大人用音楽
YUMI'S CD COLLECTION

<2003年 購入 CD リスト (邦楽 アルバム編)>

BONNIE PINK 『Present』 2003.02.19
ボニーちゃんの今が詰まった私たちへのUKからのプレゼント!
1.Tonight, the Night 5.Home 9.Passive-Progressivism
2.Losing Myself 6.Rope Dancer 10.Chronic Vertigo
3.Present 7.Over the Brown Bridge 11.Wildflower
4.Need You 8.Can't Get Enough 12.April Shower〜四月の嵐〜


先行シングル「Tonight, the Night」(トーレ・ヨハンソン名プロデューサーとの4年ぶりの再会作)がとってもお気に入り。こんなアッパーな曲が先行ってことは、アルバム全体にこんな空気が溢れてるのか?明るいアルバムなんて過去になかったからそこを期待した。現在、私は超ハッピーなの〜、ハッピーを分けてあげる〜ぐらいの空気に溢れてるのかなと思った(アルバムタイトル『Present』には、文字通り「プレゼント」の意味と、「現在」の意味がある)。 しかし、開けてみたら違った!もっと読みたい方は、
ロングレビュー全曲レビューを読んで!

ゆらゆら帝国 『ゆらゆら帝国のしびれ』 2003.02.26
2枚同時発売!別名「ゆらゆら帝国の変態」、ですが…名曲揃い!
1.ハラペコのガキの歌 4.誰だっけ? 7.貫通(アルバムバージョン)
2.時間 5.傷だらけのギター 8.機械によるイジメ(インストゥルメンタル)
3.侵入 6.夜行性の生き物3匹 9.無い!!


偏執的とも思えるくらい、音や響きへのこだわりを感じさせる『しびれ』。
いきなりサイケな電子音の上に美しい女性コーラスから始まる。これがゆら帝?しかし、Vo.が入ってくると、独特な虚無感が漂う。2曲目の「時間」は本当に名曲!打ちのめされた。時間という概念を歌いながらも、それをひっくり返す破壊力!時間の流れなんか忘れて、ずっとゆらゆらしびれていたい名曲集。しかし、これを名曲と思ってしまうのが、変態…。身体のど真ん中を貫通された後には何も無い!ってことはなく、ロックの未来が蠢きます!

ゆらゆら帝国 『ゆらゆら帝国のめまい』 2003.02.26
2枚同時発売!別名「ゆらゆら帝国の名曲」、ですが…変態揃い!
1.バンドをやってる友達 4.通りすぎただけの夏 7.ボタンが一つ
2.ドア 5.とある国 (インスト) 8.冷たいギフト
3.恋がしたい 6.からっぽの町 9.星になれた


甘くメランコリック(!!)なナンバーを中心に収録した『めまい』。
1曲目、牧歌的なベースのリフのみで歌い出すのは、なんと坂本真太郎じゃない、女性!そんなのゆらゆら帝国の名義でリリースするのか?!しかも、アルバムタイトルにだってバンド名がついているのだぞ!もうここで、変態である。2曲目は'70的正当な3ピースサウンドで希望的な未来を歌っているのだが、それがまたらしくない?3曲目はまた女性Vo.でニューミュージックのようだし、7曲目に至っては、歌っているのは子供!いや〜、ほんとにめまいがする…。先入観なしに聴くと、本当にめまいがしちゃうほどの名曲揃いなんだけど、これがゆらゆら帝国だと思うと…、こんな曲も作れる坂本さんって、本物の変態だなと思っちまう。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 『SABRINA HEAVEN』 2003.03.05
TMGEかつてない思い16ビートの嵐!これを待っていたのよ!
1.ブラック・ラブ・ホール 6.マリアと犬の夜
2.太陽をつかんでしまった 7.ジプシー・サンディー
3.ヴェルヴェット 8.マリオン
4.メタリック 9.サンダーバード・ヒルズ
5.ブラッディー・パンキー・ビキニ 10.NIGHT IS OVER (instrumental)


ユニバーサル移籍第1弾アルバム。だけど、この約2年ぶりのニュー・アルバムがTMGEのラストオリジナルアルバムになってしまうなんて…。
先行シングル「太陽をつかんでしまった」につかまれてしまった私の超超期待は間違いなかった!古くからのファンにはもう終わったなと嘆いていた人も多数いたようだが、彼らはこの濃厚バンドサウンドにはもはやついてこれないのだろう、TMGEはこれからだよ!と新しいファンの私は思っていた。特にジャジーな「マリアと犬の夜」なんて最高じゃないか!そして、ラストの荘厳なインストゥルメンタル「NIGHT IS OVER」のメランコリックなピアノの響きには、明るい未来が見える。ここで夜が終わり、やっと朝が来ると思っていたのに…。TMGEの未来を愛そうと思ったのに!彼らが私の未来を愛してくれると思ったのに!誰になんと言われようと、私のTMGENo.1アルバムは、これだ。

東京スカパラダイスオーケストラ 『HIGH NUMBERS』 2003.03.05
ノリにノッてる酔っ払ってるスカパラの記念すべき10thアルバム!
1.Randezvous In Space! 6.Ocean To Ocean 11.WRECKIN’ BALL
2.24 Hours To Ska 7.The Last Bandolero 12.The Third Era
3.A Quick Drunkard 8.Rule Of Danger 13.Skank In My Bones
4.Put On Fresh Sex 9.銀河と迷路 14.蟻たちの夜
5.Natty Parade 10.Lovers’ Walk  


2002年5月に発売された9thアルバム「Stompin' On DOWN BEAT ALLEY」からわずか10ヵ月、このペース、酔っ払い続けてる人たちにしかできないでしょう!まさに、ハイなっちゃう曲のオンパレード!先行シングル「銀河と迷路」は名曲だねぇ。
他、御馴染みのメンバー合唱による熱い歌モノ、アップ・テンポのキラー・チューン、ロックステディや夕暮れ系ナンバーまでバラエティーに富んだ、各メンバーの個性全開の大充実作!踊るしかないよん。

SAKURA 『Your Favorite SAKURA』 2003.03.05
SAKURAねーさん初のシングルベスト盤!愛が詰まってる!
1.One 6.コエヲキカセテ 11.SOUL MATE
2.IF YOU LOVE ME 7.何を思うんだろう… 12.君のために
3.I believe 8.Mama's Love 13.Someday somehow
4.ONLY FOR YOU 9.Oh I... 14.LOVE 4 REAL
5.ラヴをばらまこう 10.あなたと  


シングルも全部買ってしまっているのにもかかわらず買ってしまった。タイトルどおり、私の好きなSAKURAが詰まっています。シングル寄せ集めでも、筋の通った名曲集となった。(しかしね、C/Wに隠れた名曲が多いんだよね…)
そもそも彼女の魅力は、'70直系のSOUL/FUNKであり、それを実現させるだけの歌唱力。自作のクセのあるメロディーは彼女にしか歌えないだろうし、クサめストレートな歌詞は、歌謡曲的常套句に陥るギリギリラインの上にあるが、絶妙な熱量でもって大きく訴えてくる。恋愛を紡ぐ同世代の女性シンガーは数いるが、大きな愛までもないほうする深い歌をここまで聴かせてくれる女性シンガーソングライターは、他に見当たらない。
しかし、彼女の歌が本領発揮されるのはライヴ。その肉体感はCDの比ではない。生バンドのサウンドで、より彼女の歌に躍動感が生まれるので、是非ライヴ盤をリリースしていただきたい。スタジオ盤よりも、いい歌が聴けること絶対!感動しますよ、マジで。

