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あーとだいありー 2003年9月後半

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 9月27日(土)

 第55回毎日書道展北海道展
 「審査会員・役員展」はスカイホール(中央区南1西3)で、「会員・会友・公募展」は札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)でひらかれているが、筆者は「審査会員・役員展」しか見ていません。
 名誉会員として宇野静山(小樽)、参与会員として中島荘牛(函館)、竹内津代(札幌)、中野北溟(同)の3人が出品。また、全国巡回作品72点(うち11点は道内から)と、道内の審査会員の作品が、壁にぎっしり陳列されています。
 半数以上は北海道書道展でも会員になっていますが、もちろんそうでない人もいるので、けっこう新鮮でした。
 全体的な傾向をいえば、漢字は大字がほとんど。全国巡回作品は、前衛書がけっこうあるのが、道内の他の書展にない特徴です。道内の審査会員は、近代詩文書が漢字とおなじくらいおり、これは北海道らしいですね。いわゆる「墨象」は1点もありませんでした。
 ちなみに、全国を巡回する11点は、宇野、中野と、審査会員の小原道城(漢字、札幌)、出村太幹(同、空知管内栗山町)、渡辺美明(同、札幌)、村上碧舟(同)、高橋陌遥(近代詩文、札幌)、平田鳥閑(同、旭川)、我妻緑巣(同、札幌)、長沼透石(前衛書、帯広)、松本暎子(かな、札幌)。
 我妻は例によって字と字の間をぎっしり詰めたスピード感のある作品。
 中島「心炎」は、淡墨によるダイナミックな筆勢が印象的。にじみが炎のようにひろがっています。
 辻井京雲(漢字、札幌)は「千千尋」。なんだかアニメのタイトルみたいですが、作品は、一見隷書のようで、つかみどころのない茫洋とした味わい。
 山田太虚(同)「泥中一蓮」も、この人らしいおだやかな味のある作品。「中」が大きく、「一」が短いなど、造形的な面はかなり考えられています。
 和紙ではなくろうけつ染めによる作品で知られる石川錦京(同)は、岡田隆彦の詩を題材にした力作。ちまちまとしたところのない伸びやかな字です。
 注目したのが牧貞子(札幌)の、若山牧水の歌を書いた作品。字の大きさ、紙など、まぎれもなくかな作品なのですが、一般的なかなと違って、「読める」のです。
 両会場とも28日まで。28日午前11時から市民ギャラリーで審査会員による作品解説があります。

 9月26日(金)

 浅井憲一小品展=鉄工房アトリエ(南区石山1039の5)
 金属彫刻の浅井さんがごじぶんのアトリエに自作をならべています。
 床に展示されているのは11点ですが、その周囲の机の上などにも置かれているので浅井憲一展の会場風景、総計20点ほどを見ることができます。
 以前は動物のかたちをわりあいリアルに表現していた作品が多かったように思いますが、最近は、自在なデフォルメで、細長くした動物像がめだちます。
 写真の中央は「Cat アイ」。猫をずいぶん変形させていますが、不自然な感じはまったくありません。それほど変形が、スムーズにできているのだと思います。中央のステンレスは、猫の目のかたち。その周囲は人間の目のかたちを模しているのだそう。
 「『我輩は猫である』に出てくる猫をつくりたかったんですよ」
と浅井さん。
 猫の右奥に立っているのが「風のダンス」。抽象的なフォルムで風を表現しています。
 その他、脚の極端に細くて長いラクダをモティーフにした「シンキロウ」や、卵の中に目玉が透けて見える「モーニングサービス」、卵をボルト、ナットで固定した「走りながら卵」などがあります。
 浅井さんの奥様が「鉄の粉とか、掃除するのに丸二日かかりました」
と笑っていました。
 27日まで。

 浅井さんのアトリエは、国道230号を「石山2−8」の交叉点で南に曲がり約2キロ南下、「エルム病院」の青い看板から左折し、橋を渡って、二股の道の左を行くとあります。
 地下鉄南北線の真駒内駅からじょうてつバス「石山六区」行きに乗り、「六区西」下車。「エルム病院」の看板から曲がるのは同じです。徒歩12分。片道270円。このバスは本数があまりありません。土曜は、オープン中は、9:40、10:20、12:20、13:20、14:20、14:40、15:20のみです。

 お月見展=COUS COUS OVEN + HOPPERS(中央区北3西30)
 茨城県から札幌に越してきたばかりの唐澤姫穂さんによる人形展。
 着物を着たうさぎや猫が、白い肌で立っています。紙粘土に和紙を貼ってつくったそうで、なかなかかわいらしいです。
 27日まで。
 クスクスオーブン・プラス・ホッパーズは、北3条から山の手通に抜ける道沿いにある、オーガニックケーキと雑貨のお店で、2階がギャラリーになっています。地下鉄東西線西28丁目駅下車、徒歩6分。

