** たのしくたのしくやさしくね:music by 華原朋美 / BLEACH
「おいしいお酒が入ったそうだよ?」
「ホントですかぁ?」
「隊長、仕事中です」
「良いじゃない、予定たてぐらい」
「そうだよ、いいじゃない」
「いい訳ないでしょう!!!」
「ケチ」
「ケチじゃありません!!!」
夕方6時半。
「俺が帰れないのに何でお前が先に帰る?」
目の前の大量の書類を前にあたしは逃げ出したかった。
つい最近まで現世に行ってたあたし達はその間にこれほど書類がたまるものだとは思いもよらなかった。
とはいえ、即日決済の書類は戻ってすぐに片付けた。
翌日決済書類も片付けた。
それなのにこんなにたまってるのは近日決済の書類をやってるからだ。
我が10番隊隊長日番谷冬獅郎という人は面倒なことはさっさと終わらせたい人らしい。
夏休みの宿題絶対7月中に終わらせてたと思う。
あのバカは最後の最後まで残してたタイプね。
帰りたい。
っていうか、京楽隊長がおいしいお酒用意してるって言うのに。
久しぶりに皆と飲むっていうのに。
何であたしだけ書類と格闘してなきゃならないんですか?
「松本、お前が飲みたいという気持ちは分かった」
「さすが隊長話し分かる!」
帰って良いのね!!!
「まだ話は終わってない。お前が書類を前にして愚痴りたい気持ちも分かった。だがな松本、一つ聞いてもいいか?」
苦虫をかみつぶしたような顔で隊長は言う。
「何です隊長?」
「お前、尸魂界に戻ってきてからの一週間夜、どうしてた?」
どうしてたって……。
隊長、あたしのプライベート気になるのかしら?
「忘れてるのなら言ってやる。帰ってきてすぐに飲みに行ってから毎日宴会だと称して飲みに行ってるじゃねえか!」
「あら、ご存じでした?」
「ご存じも何も、そこら中でお前に潰されたって言ってうなってる奴が転がってるんだよ!」
転がってるって。
ただ、飲み比べして、勝手に向こうがつぶれただけで…。
「それにぃ、各個人と飲みに行ってるだけで…今日の飲み会なんて久しぶりなんですよ?」
そう、そう、今日は飲み会。
めずら〜しく、七緒主催の飲み会!!
京楽隊長がおいしいお酒見つけたって教えてくれたの。
仕事するんだったらちゃんと飲みの場開きますからって七緒は言ってくれたのよ。
あの、七緒が。
あのお堅い七緒が。
あの、飲みに行けば京楽隊長のこと愚痴るしかしない七緒が!!!
飲み会開いてくれるって言ったのよ。
あたしのために!!!
「昨日、卯ノ花からお前が飲み過ぎだと注意をしてくれといわれた。卯ノ花隊長にまで言われたんだぞ!その前の日、お前が11番隊の連中と飲んでたのを見たらしいぞ!!」
そう言えば、卯ノ花隊長に逢ったような…。
記憶を思い出していれば、冷たい目線の隊長。
あらぁ。これはちょっと控えないと…まずいかしら。
「松本、お前の問題点は、やりすぎるときがあるということだ。特に市丸に対してのな」
急にまじめな顔に戻って、隊長は言う。
はぁ、隊長にそんな事言われるとはね…。
なんて、思ってたら。
「俺も人のこと言えた義理じゃないがな」
っていう。
隊長は桃の事になったら周りが見えなくなる。
本当に。
ふぅ…………!?
良いこと思いついた。
「そうですね。という訳で書類片付けはここで終了。隊長も一緒に飲みに行きましょ?」
「お、おい」
「走らなきゃならないことこれから先に待ってるじゃないですか。でも今だけ休んだって文句は言われないですよ。桃が心配しますよ。あっ雛森引き合いに出したら怒ります?」
そう言ったら苦笑いを浮かべて
「市丸引き合いに出してやるからあいこだ」
そう言い返された。
おたいがいに、お互い大切なモノがあって。
大切って言うか、あたしの場合大切って言うよりもなんかまずい所というか、触れられたくない傷っていうか。
そんなのがアルから。
振向いてたら後悔するから、前向いて走らなくちゃならないんだけど。
これからも走るために、鋭気養わなくっちゃ。
「おいしいお酒、待っててねぇ」
「待っててほしくねぇ」
「ホントですかぁ?」
「隊長、仕事中です」
「良いじゃない、予定たてぐらい」
「そうだよ、いいじゃない」
「いい訳ないでしょう!!!」
「ケチ」
「ケチじゃありません!!!」
******
「隊長、帰ってもいいですかぁ?」夕方6時半。
「俺が帰れないのに何でお前が先に帰る?」
目の前の大量の書類を前にあたしは逃げ出したかった。
つい最近まで現世に行ってたあたし達はその間にこれほど書類がたまるものだとは思いもよらなかった。
とはいえ、即日決済の書類は戻ってすぐに片付けた。
翌日決済書類も片付けた。
それなのにこんなにたまってるのは近日決済の書類をやってるからだ。
我が10番隊隊長日番谷冬獅郎という人は面倒なことはさっさと終わらせたい人らしい。
夏休みの宿題絶対7月中に終わらせてたと思う。
あのバカは最後の最後まで残してたタイプね。
帰りたい。
っていうか、京楽隊長がおいしいお酒用意してるって言うのに。
久しぶりに皆と飲むっていうのに。
何であたしだけ書類と格闘してなきゃならないんですか?