HARRY 『Bottle Up and GO』 2003.03.15
元スライダーズのVo.HARRYさんの記念すべきソロ第1弾アルバム!
1.時間旅行へようこそ 6.You Can't Be Serious
2.Ready To 7.放蕩息子
3.十字路に立って 8.No Ecstasy
4.Ramblin' Shoes 9.Jump So High
5.Sweet Pain 10.Midnight Sun


変わらねぇ!この人は本物だ!HARRYから生み出されるロックンロールやブルースは、最高に骨太でクール!タイトルからも想像容易いように、スライダーズの魂とちっとも変わってない。1曲目なんか、「BOYS JAMP MIDNIGHT」みたいだよ!ZUZUが叩いてるんじゃないの?って疑っちゃったくらい。変わらないのであれば、ソロになった意味がないんじゃないの?って普通は思うんだけど、この人はいいの!これしかできなくって、いや、これができるからいいの!年齢の分だけ顔は老けた感がありますが、渋さよりも勢いが目立ちます。いつまでも痛みを抱えながらもジャンプし続ける放蕩者でいてください!Keep on Rock'n Roll!
共同プロデューサーはKYONさん。SAXに武田真治くんが参加!

COOL DRIVE 『スピークイージー』 2003.03.19
cool drive makers 改め、COOL DRIVE、本格始動!
1.INTRO 6.マグロでROCK A GO GO! 11.火星人
2.World without end 7.月影サイクリング 12.嫌われ者の本能
3.NEW DAY 8.HOTEL 13.グロッキールーム(Album ver.)
4.no.1 9.スーツケース 14.まなざし
5.瞳に咲く情報の花 10.オレンジ  


バンド名も新たに復活!常にブレイクの兆しを見せながらもメジャー契約が切れ、長い休業が余儀なくされたが、バンド活動は休んでいなかった!2月に「NEW DAY」、6月に「スーツケース」という名曲をシングルにてドロップ。やっぱりこのバンドの実力は、只者じゃない!どうしてみんな大注目しないの?
メジャー契約のないの間に、立ちはだかる壁を正面から受け止め、消化して、さらなる境地に達し、すべての曲が力強いパワーを放っている。キャッチーでメロディアスな楽曲に、ファンキーなエッセンスが効いた独特のポップスがより前面にある。しっとりメロウ・ナンバーやロック色の強いナンバーがアクセントになっている。このグルーヴは、病みつきになること請け合いだ。早くブレイクさせてよ!

Syrup16g 『HELL-SEE』 2003.03.19
不健康な心で絶望的に地獄を見ながらも懸命に生きようともがく魂!
1.イエロウ 6.I'm 劣性 11.もったいない
2.不眠症 7.(This is not just) Song for me 12.Everseen
3.Hell-See 8.月になって 13.シーツ
4.末期症状 9.ex.人間 14.吐く血
5.ローラーメット 10.正常 15.パレード


誰かが私に「どんな暮らししてんの?」なんて聴くことがあったとしたら、「こんな感じ…」と言ってこれを聞かせてみたいと思う。さぁ、どんな反応が返ってくるかな…。
私にとって、スガシカオをソウル/ファンクサイドとするなら、こちらはロックサイド。硬派なオーソドックス3ピースギターロックサウンドで、正直言って私の音楽趣味のど真ん中ではない。それゆえ、歌詞が直球で入ってくる。曲名だけ見てもヤバいでしょ?「私のための歌?」と勘違いを起こしてしまうほど。だけど、そこまで思うのは、Vo.五十嵐くんの声が大好きだから。
昨年の『coup d'etat』以上にJ-ROCKに震撼を与えた、15曲で1500円、しかも初回限定盤には、ライヴ音源が収録された8センチシングルまでもついていた!異常なリリース速度だが、これ以降も五十嵐くんの創作本能はとどまる事を知らず。毎回やられちゃうので、マジで嬉しい悲鳴の連発…。

10

J&B 『THE TIME FOR REAL』 2003.03.21
間違いなく、日本を代表するグルーヴィーセッションアルバムでしょう!
1.へなちょこぐるぐるべろべろばぁ〜 6.TOUCH
2.TAKE A BREAK 7.TREMBLE
3.LIKE THIS WAY 8.FIELD OF DREAMS
4.JAM & BUTTER 9.I FEEL FINE
5.BE-BOP-A-LULA 10.速いやつ


ジャンルを越えて日本の音楽界を支え続けている4人(梶原順(g)、浅野祥之(g、vo)、松原秀樹(b)、沼澤尚(ds))によって結成されたバンドのメジャー・デビュー作。
非常にテクニカルなんだけど、そんなことを感じさせず、ただただ彼らが楽しくニコニコ顔で演奏しているのが見えるようです!ミュージシャンへの憧れが募っちゃうアルバム。下手でいいから、私もそこそこ出来る楽器をひとつでも持ちたかった…。

11

椎名林檎 『加爾基 精液 栗ノ花2003.03.23
林檎ちゃん本領発揮!天才アーティストの見事なコンセプトアルバム!
1.宗教 7.とりこし苦労
2.ドッペルゲンガー 8.おこのみで
3.迷彩 9.意識
4.おだいじに 10.ポルターガイスト
5.やっつけ仕事 11.葬列
6.茎


ここにはもう、歌舞伎町の女王とか、セクシー看護婦とか、虚言癖の女はいない。この中で生きているのは、一人の普通の女性である。ただちょっと、普通よりも、欲望が強いかもしれない…。生きているといろいろあるけど、それをちゃんとね、やって行きたい、やって行こう、という思いが詰まっているような気がする。サウンドにもそれが表れている。思いっきり、いろんな音、いろんなテイストが詰まっている。ジャンルに捉われず、多くの生楽器と自らプログラミングにも挑戦した実験的作品とも言えるけど、エレキギターを置いたこの姿が本来の椎名林檎の姿なのかもしれない。今までは序章に過ぎなかった。ここからが本領発揮、見事なコンセプトアルバム!MORE

12

スガシカオ 『SMILE』 2003.05.07
スガ史上、最高にPOP、かつ重厚濃密なスルメアルバム!病み付き…。
1.Thank You 6.Go! Go!
2.アシンメトリー 7.サヨナラ(album version)
3.優等生 8.あだゆめ
4.桜並木 9.はじめての気持ち
5.青空(album version) 10.気まぐれ(album version)


