<窪田登司氏が先!>
(改2006/1/24)
先日2004/9/7に、独立行政法人科学技術振興機構(JST)から、注目すべき次の記事が出ました。
説明中に「・・瞬時に知ることができ、・・」とあります。
この「瞬時に」というのは、「同時に」ということです。太陽系の端から端まで離れていても瞬間的に情報が送れるという
ことです。「そんな馬鹿な!」と思われるかもしれませんが、これは量子力学が主張することで実験的にも完璧に確認さ
れています。
有名なEPRパラドックスなども、本質的には同じものであり、アインシュタインらはそんなことはありえない!と言い張
っていたのですが、アインシュタインらの主張がアスペの実験他で否定されたのは有名な話です。
このように量子論的な性質を用いて、情報を離れた地点へ瞬時に伝達する夢のような技術が現実に可能になりつつ
あるのです。
科学技術振興機構(JST)は理化学研究所と兄弟分の関係にある日本を代表する研究機関。上記結果をさらに飛躍
させ世界をリードしてほしいと思います。
また先日、量子テレポーテーションに関して、Sさんが次の記事を教えてくださいました。Sさんありがとうございます。
註:色は杉岡が入れました。
ここでも赤字ように「データを瞬時に移動できるようになるだろう。 」といっていますが、これも、原理的には冒頭での
JSTらの結果と同じものです。量子力学における波束の収縮という決定的な性質を用いている。
それにしても、冒頭の記事にしろ、本記事にしろ、「相対論に矛盾しない」という一時期かならず付加されていた一文が
ないのは面白いことです(もちろん「以下略」の中にもない)。もはや相対論に関わっていると、まともな科学の研究ができ
ないことを科学者が既に知っているからでしょう。
一昔前「情報が光の速度を越えて伝わることはない。そのような相対論に反することは絶対に起こらない」とよく言わ
れたものですが。
最近は、そんな一文もめっきり減ったようです。
(改2006/1/24)
昨日、読売新聞のニュース(2004年10月22日)で、一般相対論の新たな証拠が見つかったとする記事が出ました。
本当に一般相対論の新たな証拠になるものなのか検証してみます。
「アインシュタイン予言通り、「慣性系の引きずり」確認」というタイトルの記事。人工衛星を使って、1918に予言されて
いた慣性系の引きずり効果を検証したとするもの。NASAの人工衛星2基を使った実験で確認されたという。
一般相対論では、重い物体が回転すると蜂蜜の中でボウリングの球が回転したときに周囲が引きずられるように
空間にゆがみが出て、周囲の物体が影響を受けるという。
国際チームはレーザー測定装置を搭載した2基の衛星で観測してきた結果、誤差を含みつつも、99%の精度で予言
通りであったというが、さて?
一般相対論を裏付ける新たな証拠がみつかった!というこのニュースについて、Sさんから鋭いコメントをもらいま
したので、紹介します。
Sさんは、蜂蜜の中でボウリングの球が回転したときに周囲が引きずられるという点に注目され、
次のようにいわれました。
「これって「エーテル」の確認になりませんか?