「松本、お前が飲みたいという気持ちは分かった」
「さすが隊長話し分かる!」
帰って良いのね!!!
「まだ話は終わってない。お前が書類を前にして愚痴りたい気持ちも分かった。だがな松本、一つ聞いてもいいか?」
苦虫をかみつぶしたような顔で隊長は言う。
「何です隊長?」
「お前、尸魂界に戻ってきてからの一週間夜、どうしてた?」
どうしてたって……。
隊長、あたしのプライベート気になるのかしら?
「忘れてるのなら言ってやる。帰ってきてすぐに飲みに行ってから毎日宴会だと称して飲みに行ってるじゃねえか!」
「あら、ご存じでした?」
「ご存じも何も、そこら中でお前に潰されたって言ってうなってる奴が転がってるんだよ!」
転がってるって。
ただ、飲み比べして、勝手に向こうがつぶれただけで…。
「それにぃ、各個人と飲みに行ってるだけで…今日の飲み会なんて久しぶりなんですよ?」
そう、そう、今日は飲み会。
めずら〜しく、七緒主催の飲み会!!
京楽隊長がおいしいお酒見つけたって教えてくれたの。
仕事するんだったらちゃんと飲みの場開きますからって七緒は言ってくれたのよ。
あの、七緒が。
あのお堅い七緒が。
あの、飲みに行けば京楽隊長のこと愚痴るしかしない七緒が!!!
飲み会開いてくれるって言ったのよ。
あたしのために!!!
「昨日、卯ノ花からお前が飲み過ぎだと注意をしてくれといわれた。卯ノ花隊長にまで言われたんだぞ!その前の日、お前が11番隊の連中と飲んでたのを見たらしいぞ!!」
そう言えば、卯ノ花隊長に逢ったような…。
記憶を思い出していれば、冷たい目線の隊長。
あらぁ。これはちょっと控えないと…まずいかしら。
「松本、お前の問題点は、やりすぎるときがあるということだ。特に市丸に対してのな」
急にまじめな顔に戻って、隊長は言う。
はぁ、隊長にそんな事言われるとはね…。
なんて、思ってたら。
「俺も人のこと言えた義理じゃないがな」
っていう。
隊長は桃の事になったら周りが見えなくなる。
本当に。
ふぅ…………!?
良いこと思いついた。
「そうですね。という訳で書類片付けはここで終了。隊長も一緒に飲みに行きましょ?」
「お、おい」
「走らなきゃならないことこれから先に待ってるじゃないですか。でも今だけ休んだって文句は言われないですよ。桃が心配しますよ。あっ雛森引き合いに出したら怒ります?」
そう言ったら苦笑いを浮かべて
「市丸引き合いに出してやるからあいこだ」
そう言い返された。
おたいがいに、お互い大切なモノがあって。
大切って言うか、あたしの場合大切って言うよりもなんかまずい所というか、触れられたくない傷っていうか。
そんなのがアルから。
振向いてたら後悔するから、前向いて走らなくちゃならないんだけど。
これからも走るために、鋭気養わなくっちゃ。
「おいしいお酒、待っててねぇ」
「待っててほしくねぇ」
**後書き:実は、リベンジ版です。
最初は、剣やちで書いてたんですけど、うまくいかなかったんです。そのために日+乱で書き直しました
のんびり(ちゃんとしっかり下調べとかしてと言う意味で)行った方が良いって判ってるんだけど、突撃したい二人。
最初は、剣やちで書いてたんですけど、うまくいかなかったんです。そのために日+乱で書き直しました
のんびり(ちゃんとしっかり下調べとかしてと言う意味で)行った方が良いって判ってるんだけど、突撃したい二人。