** Show Time:music by day after tommorow / BLEACH
「恋次、この後暇だろうか?」
「お?暇だけど?」
「なれば、少々つきあって欲しいところがあるのだが………」
「ちょっとだけ待てるか?」
「うむ。済まぬな。副隊長の仕事を邪魔してしまって」
「んなの気にすんなって」
「では、外で」
「ルキア、外は寒い。ここで待つのが良いだろう」
「兄様。しかし、私は別の隊のモノ。隊主室で待つのは…」
「気にするな。こやつを待つせいで風邪をひくのは良くない」
「こやつって……隊長」
…今日は、隊長の妹が隊主室に来たらしい。
副隊長が苦労しているのが見えてなんだか気の毒になるのは気のせいだろうか。
ルキアが、部屋で待つのも構わねえ。
だからって隊長が普通接待するか?
いや、隠れシスコン(言ったら殴られる。っつーか言い出しは11番隊のあの人だ。「びゃっくんは隠れラブラブなんだね」)の隊長だったらあり得るだろう。
っつーか今までとは大違いだ。
前だったらルキアが近づいても全身で威嚇してるようにしか見えなかったし。
更木隊長以外の隊長格の人は大抵が霊圧を隠している(っつーか更木隊長は霊圧隠せねぇし)。
それでもこの人の威圧は霊圧となって話し掛けようとしていたルキアに突き刺さっていたように見える(当時俺は11番隊だった………)。
ところが今はどうだ!!
突き刺さるような霊圧は俺にだけ向けられててルキアには何とも和やかな霊圧を向けている。
ルキアだってどうして良いか判らなくって戸惑ってるのが見えて、俺に助けを視線で求めるもんだから、余計に俺に霊圧が突き刺さる。
くっそーー、俺は絶対朽木白哉を越えてみせる!!!!
「ルキア、草鹿副隊長より、このような菓子を貰った。私は食べぬ故、そなたが食べるが良い」
「兄様、……ありがとうございます。兄様、甘い物は疲れを取ると聞きます。このところ兄様もお疲れでしょう、一かけでも良いからお召し上がりくださいませ」
「ルキア……。そなたの好意ありがたくいただこう………」
っつーか俺には?
それ、あのお子様もとい草鹿副隊長が俺にってくれたもんすよ?
っつーか、それをルキアにあげろともちろん言われたもんすよ?
それで、気を引けって余計なことまで言われたもんすよ?
それをなんであんたがそれをルキアにあげて、ルキアの気を引いてるんすか?
なんて言えるはずもなく、恨めしい視線だけを少しだけ向けて書類に向かう。
ルキアが来たとたん増えた書類。
あんた、俺とルキアを出かけさせないつもりかよ!!!
くっそー、俺は以下略。
「隊長、書類が終わりました。こちらを確認してください。ただし本日付の提出書類はありませんのでご安心を。一つだけありましたね。こちら隊長自ら1番隊に提出する書類です!!!」
今まで机に貼り付けられた恨みを一番上の書類にたたきつける。
もちろん、全て隙一つない書類。
あらぬいちゃもんつけられてルキアとのデートを邪魔されてたまるか!!!
「終わったのか?恋次。疲れておるようだな。これを食べると良い。おいしいぞ」
そう言いながらルキアは菓子を俺に差し出す。
「サンキュ」
「恋次、何をしている。早くかがめ」
かがむ?
何を言ってるんですかルキアさん。
「腕が疲れるではないか。聞こえてないのか恋次」
ルキアの言動に疑問を持ちながら少しだけかがむ。
「恋次口を開けろ」
………ルキアさん、あなた何をしようと。
口って口って口って!!!
食わせてくれるの?
………ルキアの事だ。
『うん、美味い』
なんて言って自分で食べるつもりだろうか?
あり得るだけに、ちょっと躊躇する。
「恋次、早くしろ!!」
仕方ないのでルキアの言うとおりに口を開けてかがむ。
すると素直に口の中に入れてくれた。
さすが草鹿副隊長ご推薦のお菓子だ。
美味い。
ついでにルキアの指がかすった!!!
「美味いか?恋次にも食べさせてやりたかったのだ」
嬉々として言うルキアに俺はつられて笑顔になる。
っていうか、ルキアの指が唇に!!!!!!
『ゾクッ』
突き刺さる霊圧が、強さを増した。
「る、ルキア、仕事終わったから、行くか?」
声がうわずるのはもう仕様だ。
隊長は音も立てずに隊長席に戻っていく。
俺の方を冷たい目で見ながら。
「恋次どうしたのだ?」
「気にするな。ルキア」
そう言って俺はルキアをせかして部屋を出る。
外に出ても感じる朽木白哉の霊圧。
「恋次、具合わるいのか?顔色があまり良くないようだが」
「本当に気にするな」
あぁ、ルキアにこの霊圧が向かってないだけ良かった。
胸をなで下ろす。
「ルキア、絶対、俺のこと待ってろよ」
「??え恋次?いきなり?」
「いいな」
突き刺さる霊圧にもめげず俺は宣戦布告と同様なプロポーズまがいの言葉をルキアに吐く。
「うむ。よくは判らぬが。恋次待っておるぞ」
戸惑いながらもルキアはうなずいてくれた。
その場を歩いていた隊員達から声が上がったが気にしてる場合じゃない。
今日、俺は心を新たにした。
絶対、絶対に、朽木白哉を越えてやる!!!!!!
そうしないとルキアが来るたびに、霊圧が突き刺さるんだよ!!!!
くっそーーーーーーーーーー!!!!