スガ史上、最高にPOPな作品。でも、不思議。「Thank You」に始まり、「気まぐれ」で終わる、この濃密重厚な作品が、こんなにPOPに感じるなんて…。そのわけは、一般に向けられ発せられていること、ライブ向きのグルーヴ曲が多い、サビの開け具合が大きい、目線が外に向けられ言葉が発せられていること、そんな印象が強いからだと思います。一般的ではないけど大衆性がある。特に、「青空」、「サヨナラ」、「気まぐれ」は、広く一般に聴かれてこそ意味を増す。あけてびっくり、見事にシングル曲じゃないですか!それが聴くほどに濃度を増す。違った曲がくっつくことでの互いの相乗効果。その曲の世界観が広がって、とても大きなものになってしまった。これはスルメアルバムですね。48分30秒、フィジカルな音とサイコロジカルな言葉、つま先から頭の天辺まで、もちろん中心は腰にあって、充満されてしまう、そんなアルバム。そして、「気まぐれ」の後、また「Thank You」が聴きたくなる…。リピート…。

13

THEATRE BROOK 『THEATRE BROOK』 2003.06.04
約3年ぶり、タイジのプログラミングを基に作られた超超自信作!
1.me,we 7.夢のアキレス腱
2.オレタチフューチャー 8.幸せのイメージ
3.蜃気楼 9.朝を迎えて
4.金鳳花 10.何もないこの場所から
5.ギャラクシーゴー 11.東洋の極意
6.純粋無垢  


タイジの濃いいギター、中條さんのストイックなベース、エマーソン北村のファンキーボード、そしてもちろん、沼澤タカさんの超絶ドラミング!ロック沼澤ここにあり。そして、今作はなんと、我らがファミシュガのバンマス、天才:森俊之さんの全面参加、たまりません!タイジも絶賛のすげ〜いい仕事してます、さすがです!今作は、今までの集大成というよりも、前作から顕著になったサイケな部分がクローズアップ、今後のシアターブルックを示唆するようなものだと私は思いました。
そして、歌詞は9・11以降の世界観が露わになった平和を願う気持ちがめいっぱい込められたもの、人類愛と異性愛が同棲している、まさにタイジらしい(ありったけの愛!)、これぞロックといえる素晴らしい世界。これは、もっと広く聴かれるべきだ!

14

ORIGINAL LOVE 『踊る太陽』 2003.06.18
男の格好悪さや青臭さを前面に出した汗の匂いのする〈男〉アルバム!
1.ブギー4回戦ボーイ 6.のすたるぢや
2.ふられた気持ち 7.相棒
3.恋の彗星 8.欲しいのは君
4.Hey Space Baby! 9.Tender Love
5.美貌の罠 10.こいよ


RSRのライヴが非常に素晴らしかったので、その後に買いました。そのライヴレポートを読んでみて!2曲をニューヨークのHit Factoryという豪華なスタジオ(ジョン・レノンやマイケル・ジャクソンがレコーディングしたところ)で初の海外レコーディング!そこでのセッションメンバーは、ピアノ矢野顕子、ベースがウィル・リー、ドラムスがクリス・パーカーという多彩なゲストとのコラボレーションも実現!松本隆や町田康の作詞、そして友部正人がマーヴィン・ゲイのカヴァー和訳を担当した豪華さ!
いつもカッコいい大人な田島さんの中にいる純な少年性が垣間見れる素敵なロックンロールアルバム。惚れますって!

15

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 『SABRINA NO HEAVEN』 2003.06.21
前作『SABRINA HEAVEN』と同時期に制作された、もう一つのミニ・アルバム!
1.チェルシー 4.水色の水
2.ミッドナイト・クラクション・ベイビー 5.PINK
3.デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ 6.夜が終わる(inst.)


3月にリリースされたアルバム『SABRINA HEAVEN』と同時期に作られていた対になる作品。太陽と月?光と影?愛と憎?〈光と影〉、〈静と動〉、ふたつでひとつだったことが、全貌を現し一聴してわかる。実験的要素もあった前作とは違い、ロックのダイナミズムのすべてを凝縮集約。重いドラムとベースの間をギターが斬る。歌詞もひどく重い。夜を歌いながらも、その夜明けを切望している。
『SABRINA HEAVEN』のラストを飾った「NIGHT IN OVER」の別ヴァージョン「夜が終わる」は、主人公が絶望の中から希望を見出したところで終わるヒューマン映画のエンドロールに流れていてほしいような曲。光あふれる夜明けまえの一瞬のきらめきがある。天国はあるように思えたが…、今となってはTMGEというロックムーヴィーのサウンドトラック盤のように思える。TMGEが天国に昇っちゃったんだね…。

16

曽我部恵一 『瞬間と永遠』 2003.06.25
曽我部、本領発揮!こういう繊細かつ熱っぽい世界を待っていたのよ!
1.瞬間と永遠 6.浜辺
2.White Tipi 7.FIRE ENGINE
3.もしも 8.愛のかけら
4.She’s Rider 9.道
5.NEW LOVE  


サニーデイ解散後、鮮烈なソロ・デビューを飾った前作から1年未満でセカンド・アルバム。前作は弾き語りを基調とした落ち着いたプライベートアルバムだったんだけど、一転したハウス、ブルース、ソウルなどを飲み込んだアグレッシヴかつバラエティー豊かなロックンロール作品。
後期サニーデイでもお馴染み、SUGIURUMNが参加した先行シングルWhite Tipi」は熱くて最高!曾我部くんの声は、アコギや生バンドとのほうがいいと思ってたんだけど、このアルバム聴いて変わった。エレクトロのほうが色っぽい、ツヤっぽい。SUGIURAMNアレンジのほうが気に入ったのは、意外だった。ハウスやアンビエントの方向性に行った方がいい!詞も際立つ!今後、どんどんサウンドで遊んで欲しい!いつも求めてる感じで行って欲しい。曽我部はこうじゃなくっちゃ。タイトルだけで感じちゃう。ひとり放浪の旅に出ちゃったら、帰ってきたね、エロっ気が!自作の「旅/瞬間と永遠」という散文詩(?)がブックレットに掲載されている。ちょっと説明的か?そして「愛のかけら」以外の歌詞は、作者の意図によりプリントされていない。どんな意図?単純に解釈すると「読むな!聴け!」ってことだ。言葉よりも音重視ってこと?ではない。「ただ聴いて感じろ!」ってことか? 逆に、「愛のかけら」だけ載せたのはなぜでしょう?

