相対論の最新トピックス その1

<GZKカットオフに対する私の考え>
<日経サイエンスに「相対性理論に見直し機運」の記事!>
理化学研究所のニュースに「相対性理論は正しいのか?」の記事!
<GZKカットオフの現状への疑問>
<現代宇宙論に大幅修正を迫る観測結果!>
<さらに、現代のビッグバン理論では全く説明がつかない観測結果が!>
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2002/8/22
<GZKカットオフに関する私の考え>

 GZKカットオフという言葉をご存知でしょうか。相対性理論が間違っている?に関して、話題に上ったりするようですが、
私自身聞いたことはあっても、これまで詳しい内容までは知らないできました。
 先日、「宇宙物理への道」(佐藤文隆著、岩波ジュニア新書)を読んでいて、わかりやすい解説を見つけましたので今回
はそれを紹介し、この現象に関しての私自身の意見を述べたいと思います。
 まず本の説明から引用します。”・・・・・”は省略を意味します。

「宇宙物理への道」p.169〜174
GZKカットオフ
 ホイル先生の話が契機になって、宇宙背景放射が見つかったつぎの年、アメリカのグライセン(G)と旧ソ連のザツエピン
(Z)とクズミン(K)という人がほとんど同時に、「宇宙背景放射によって不透明になり、陽子の宇宙線はひじょうに近くから
しかやってこれない。その距離は約50メガパーセクで、おとめ座の銀河団内くらいからしかやってこられない。宇宙全体の
サイズに比べると、長さでいって1000分の1以下で、そんな近くで発生したものでなければ、あるエネルギー以上のもの
はやってこれない」と発表しました。現在、これで生じるカットオフをGZKカットオフとよんでいます。
 ここで、あるエネルギーとは、陽子とマイクロ波の光子がぶつかって中間子をつくることができるくらいのエネルギーだっ
たら反応して吸収されてしまうし、それ以下のエネルギーならば反応が起こせないので、通過してやってこられるのです。
やってくる宇宙線がなくなるエネルギーをカットオフといいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1970年、この広がった観測網のなかにGZKカットオフ以上のエネルギーのものがかかったというので話題になりました
(図6.3)。
 当時、これをめぐって研究会が開かれました。ぼくは「もしその観測が本当だったら、相対性原理がおかしいことになる」と
いう話をしました。

相対性原理
 ガリレオの相対性原理は「互いに等速運動している系はみな対等だ」というのです。もちろん、ニュートン力学も相対性
原理にのっとっています。地動説の発端ともなったもので、ガリレオの相対性原理ともいいます。物理は全部、相対性原理
にのっとっているといえます。等速運動の系の変換の数式が、アインシュタインによってガリレオ変換がローレンツ変換に
変わっただけだともいえます。
 相対性原理でない考えは、なにか絶対系があるというものです。なにか特殊なものがあって、それから見てあれはあっ
ちに動いている、これはこっちにこう動いていると、相対運動についてランクづけできるわけです。
 カットオフがあるというGZKの議論には、もちろん相対性原理を使っています。10の20乗エレクトロンボルトというのは、
地上では見たことも聞いたこともないような、ものすごく大きなエネルギーです。ちょっと考えてみると、「そういうものすごい
エネルギーの粒子がどんな反応をするかということは、わかっているの?」ということになります。
 ところが、ぶつかる相手は10のマイナス4乗エレクトロンボルト、マイクロ波のエネルギーです。ここで、相対性原理が登
場します。10の20乗エレクトロンボルトの粒子と同じ速さ、光に近い速さでこの反応を見たらどうなるでしょうか?そうする
と、粒子は止まっていて、ぶつかる相手のマイクロ波光子はエネルギーが高くなります。粒子を止めたような系では、マイ
クロ波光子のエネルギーはγ線のエネルギーにもなります。それで、数百エレクトロンボルトのγ線が、止まった陽子に当
たって、ちょうど中間子をつくるくらいのエネルギーとなります。すなわち、カットオフがあるという議論には相対性原理が使
われているのです。
 「ほとんど光の速さで動いている系で実験しても、実験室でわれわれがやっている実験とおなじですよ」というのが相対
性原理です。すると、あるエネルギー以上の粒子はやってこられなくなるのです。
 しかし、ほかには物理学のどこにも登場したことがないような、最高エネルギーの宇宙線の速度のあたりでは、ガリレオ
以来の相対性原理はやぶれるのではないか?そういう考えを研究会で発表しました。「相対性原理の適応限界」という
論文で、英文にもしました。1972年のことです。
 その後、観測データも出ないし、このテーマはさたやみになってぼくは忘れていました。