相対性理論の証明というより、否定につながりそうな...」 この指摘には、感心しました。なるほど、なるほど・・。
たしかに、これは地球がエーテルを引きずっている現象とも考えられます。そういう解釈もたしかに成り立ち、その視点
からの考察も必要ではないかと思います。
しかし、ここでも現代物理の悪い風潮が出てアインシュタインを優先するような報告になってしまっている。
丸々信じるのではなく、「本当にそうなのか?」とまず自分でよく考えてみることが必要でしょう。
NASAに限りませんが、もはや実験の検証が追いつかず、完全な理論先行型の現代物理では、学者のいうことを鵜呑
みにすることはあまりに危険です。”参考にしつつ”自分で考えてみることがなにより大切と思います。
じつは、一般相対論は完全に間違っているのですが、その証明は一般相対性理論が間違っていることの証明で、
示していますので、ご覧ください。
「物理学者がそんないいかげんなことをするとは思えない!」という人は、次あたりをお読みください。
見方が変ると思います。
追記 2004/10/25
上の記事に関連して、Sさんから次のようなコメントをいただきました。
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こんばんは。
先日の「慣性系のひきずり」のニュースでもう1つ気になっているのですが >両衛星が年に約2メートルずつ、地球の自転方向へ余分に引っ張られていることを確認した。 この部分で「毎年2メートルも引っ張られている」のであればわざわざこんな実験しなくても、人工衛星を打ち上げるよう
になってすぐに運用上の問題として出てこなかったのだろうか?ということです。
静止衛星、さらにもっと低空を飛ぶ軍事衛星など...かなりの影響が考えられるのですが... 今までそういった話題も無く、急に出てきたニュースです。
もっと色々な可能性を考えてみるべき問題ではないのでしょうか。
一様、NASAのHPも見てきましたが、読売新聞の記事と同程度の内容でした。 詳しい実験内容が出ていないのも何か怪しいですね。 ***************************************
Sさんの考察は、いつも様々なインスピレーションを与えてくれます。
一つ上の新聞記事では、「レーザー測定装置を・・」とあり、レーザー光を使った実験であったようです。
とすると、飛行機のみならず人工衛星、ロケットなどに搭載されているレーザージャイロにも影響があってしかるべきで
はないでしょうか。
その辺りをSさんはついておられるのかもしれません。たしかにもっと別の視点からの考察が必要なのでないか。
そんな気がして仕方がありません。
数年前より、ばくぜんと気になっていた問題があります。
それは、「水星の近日点移動は、太陽風が影響しているのではないか?」という問題です。(これは私が勝手に
思っているだけで、知られているわけではありません。)
以前NHKでサイエンス・アイという科学番組をやっていました。私はその番組が好きで、よく観ていたのです。
オーロラの特集のときだったと思いますが、太陽から猛烈な太陽風がふきつけており、それがオーロラ発現の
原因・・というのをやっていた。
それが、きっかけだと思いますが、それ以来太陽風が気になってしかたがない。
「水星の近日点移動は、ニュートンの理論では合わないが、一般相対論を使って計算すれば観測値とピタリと
合った!これは一般相対論が正しい証拠だ!」と喧伝され、いまだに教科書に書き続けられているのはあまりに
有名です。
どの教科書にも、同じような文句で、同じように説明されている。一般相対論を世に広める決定的役割を果たし
たことは否定のしようがありません。
しかし・・・・冷静に考えて、これは本当に正しいのでしょうか?
じつは、太陽からは、猛烈な風が吹いているのです。その風を太陽風といいます。
例えば、次のようなサイトで太陽風が詳しく解説されています。
ともかく、強烈な超高速のプラズマ大気の流れです。それが、太陽系の果てまでも吹いている。
そして、彗星の尾っぽを常に太陽と反対方向へ向けさせるほどの強い風であることがわかります。
次のサイトでは、軽いガス物質は太陽風によって吹き飛ばされてしまうので、太陽系の遠い方で木星を代表とする
ガス型惑星が多くできた旨の説明を行っています。太陽風というのは強烈なのです。
さて、ここで思いあたることがあるのです。
それは、一般相対論により近日点移動計算がなされた当時、まだ太陽風などあるとは誰も夢にも思っていなかったと
いう事実です。
すなわち近日点移動の計算において、水星の運動に影響を与えるパラメータに太陽風が入れられていない
という決定的な事実に気付くのです。
水星は太陽に最も近く、そして極めて小さな星です。太陽に近いほどその風の影響を強く受けるだろうことは容易に
わかりますが、その小ささたるや本当に小さく、直径は地球の2/5、質量は地球の1/18しかなく、月よりほんのわずか
大きいだけの星なのです。
巨大な太陽をリンゴとすると、その大きさは砂粒のごときです。まさに、吹けばとぶような存在、それが水星です。
これでは、影響が全く無しとする方がおかしいのではないか。
そして大事なことは、水星の軌道は楕円であるということです。もし円ならば、太陽風が一定であると仮定するとその
影響も常時一定でしょうから軌道変動へ与える影響も少ないでしょうが、楕円となると、1年(水星の)のうちで常時
受ける影響が変化しているにちがいない。(太陽が楕円の一方の焦点に位置しているという幾何学的構造を頭に描
いてみてください。)
太陽風が外乱となって、近日点移動に少なからず影響を与えているのかもしれません。
いま「太陽風が一定であると仮定して」などと述べましたが、じつは、次サイトにもある通り、太陽風の強さは黒点の
周期とも関係し、11年周期で変動しているというのだから、話はややこしい。
とにもかくにも、計算が行われた20世紀前半では太陽風があるなどとはみな思ってもみなかった。
1962年に、マリナー2号探査機によりその存在が実証されたくらい最近までわからなった。
一般相対論による水星の近日点移動計算は、太陽はもちろん他の惑星の引力の影響などは当然考慮に入れられ
て計算されましたが、太陽風の影響は全く入れられていないのです!!
