** 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー:music by 小沢健二 / 銀魂
「銀ちゃん……あづい………」
「あぁ、銀さんも熱いよ」
「どこか行きたいアル。夜なら傘いらないアル!!!」
「んじゃ、海でも行くか?」
「マジでか!?」
「銀さんウソつかないよ〜」
「やっほ〜い!!」
さすがに、この時間になったら人はいない。
ターミナルを眺めながら、海へむかう環状線走る。
夜中に歌舞伎町を抜け出すことは滅多に無い。
でも、たまにこうやって神楽と出かける。
神楽が居ない前だったら飲み屋だったり、他の所だったりするけど。
今は何だか案外健全な行動している気がする。
いや、夜中走ってるだけで健全かどうかわかんねぇけど。
万事屋の中は何故か蒸し暑くて(ありゃ、定春の息のせいだ!)外に出りゃ夜中の涼しい空気を肌で感じることが出来る。
ったって熱いには違いねぇんだが。
ターミナルを後ろに見ながら原チャリを走らせる。
「銀ちゃん、海まだアルか〜」
「そう簡単につくかよ。もうちょい待てって」
「うぉ〜〜」
景色は、まだ海の気配すらない。
「銀ちゃんどこ行くアルか?江戸の海じゃないアルな?ずいぶん歌舞伎町から離れたアル」
「砂浜が綺麗なところ行くんだよ。砂浜歩きたくねぇのか?」
「歩きたいアル!!」
「江戸の砂浜じゃ、見ちゃいけねえことやってるカップルがぞろぞろいんだ。独り身にはつらいっつーの」
「何言ってるアルか、私が一緒ヨ。悲しむ必要ないネ」
「いや、それもどうよ。まだ銀さん、犯罪者になりたくないし〜」
「犯罪者ってどういうことアルか〜〜〜!!」
「まて、神楽、後ろで騒ぐなおとなしくしろ!!!」
なんだかんだ言って海が見えてくる。
昼間は多分たくさんの海水浴客が大勢いるんだろう。
だが、夜の海。
少し、寂しい。
「銀ちゃんついたアル〜〜」
「おぉ、着いたぞ」
「涼しいアル〜。あ、水着忘れた」
「水はいるのは諦めろ」
「イヤアル〜」
「いやじゃねえよ。そんなこと言ってたら銀さんつきあわねえぞ」
「それも嫌アル」
「水に入るのは諦めろ」
「分かったアル」
神楽はおとなしく砂場にいる。
いつもは傘持つ手も何も持たずに、ただ海を眺めている。
これじゃ、傘があっても変わらなかったんじゃねえのか?
なんて考える。
「銀ちゃん、ありがとネ」
「堪能したか?」
「したアル。銀ちゃん、空すごいアル」
江戸と違ってここら辺は街の明かりに邪魔されていない。
天人様のお力っつーのもここら辺はまだそれほど影響が無く。
街灯っつー物もそれほど無いから、星が綺麗に見える。
「綺麗アルな」
「妙にしおらしいじゃねえか」
「オトメにはそう言うことも必要アル。って姉御が言ってたアル」
そう言いながらも神楽は空を見上げてる。
つられてオレも空を見る。
キラキラとお水のお姉ちゃん達が好きそうなのが空に散らばってる。
って言う表現は間違ってる気もしないでもないが。
「銀ちゃん」
「ん?」
神楽の声に生返事を返す。
「銀ちゃん」
「あんだよ」
強く呼ぶから仕方なく顔を下げたら
「…………」
「……っ」
「銀ちゃん、ふぁーすときすアルか?」
神楽は小首をかしげてこっちを見る。
「………おまっっ」
な、な、なんでおれ。
「銀ちゃん道場してるある」
「動揺な」
なに、オレ冷静につっこんでるの?
「何ぼけっとしてるカ?早く帰るアル〜」
平然と戻る神楽に何故か怒りがわいてきた。
「お前、何したか分かってんのか?」
「宣戦布告アル」
その言葉にはどうも負けたくなくなる。
たとえそれが新八あたりに白い目で見られることだとしても。
喧嘩売られたら買いたくなるでしょ?