17

山崎まさよし 『アトリエ』 2003.06.25
ひとり紡いだ31歳の男の独白は、老若男女の心に響く最高傑作!
1.君とピクニック 7.サマエルの記憶
2.未完成 8.オモイスゴシ
3.神様も知らない午後 9.最後の海
4.レイトショウへようこそ 10.アトリエ
5.僕と不良と校庭で 11.untitled
6.Doubt! 12.全部、君だった。


よすぎ。パッと言葉にならないくらい…。じ〜んと感動した。なんだろう、この鳥肌。時折もれちゃう感嘆の小さな声と溜息…。特に泣かされる曲はない。涙が出ちゃったりはしないんだけど、うるうるしちゃって、ずっと下睫が湿ってた。そんな第一聴でした。まさに「珠玉の作品」。一聴する前、空腹時においしいエスプレッソを、マグカップで1時間かけて、じっくり味わうような、そんなイメージを漠然と抱いていた。かなり間違った飲み方だが、それほどに苦く、香ばしいのでは、と。そして、そのとおりになった。濃いいエスプレッソ。
『アトリエ』にある現在の山崎まさよしの赤裸々な心情告白は、「未完成」。今もまだ通過点、TRANSITION。いつまでも完成してしまうことはない、ヤマちゃんの現在完了形が詰まっている。すべての悩める未完成人間に贈る!ともかくこれは、『ステレオ』の真性進化盤である。アトリエの入り口に自画像。かなり本格的な感じ。間違いなく濃縮ヤマ汁100%。すごくいい音、質感だと思う。その情景をも思い浮かばせるような…。(ヤマちゃんの曲には、そういうの、多いですけどね♪) 先に歌詞寄りの感想を書いたが、私は歌詞よりもサウンドに惹き込まれた。できすぎな感じもしないでもない。が、しかし、すごく、いい…。

18

SAKURA 『pua nani』 2003.06.25
これが本当の癒しアルバムでしょう!姉さんの愛に包まれましょう!
1.GOOD LOVE 7.Paradise
2.どうしてこんなに好きになったんだろう… 8.HONEY
3.LOVE 4 REAL 9.JUICY FRUITS 0141
4.イルカナヒトミ 10.ipo 〜イポ〜
5.Mellow Flow 11.Heaven's Door
6.ラヴをばらまこう  


アルバムタイトルは「プア・ナニ」と読みハワイ語で「美しい花」という意味。SAKURAというとDEEPなソウルフレイヴァーなイメージなんだけど、このアルバムの感触は軽い。自ら奏でるウクレレなどがフィーチャーされ、南国イメージのサウンド上で、やさしい言葉を囁くように歌う姉さん。世の中、まだまだ癒し系ブームだけど、これは本当に癒されます。全曲、こんなテイストで仕上げて欲しかったんだけどね…。J-POPの宿命か、先行シングル3曲のテイストがあまりにも違うので、分断されちゃう印象。前作はハウスサウンドで「あ〜迷ってるな?」という感想が否めなかったんだけど、ベスト盤が出たところで区切りついたと思いきやこれも実験的要素が強い。私が望むのは、生バンドサウンドのグルーヴィーソウル。次作は原点に返って欲しいな。

19

BUCK JAM TONIC 『BUCK JAM TONIC』 2003.07.23
中村達也が、N.Y.アヴァンギャルド界の鬼才と組んだプロジェクトを始動!!
DISC [1] DISC [2]
0.TOKYO MIX (mixed by Tatsuya Nakamura) 0.N.Y. MIX (mixed by Bill Lazwell)
1.old dragon 1.tzu
2.lobo 2.second sight
3.matagi 3.panepha
4.toccata for coyote  
5.nu  


超絶ドラマー、中村達也と、NYアンダーグラウンド・シーンを牽引するレーベル、ツァディックを主宰するサックス奏者、ジョン・ゾーン、そのシーンでの最重要人物のひとりでもあるプロデューサー、ビル・ラズウェルによるセッション作が2枚組で登場!
DISC-1は中村達也が、DISC-2はBILL LASWELLが、それぞれREMIX!!
何故に達也さんがこの2人と・・・!?事の発端はJOHNとBILLが東京でライブを行った際、「日本で最もHOTなドラマーは?」との問いに、スカパラのGAMOが中村達也を推薦、今回の録音にまで発展したという。3人の偉大な才能が一同に集い、都内にてセッション・レコーディング、完全なるインプロヴァイゼイション。ドラム、サックス、ベースが織り成す怒涛の音の洪水と、静と動が共存する完全な即興音楽の世界は、わずかな隙も与えず、陶酔はおろか驚愕の次元まで吹き飛ばしてくれます。最高!

20

54-71 『true men of non-doing』 2003.07.23
心に染みわたるヴォーカルがさらに深みを増し、進化を感じさせるメジャー第2弾!
1.emolition man 6.tea for two
2.napolitan 7.true man non−doing
3.idiot 8.galaxy
4.marlama 9.november
5.sunday morning 10.i’m in love


恐らく私のコレクションの中で、最も異色を放っているバンドであろう。音楽性的にはHIP HOP+ROCKで、それならば、ミクスチャーロックに属するようなものであるが、全くラウドではない。ドラムはキックとスネアとシンバルのみの構成で、ブレイクビーツ的なスキマだらけスカスカのリズムを叩き、緊張感漂う張り詰めたサウンド。そのスリリングさがたまらない。前作はスタッカートの効いたラップ的なヴォーカルだったが、だみ声は変わらず、叙情的に歌い上げる曲もあったりして(元気のいいトムウェイツって感じか?)、実は普通に歌えば物凄い歌のうまい人なのでは?って思ったりも。

21

BONNIE PINK 『Pink in Red 〜BONIE PINK LIVE 2003 "Tonight, the Night" at AKASAKA BLITZ〜』 [CD+DVD] <30,000枚限定生産盤> 2003.08.06
CDとは全然違うボニーちゃんがパッケージされたスペシャルな一品!
DISC [1] <CD>  
1.Your Butterfly 7.僕じゃなかったら
2.Over the Brown Bridge 8.犬と月
3.Home 9.April Shower
4.Rope Dancer 10.Tonight,the Night
5.Need you 11.Souldiers
6.Present  
DISC [2] <DVD>  
1.Heaven’s Kitchen 5.Sleeping Child
2.Losing Myself 6.Tonight,the Night
3.Passive−Progressivism 7.Communication
4.Thinking of you 8.New York
   
   


アルバム『プレゼント』のツアーは大阪と東京の2箇所しか行われなかった。札幌があったなら、絶対に行ったのに…。しかし、その今はなき赤坂ブリッツにて行われたプレミアムなライヴがCD+DVDというカタチでスペシャルパッケージリリース!しかも限定生産ということで、貴重盤です。CDがいいのはもちろんだけど、55台のカメラを駆使して撮影されたというDVDは映像的にも素晴らしく、これが限定というのはもったいない!もっと広く鑑賞されるべきです!ボニーちゃん、かわいくてカッコよくて最高!