 9月25日(木)

 まず、道立近代美術館(中央区北1西17)で28日まで開催中のアジアプリントアドベンチャーですが、見出し的に言うと
札幌コネクション確立か
ってなとこだと思います。
 これまでの作家たちの地道な努力によって、東京を経由せず直接海外と北海道が結びつくこころみがつづけられていますが、この展覧会は、そのひとつの成果だということです。
 具体的に言うと、さっぽろ国際現代版画ビエンナーレ(惜しくも終わっちゃったけど)に出品してた作家とか、あるいは出品作家のひとりでもある端聡さんがハンブルクで知り合ったとおぼしき作家とか、昨年、S-AIRのアーティスト・イン・レジデンスで札幌に滞在してた人とか、なつかしい人、初お目見えなど、いろんな顔ぶれがそろってます。これは、痛快といっていいんじゃないかな。
 作品の輸送費の問題などがあって、海外の作家と国内勢(おもに道内)の作品の大きさが違いすぎるのが、気にならなくもないけど、これはしかたない。道内勢が遠慮して作品を小さくしたって仕方ないし。意欲作がたくさんあって、見ごたえがありました。
 個々の作品については、また日を改めて。(こればっかりだけど)

 さて、まもなく会期の終わる展覧会、なるべく手短かにいきましょう。

 秋を飾る。花・布・器あそび=クルトゥーラ(北区北12西4)
 花の永易智広さん、布の高嶋康子さん、器の西村和さんによるコラボレーションです。
 クルトゥーラの、小ぢんまりとしたギャラリーコーナーが、なんともイイぐあいに「和風」のおちついた一隅になっており、よい意味で期待を裏切ってくれたなーという感じがします。。
 窓際には、ひとつひとつのスペースの小さな棚がしつらえられ、西村さん独特の、しっかりしてるけど重たくはない茶碗などがならび、スペースの中央には蔓などで巧みに作られたオブジェがあります。いかにも「コラボレーション」という感じなのが、パッチワークを、陶の額縁に入れたもの。陶土の渋さと、パッチワークの華やかさが、おもしろい対照を見せています。
 27日まで。
 西村さんのサイト「穏やかな毎日」はこちら

 高際美映子・細川博史・仁乃かとみ作品展=ギャラリー山の手(西区山の手7の6)
 こちらも、良い意味で期待をうらぎられた展覧会。
 高際さんは北海道陶芸会会員。花入れや花器が中心で、ずいぶんハデに灰をかぶった花器などもあります。花入れは、焼き締めが多いです。ほかに、ろうそく立てなど。
 のこるふたりはステンドグラス作家。あー、ステンドグラスねえ、また派手な色をたくさん使ったあかりかあ−と思っていたら大間違いでした。
 まず目に入ったのは、細川さんの「RASEN T」「コンポジション T」と題した、黒い板に色とりどりの大小のガラス片をモザイクのようにはめこんだ作品。この2点だけは、一般にステンドグラスということばから想像するよりもはるかに分厚い、小石みたいなガラス片です。輸入グラスをフュージングという技法で制作したものだそうです。
 ほかに、新築の家に取り付けられそうな窓の数々。「水 T」など、すずしそうです。
 もちろん、きれいなあかりもあります。
 仁乃(じんの)さんは、イメージランプというあかりが多いのですが「北の冬」「雪」など、あえて色をごてごてつかわず同系色ですっきりとまとめています。
 ネックレスや帯止め、マガジンスタンド、変わったところではコーヒーの紙フィルターたてなんてのもありましたよ。
 27日まで。

 藍山窯作品展=ギャラリーたぴお(中央区北2西2 道特会館)
 空知管内栗沢町美流渡に窯をひらいている葛西義信さん・律子さんの陶芸展。食器を中心に、たくさんあります。
 わずかに灰色がかった土に、芍薬や桜などを絵付けした小皿やコーヒーカップなど。軽快さが特徴だと思いました。
 27日まで。

 紅露亜希子写真展札幌市資料館(中央区大通西13)
 藤女子大在学中の紅露(こうろ)さんによる写真展。すべてモノクロです。モティーフはさまざまで、作者の意欲がびしびしつたわってきます。
 バラを接写したものが11枚。「コニーアイランドショップ」という雑貨店を中心とした街路をとらえたものが17枚。海辺が1枚。札幌・中島公園が2枚。ロンドンとおぼしき街角をうつしたものが4枚。そして、セルフポートレイトらしい女性のアップが23枚。
 筆者は、中島公園が好きでした。池のほとりで風に揺れるヤナギの枝が、しんみりした感じです。ロンドンも、逆光をうまく生かしています。
 女性のクローズアップが、あまりバリエーションがなくて似たような絵が多いような印象を受けてしまうのがちょっとざんねん。光の向きなどが計算され、うまいですが。
 28日まで。

