『フルーツポンチ侍のぽっどきゃすと攘夷アワー！！』
　いきなりかかったラジオはそんな声を流してた。
　………っつーかヅラじゃねえか。 『今夜から始まったフルーツポンチ侍のぽっどきゃすと攘夷アワー。パーソナリティーのフルーツポンチ侍事、ヅラ。じゃなかった桂だ』
　いきなりかかったラジオ。
　神楽がどっかから拾ってきた『それ』はいきなりその声を流し始めた。
「ぽっどきゃすとって、ねっとで聞けるラジオでしたよね」
「ヅラが始めたって教えてくれたアル。ここにはがき出せば読んでくれるってヅラは言ってたアル」
　そう言いながら神楽と新八はそれから流れてくるその声に耳を傾ける。
『この放送は、天人むけではなく江戸に住む人々向けだ』
『………』
『うむ、そうだ』
　………っつーかなんだ今の間は。
「エリザベスも一緒にいるんじゃないんですか？」
　おーい、エリザベスは声が出ねえじゃねえかっっ！！！
　それじゃ独り言っつーよりも、変な人だぞ。
「これ、つまんないアル」
　そう言って神楽は『それ』を切る。
「銀ちゃんどうするあるか？明日ヅラがエリーと一緒に感想聞きに来るアル。銀ちゃん、犠牲になってくれるアルか？」
「犠牲って何？」
「犠牲は犠牲ですよ。聞かなかった罰です。銀さん、どうしましょう」
「っつーか、なんでお前まで不安がるよ」
「っていうか、これ僕らの連帯責任なんですよ？」
「なんで連帯責任よ！、別に俺は聞きたくなかったぞっつーか聞いてねえし」
「じゃあ、聞いてください！」
「え？……それ、ちょっと勘弁」
　いや、ヅラのラジオ聞かされるのちょっと勘弁。
　あいつ、行き当たりばったりの理屈屋だから結構、めんどー………。
「フルーツポンチ侍のポッドキャスト攘夷アワー」
　いきなり扉が開いてヅラが入ってきた。
「ヅラ、お前、何しに来た」
「ヅラじゃない桂だ。ポッドキャスト攘夷アワーを聞いて真撰組が隠れ家に来てしまってな、仕方なしに、場所をここへと変えさせて貰った」
　は？
「お、お、おい。勝手に決めんなこら」
「フルーツポンチ侍のポッドキャスト攘夷アワーin万事屋。今日は都合により万事屋から………」
　お、おお、おい。
　そんなことしたら、真撰組がここに乗り込んで来るじゃねえか。
「安心しろ、銀時、更新は明日だ」
「そう言う問題じゃねえだろ！！」
「ゲストはプリティー戦闘民族夜兎の神楽ちゃん＆眼鏡の新八アル〜〜」
「おぉ、リーダー、ゲストに出てくれるか」
「その通りネ。部下の手助けするのはリーダーの役目！！そして雇い主の役目。銀ちゃんもゲストアル」
「それは助かる。よろしく頼むぞ銀時」
　…いや、だから勝手に決めんじゃねぇ〜〜〜〜〜！！！