「上等だ!!あとで負けてもほえ面描くなよ」
「それは私の台詞アル。銀ちゃん動揺させるの得意ヨ?」
「さっきお前も動揺してたな」
「最初の鱚っておいしそうアルな」
「鱚の旬っていつだろうな〜、ってオイ!!」
「銀ちゃんふぁーすときすアルよ」
そう言って神楽は原チャリの方に駆けていく。
………あぁ、オレ絶対振り回されるの決定。
っつーか今も振り回されまくったって。
なんでこんなことなったか。
良い機会って奴かも知れねえけど。
「銀ちゃんがパピーみたいになっても好きアルよ」
「オレは禿げないから。お父さんにお父さん、娘さんを貰いますって言わねえとなぁ」
「銀ちゃんの毛根が死滅しないように見張ってあげるアル」
「いや、死滅しないから」
「あぁ、銀さんも熱いよ」
「どこか行きたいアル。夜なら傘いらないアル!!!」
「んじゃ、海でも行くか?」
「マジでか!?」
「銀さんウソつかないよ〜」
「やっほ〜い!!」
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夜の道路を原チャリで走る。さすがに、この時間になったら人はいない。
ターミナルを眺めながら、海へむかう環状線走る。
夜中に歌舞伎町を抜け出すことは滅多に無い。
でも、たまにこうやって神楽と出かける。
神楽が居ない前だったら飲み屋だったり、他の所だったりするけど。
今は何だか案外健全な行動している気がする。
いや、夜中走ってるだけで健全かどうかわかんねぇけど。
万事屋の中は何故か蒸し暑くて(ありゃ、定春の息のせいだ!)外に出りゃ夜中の涼しい空気を肌で感じることが出来る。
ったって熱いには違いねぇんだが。
ターミナルを後ろに見ながら原チャリを走らせる。
「銀ちゃん、海まだアルか〜」
「そう簡単につくかよ。もうちょい待てって」
「うぉ〜〜」
景色は、まだ海の気配すらない。
「銀ちゃんどこ行くアルか?江戸の海じゃないアルな?ずいぶん歌舞伎町から離れたアル」
「砂浜が綺麗なところ行くんだよ。砂浜歩きたくねぇのか?」
「歩きたいアル!!」
「江戸の砂浜じゃ、見ちゃいけねえことやってるカップルがぞろぞろいんだ。独り身にはつらいっつーの」
「何言ってるアルか、私が一緒ヨ。悲しむ必要ないネ」
「いや、それもどうよ。まだ銀さん、犯罪者になりたくないし〜」
「犯罪者ってどういうことアルか〜〜〜!!」
「まて、神楽、後ろで騒ぐなおとなしくしろ!!!」
なんだかんだ言って海が見えてくる。
昼間は多分たくさんの海水浴客が大勢いるんだろう。
だが、夜の海。
少し、寂しい。
「銀ちゃんついたアル〜〜」
「おぉ、着いたぞ」
「涼しいアル〜。あ、水着忘れた」
「水はいるのは諦めろ」
「イヤアル〜」
「いやじゃねえよ。そんなこと言ってたら銀さんつきあわねえぞ」
「それも嫌アル」
「水に入るのは諦めろ」
「分かったアル」
神楽はおとなしく砂場にいる。
いつもは傘持つ手も何も持たずに、ただ海を眺めている。
これじゃ、傘があっても変わらなかったんじゃねえのか?
なんて考える。
「銀ちゃん、ありがとネ」
「堪能したか?」
「したアル。銀ちゃん、空すごいアル」
江戸と違ってここら辺は街の明かりに邪魔されていない。
天人様のお力っつーのもここら辺はまだそれほど影響が無く。
街灯っつー物もそれほど無いから、星が綺麗に見える。
「綺麗アルな」
「妙にしおらしいじゃねえか」
「オトメにはそう言うことも必要アル。って姉御が言ってたアル」
そう言いながらも神楽は空を見上げてる。
つられてオレも空を見る。
キラキラとお水のお姉ちゃん達が好きそうなのが空に散らばってる。
って言う表現は間違ってる気もしないでもないが。
「銀ちゃん」
「ん?」
神楽の声に生返事を返す。
「銀ちゃん」
「あんだよ」
強く呼ぶから仕方なく顔を下げたら
「…………」
「……っ」
「銀ちゃん、ふぁーすときすアルか?」
神楽は小首をかしげてこっちを見る。
「………おまっっ」
な、な、なんでおれ。
「銀ちゃん道場してるある」
「動揺な」
なに、オレ冷静につっこんでるの?
「何ぼけっとしてるカ?早く帰るアル〜」
平然と戻る神楽に何故か怒りがわいてきた。
「お前、何したか分かってんのか?」
「宣戦布告アル」
その言葉にはどうも負けたくなくなる。
たとえそれが新八あたりに白い目で見られることだとしても。
喧嘩売られたら買いたくなるでしょ?
「上等だ!!あとで負けてもほえ面描くなよ」
「それは私の台詞アル。銀ちゃん動揺させるの得意ヨ?」
「さっきお前も動揺してたな」
「最初の鱚っておいしそうアルな」
「鱚の旬っていつだろうな〜、ってオイ!!」
「銀ちゃんふぁーすときすアルよ」
そう言って神楽は原チャリの方に駆けていく。
………あぁ、オレ絶対振り回されるの決定。
っつーか今も振り回されまくったって。
なんでこんなことなったか。
良い機会って奴かも知れねえけど。
「銀ちゃんがパピーみたいになっても好きアルよ」
「オレは禿げないから。お父さんにお父さん、娘さんを貰いますって言わねえとなぁ」
「銀ちゃんの毛根が死滅しないように見張ってあげるアル」
「いや、死滅しないから」
**後書き:銀神告白編。
告白………?
しかし、土妙同様甘くならない。土妙はバイオレンス調で銀神は笑いに走る……。
誰か、この二組の甘くなる方法を教えてください……。
しかし、土妙同様甘くならない。土妙はバイオレンス調で銀神は笑いに走る……。
誰か、この二組の甘くなる方法を教えてください……。