 「森へ駈けた少年」絵本原画展=同
 、札幌の出版社「柏艪社(はくろしゃ)」がこのほど出版した米国の作家ジム・ハリソンさんの本の挿し絵の展覧会。スーザン・オニールさんの作で、故郷ミシガン州を題材に、水彩で描いたものです。ただ、ストーリーと関係なく陳列されているので、話の筋はよくわかりません。
 28日まで。

 獺祭展 −外からの風・内からの風−=石の蔵ぎゃらりぃ はやし(北区北8西1)
 「だっさいてん」と読みます。「獺」はカワウソの意味。「獺祭書屋」とは、ちらかった書斎の異称です。
 函館にスタジオオーバルというお店をもっている陶芸家の芋坂恒治さんが、栃木・益子の友人たちとはじめた展覧会がきっかけ。浅田美恵子、菊池武、横尾聡(以上栃木県益子町)、山上学(同茂木町)、岸田陶子(以上函館)、濱田啓塑(渡島管内森町)をふくめ計7氏。濱田さんは、阪神大震災に遭って北海道に移ってきました。
 芋坂さんは、朱色の派手な絵付けが特徴で、人気があります。
 筆者がおっと思ったのは浅田さん。長皿など、現代的でシャープな意匠が目を引きます。青い線が幾筋か入っている茶碗は、土をひっかいて、ちがう色の土を埋め込んでつくったそうです。
 28日まで。

 高橋佳乃子展ギャラリーどらーる(中央区北4西17、HOTEL DORAL)
 道内の画家を毎月ひとりずつとりあげるギャラリーどらーる。ことしにラインナップではただひとりの抽象画家です。
 ここ3、4年の作品が展示されており、どれも、画面の大半が青など中間色の単色で塗りつぶされています。
 2001年ごろの作品はそれでも、下地の色を透かして表現させようという意図が感じられますが、近作は、ほとんど全体が厚く青などに一色に塗られ、ところどころわずかに、色味のことなる色班が見られる程度です。
 作者の意図はわかりませんが、まったく均一に塗りつぶす直前の段階で、なかば偶然的な要素をわずかにのこすことで、どう絵が成立するか−というあたりに関心があるのかもしれません。
 道展会員。岩見沢在住。
 それにしても、紹介文にあった「高橋佳乃子が創り出す抽象には、いつも女性らしい細やかなみずみずしい感性がいきづき」にはぶっ飛んだ。死語ですよ、死語の世界(爆)。
 30日まで。


 9月24日(水)

 伊賀信個展=ギャラリーミヤシタ(中央区南5西20)
 壁に掛けた板の上に、細い手すりというか、柵のような木片を規則的にたくさんならべたり、細い竹ひごのような木片を貼り付けることで透視図法のような模様を描いたり−といったような、平面なんだけど平面じゃない、風変わりな作品を作りつづけています。
 14点はすべて無題。ご本人は「パースが好きなんです」とお話していた。なるほど、架空の都市のパースペクティブと見れば、それほど大きくない作品が、にわかに大スケールで立ちあらわれてくるようです。
 28日まで。

 むろらん高砂窯 毛利勝靖作陶展=工芸ギャラリー愛海詩(えみし=中央区北1西28)
 織部を追求している毛利さんは、だいたい毎年、このギャラリーで個展をひらいています。
 今回は「織部で頭がいっぱいにつまっちゃったので、かたちの勉強に」
ということで、粉引や、磁器の粘土で陶器のようにつくったコーヒー茶碗などもあります。
 やはり目を引くのは、織部独特の深い緑をたたえた花器や食器、水さしなど。
 全体として、小さな石の入った土を混ぜた作品が多いため、表面の景色がボツボツと、荒々しい感じです。
 「木こり」は、まさかりに着想を得たというかたちがおもしろいです。「日本の文化で、平安から鎌倉のかぶとがいちばん美しいと思う」と言う作者が作った「かぶと」は、兜そのもののかたちではなく、どこか似ているといったぐあい。
 建水「兄」「妹」は、呉須をまぜたため、緑の発色が微妙に異なります。
 10月1日まで。

 エルエテ2周年記念版画セール=エルエテギャラリースペース(中央区南1西24、リードビル2階)
 平山郁夫、東山魁夷といった人気作家から、多賀新、草間彌生、さらに、地元の渡会純价、渋谷栄一まで、かなり安い価格設定になっています。
 しかし、ご主人は「ぜんぜん売れない」
とボヤいておりました。
 9月28日まで。

