うさに会って、今まで毎日の様に会っていて。
時々泊ってたりして……。
うさが家に帰るのは寝るだけだったりする毎日をほとんど過ごしていたから。
こんな感情を知ったのは初めてだったような気がする。
「うさぎ〜、どうしたの?今日朝からそわそわしてんじゃない?」
「美奈P、今日まもちゃん帰ってくるの。着いたら連絡してくれるんだけど…まだ来なくって」
「ま〜もちゃん帰ってくるの今日だっけ」
「うん。飛行機何時のに乗れるか分からないから、着いたら連絡するって言うから迎えに行こうって思ってるのに、全然連絡なくって」
「そっか、心配?」
「うん……」
「かえで君に聞いてあげようか?」
「美奈Pの彼氏さんに?」
「そ、かえで君こういう事詳しいから」
「うん、お願い美奈P」
「おっけー、うさぎの為だもんって、うさぎケータイ鳴ってる」
「わわわ、まもちゃん」
「ひどいよまもちゃん。空港に着いたら電話してくれるんじゃなかったの?なんで家に着いたらなの?」
「いや、空港でしようかなって思ったんだけど、待ってるより行った方が早いかなって」
「待ち合わせだってあるじゃん」
「学校あったろ?見送りの時は、丁度良い時間のが合っただけなんだからな」
何よ何よ〜。
あいたいって思ってたのはもしかしてあたしだけ?
「まもちゃんはあたしに逢いたくなかったの?あたしはすっごく逢いたかったのに」
「そんなの……」
まもちゃんはあたしの手を引き
「逢いたかったに決まってる」
その胸にあたしを抱き入れる。
「ずっと逢いたいって思ってたよ、オレだって」
「あたしがいなくて寂しかった?」
「そうだな……。寂しかったよ。うさがいれば一人じゃないって分かるのに。居ないから余計に一人を感じてしまう」
まもちゃん………。
「だったら、あたしまもちゃんに毎日手紙書くよ」
「いや…毎日は…」
「まもちゃんが寂しい思いしないように必要なのっ」
寂しい。
まもちゃんがそう言うのは、彼の記憶に誰かと共に毎日居たっていう記憶がないから。
だったら手紙だけでも側にいればまもちゃんは寂しくないかなってそう思ったの。
「あたしはまもちゃんの側に行けないから……行きたいけど」
「高校あるからダメ」
ほら言うと思った。
「それに英会話、英語出来たっけ?」
う、英語苦手……。
「確かいつか見たテストは赤点だったような」
い、いつの話よ!!!
今は英語赤点じゃないもん。
苦手だけど。
「英会話必須だな」
う、大変だけど頑張る。
「はい。そうだ、あのねまもちゃんと一緒に行きたいところがあるの」
帰ってきたら一番にここに誘おうって思ってたんだ。
「このまえはるかさん達と行った所なんだけどね」
「はるかさん……達と?」
うん、無限パークの跡にできた朔望公園って所なんだけどね。
「そこにまもちゃんと行きたいなぁって思ったの」
いっぱい思い出つくって、まもちゃんがアメリカに戻っても寂しくないように。
それでも楽しかったなって寂しいって思うのかも知れない。
あたしは絶対に思う。
またまもちゃんがアメリカに戻るまでいっぱい側にいよう。
あたしはそう決めた。
それって今までずっと一人で親とかいたときの楽しい記憶とか無かったから一人でいても全然苦痛じゃなかったんだろうなぁと…For Youを聞いて思ったので。 ちなみに今回の話で出し切れなかった設定。
料理:まこちゃんに教わりながらレシピを見ながらたいていの料理は作れるようになりつつあるようです。いつでも花嫁になれる?
まもちゃんの部屋:彼が留学してからうさぎはまめに掃除してました。ただ掃除も苦手だったりするのでお掃除だって趣味ですなまこちゃんと一応炊事洗濯掃除分担性のレイちゃんに手伝ってもらいながら、あーみちゃんは効率の良い掃除の仕方とか考えそう。美奈Pは案外邪魔だったりして。