22

佐藤竹善&フレンズ 『introducing CROSS YOUR FINGERS』 2003.08.13
竹善好きにはたまらない!彼の声を堪能するアルバム!
1.WILL 7.心のEVER GREEN -with コブクロ-
2.WITH YOU 8.クリスマスが過ぎても -PLUS ONE
(小田和正×佐藤竹善)-
3.きっと何時の日か 9.生まれ来る子供たちのために
4.GUILTY -with Lyrico- 10.ロマン
5.YOU ARE EVERYTHING -with akiko- 11.TIME IS OVER
6.SPIRIT OF LOVE -with GATS TKB SHOW- 12.La La La


FM802主催で'97から大阪で毎年行われているアコースティックライヴのCD化。アーティスト名が示すとおり、竹善さんと音楽的交流の深いアーティストとのコラボレーション。しかーし、そんなことは全然私には関係ないことだった!っていうか、むしろ、デュエットの声は邪魔に感じられるくらい、竹善さんのボーカルをじっくり堪能したいと思う。曲はSLTのセルフカヴァーが多いし、ピアノを弾いてるのは、SOLT&SUGARでお馴染み塩谷哲さんだしで、竹善好きにはたまらない内容。いつどこで何を歌っても完璧な竹善さんだけど、SLTの曲をこうシンプルに聴かされると、より『歌のうまさは際立って、これだけで十分と思える。SLTのサウンドの方向性が見えないだけに、竹善の歌が聴ければ、それ以上の派手さはいらないと、ただただ聴き入ってしまう。

23

杏 子 『Missing Half』 2003.08.20
いろんな杏子ねーさんのヴォーカルが堪能できる大人ギターロックアルバム!
1.口いっぱいの愛を 7.SUMMER of LOVE(杏子ヴァージョン)
2.胡蝶蘭 8.MUDDY FLOWER(アルバム・ヴァージョン)
3.放浪者〜vagabond〜 9.毒をくらわば
4.雨のエレジー(アルバム・ヴァージョン) 10.Missing Half
5.春の映写機 11.たんぽぽ
6.シンガプーラ(アルバム・ヴァージョン)  


3年ぶりのオリジナルアルバムはオーガスタレコードから。プロデュース&アレンジはツッチーこと土屋正巳さんとの再会!他に類を見ないその独特のハスキー・ヴォイスで荒々しく歌うロックねーさん。加藤和彦のヒット曲「シンガプーラ」や、ガロのデビュー曲「たんぽぽ」のカヴァーでは、瑞々しく歌うしっとりねーさん。などヴォーカルアルバムなんだけど、ツッチーのギターや、「春の映写機」のホッピー神山さんのストリングスアレンジが素晴らしい!だけどだけど、やっぱり私は、COILサダさん作のミディアムバラードが好き。「雨のエレジー」…名曲(泣)です。ここ数年の杏子さんは、サダくんなしでは語れないのだ。

24

Sun Paulo 『After the eclipse』 2003.08.27
佐藤タイジ、森俊之、沼澤尚によるトランス・プロジェクトのデビューアルバム!
1Santeria 4.Auferstehn' (Album Version)
2.Shield My Prossessor 5.After The Eclipse
3.Maiden Twins  


RSR2003のライヴ、最高だったよ!詳しいレポートは上のリンクから。
これまでは野外レイヴなどでの活動を行ってきた彼らだけど、その持ち味はサイケデリック・トランスがもともと持っていたロック成分をグッと押し進めたハイブリッドなサウンド・アプローチ。『シアターブルック』からヴォーカルを抜いたトラックをよりトランシーにした感じ。タイジのギター・プレイも存分にフィーチャー。沼澤タカさんの強烈なドラミングがとにかく凄いし、エレクトロにも精通している森さんはやっぱり天才。この天才3人が集まったサウンドには、どんな言葉も及ばない!ぶっとんで踊るしかない!

25

LOSALIOS 『The end of the beauty』 2003.09.03
圧倒的な演奏のクオリティーで打ちのめされること間違いなしの傑作!
1.荒野へ還るものたちへ 6.REPO MAN
2.the slot machines 7.Chaser
3.まどろみ 8.美しくは終われない
4.船上パーティ 9.教会の夜
5.風の名前 10.オーロラが舞い狂うとき


中村達也氏率いるLOSALIOSのTRIAD移籍第1弾アルバム。参加アーティストは加藤隆志、TOKIE、武田真治、金子飛鳥、saigenji、土屋昌巳、ミック・カーン、浅井健一、照井利幸・・・and more。超豪華!聴けばすぐにわかりますよ、たまりません!非常にセクシーかつスリリングにしてダイナミック。達也さんのポエトリーリーディングから始まリ、これからいったい何が起こる?という感じなんですが、時には骨太ロック、時には前衛フリージャズと音楽性は変えながらも、前作は4人の完全なるインプロセッションだったようですが、今作は、しっかり構築されていて、インストであるにもかかわらず、歌モノのように聴ける。物語性があるのだ。ハードリカーが飲みたくなる。

26

元ちとせ 『ノマド・ソウル』 2003.09.03
なんといっても、「いつか風になる日」でしょう!(作者、COILのサダ、天才!)
1.トライアングル 6.オーロラの空から見つめている
2.音色七色 7.この街
3.千の夜と千の昼 8.月齢17.4
4.いつか風になる日 9.百合コレクション
5.翡翠 10.ウルガの丘


〈ノマド・ソウル=遊牧民の魂〉の歌声にどっぷりと浸れる。改めて、人生とは命を巡る〈旅〉である、ということを感じさせてくれる。もう奄美のイメージなど払拭できるほどの壮大な歌たち。自然、時間、魂、宇宙……連綿と続く営みのなかで、たおやかに紡がれてい彼女の歌は、国籍も人種も、あるいは時代さえも超えて風になる。
山崎まさよし、あがた森魚、松任谷由実などの作家陣も豪華だけど、それを感じさせないオリジナリティー。元ちとせはどこへ行く?

27

COIL 『LOVE』 2003.09.03
宅録ギターポップユニット、エレクトロに変身?!だけど真髄は歌です!
1.ねじ式 6.ミルキー
2.カラッポの世界 7.愛のうた
3.Loveless 8.ダンス天国
4.最後のビール 9.HAPPY END
5.悲しい石鹸 10.One


前作では原点に戻り、最高の”ウタモノ”アルバムでした。今作は生楽器の響きとエレクトロニクスを駆使してさらに進化したサウンドに変貌。ジャケットは非常にサイケ!生音と打ち込み音なんだけどCOILの作り出す音ってやさしくて、暖かくて、生活感があって...。そんなCOIL的ポップを詰め込んだ傑作です!サウンドに耳を奪われがちだけど、そのプロデュースを担ったヨースケの耳は天才なんだけど、詞曲を担当したサダは本当に天才だと思うのです。よぉ〜く歌を聴いてみて欲しい。深いから…。
そしてアートワークはエブリシング・バット・ザ・ガールなどとのアート・ディレクション、デザイン・コラボレート等を手がけているUKの先鋭デザイン集団 “Form”が担当!日本人アーティストでは初です!(本当にスゴイ事ですよ。) 彼らが前作「0・10」を聴いてその音楽性をいたく気に入り、是非デザインを手がけたいとCOILにオファー、 そして彼等のデザインを気に入ったCOILとの言葉の壁も乗り越える、音楽とデザインで繋がった 相思相愛コラボレーションが実現!(涙)
賞賛なんですが、いや、私は、「0・10」の方が好きなんですが。好みの問題です。

28

スキマスイッチ 『君の話』 2003.09.17
オーガスタのニューカマー、ファーストミニアルバム。今後に期待!
1.君の話 4.君のこと全部
2.太陽 5.view〜オーヴァードライブMIX
3.メロドラマ 6.ただそれだけの風景


ん〜まだまだ。イマイチ個性が足りなく思われます。というのも、「オーガスタの」という枕詞が付くからか?歌声で耳を引くということはない。しかし、詞が辛辣なので、それが耳に突く(だって「君の話」を聴いて非常に頭に来た!けんか売っとんのか!…って言うのが私の感想)。サウンドクリエイトの方は、ザクザクしたアコギのカッティング、ファンキーなピアノ、もしくは風景が広がる叙情性など、日本的な黒っぽさ(?)が目立つ。それはズバリ好みでしょう!今のところ、全く先輩たちには及ばないが、今後、大化けする可能性大!期待しましょう!