 また、朝日新聞から引用させていただきます。21日道内版。

 道内出身女流画家の草分け 西村貴久子
 足跡たどる画集刊行へ
 没後20年 不明作品の情報求む

 激動の世紀を生きた画家、西村貴久子の画集刊行が没後20年を機に、遺族と故郷・室蘭の有志を中心に進んでいる。全道美術協会の創立会員、日展会友など北海道出身女流画家の草分け的存在。だが、歴史の荒波が所在不明にした作品も少なくない。画集刊行は、その確認作業でもある。
 西村は作品の管理には関心が薄く、作品は散逸状態だった。子供はなく、末弟の山崎徳郎が遺作の所在確認を始めたが、3年後に死去。その遺志を妻れい子さん(79)と次男の優さん(51)が引き継いだ。「室蘭に美術館をつくる市民の会」(小原章嗣代表)と一緒になって、「西村貴久子の画集を刊行する会」がこのほど発足した。
 帝展初入選の「F嬢」など遺族が寄贈した室蘭市所蔵26点のほか、美術館や企業、疎開先など全国約150点の所在がわかった。だが日展特選の「丘の朝」、紀元2600年奉祝美術展の「朝顔と子供」など、購入先企業はすでに消滅していたり、「記録にはある。でも現物がない」といった作品もある。(以下略。人物紹介は略)

 9月23日(火)

 小林繁美個展札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)
 江別在住の金工作家、2年ぶり16回目の個展です。
 「自然への畏(おそ)れ、みたいなものですかね。精霊、とことばでいうと軽い感じもしますが、そういったものを信じる気持ちみたいなのが根底にあるのだと思います」
小林繁美の作品「大地・夕陽」というようなことをおっしゃっていましたが、そのとおりに、北の風土への畏敬の念を、きびしい造形に託した、重厚な作品が壁に並んでいます。
 しかも、道内の自然をモティーフにしただけの絵画などとはことなります。たとえば、写真の「大地・夕陽」(46×160×6センチ)で具象的なのは、中央の鳥だけです。この鳥だけでも
「3回は作り直した」
そうで、しかも実際にいる種類のものではありません。円をとりまくシャープな造形は、強いて言えば「風」ということになるのでしょうが、そういう安易な「名づけ」を拒否するきびしさを持っています。あるいは、北の風土・自然そのものと、言いかえることができるかもしれません。
 小林さんの作品には、上から下へと垂れ下がる、鍾乳石を思わせる線が多く見られます。もし、これが反対だったらどうでしょう。つまり、横にのびる線が、全体の下のほうにあって、そこから長短の線がにょきにょきとはえていたら…。全体は、広々とした風景を安直に翻訳したものに化していたにちがいありません。一種の盤景になっていたおそれがあります。周囲の造形が具体的なかたちをとらないのも、それとおなじで、単なる置物と堕してしまうのを、きっぱりと回避しているのでしょう。
 それにしても、小林さんの作品のほうが、色彩豊かにじっさいの風景を描いた凡百の絵画(すべての風景画、とまではもちろん言いませんが)よりもよっぽど、北の自然の本質を掘り当てているように感じられるのは、ほんとうに興味深いことだと思います。
 材質は銅。表面は、薬品で処理し、緑青をつけています。上の写真は、実際よりも茶系が強く出てしまっています。単色で、奥行きもなく、或る意味では非常に不自由な表現だともいえるのですが、小品の「道化」などを見ていると、表情が描写されていない平らな道化がかえって絵画のそれよりも、しみじみと情感をかもし出しているのですから、おもしろいものです。
 ほかに「或る英雄の肖像」「大地・夜」「大地・風」「仮面」など。アフリカの仮面にもつうじる一種の土俗性は、前回の個展にくらべるとややうすまってきたような印象をもちました。

 なお、ここで、作品そのものからいささか離れたことを述べさせてもらうなら、小林さんは、1939年生まれ。吉田豪介さんの「北海道美術をめぐる25年」でも個展のたびに高い評価がなされていますし、道立近代美術館主催の「北海道現代美術展」「イメージ−北海道の美術」にも78−88年の間10回(つまり、ほぼ毎回)ノミネートされるなど、すでにその評価はかたまっているといってもいいでしょう。
 ただし、失礼な物言いになるかもしれませんが、北海道美術史において確固たる位置を確立しているという印象が、どうしてだか薄いのです。それは、作家がまだまだ現在進行形の存在であるためでしょうが、くわえておそらく、絵画でも彫刻でも、いわゆる現代美術でもない、工芸というジャンルのなせるわざではないしょうか。また、1966年以来の長きにわたって道展の会員ですが、それ以外のグループに所属した経歴がないようです(北海道金工作家協会の展覧会にも、出品していたという記憶がありません)。すくなくとも近年、道立近代美術館は、北海道の美術史を記述するにあたって、グループの動向に焦点を当てるという手法を中心にすえているような印象があります。個々の作家や作品を性急にキャノナイズする(=名作であると認定する)よりはむしろこのましい姿勢だとは思うのですが、そうした場合に小林さんのような存在がすっぽりと抜け落ちかねません。ここで、こんなイイ作家がいるんだぞ、とあらためてアピールしておきたいと思う次第です。蛇足ながら、小林さんは、マメに市内のギャラリーをまわってほかの人の作品を見ているということもつけくわえておきます。