「お?暇だけど?」
「なれば、少々つきあって欲しいところがあるのだが………」
「ちょっとだけ待てるか?」
「うむ。済まぬな。副隊長の仕事を邪魔してしまって」
「んなの気にすんなって」
「では、外で」
「ルキア、外は寒い。ここで待つのが良いだろう」
「兄様。しかし、私は別の隊のモノ。隊主室で待つのは…」
「気にするな。こやつを待つせいで風邪をひくのは良くない」
「こやつって……隊長」
…今日は、隊長の妹が隊主室に来たらしい。
副隊長が苦労しているのが見えてなんだか気の毒になるのは気のせいだろうか。
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いや、ルキアが隊主室に来るのは構わねえ。ルキアが、部屋で待つのも構わねえ。
だからって隊長が普通接待するか?
いや、隠れシスコン(言ったら殴られる。っつーか言い出しは11番隊のあの人だ。「びゃっくんは隠れラブラブなんだね」)の隊長だったらあり得るだろう。
っつーか今までとは大違いだ。
前だったらルキアが近づいても全身で威嚇してるようにしか見えなかったし。
更木隊長以外の隊長格の人は大抵が霊圧を隠している(っつーか更木隊長は霊圧隠せねぇし)。
それでもこの人の威圧は霊圧となって話し掛けようとしていたルキアに突き刺さっていたように見える(当時俺は11番隊だった………)。
ところが今はどうだ!!
突き刺さるような霊圧は俺にだけ向けられててルキアには何とも和やかな霊圧を向けている。
ルキアだってどうして良いか判らなくって戸惑ってるのが見えて、俺に助けを視線で求めるもんだから、余計に俺に霊圧が突き刺さる。
くっそーー、俺は絶対朽木白哉を越えてみせる!!!!
「ルキア、草鹿副隊長より、このような菓子を貰った。私は食べぬ故、そなたが食べるが良い」
「兄様、……ありがとうございます。兄様、甘い物は疲れを取ると聞きます。このところ兄様もお疲れでしょう、一かけでも良いからお召し上がりくださいませ」
「ルキア……。そなたの好意ありがたくいただこう………」
っつーか俺には?
それ、あのお子様もとい草鹿副隊長が俺にってくれたもんすよ?
っつーか、それをルキアにあげろともちろん言われたもんすよ?
それで、気を引けって余計なことまで言われたもんすよ?
それをなんであんたがそれをルキアにあげて、ルキアの気を引いてるんすか?
なんて言えるはずもなく、恨めしい視線だけを少しだけ向けて書類に向かう。
ルキアが来たとたん増えた書類。
あんた、俺とルキアを出かけさせないつもりかよ!!!
くっそー、俺は以下略。
「隊長、書類が終わりました。こちらを確認してください。ただし本日付の提出書類はありませんのでご安心を。一つだけありましたね。こちら隊長自ら1番隊に提出する書類です!!!」
今まで机に貼り付けられた恨みを一番上の書類にたたきつける。
もちろん、全て隙一つない書類。
あらぬいちゃもんつけられてルキアとのデートを邪魔されてたまるか!!!
「終わったのか?恋次。疲れておるようだな。これを食べると良い。おいしいぞ」
そう言いながらルキアは菓子を俺に差し出す。
「サンキュ」
「恋次、何をしている。早くかがめ」
かがむ?
何を言ってるんですかルキアさん。
「腕が疲れるではないか。聞こえてないのか恋次」
ルキアの言動に疑問を持ちながら少しだけかがむ。
「恋次口を開けろ」
………ルキアさん、あなた何をしようと。
口って口って口って!!!
食わせてくれるの?
………ルキアの事だ。
『うん、美味い』
なんて言って自分で食べるつもりだろうか?
あり得るだけに、ちょっと躊躇する。
「恋次、早くしろ!!」
仕方ないのでルキアの言うとおりに口を開けてかがむ。
すると素直に口の中に入れてくれた。
さすが草鹿副隊長ご推薦のお菓子だ。
美味い。
ついでにルキアの指がかすった!!!
「美味いか?恋次にも食べさせてやりたかったのだ」
嬉々として言うルキアに俺はつられて笑顔になる。
っていうか、ルキアの指が唇に!!!!!!
『ゾクッ』
突き刺さる霊圧が、強さを増した。
「る、ルキア、仕事終わったから、行くか?」
声がうわずるのはもう仕様だ。
隊長は音も立てずに隊長席に戻っていく。
俺の方を冷たい目で見ながら。
「恋次どうしたのだ?」
「気にするな。ルキア」
そう言って俺はルキアをせかして部屋を出る。
外に出ても感じる朽木白哉の霊圧。
「恋次、具合わるいのか?顔色があまり良くないようだが」
「本当に気にするな」
あぁ、ルキアにこの霊圧が向かってないだけ良かった。
胸をなで下ろす。
「ルキア、絶対、俺のこと待ってろよ」
「??え恋次?いきなり?」
「いいな」
突き刺さる霊圧にもめげず俺は宣戦布告と同様なプロポーズまがいの言葉をルキアに吐く。
「うむ。よくは判らぬが。恋次待っておるぞ」
戸惑いながらもルキアはうなずいてくれた。
その場を歩いていた隊員達から声が上がったが気にしてる場合じゃない。
今日、俺は心を新たにした。
絶対、絶対に、朽木白哉を越えてやる!!!!!!
そうしないとルキアが来るたびに、霊圧が突き刺さるんだよ!!!!
くっそーーーーーーーーーー!!!!
**後書き:お疲れ様恋次。
ルキアにさんざん振り回される恋次になるはずが、シスコン白哉に振り回される恋次になってしまいました………。
ルキアにさんざん振り回される恋次になるはずが、シスコン白哉に振り回される恋次になってしまいました………。