天文学が発達した現在、そんな強烈な風が現実に存在しているとわかったのだから、当然、
当時の計算は正しかったのか?
とならざるを得ません。
すなわち、太陽風というパラメータを入れて、計算をし直さなければならないということです。
ところが、不思議なことに現代でもそんな気配はまるでありません。
教科書は過去からの同じ記述をくり返すばかり。もう、いまさら「それに触れてはいけない!」と言わんばかりに、
皆同じ調子をくり返している。「アインシュタイン万歳!」をくり返している。
しかし、当然のことながら、これは科学的な態度ではありません。
過去の計算で、あるパラメータを見落としていた!と後からわかったら、それを組み入れて再度計算をやり直すと
いうのが科学者のとる態度です。
ぜひそれをやっていただきたい。ただ私がやるにはあまりに荷が重い・・。天文学者にお願いします。
私が知らないだけで「もうやっている」というのならば、お知らせください。
また、太陽風は電荷を帯びたプラズマの流れのようですから、水星が磁場をもっていれば余計に太陽風による影響
は大きいだろうと予想されますが、次のサイトにもある通り、水星も磁気圏をもっているようです!
まだまだ太陽系はわからないことだらけであり、色々と発見が続いているようですが、上で述べた以外にもっと他に
もあるのでないか?天文学が未発達な時代には思ってもみなかった、洩れ出たパラメータがあるのではないか?
私はそんな気がしてならないのですが。
みなさんは、どう思われるでしょうか?
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2004/12/7追加
上記、太陽風に関してYさん、Sさんから次のようなコメントを頂きました。受けとった順に掲載させてもらいます。
[Yさんからのメール]
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サイトのほうもこれまた久しぶりに見ましたが、言われて
みれば確かに太陽風の影響を考慮した計算というものは見た ことも聞いたこともないですね。
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[Sさんからのメール]
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太陽風ですが読ませていただきました。
言われてみれば忘れられていましたね。 昔から太陽風を利用した無人探査機の構想もありましたし... 杉岡さんの言うようにかなりの影響がありそうですね。
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太陽風に関しては私は間違いなく影響があると確信していますが、お二人から上のようなコメントをいただくと、
「やはりそうか・・」と自信が湧いてきました。コメント、ありがとうございました。
さらに、Sさんから上の太陽風に関して、面白いメールを頂きましたので紹介します。次です。
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先日の太陽風の事なんですが気になってちょっと調べてみたのですが
窪田さんの著書「アインシュタイン崩壊する相対性理論」のP118で触れられていました。 「水星の近日点移動」の項目の中で ...これは私の考えでは、太陽風の影響や、あるいは太陽系全体が... となっていました。 同じく窪田さんの著書「アインシュタインの相対性理論は間違っていた」のP134にも 同様の事が書いてありました。こちらの方が少し長めに書いてあります。 どちらも具体的な計算などはしていませんが、これらを計算要素に入れれば誤差は
ほぼ埋まると書いています。
とりあえずお知らせしておきます。 **********************************************************************
これには、びっくりしました。
なんと、反相対論で有名な科学ジャーナリスト・窪田登司氏がすでにその著書で指摘しているのです!
「やはりそうなのだ・・」という想いがますます強まってきました。
私や窪田氏が指摘したのは奇抜なことでもなんでもなく、まったく自然なことであり科学者なら誰でも「ああ、たしか
にそうだ」と思ってしまうものです。太陽風は水星の近日点移動に影響を与えているでしょう。
この見落とされたパラメータを入れて一般相対論を用いて計算すれば観測結果と一致しないのではないか?
一般相対論での計算は無効なのではないか?