 佐藤説庫展=同
 2000年以来、5回目の個展。
 「やりたい、と思ったときにやるのがいい。何年おきと決めて個展をひらくと、へんにプレッシャーになっちゃうので」
と佐藤節庫(えつこ)さん。
 長年とりくんできた「地風景」シリーズが中心。最大の「地風景(めぐみ)」はF200の大作です。それと、前回の個展あたりからあたためてきた「風」。
 じぶんなりに風景を咀嚼(そしゃく)して、いろいろな色とかたちを組み立てている、という点ではかわっていません。ほとんど抽象画といってもいいかもしれません。
 筆者が個人的に注目したのは、小品4点をつなげた「記憶の中の風景」。作者が表現したいものが無理なく出ているような印象をもちました。一般に、小品のほうが、羽を伸ばして描いているようです。
 佐藤さんは全道展会友ですが
「中央の公募展に出したいという気はあんまりないのね。それよりも個展が好き。どの作品をどこに飾ろうとか、考えるのが性に合ってるの」
とのことです。

 あとはかんたんに行きます。
 第3回北の銛展は、全道展会員の画家・伏木田光夫さんの教室展。伏木田さんは「男とその娘」を出品。黒田華代子・里吉ルイ子ふたり展は、油彩の2人展で、道展では入選をかさねている黒田さんが12点、里吉さんが室内画など10点を出品。黒田さんは、道展入選作でも見られる簡略化されたバラをたくさん描いています。水曜会サークル展は、池上啓一さん(道展会員)の教室展。池上さんは「秋色」を出品。

 いずれも27日まで。

 9月22日(月)

 原勝利 毒の目薬展(消費者の逆襲)=マクロギャラリー(中央区南2西1、アポロシティービル)
 ポップなイラストがびっしり壁に展示してあります。巨大化した人間とか、作者の想像力が爆発しています。
 29日まで。

 第31回GROUP火曜会展・第9回創遊会展アートスペース201(中央区南2西1、山口中央ビル)
 なんだかメンバーがそうとう重複しているみたいなので、まとめて書きます。
 毎年個人的にたのしみにしているのが、佐藤孝夫さん。精神の内奥をさぐったような、ふしぎな抽象画を描きます。ことしの作品にも、うつくしい青が渦巻く中に目玉がのぞいている「『存』輪廻」などがありました。
 もうひとりたのしみなのが、草刈喜一郎さん。「漁港の一隅」は、ドラム缶が野積みになっている、なにげない一角を描いていますが、光に対する微妙な感受性には、いつもながら感心させられます。
 全体的には、デッサン会のメンバーが多いせいか、裸婦を描いた油彩、水彩、デッサンが多いようです。創遊会には、写真や彫刻も出品されています。
 市川雅朗さん(新道展会友)「曲想」は、バイオリンをかなでる女性がモティーフで、ことしの新道展出品作よりも、情感が出ていたような…。
 野口良子さん「玄冬」は、ふかい青で道や林を描き、一風かわった雪景色です。
 院展入選者の高幣佳代さん、新道展会員の西澤宏生さんらも出品しています。
 23日まで。

 9月20日(土)

 18日の北海道新聞石狩・当別版によると、当別町太美にあるロイズの工場で、伊藤正さんの絵画展が23日までひらかれているそうです。

 BOOK'S ART展=ギャラリーたぴお(中央区北2西2 道特会館)
 その名のとおり、本のかたちをした作品が多いです。
 といっても、太田ひろさんの、うすい直方体の金属とか、山岸誠二さんの紙の束とか、ひらけない本も多いですけど。
 林教司さん「ことのはじめ ことのおわり」もひらけないけれど、金属板のように見えるページの古びた感じが圧巻。
 昨年仙台市にうつり、こんどは愛媛県に転居した上條千裕さん「風の栞」は、めくるたびに鈴が鳴る、耳でたのしむさわやかな作品でした。
 金子辰哉さんは、ビニール袋の中に「萬語〔壱〕と題された本が入っていたけど、ほんとうに本なのかな?
 おもわずニヤリとさせられたのが中森秀一さんの「広辞苑漬」。「広辞苑」を重しにして漬ける漬物のつくりかたと、広辞苑の実物、さらに「広辞苑漬」の定義が書かれたページのコピーからなる作品だけど、そのコピー、よくつくったよなあと思う。もちろん、実物の広辞苑にそのような項目はないでしょう。
、加藤弦、川村雅之、千葉愛子、村元由紀子、横山隆、渡辺英四郎の各氏も出品。
 20日で終了。

