レトロな町並み41−函館


[2025年3月更新]
 約10年ぶりに函館を訪れました。昨年札幌からの帰路、新函館北斗駅から北海道新幹線はやぶさに乗車しましたが、函館市内を訪れるのは、2016年の北海道新幹線開業後、初めてになります。

     
旧函館市立図書館 明治館 金森赤レンガ倉庫 旧イギリス領事館 旧北海道庁
函館支庁庁舎
 
旧函館区公会堂 旧相馬邸
ハリストス正教会 函館山 五稜郭公園 摩周丸
摩周丸 函館市電(左から函館駅前、十字街、末広町、宝来町、谷地頭、湯の川) 

 東京駅から新函館北斗駅迄、北海道新幹線はやぶさで約4時間、新函館北斗駅ではこだてライナーに乗り換え、約15分で函館駅に着きます。函館駅前から函館市電に乗り、約8分の十字街で下車し、函館山や元町に近い宝来町のホテルに宿泊しました。
 翌日の早朝、宝来町から函館市電に乗り、約5分の終点、谷地頭電停で下車して、昔ながらの谷地頭温泉に入浴した後、函館公園にある旧函館市立図書館を訪ねました。谷地頭電停から函館市電に乗り、十字街電停で下車して元町周辺を散策しました。金森赤レンガ倉庫、旧イギリス領事館、元町公園・旧北海道庁函館支庁庁舎、旧函館区公会堂、ハリストス正教会等を訪れました。

 ロープウェイが整備点検のため運休中のため、函館山登山は諦め、その後、宝来町電停から函館市電で五稜郭公園前へ移動し、徒歩約15分の
五稜郭公園へ立ち寄りました。五稜郭タワーは、混雑していて待ち行列が長く諦めて、公園内を散策しました。最後は、五稜郭公園から函館市電で湯の川電停迄移動し、湯の川温泉で日帰り入浴の後、函館市電で函館駅前へ戻り、旧青函連絡船の摩周丸を見学しました。その後、はこだてライナーを新函館北斗駅で北海道新幹線はやぶさに乗り換えて帰京しました。

 今回はスマホで購入の函館市電1日乗車券をフル活用し、函館市電で谷地頭電停から湯の川電停まで、ほぼ全線を利用しました。函館市電は谷地頭ー湯の川の2系統と、函館ドック前ー湯の川の5系統があり、途中の十字街から湯の川迄は両系統が重複するため、日中7-8分間隔で運行しております。

 北海道新幹線により、東京と新函館北斗駅は最短4時間弱で結ばれ、函館は陸路でも日帰りで訪れることができるようになりました。日帰りか1泊の小旅行として立ち寄ってみるのも良いかもしれません。

【旧函館市立図書館本館】
 谷地頭温泉に近い函館公園にある旧函館市立図書館は、1928年(昭和3年)に建てられた鉄筋コンクリートの重厚な建物です。老朽化のため、図書館は2005年(平成17年)に五稜郭町へ移転し、旧本館の建物がそのまま保存されています。

【青函連絡船記念館・摩周丸】
 1965年から青函連絡船廃止の1988年迄就航した2代目摩周丸が函館駅や函館朝市に近い埠頭に係留され、記念館として展示されています。船内には青函連絡船の歴史展示やグリーン船室や普通船室の座席、休憩室や操縦室、甲板などが展示公開されています。


北海道第3の人口を占める函館市は、日本最初の開港地の1つとして栄えた、開港150年の歴史ある都市です。
2015年(平成27 年)度末までには、北海道新幹線が新函館駅 (仮)まで開通予定になっています。

五稜郭タワー
から見た五稜郭
五稜郭タワー
から見た函館山
五島軒のカレー 函館山から
見た市街
旧イギリス領事館
旧北海道庁
函館支庁庁舎
旧開拓使
函館市庁書籍庫
旧函館区公会堂
旧相馬邸 ハリストス正教会 函館市電

【五稜郭公園】

 五稜郭は、江戸時代末期に建造された星形の城郭であり、全国各地にあったようですが、函館の五稜郭が最も知られています。幕末明治維新の政府軍と幕府軍による箱館戦争の遺構として、北海道遺産にも選定されているとのことです。
 公園内には、1871年までこの地にあった箱館奉行所が140年ぶりに復元されて公開されています。また、1964年(昭和38年)に建設され、2006年(平成18年)に移設新築された107mの
新五稜郭タワーがあります。2基あるエレベータで上がる五角形の展望台は2階と1階があり、星形の五稜郭や、函館市内、函館山や津軽海峡、駒ヶ岳等、360度の眺望を楽しむことができます。また、函館や五稜郭の歴史資料が展示されています。展望台下にはアトリウムやショップ、五島軒等のレストランがあります。五島軒で歴史あるカレーを昼食にいただきました。

【函館山】
 日本三大夜景として知られる標高334mの
函館山は、19世紀末から要塞建設が始まり、軍事機密として半世紀にわたり、一般の立ち入りが禁止されていたため、自然が守られ、函館山と砲台跡が北海道遺産に指定されているとのことです。登山方法は、ロープウェイ、バス、自動車、徒歩等がありますが、夜間と冬季は道路が閉鎖され、ロープウェイで上ることになります。今回は休日の昼間ということで、レンタカーで山頂まで上り、山頂駐車場に止めて、晴天下の素晴らしい眺望を楽しみました。これまで夜間にロープウェイでしか上ったことがありませんでしたが、昼間は山頂駐車場も空いており、車でしか見れない、津軽海峡側の眺望等も楽しめました。

【ハリストス正教会】
 
ハリストス正教会の聖堂は、19世紀の半ばに建てられ、火災で焼失後、1916年に再建されたと言われており、国の重要文化財に指定されています。こじんまりとした重厚な聖堂の中は、静かで荘厳な雰囲気になっています。

【旧函館区公会堂】
 1910年(明治43年)に建築された
旧函館区公会堂は、木造2階建ての擬洋風建築、コロニアル風洋館で、1911年(明治44年)に大正天皇が皇太子時代に函館滞在の際、宿舎となり、また、1922年(大正11年)に昭和天皇が摂政宮のときにも休憩したと言われています。1982年(昭和57年)に復元され当初の姿に戻り、国の重要文化財にも指定されています。

【旧イギリス領事館】
 1859年(安政6年)の開港とともに開設された領事館で、現在の建物は1913年(大正2年)に再建されたと言われています。1934年(昭和9年)に閉鎖され、1992年(平成4年)に復元されて一般開放されているとのことです。

【旧相馬邸】
 開港当時、函館の中心であった元町の基坂エリアにある
旧相馬邸は、1907年(明治40年)の函館大火後に、函館の豪商、相馬哲平の邸宅として建てられたと言われています。旧イギリス領事館の上に立地していることから、当時の相馬家の繁栄ぶりがうかがわれます。

【元町公園】
 かつて、五稜郭移転前の箱館奉行所があったと言われる元町公園は、
旧函館区公会堂の真下にあり、旧北海道庁函館支庁庁舎、旧開拓使函館市庁書籍庫、箱館奉行所跡の碑等があります。函館港や市街を一望できる場所にあります。

【函館市電】
 1897年開通の馬車鉄道を前身とし、一部廃止縮小の後、現在は湯の川からドック前、谷地頭まで計10.9qの路線があります。

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