*** 電工・依頼 (エッセイ民話) ***
「とにかく」 電気は、電気屋の言うことを聞くべきかと、
4部屋の工事を請け負ったとき、主は、「天井に電球が1つあれば良い」と言った。
「それで十分」と、それでも「扇風機もあれば、コタツも」あると説得、
「ほんなら、コンセントを1つ付けるか」と了承、さらに、「各室にエアコンが付くように」
と言うと、「いらん」と言い張る。増築ながら真新しい建物である、
後から裸線を這わすようなみっともない工事にしたくないもんで。
どの部屋にご老体が住むか、子供が住むか解らんのに。
大先輩に相談するも、「お客様は神様、一応説得して、後はお客様の考え1つ」とか。
私もあきらめました。
「とにかく」 電工は、各部屋には、エアコン・テレビアンテナ・電話差込み、
台所には大型冷蔵庫や電子レンジを使うための大容量の差込等を勧める。
10年先には要るようになると見通してのこと。
後ですれば、VAの裸線を這わす事になる。
少しは、電工の言うことも聞けぇよなぁ。もちは餅屋じゃけぇなぁ。
「とにかく」 各家庭の電源を見ると2本のこともあるが大抵3本線で入っている。
このうち2組は100V用、もう1組を使うと200Vになり、プロ用の大型冷蔵庫も
使えるわけで。100Vの小型を2台・3台おくよりも電気代も安く、
内容量も大きいとか。電工も、そこまでは言わない、今はまだ。
「とにかく」 行けば、その家の力関係がようくわかる。 親父が即断する家、
奥様が決める家、ご老体が出てきて、やっと決まる家 、もう1つは一人一人が
堂々と意見を述べ、「私の部屋はこうして」と言う。
台所や居間の共通の場所はなかなか意見がまとまらねぇ、
それがまた、ひっくり返る。民主的ではあるが電工には難しい対応となる。
意見をよくまとめてから頼むべきかと。
「とにかく」 困るのが変更!! 取り付けたのを見て、「もっと大きいのを」とか、
「小さいのでも」とか、変更は本当に困る。 自慢じゃないが極小規模のこの私、
フロの灯とか、門灯とか要るだけ仕入れる、返品・変更になったらえらいこっちゃ。
プロが蛍光灯も、門灯も、フロの灯も付けずに、カタログを出して
「これから選ぶか、ホームセンターで買う」ように言う訳がようく判った。
天井を張った後から「シャンデリアを」と言われたのには参った、
薄板にぶら下がるもんか!落ちたらどうする、
今張ったばかりの天井を「張り替える」言うたら大工は怒るでぇ。
「とにかく」 安くとか、簡単にとか、早く仕上げてくれ・・・とかいうのがある。
せぇでもなぁ 駆出しとは言え、電工には電工の考えもあり、責任もある。
古い器具を使うわけにもいかんしなぁ、廃屋から取ってきたVA線や
ビニールコードをステップルでとめることにもならんし。
早い話が、切り傷にアロエを擦り込むのも、家族ならいいか、
素人がするならいいか、これを病院では、お医者がしたら、といったところか!
ためになる話
酒を止めたわけ へ 付き合いと健康
ためになる話
ポストハーベスト へ 食と健康・残留農薬
ためになる話
散骨 へ 葬儀アラカルト
ためになる話
かわいいじっちゃまとばっちゃま へ 入院患者のマナー
ためになる話
洗濯屋の話 へ トイレのマナー
次のペーシ・電工になってわかる へ
前のページ・忘れがさ へ
もぐらindex・・ホームページの最初へ