 つづいて、21日で終わる展覧会を大量に紹介します。

 No27 金子辰哉展=さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階)
 存在派という現代美術グループ展を20年以上も主宰している札幌の金子さん。立体が多かったのですが、今回はひさびさに、キャンバスに油彩です。
 「現代美術やってて、ほんとにおもしろいんかなあっていう気がして。で、じぶんが美術を始めたころにやってたポップアートのことを思い出してまた描き始めたんだけど、これがたのしいんだよね」
 作品はすべて無題。英語で囲まれた女性像があったり、鶏と人の顔を組み合わせた顔があったり、ひょうきんな山羊の顔(これはインドで実際に見た山羊とのこと)があったり、さまざま。ラフでのびやかなタッチは、
「金子さん、無理してないなー」
という感じがします。

 渡部佳文作陶展=さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階)
 北大卒、20年以上のサラリーマン生活を経て、茨城県笠間窯業指導所の門をくぐり、2000年に修了、現在は同県友部町で作陶している作家。ことしの伝統工芸新作展にも入選しています。
 黄瀬戸、織部などの、あたたかみのあるうつわが中心です。

 北海道大学写真部写真展札幌市写真ライブラリー(中央区北2東4、サッポロファクトリー・レンガ館3階)
 大半がモノクロ。作風もバラエティーに富んでおり、意欲的な展覧会です。
 ただし、若干スポッティングがあまかったり、ネガにほこりがついたまま焼いた写真も散見されるのが惜しいところです。
 原田玄輝さんは「無題T」「無題U」「無題V」と題し、ごくごくシンプルな写真を2枚ずつ組み合わせています。橋の上の街灯、3個の卵など、対象を絞りきった姿勢が潔いです。とくに「無題V」の、霧にかすむ茫漠とした砂州のような風景は、荒涼としたすさまじさを静けさのなかにたたえています。
 斉藤市輔さんは「intuition:直感」シリーズで、北欧の街並みを撮っていますが、ほとんど人気のないアノニマス(無名性)な風景にしてしまうところがさすが。海外に行くといかにも観光写真のような作品を出しちゃう人が多いんですよね。
 なんだかいつもこの2人のことを書いていますが、ほかの部員も力作を出しています。
 大塚一世さん「a day」は9枚組み。はめ絵と商店かどこかのシャッター、無人の遊園地入口など、この空虚感は独特のものがあります。焼きがちょっと眠いような気もしますが、これはこれで、静謐な作品に合っていると思います。
 宮本朋美さんはネガカラーでしょうか? ふしぎな色合いです。
 勝又聖乃さんもおもしろい感性をもっていると思います。「角度」は、太陽と月が接近して写っていますが合成でしょうか。
 Shinkichicさんは、展示してある写真よりも、クリアファイルにはさんである写真のほうがおもしろかったです。とくに「abstract」のシリーズ。ただ、1点1点に題はいらないのではと思うのですが、どうでしょうか。
 小山瞬さん、山下修平さんは、本州ののんびりした街角などを撮っています。

 山崎忠利喜寿記念水彩画展ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル)
 77歳にして初個展。
 しかし、日本水彩画会で入賞をかさねていただけあって、うまいです。とにかく、描き方が丁寧! 才気ばしった線も、あざやかな明度の差もここにはありませんが、地道でひたすら筆を置いていくと、腰のすわった絵ができるものだと感心いたしました。
 風景画が大半で、人物や静物もあります。その数60点あまり。
 「冠雪の樹々」「冬の八剣山とログハウス」は、新雪をいただいた樹木などがモティーフ。留萌管内小平町鬼鹿の漁港を描いた絵もあります。
 「公園の坂道」は、古い木の柵の質感がよく出ています。
 「秋の藻南公園」は、近景に配した、枯れたイタドリが効いています。
 こうして見ると、ポピュラーな景色よりも、地味な風景をとりあげています。このあたりも気に入りました。

