園、札幌ドーム…。
 過疎で疲弊していく道内の他都市にくらべれば、話題独り占めという感もある。
 しかし、今回のJRタワーは、大きなハードのプロジェクトのおしまいになるんじゃないか。
 このあとしばらく、札幌では、景気のいい話はないんだろうなあ。
 今回マスコミがさわいでいるのは、大丸百貨店+商業施設+ホテル+オフィスなどという大規模なものだから−という理由以外に、「最後の祭り」のさびしさを、無意識のうちに、マスコミもそれを見聞きする側も、感じ取っているからではないかという気がする。

 夕刊と朝刊のあいだ、市民ギャラリーで「札幌の美術」をじっくり見る。
 艾沢詳子さんがワークショップをやっていた。セロファンをつかった作品づくり。簡単で、オモシロイ!
 ところで「札幌の美術」については、けさの毎日新聞に出てましたね。負けた!
 その後地下鉄で西11丁目へ。札幌市資料館、コンチネンタルギャラリー、古書ザリガニヤ、クリエイトフォトギャラリーとまわって、北12条へ行き、クルトゥーラでダージリンティーを飲み、某古書店で森山大道のエッセーを買い、ふたたび仕事に。


 3月4日(火)

 5日から始まる「札幌の美術 19+1の試み」展の内覧会。
 まず、こんなよくわけのわからんやつを招待していただいたことにお礼申し上げます。
 いろいろな作家とお話ししてきました。(もっとも、書家4人、美術家2人、筆者がまだお話ししてない人がいる)
 あすは、夕刊1面なので、今晩は更新いたしません。
 5日以降、どうぞご期待ください。


 3月3日(月)

 私「『れもんや』のひなまつりケーキはうまいなあ」
 妻「そうだねえ」
 私「そういや、澄川のろまん亭のケーキもうまいんだって?」
 妻「以前食べたじゃない」
 私「え? 俺あの建物に入ったことないよ」
 妻「●●ちゃんが買ってきてくれたでしょう」
 私「………(ぜんぜん記憶にない)」

 最近、こういうことが続いて、はやくもボケてきたのではないのかと心配されている。
 そのくせ、30年も前の歌謡曲の歌詞をふいに思い出してしまい、妻からは「無駄な記憶力」とあきれられている。
 ちなみに「れもんや」は、西岡にあるケーキ屋さん。ここのケーキはおいしいです。とくにクリームは、オーソドックスな味ながら絶品です。


 3月2日(日)

 うーん、ちょっと疲れぎみかも。
 1日は、いつものように仕事前にギャラリーまわり。
 アートスペース201、ユリイカ、大同ギャラリーで時間切れ。けっきょく、さいとうギャラリー、スカイホール、三越には行けなかった。
 2日は休み。大寝坊。

 ギャラリーマップのうち、東地区を更新しました。
 具体的には、ギャラリーART−MAN(中央区南4東4)などを追加していますが、以前のパソコントラブルで古いmifファイルはすべてふっとんでしまっているので、一からつくり直しです。
 「」のakaさんに以前、どうやって地図をつくるのか聞いたら
「ウチは不動産屋だから、地図はばっちりあるんですよー」
と言われた。ウラヤマシイ。
 というわけで、ギャラリーの地図は、「ぞ」を見てください。わかりやすいです(自虐的だな^^;)。