29

UA 『Illuminate〜the very best song〜』 2003.09.17
歌姫UAねーさんの歴史的名曲集!んもう聴き応えたっぷりうっとり。
DISC [1]   DISC [2]  
1.HORIZON 7.悲しみジョニー 1.ストロベリータイム 9.赤いあなた
2.太陽手に月は心の両手に 8.ミルクティー 2.ランドリーより愛を込めて 10.水色
3.情熱 9.数え足りない夜の足音 3.あめふりヒヤデス 11.大きな木に甘えて
4.リズム 10.スカートの砂 4.TORO 12.温度
5.雲がちぎれる時 11.プライベートサーファー 5.ロマンス 13.ドア
6.甘い運命 12.閃光 6.電話をするよ 14.世界
    7.アントニオの唄 15.青空
    8.サマーメランコリック  


まず、DISK1は、シングルベスト盤。デビュー曲から順に収録されている歴史盤。確かに古い曲は「声が若いな〜」なんて思うんだけども、曲に古さが全く感じられない。そこに非常に驚いた!どれもこれもいい曲で…。ですが、それ以上にいい曲揃いなのが、DISC2。アルバムからセレクトの名曲集なんだけど、これは名盤ですよ!UAというと、アルバムごとに別のプロデューサーを立て、全く違ったサウンドを聴かせてくれるんだけども、これもその中からピックアップされているのですが、全くとっ散らかった感じがせず、統一感があり、ぐわっと聴ける。それだけヴォーカルの存在力が高いということ!それと、自分で詞を書いて歌うという女性ソロはたくさんいるけど、UAほど観念的深い歌を聴かせてくれる人もいないでしょう。詩人としても再認識。いや〜ほんと素晴らしいです。これを聴かないとかなり損ですぜ。

30

GRAPEVINE 『OUTCAST〜B-SIDES+RARITIES』 2003.09.18
B面&レアトラック集、隠れた名曲集ですよ!素晴らしい!
1.STUDY 10.JIVE
2.R&Rニアラズ 11.
3.SO. 12.
4.きみが嫌い 13.SOUL FOUNDATION
5.アイボリー 14.BALLGAG
6.パブロフドックとハムスター 15.坂の途中
7.100cc 16.Time is on your back
8.HEAD 17.何を話せば
9.その日、三十度以上  


オリジナルアルバムを超えた!すっごく良い!最高!
バインちゃんのイメージといえば、亀井くん作曲の美メロシングル曲が浮かぶと思うんだけど、このいわばB面集は、他メンバー曲、特に田中くん曲が目立つ。ギターに寄り添った曲が多く、私はバインちゃんの一番好きな要素はギターなので、このアルバムは、とても好みだ。オリジナルアルバムには入らなかった実験的要素の強い曲たちかもしれないが、こちらのほうが、彼らの実力がはっきりわかりやすのでは?グレイプバインってどんな?って誰かに訊かれたら、私はこれを一番に聞かせてみたい。以前から隠れた名曲が多いと囁かれていたけど、これを一枚に収めてくれたのは非常にありがたい!リーダー脱退で節目的なベスト盤扱いだと思うけど、シングル曲集めるよりもずっと意味深く、聴き応えがあると思う。

31

JUDE 『Highway Child』 2003.10.01
心を浄化して前向きに生きよう!だから、愛することがしたいんだ!
1.ARABIA 5.Diduri Didura 9.Chopper
2.Wild Bebi 6.新しい風 10.ピストルバード
3.エメラルド 7.スリーピングチャーリー 11.葉っぱのおうち
4.アクセル 8.海水浴 12.放浪


ベンジーと共に宛てのない旅に出れる65分間。経由されるは12ヵ所。あっちゅー間に世界一周気分。物語的風景ではあるが、そこには人間の生死、愛、リアルが詰まっている。人生=旅である。それはどこに住もうと変わらない。BJC、AJICO、SHERBETS、JUDEの前2作をどれも踏襲しながらも、よりベンジー個人職が強い。だが、プライベートアルバム的ではなく、解き放たれたロックアルバム。彼のSOULに触れることで、乾いた心優しく温かく潤してもらえます。でも、切ない。道は厳しいな…。

32

Apollo& Bump School 『Funk Juicer』 2003.10.01
アシッドでポップなファンクチューン満載のアポロ第1弾!
1.アポロのグルーヴィー・ソング 5.a beautiful day
2.Everybody’s so easy 6.Here&There
3.pure soul 7.Groove on sunshine
4.Move on〜素晴らしい世界 8.Groovy Song 〜reprise


ストリートスライダース解散以来初となる“蘭丸”こと土屋公平、そしてプロデューサー・吉田健によるユニット始動!タイトルに異常に惹かれるんだけど、どんなだろう?と期待いっぱいで買ったんだけど…。帯びには上の黄色で書いた言葉と共に「全編レアでグルーヴィーなニューファンク大傑作アルバム!」って書いてあり、ますます期待したんだけど、タイトルほどのものは感じなかった。黒くないのだ…。フィーチャリングヴォーカリストはすべて女性で、これがあんまりよくないし。これならエスカレーターズとかラヴタンバリンズのほうがよかった。聴き返したくなった。やっぱ日本にはファンクミュージックは常にあるんだけど根付かないのねぇ。しかし一番の欠点は、蘭丸のギタープレイが存分に堪能できないこと!もっとやれるはず。第2弾にも期待しよう。

33

SING LIKE TALKING 『RENASCENCE』 2003.10.08
ビミョ〜。ねぇ、迷ってるでしょう?いったい何がしたいの?どうしたいの…。
1.摩天楼の羊 9.In The Rhythm
2.月への階段 10.VIIII=IX
3.欲望 11.星降らない夜 featuring 小谷美紗子
4.ただひとつの心で 12.A Crown
5.Borderland featuring 矢野真紀 13.もしも
6.Love Express 14.Hello
7.街角 15.Parallel Lines
8.The Love We Make  


上の黄色で書いた言葉が、私の一聴の感想…。デビュー盤からずっと聴いている私です。ファンなのです。多少音楽性が変われども、私は竹善さんのVo.が大好きだ。だから聴き続けている。だけど、前作に引き続き気に入らない。悪くはないんだけど…。
とにかく望むことは、歌が活きていること。歌を引き立てる音。声が生きる歌詞だ。なのに…、どう聴いてもそれに逆行してる作品、しかも、まとまりもない。デュエットも邪魔に感じる。恐らく大仰なロックの方へ行きたいのだろう。でも、そういうキャラじゃないでしょ?時代に反映した思い歌詞も目立つが、聴きたいのは甘いラヴソングだよ。
それと、15曲は無駄に多すぎです!長すぎます。…帰ってきてよ、ドラマー沼澤尚!
8/13発売済みの「竹善&フレンズ」はオススメです。そちらで歌を堪能しよう。