 茶屋場隆明風景画展=同
 こちらは道庁、小樽運河など、見慣れた風景が大半。油彩30点です。

 第23回 道彩展札幌市民ギャラリー(中央区南2東6)
 会員を中心に、フォービスム的なタッチの絵が多いのは、以前と変わっていませんが、一般出品者などには、個性的な絵もけっこう出てきているようです。
 フォービズム的な絵では、たとえば、つぎのような絵があります。
 青田淑子さん(札幌)「海への追想」:青と緑の諧調で海のイメージを描く。
 生越俊子さん(同)「夕映え」 アンコールワットのような風景を川越しにのぞむ風景を描いています。手前の木の葉が黄色く染まっているのがきいています
 折戸朱実さん(同)「苗穂風景」 かろうじて何かが描かれているとわかる風景。
 川本エミ子さん(石狩)「潜」 赤を背景にしたタコやイカ
 中橋るみ子さん(札幌)「卓上静物」 ランプ、花、コーヒーミル、昆虫標本を描き、全体にこまかいピンクの飛沫をちらした
 合田早苗江さん(同)「MIZUUMI」 緑の中にうかぶエメラルドグリーンの帯。抽象に近づきつつある風景画
 村田しげ子さん(同)「東海の小島よ」 函館を遠く望む。曇天の夕映えが効果的
 山田敦子さん(同)「晩夏(U)」 赤の厚塗りが特徴的な静物画
 山田陽子さん(同)「ぶらんこ」 緑一色に埋まる光景
 もちろん、写実的な画風の小堀清純さん(同)「ランプのある静物」は、アイロンなどを落ち着いて描写しているし、佐藤久男さん(留萌)「さくらんぼ」、色鉛筆を思わせるタッチの武田輝雄さん(札幌)「札幌湖の秋」といった作品もあります。また、紙をはって重厚な抽象画にしたてた栗山巽さん(江別)「宙(とき)−銀河の風」といった作品もありますが、会員のなかでは少数派です。
 最高賞の穴田幸江さん(同)「宙を漂う」など、コラージュを駆使した激しいタッチの作品で、中央に近い部分の白と黄色がきいています。
 ただし、筆者は、賞に漏れたつぎの作品などが気に入りました。
 中村久雄さん(江別)「潮風の虚空」(江別) 小樽でしょうか、ちょっと古びた街並みを、赤紫系の色で夢幻的に、かつ鮮烈に描いていて、個性的です
 山崎明さん(札幌)「夏日」 じつにおちついた筆致で森の中をえがいています。緑の諧調がゆたかで、筆の大きさもちょうどいいです
 大越いく代さん(上川管内中富良野町)「水辺の花」 モネ風のさわやかな色班の乱舞
 陣内弘子さん(江別)「秋色揺れて」 水面かあるいは濡れた舗道にうつる木の影と、そこに色とりどりにある楓などの枯れ葉を、印象派をおもわせるタッチで描いています
 野尻勉さん(函館)「秋色の恵山高原」 パワーのある風景画です

 第14回書鳳展=同
 たぶん我妻録巣さんの社中展だと思います。審査員の筆頭に我妻さんの名がありますから。
 その他の審査員では、井川静芳さん「天真爛漫」の、のびやかな筆使い、今村桃香さんのオーソドックスだが迫力ある近代詩文「時が舞ひ」、びっしりと隙間なく字を埋めた蔦口洲虹さんらの作品がめだちます。
 ちなみに我妻さんは草野心平の詩をあらためて描いています。
 全体的には、近代詩文が半数以上で、のこりをかな、漢字、墨象が占めています。
 大賞は笹嶋喜代子さん(岩見沢) 金子みずず(原文まま)の詩による近代詩文です。

 表現することはすばらしいアート展 VOL..4ギャラリーART−MAN(中央区南4東4)
 会場に入ったらなにやら生暖かい。ストーブをたいているということでビックリ。
 インドネシア・バリ島からアーティストが訪れて実演などをおこなっているのですが、彼らには北海道はちょっと寒すぎるようなのです。
 麻生クミさんのバティック作品、バリのドリームキャッチャー(天井から吊るすおまじないみたいなもの)、コラージュなどが所狭しと会場をうめつくしています。南国っぽい雰囲気が好きな方はどうぞ。
 11月2、3日には東京でもイベントをおこないます。詳細は「道外の情報」参照。

 9月19日(金)
美術手帖2003年10月号
 まず、掲示板で話題の「美術手帖」最新号の、村上隆のフィギュア「MIss Ko² /Blond」が入っている箱のほうの表紙です。
 まあ、これくらい小さければ著作権には抵触しないと勝手に解釈させてもらいますが、中央部分が透明になっていて、中に、巨乳・ミニスカートの女の子のフィギュアが入っているのがおわかりでしょうか。
 ことしクリスティーズのオークションで、56万7500ドルで落札されたもののミニ版といったもののようです。
 箱と本体雑誌のふたつの部分からなっていて、箱の裏側にはエディションナンバーがしるされています。筆者のは
 5305
 でした。
 価格はいつもより高く、税込み2200円です。