と思わざるをえません。
こういうと必ず「それなら自分でやってみろ!」という人がいますが、この計算は非常にたいへんなものになることは
容易に想像されますし、太陽風の強度やその変動などのデータを正確に把握した上でないと不正確な結果を与えて
しまう。私のような者が手を出す計算ではないし、窪田氏でも無理だろうと思います。
太陽風その他太陽系に関する精しい情報を日夜チェックしている天文学者にこそ行って頂きたい。
天文学者はぜひこの難題にチェレンジください。
案外、「太陽風というパラメータを入れて計算したら、ニュートン理論の範囲で十分説明がついた!」とならないとも
かぎらないのです。
上の太陽風のことを考えていて、「これもあやしい」と思うことがあったので書いておきます。
(これも窪田氏あたりがすでに指摘している可能性もありますが・・)
エディントンらの観測結果による一般相対論の検証の過程は再考を要するのではないか?
ということです。
一般相対性理論により「光は重力場によって曲げられる」と予言された。
その曲がりの効果は、太陽のような巨大質量をもった天体の強い重力場でしかたしかめることはできません。
当時、皆既日食がそのテストに有利だとわかりました。天文学者エディントンらは西アフリカへ、もう一つのグループ
クロメリンらは北ブラジルへ出かけていき、多くの写真をとり、遠方の星の光が太陽周辺でどれだけ屈折したかを観測
しました。
その結果、遠方から出た光が太陽表面をかすめる際に、わずかに屈折していることが観測した。
一方のグループは平均角度にして1.98秒の屈折を、もう一方のグループは1.6秒で動いたことを確認しました。
それはアインシュタインが予言した1.74秒にほとんど一致していた。
すごい!一般相対論の正しさが確認された!
と世界中が当時大騒ぎになったことは有名です。これにより、一般相対論は広く受け入れられるようになっていきま
した(*)。ちなみに、1秒=1/3600度ですので超精密な観測が必要です。
しかし、これで本当に万歳!でしょうか?
ぜんぜん万歳ではない。ちょっと待ってくださいです。
じつはここでも、上で述べた「水星の近日点移動」の場合とまったく同類の指摘が成り立つからです。
20世紀後半になってわかってきた事実、太陽の周りはプラズマ大気で覆われているという事実を当時の学者は知ら
なかった、という事実です。
エディントンらが観測を行った1919年当時天文学はまったく未発達でした。太陽のことなどよくわかっていなかった。
太陽の表面からそのはるか上空にまでコロナが広がり、そして太陽表面ではフレアという大爆発が頻発しているなど
想像もできなかったはずです。太陽がもの凄い高温のプラズマ粒子を周辺にまき散らしていることなど想像すらできて
いないはず。わかってきたのは太陽観測衛星が頻繁に打ち上げられるようになった1960年以降であり、それら観測衛星
のおかげでコロナやフレア、太陽風ほか様々なことがわかってきたのです。
関連サイトをあげておきます。参考にしてください。
話を戻します。
結局、なにが問題かといいますと、当時、屈折の計算を太陽の周りは真空だとして計算したことにあります。
(実際にその計算をたしかめていないので推測もあるのですが、太陽の周りにプラズマが吹き荒れているなど当時は
知るよしもなかったので、間違いなく「真空」で計算されているはずです)
当時の計算では、「一般相対論によれば、重力によって時空が曲がる。よって、そこを通る光は曲がるのだ。そして、
ほら一般相対論での計算と観測が一致した。万歳だ!」となっている。
ぜんぜん万歳ではない!
なぜなら、太陽の周りはプラズマ大気という大気で覆われているという大事なパラメータを見落としているからです。
学者は、近日点移動の場合とまったく同類のミスを犯しているのです。
太陽がプラズマ大気層で覆われていると、当然その大気層の存在で光は屈折する。
さらに重要なことは、エディントンらは太陽表面スレスレを通る光を観測しているという事実です。
太陽表面に近いほど大気密度も高く、よって屈折も大きくなるはずです。
(大気密度がどのくらいの値なのかはわかりません。太陽活動が活発なときとそうでないときでその密度が揺らいで
いる可能性もあります。またエディントンらの当時の観測精度に疑義を呈するような話も聞いたことがありますが、詳し
くは忘れました)
エディントン観測から一般相対論賛美へといたる過程は、本当に正しかったのか?