34

スガ シカオ THE BEST HITS OF LIVE RECORDINGS -THANK YOU-』[CD+DVD] <初回限定生産盤> 2003.11.05
心身ともにマスターベーションを超えるセックス的マスターピース集!
初回生産限定盤は CD + DVD(ライヴ映像収録) の豪華仕様!
1.あまい果実 8.夜空ノムコウ 【DVD 収録曲】  
2.夜明けまえ 9.気まぐれ 1.SWEET BABY 6.黄金の月(弾き語り)
3.愛について 10.青空 2.青空 7.アシンメトリー
4.AFFAIR 11.SPIRIT 3.はじめての気持ち 8.優等生
5.アシンメトリー 12.ストーリー 4.Go!Go! 9.このところちょっと
6.正義の味方 13.Thank You 5.これからむかえにいくよ 10.Thank You
7.黄金の月(BAND Version)      


深夜ひとり、部屋の灯りはすべて消し、できる限りの軽装で(全裸:可)、音が割れないギリギリ限界までヴォリュームをあげ(ヘッドフォン:可)、ファミシュガのリズムに身をゆだねながらも、意識はスガの音色に集中…それが理想的な聴き方か。生での何にも変え難い快楽を、狭い自室に持ち帰り、今度は誰にも知られることのない秘密のセッションを。この上ない解放感であろう。と、ここまで期待と予想を書いていたわけであるが…、このとおりというか、それ以上だった!大人なら誰でも秘密のセッションができると思う。是非、自分と戦いながらこのファットな音楽に身を委ねて欲しい。感情、いや、人生が豊かになるはずだ。
もうひとつ特筆すべきことは、ライヴ盤とは思えないクリアなサウンドでバンドのクォリティーの高さがすごくわかりやすいこととシカオさんがとても近くで歌ってくれてるように感じられること。シングルベストでもスガ色満載なので、是非浸ってみて欲しい。

35

THEATRE BROOK 『03.04.28 LOFT / 03.06.22 LIQUID ROOM』 2003.11.20
原点 75分の悦楽 絶頂の1st ライヴアルバム!珠玉のLIVE BEST TAKE
1.TEPID RAIN
2.悲しみは河の中に
3.昨日よりちょっと
4.DREAD RIDER
5.ありったけの愛
6.まばたき
7.純粋無垢
8.何もないこの場所から  
全国タワーレコード特典CD
 THEATRE BROOK
 「03.04.28 LOFT / 03.06.22 LIQUID ROOM」

 
俺の手にはギター
 
Recorded at 03.04.28 LOFT
 3rd Stone Records
 NOT FOR SALE  TOWER RECORD ONLY


たった8曲なのに75分!それだけ、バンドグルーヴが堪能できるってこと!最高のファンクロックバンドです。こんなの、世界中探したってそうそういないよ!シアターブルックはやはりライヴバンドだ。選曲もベスト的で(やはり4〜5が最高!)、ニューアルバムからも2曲、しつこいけど、たった8曲とは思えない濃いい内容!
「上がっていきましょう!」MCさえも最高だった。タイジ本人も言うように、スタジオ盤よりも全然いいです!昇れます!ただひとつ物足りない感じが…、やっぱね、タイジが見たいのです。観たらもっと昇れるのに…そう思わせるタイジは、カリスマロッカーだと思う。それを証明してくれた。DVDもリリースして欲しかったなぁ。あー観たい…。

36

ゆらゆら帝国 『な ま し び れ な ま め ま い』 2003.11.26
1000円ライヴCD!2月のアルバム2枚同時発売後のツアーファイナルを収録!
1.イントロダクション〜ハラペコのガキの歌 6.恋がしたい
2.誰だっけ? 7.夜行性の生き物3匹
3.侵入 8.貫通
4.無い!! 9.ボタンが1つ
5.バンドをやってる友達 10.星になれた


2月に『ゆらゆら帝国のしびれ』『ゆらゆら帝国のめまい』を同時発売、その後の私が札幌行ったそのツアー・ファイナル、5/30恵比寿ザ・ガーデン・ホールのライヴ盤で収録曲は全て“しびれ&めまい"の2作品からセレクト。このシリーズの完結編だってさ!ゆら帝って3ピースロックバンドなんだけど、このアルバムはバンドサウンドじゃなくって…それをバンドサウンドに再構築し、その妖しいカッコよさ&エロさにやられたライヴだったが…蘇った!ライヴな音にすごく臨場感があってとてもよい!観えるようだ。“しびれ&めまい”よりも「なま」をよく聴くことになるだろうと思う。1000円すごく偉い。だけど観たい。
DVDリリースして欲しかったなー高くても。まぁ、いいLIVEの宿命だねー。

37

COUCH (カウチ) 『今日風、』 2003.12.03
元benzoのVo.平泉、エクセレントなリズム隊との邂逅、東京シティーソウル!
1.風船 6.長距離バス
2.フォトフレーム 7.bird
3.放課後 8.時計
4.今日風 9.生まれた街で
5.恋人  


Voの平泉"Thank You Baby"コージは、残念ながら昨年解散してしまったbenzoというバンドのヴォーカリストだった。しばらくアコギ弾き語りスタイルでソロ活動を続けていたのだが、吉田直樹、林田健司、キタキマユ、SUGIURUMN、クリンゴン、etc.のパート・タイム・セッション後、昨年の11月より待望のバンド・セットで再始動したのが、このCOUCH。ドラムは、小島徹也(オリジナル・ラブ、真心ブラザーズ、高野寛、ヒックスビル、ゆず、バンバンバザール、etc.) ベースは、中條卓(fromシアターブルック)。これまでにないテンション&アンサンブルを実現させて、3ピース・バンドのダイゴ味・極みを時に熱〜く、時にはクールに伝えてくれる。

ホームページで視聴することができるので、是非聴いてみて下さい。
tokiola records HP :
http://www.tokiola.co.jp

benzoというバンドを知ったのは、シカオさんがコンビニでたまたま耳にしてしまい、度肝を抜かれたという名曲「落下ドライブ」を大推薦していたというがキッカケ。グルーヴィーなリズムとメロウかつソウルフルなヴォーカル(平泉くん、めちゃ歌うま!)、見える景色は深夜の首都高、シティーポップス的ではあるが、腰が効いてて踊れる。歌詞は暗いんだけどね。benzoの解散(メンバー脱退が原因)は、シカオさんもとても残念がっていた。

COUCHの中心はもちろんヒライズミの魂=ソウルフルな歌/メロ/ギター。そのソウルをそのまま受け継いだものといえよう。1曲目なんてもろ、大ハマり!featuringアコギで、そんなシアターブルックやスガシカオの曲が好きなら間違いない。彼らよりもテイストはポップスで、山下達郎や角松敏生の都会的なイメージを彷彿させるが、ソウルフルなんです。ニューミュージックではないのだが、アルバムラスト曲は、荒井由実「生まれた街で」のカヴァーで、これがハマる!'70的でありながらも、今の空気に一致。ハナレグミ的だが、フォーキーではない。昨今、ユーミンのカヴァー流行りだが、これは私のNo.1かも。当初、「平泉コージ&THE 東京」というユニット名だったことが、実に納得の一枚!大推薦!
http://members.jcom.home.ne.jp/thetokyo/index.html

38

GRAPEVINE 『イデアの水槽』 2003.12.03
リーダー脱退後、3人になった初のオリジナルアルバム!
1.豚の皿 7.Good bye my world
2.シスター 8.Suffer the child
3.ぼくらなら 9.アンチ・ハレルヤ
4.ミスフライハイ 10.会いにいく
5.11%MISTAKE 11.公園まで
6.SEA 12.