 今週前半は多忙だったので、20日までの展覧会をあわてて見に行きました。

 合田尚美展ギャラリー門馬ANNEX(中央区旭ヶ丘2)
 この会場では、細長い独特の空間を生かしたサイトスペシフィックな好展覧会がつづいていますが、札幌の合田さんによる初個展も、おもしろいインスタレーションです。
 「スライム(ゲル状物質)がすき」
ということで、会場いっぱいに、赤いスライムをしきつめました。
 スライムとは、或る年代の人なら小学校であそんだ記憶があると思いますが、ゼリー状の、なんともふしぎな感触の物質です。
 合田さんは、衣装ケース12個分のスライムを、洗濯のりと硼酸をといて自作し、赤くしました。
 まるで、赤ワインゼリーを大量にぶちまけたようです。
 ちょうど筆者が行ったときには、夜だったので、アクリルケースのすぐ後ろにキャンドルを立てて、どこか宗教的な荘厳な雰囲気をかもし出していました。
 また、入口のすりガラス戸には、スライムを攪拌させる際の映像がエンドレスで映し出され、ふしぎなムードを倍加させていました。
 「赤でも、心癒やせる空間をつくりたかったんです」
 お風呂用スリッパでちょっと入ってみましたが、やはりゼリーの海をあるいているような、なんとも形容しがたい感触が足の裏からつたわってきます。だいたい、風呂用スリッパで美術作品を鑑賞するなんて、いつだかの遠藤利克個展(SCAI the バスハウス)以来だなあ。スライムには足跡がつきますが、10分くらいで元に戻るとのことでした。

 萩原勇雄油絵個展札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3)
 油彩25点を展示。札幌・藻岩山や積丹海岸、イタリアやスペインの風景のほか、花を描いたものもあります。
 公募展には所属していませんが、昨年から、佐藤萬寿夫さんと丸山敬生さんの絵画グループ「NORD」にくわわっています。
 べらぼうにうまいです。細かすぎず、省略しすぎず。明暗を強調しつつ、輪郭線に頼りすぎず。油絵の本道を行くうまさだと思いました。

 野本醇個展=同
 ふかい精神性をたたえた抽象画をえがきつづけるベテラン画家の個展。
 「冬の光」「休息の森」「休息の大地」など、油彩19点を展示しています。
 野本さんの画面をもっぱら支配するのはおちついた茶色で、中央部分が明るくなっています。その部分は、キャンバスの目地が見えるほど薄塗りで、絵の具をぬっているというよりはしみこませているといったほうが適切ではないかとおもわれるほどです。
 その光の周囲に茶系の球体が静かに浮かんでいるのです。
 野本さんの抽象は、つめたい、正確無比な抽象ではない。といって、なにか対象物を連想させるものでもありません。ただ、人間の精神の奥底にさしこむ光が解明されたような、そんなあたたかな雰囲気にみちています。
 絵画を探求してきた画家のひとつの到達点がある個展といえましょう。
 野本さんは登別在住、主体展と全道展の会員。

 飯田信幸展=同
 アンモナイトをテーマにした油彩の作品群。
 沙漠に大きなアンモナイトがころがっていたり、裸の男がアンモナイトをせおっていたり、虹入りの派手なアンモナイトがあったり、とにかく妙な作品群でした。

 POMパステル画展/ほおずき会展=同
 いずれも、中橋修さんの指導するパステルを中心としたグループ展だが、あなどれない。
 とりわけ、ほおずき会のほうは、赤裏智恵美さん、殻山京子さん、原正幸さん、横内好美さんらが、個性あるロマン派的な表現を展開しています。
 中橋さん自身は「予期せぬ訪問者」を出品。

 9月18日(木)

 おくれましたが、新道展の評を、「展覧会の紹介」に追加しました。
 あすは、大量に更新の予定です。
 9月17日(水)

 きょうもギャラリー周りはありません。

 けさの朝日新聞道内版から。

函館・青森・下関・北九州
 4市の芸術家一堂に
  海峡フォーラム、来月青森で

 函館、青森、下関、北九州の4誌が交流する「第15回日本海峡フォーラムinあおもり」(青森市、函館市、朝日新聞社などでつくる実行委員会主催)が10月16日、青森市で開かれる。テーマは「海峡文化の融合〜新たな文化創造へのチャレンジ」。今年は青森市出身の棟方志功の生誕100周年にあたることから、9月上旬から中旬にかけて同市の国際芸術センターに4市の版画から芸術家が集まり、版画制作を通じて交流。完成した作品は10月16〜23日、同センター隣の国際交流ハウスに展示される。

 4市の芸術家は、青森市が版画家の関野洋作さん(59)、函館市が美術作家の宮嶋宏美さん(25)、北九州市が現代美術家の鈴木淳さん(40)、下関市は画家の堀晃(ひかる)さん(51)。
 同センターは宿泊施設を備え、創作に専念できる環境が整っており、世界最大級のプレス機もある。4人は創作棟の広々とした空間を共有し、それぞれの得意分野を生かした創作に取り組んだ。
(中略)
 宮嶋さんは函館の古い民家を使った展覧会の企画で知られる。作品は海峡のイメージを人が行き交う横断歩道に重ねたユニークな銅版画だ。
(後略)
 そっかー、ひそかにこういうことをしてたんですねえ。
 
 「北海道立体表現展」の紹介、まだ未定稿ですが、とりあえずアップします。
 9月16日(火)

 「展覧会の紹介」更新がおくれています。
 あすにはなんとかなると思いますが・・・。