過去の計算で、あるパラメータを見落としていた!と後からわかったら、それを組み入れて再度計算をやり直す
というのが科学的な態度です。にもかかわらず、教科書がいまだ当時の考察をそのまま書きつづけている!のは
まったくナンセンスです。
我々は、「一般相対論を使った太陽の重力の計算結果に、さらに太陽周囲のプラズマ大気による通常の光の屈折を
加えると、はたして観測値と一致するのか?」という問題をつきつけられているのです。
過去の計算でドンピシャ一致!ならば、新たなパラメータが加わるのですから今度は一致しないことになるのですが。
そして、もし時空の曲がりなど無視して、屈折だけを考慮した普通の古典的計算が観測結果とよくあったとしたら・・?
今回指摘した問題も、天文学者によって徹底的に再考されなければならない問題と思います。
最後に、近日点移動と屈折問題に関連して、Sさんからもらったメールを紹介します。
まったく同感!と思わず頷いてしまいました。
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この100年をリセットして、最初からやり直してみるのもいいでしょうね。
タブーを無くして、議論&実験を繰り返していけば新しい発見が いくらでも出てくるような気がします。 -----------------------------------------------------------------------------
(*) 「相対性理論の世界」(ジェームズ・A・コールマン、中村誠太郎訳。講談社ブルーバックス)
上の二つをまとめると、結局、「一般相対論の証拠と書かれつづけた記述は無効となった」ということです。
あるパラメータを見落としていた!と現在の目(最先端技術の目)から見て判明してしまったのですから、科学の
方法論に則って考えれば、「無効になった」ということになります。
ショッキングなことですが、し方ありません。それがサイエンスの厳しさというものです。
その意味で、現行の教科書の記述は間違っているといってよい。
教科書でえんえんと書かれてきたものは「とても正しいとは言えない」となり、すべてをリセットして見落としたパラメ
ータを加えはじめから計算をやりなおさなければならない状況になったということです。
誤解してもらっては困りますが、「再度計算したが、見落としたパラメータの影響は意外に小さかった。再計算して
も一般相対論はやはり正しかった!」となる可能性ももちろんあります。それはそれで結構なことです。
しかし先端の宇宙観測機により明らかに影響のありそうなパラメータを見落としていたことがわかった現状では、
「水星の近日点移動計算」と「エディントン観測結果への考察」は、無効になってしまったといわざるをえません。
これは誰も否定できないことであり、事実をしっかりと観るべきです。
いま述べたことは科学の方法論の”いろは”であり、これに異をとなえる人は科学者とはいえないでしょう。
にもかかわらず、現状はいまだに1950年代以前の「これで証明されたんだ。一般相対論はすごい。」という同じ
内容を現代のどの教科書でも書きつづけているのです。
情けないことだと思います。私の言っていることはごく当たり前のことだということを認識してほしいと思います。
正しく観るということが人間にとっていかに困難か、勇気をもって事実を事実として受けとめることがかくもできない
ものなのか、いつも暗澹たる気持ちになってしまうのですが・・。
最後に、昨年、京都賞を受賞した高名な数学者グロモフの言葉をもう一度噛みしめたいものです。
この言葉をしっかりと受け止められる若者に期待して・・
註1:色は杉岡が入れました。
註2:読みやすくするため適当に行間を空け、また漢数字を西洋数字に直している箇所があります。 いかがでしたでしょうか? 現実は、相対論の教科書の記述とはずいぶん違っているとわかるでしょう。 くり返しますが、アインシュタインが計算した1920年当時の観測技術は全く未発達であり、太陽やその周辺のこと
などなにもわかっていませんでした。(現代でも、太陽系内はわからないことだらけですが)
現代の最先端観測機器を使った目から見ると、当時の計算は怪しいのではないかと思える箇所が次から次へと
見つかってきている。当時は思ってもみなかった新たなパラメータが発見されてきているのです。これからも、出つづ
けるはずです。ちなみに太陽風のことは上記本には言及なしです。
よって、教科書は本当は、 「当時は一般相対論の決定的勝利!と大フィーバーになった証明であったが、現代の目でみると、必ずしも
それは正しいとは言えない」
と、このように書かなければなりません。 水星の近日点移動問題は、一般相対論によって完璧に証明されているわけでもなんでもなく、現代でも検証が
続けられているからです。
にもかかわらず、ほとんどの本はそのような真実のことを書かず、一般相対論を賛美する文句であふれています。 これでは、本当のことが隠れてしまう。 なぜこんなことになってしまっているのでしょうか? |