大人用音楽
YUMI'S CD REVIEW


スガシカオ 『SMILE』 6th ALBUM 2003.05.07 on sale

 

Part 1

『SUGARLESS』制作のときから言われていた、エログロファンクアルバムはどこへ行ったのでしょう…。それをすんごく期待してたんです。もんのすごく腰にグイグイっと熱くなっちゃうヤツをね。それと性がテーマのアルバムを作りたいって言ってましたよ。なんか、そういう濃いいのが次には来るって匂わしてたの。でも、違ったね。いや、曲ごとには当たっているか。シカオさん、いつものことだけど、常に新しいのがいいみたいなので、制作期間長くとっても、ボツ曲が増えるだけじゃない?ストックはまずしないようだし。しかも、締切にはギリギリだし。今度は海外制作でもした方がいいかもしれないですね、マジで。
(あっ、マイラジ生放送はなくなっちゃイヤだけど…。)

以下は、ワタクシ、スガマニアちゃんの歴史をも物語ってしまっている、『SMILE』の感想です。


ニューアルバムを聴く前に、必ず、私の超個人的な勝手な予想と期待があります。既発のシングル、ジャケ写、アルバム曲先行オンエア、マイラジでのシカオちゃんの裏話、雑誌のインタビューやライターさんなどのレビュー、前評判。そんなことを総合して、勝手に想像をめぐらせて、グルグルしちゃうのです。毎度その時期は、月経前以上にナーバスでピリピリしちゃうんだ…。

私の想像の範疇を大幅に超えてグルグル聴いてしまったのは、『FAMILY』が一番でした。他のどれも捕りつかれたように、しばらくの間、毎日一日3回は聴いてましたが、『FAMILY』発売時の、その衝撃度、執着度は、すさまじかった。なんせ四六時中、頭の中でCDがグルグル回っちゃっておりましたから。『SWEET』も名曲揃いなのに、その状態は超えられなかった。たぶんその理由は、『FAMILY』以上にヘヴィーなものを求めてたせいと、1曲目がシングル曲(あまい果実)だったから。しかも先行シングルでは、アルバム聴く以前にヘヴィープレイ、もう馴染んでしまっていて、アルバム世界に引き込む1曲目としての新鮮さは既になく、魅力には欠けてしまうのである。そのアルバムにハマるかどうかは、1曲目が最も重要なのです。それは誰のどんなアルバムであっても…。

「日曜日の午後」が衝撃だった。もしかしたら「ストーリー」初耳時の衝撃の方が大きかったような気もするが、もし、『FAMILY』の1曲目が「ストーリー」だったら、こうはならなかったはず。そんな前振りがありまして…。

文中の"マイラジ"って何?

Part 5まで続きます。長いスガマニアの旅、お楽しみくださいね。

Part.1 Part.2 Part.3 Part.4 Part.5

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