岐阜県高山市の上二之町にある「武藤杏花園(むとうきょうかえん)」の香ばしい麦落雁「こがらす」

2015(平成27)年8月31日

 今回は,岐阜県高山市の古い商家の街並が美しい上二之町にある「武藤杏花園(むとうきょうかえん)」の麦落雁の「こがらす」をご紹介します。

 「武藤杏花園」は,明治3年創業の老舗で麦落雁専門店です。

 店内は,時代劇に出てくるような座敷の帳場に小さな木の机のカウンターがあり,落ち着いた雰囲気で,古都高山に来たという実感がします。

 「武藤杏花園」の「麦落雁」は,大麦と和三盆糖と上白糖をつなぎを使わず練り合わせ,型に流し入れて炭火で乾燥させて仕上げる昔ながらの伝統的製法でつくられています。

 大麦を使った麦こがしの「こうせん」菓子の1種です。

 「麦落雁」の,手に取ればほんのり立ち上る麦の香りと,口に入れれば広がる麦の香ばしさが郷愁を感じさせます。

 程良い甘さと上品な味がしてとても風雅な美味しいお菓子です。

 お茶席のお菓子としても最適です。

 「武藤杏花園」の「麦落雁」は2種類ありますが,原料は同一とのことです。

 「印譜落雁」は,飛騨高山ゆかりの文人墨客である松尾芭蕉や千利休や雪舟などの約30種類の落款(らっかん)をかたどり浮き彫りにしたものです。

 「こがらす」は,飛騨国分寺に伝わる平家の宝刀「小烏丸」の名称にのっとり,国分寺の古瓦文様と大銀杏の葉をかたどり浮き彫りにしたものの2つの文様があります。

 今回は「こがらす」を,「笠ヶ岳」に登頂した翌日に車で高山市街まで足を伸ばし高山の古い町並みの散策を楽しんだ際に購入しました。

 「麦落雁」の「こがらす」は,各6個計12個入り1箱が560円と思います。

 とても香ばしくて美味しいのと,日持ちもして,なおかつ価格がとてもリーズナブルで高山のお土産にオススメです。

 「武藤杏花園」の電話番号は,0577-32-0859です。

 なお,岐阜県高山市にある日本百名山の1つの「笠ヶ岳」登山に関しては,2015(平成27)年8月20日岐阜県高山市を中心とした双六岳(すごろくだけ),抜戸岳(ぬけどだけ),笠ヶ岳(かさがたけ)(日本百名山)縦走登山でご紹介しています。

 また,岐阜県高山市の「高山ラーメン」に関しては,2015(平成27)年8月29日岐阜県高山市の「高山ラーメン」のニューフェイス,「麺屋力(めんやりき)」の飛騨牛の牛骨をベースにしたスープの「中華そば」でご紹介しています。

 更に,「大麦」を使った麦こがしの「こうせん」に関しては,2015(平成27)年6月17日富山県黒部市の宇奈月温泉にある御菓子処「つぼや」の昔懐かしい麦こがしの風味のお菓子「黒部の雪」(こうせん)でご紹介しています。

 そして,「落雁」と「和三盆糖」に関しては,2015(平成27)年7月20日石川県金沢市の「森八本店」の,日本三大銘菓の1つと数えられ,三百数十年間変わらぬ製法で作られている,阿波徳島の和三盆糖と北陸のもち米からなる製粉,山形産の本紅からなる落雁(らくがん・茶菓子)「長生殿(ちょうせいでん)」でご紹介しています。


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