シングル「会いにいく」と「ぼくらなら」がすごい名曲!

39

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT 『LAST HEAVEN'S BOOTLEG』 2003.12.03
LAST TOURからセレクトしたライヴアルバム!
DISC [1] DISC [2]
1.トカゲ 1.ウェスト・キャバレー・ドライブ
2.バードメン 2.アッシュ
3.暴かれた世界 3.ジプシー・サンディー
4.プラズマ・ダイブ 4.キャンディ・ハウス
5.ブラック・ラブ・ホール 5.シトロエンの孤独
6.ベガス・ヒップ・グライダー 6.ゲット・アップ・ルーシー
7.ブラック・タンバリン 7.マシュマロ・モンスター
8.ドッグ・ウェイ 8.ピンヘッド・クランベリー・ダンス
9.ハイ! チャイナ! 9.サニー・サイド・リバー
10.G.W.D 10.カーテン
11.キラー・ビーチ 11.エレクトリック・サーカス
12.太陽をつかんでしまった 12.CISCO 〜想い出のサンフランシスコ(She's gone)
13.GT400 13.武蔵野エレジー
14.ヤング・ジャガー 14.GIRL FRIEND
15.デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ 15.世界の終わり
16.ダニー・ゴー  


最高のテイクが詰まってる!!愛し続けるよミッシェル!

40

岡村と卓球(岡村靖幸/石野卓球) 『The Album』 2003.12.17
遂に出た!彼らのファーストにして、ラストアルバム!怪作にして大傑作!
1.the spider 9.come baby
2.rock’n roll slave 10.eclipse
3.new wave boy 11.turtles have short legs
4.come baby2(meet you@hardrock cafe) 12.ウキウキWATCHING
5.funky pink rotor 13.adventure(j−pop mix)<bonus track> 
6.adventure(e−pop mix) 14.come baby(yasuyuki okamura remix)<bonus track>
7.abnormal frequency 15.come baby(Music Clip−CD EXTRA)
8.alfa inn  


突然リリースされた「Come baby」で世間を大いに騒がせた彼らが、しばらく音沙汰がないと思っていたら、アルバム制作していたのね!
瀧のパフォーマンスは好きですが、電グルは聴かない私でした。卓球よりもまりんちゃんのほうが好きでした。そして、今もレイヴにはあまり興味はありません。
(ただし、Sun Pauroは好きです) ピコピコの音楽ってあまり好きではないんです。
私はもっと岡村ちゃんの声がフィーチャーされているのかな?と期待してたんだけど、違いましたねー。でも存在感はあります。これは、気に入りました!

そのCDショップからの帰り道、早速プレイ。ちょうど高速道路(建設中で暫定無料試験走行中)を通るのですが、高架で360℃夜景が見え、(いや、運転手は前しか見れないけど) その景色に、大ハマり!で、どんな運転になると思う?加速するかと思いきや全然。制限速度70キロのその道は、私は大体85キロくらい出しちゃうことが多いんだけど、70キロ以下で安全運転してましたー。不思議〜。BPMは遅め。
いいともの「ウキウキウォッチング」やってて爆笑!

ひとりで全然色っぽくないシチュエーションでしたが、岡村ちゃんは超エロエロっす。今後、オリジナルはどんな音楽をリリースするのでしょう?すごい楽しみなんですけど!これが、岡村ちゃん完全復活の幕開けとなるのかしら?

 

年間40枚か…。ざっと単純計算して、3000円×40枚=12万円!

 

<買わずじまい…>

小沢健二 「刹那」 2003.09.26 (発売延期未定)→ 2003.12.27


ついに12月27日リリースされる小沢健二のベスト・アルバム『刹那』の曲目が決定した。詳細は下記。ここから漏れた楽曲も多数ですが、オザケン・ファンにとっては買わずにはいられません。

というニュースなんですが、その漏れた曲が重要だったんですけど…。これなら、私は買わなくていいなぁ…。やっぱオザケン本人からのダメだしがあったんでしょうか…。残念。一応、コラムのリコメンドにも追加しておくけど…。


 1.流星ビバップ
 2.痛快ウキウキ通り
 3.さよならなんて云えないよ(美しさ)
 4.夢が夢なら
 5.強い気持ち・強い愛
 6.それはちょっと
 7.夜と日時計
 8.いちょう並木のセレナーデ
 9.流星ビバップ

本人の選曲だそうです…。ガッカリだぁ。ジャケットもねぇ…。

 

<2003年 借入 CD リスト (邦楽 アルバム編)>

 

TRICERATOPS 「GREATEST 1997-2001」 2003.01.22
アルバムを全部所有しているため、ベスト盤はレンタルしました。

「Queen's Fellows yuming 30th anniversary cover album」 2002.12.11
↑曲目とそれぞれカヴァーしたアーティストを明記しています。

BEGIN 「ビギンの島唄〜オモトタケオ1〜」 2000.07.21
↑↓ライブ@函館の予習のため、レンタルしました。
BEGIN 「ビギンの島唄〜オモトタケオ2〜」 2002.07.03

CRAZY KEN BAND 「グランツーリズモ」 2002.08.07
前から聴きたいと思っていたんだよね!

CRAZY KEN BAND 「777」 2003.06.25
タイトルチューン最高!もろNEW SOULです。

UA 「空の小屋」 LIVE ALBUM 2003.04.23
2002年11月〜2003年1月に行われたツアーの最終公演・渋谷公会堂を収録
DISC [1]   DISC [2]  
1.記憶喪失 6.数え足りない夜の足音 1.スカートの砂 5.ミルクティー
2.泥棒 7.男と女 2.ブエノスアイレス 6.彼方
3.TORO 8.青い鳥はいつも不満気 3.ドア 7.青空
4.ロマンス 9.瞬間 4.世界 8.閃光
5.夜の風 10.空耳ばかり    


同日発売した同内容のDVDを購入したため、CDはレンタルしました。

東京スカパラダイスオーケストラ 「Gunslingers〜LIVE BEST〜 2001.03.14
醍醐味はライヴなんだけどね、買ってなかった…。

玲葉奈 「Niji」 2002.01.23
前から聴きたいと思っていたんだよね!

ORIGINAL LOVE 「SINGLES BACK TO 1991-1995」 1996.12.01
RSR後、昔のオリラヴを聴きたくなっちゃって、レンタルしました。
ORIGINAL LOVE 「The Very Best of ORIGINAL LOVE」 1995.04.28

Last Update 2004.02.06

 

YUMI'S ROOM LISTENING