より大きな空気シャワーとらえる
 それが90年代なかごろになって、アガサでこの話が再燃したのです。こんどは観測は本当らしい。カットオフ以上のもの
を八つ見つけたということです。菅先生のあとを受けた永野元彦さんたちの執念のたまものです。ぼくも20年近くほってお
いた論文に息を吹き返さなければなりません。
 しかし、まずアガサの観測データをもっと確実なものに、質を高めることが大事です。本当にカットオフがあるのかないの
か。大事な話ですから、あとでみるように新たな観測の計画がいくつか立てられました。それと、もしカットオフが本当にな
いとなったとしても、ぼくの考えのような相対性原理をやぶるとする以外にも、いくつかの解決のオプションがあります。
宙には、なにか未知の光っていないものがあって、それが近くで崩壊して大きなエネルギーの宇宙線ができたのか?こ
れだと、大きなエネルギーのニュートリノもあることになり、面白い話がいっぱいあることになります。しかし、なぜ宇宙線流
量のエネルギー分布がなめらかに高いエネルギーまでのびているのかが不思議になります。新しい難問が出てきたとき
には、未知のものをもちこむ解決法と、手持ちのものを疑う解決法があります。相対性原理がやぶれているかもしれないと
いうのは、後者のほうです。
 いずれにせよ、またまた面白くなってきました。ぼくは、むかしからやっていた元祖ですから、はしゃがないわけにはおら
れません。
以上。
 註:赤色は杉岡がつけました。


[当サイトの見解]
 これを読んでみなさんは、どういう感想をもたれたでしょうか?

 相対性理論を頭から信じている人には面白い話だと思いますが、相対論が間違っていることを知っている者から見れば、
じつは”GZKカットオフ破れ”(と名付けましょう)の現象は、なにも不思議なことがないじつに自然な現象なのです。

 まず本の説明で気になる点を指摘しなければなりません。それは相対性原理のことです。
本では、「ガリレオの相対性原理」と「特殊相対性原理」をほとんど同じような意味につかわれていますが、もっとはっきり区
別して使ってほしいものです。

 結論から述べますと、”ガリレオの相対性原理”は正しいが、”特殊相対性原理(アインシュタイン)”は間違っているという
ことです。それを、上のように、「ガリレオ以来の・・」などと説明するから、おかしな説明になる。
ニュートン力学では、当然ガリレオの相対性原理がなりたち、これは現代においても正しいものです。ガリレオの相対性原
理すなわち「力学理論は系によって差別されない」は、現代でも正しい。この点をまずしっかり認識してください。

 電磁気学という理論は、相対性原理とは無縁です。
それを「すべての物理理論は系によって差別されない」としたことが、アインシュタインの決定的ミスだっだことは、これま
で再三申しあげてきました。

 カットオフ以上の粒子が見つかったことなど、じつは不思議でもなんでもない。
GZKカットオフに、ガリレオの相対性原理をもち込んでも、なにも慌てるようなことはおこりません。特殊相対性原理をもち
こんで、はじめて慌てることになるのです(上記のように)。

上の説明では、次のように述べられています。
「・・ところが、ぶつかる相手は10のマイナス4乗エレクトロンボルト、マイクロ波のエネルギーです。ここで、相対性原理が
登場します。10の20乗エレクトロンボルトの粒子と同じ速さ、光に近い速さでこの反応を見たらどうなるでしょうか?そう
すると、粒子は止まっていて、ぶつかる相手のマイクロ波光子はエネルギーが高くなります。粒子を止めたような系では、
マイクロ波光子のエネルギーはγ線のエネルギーにもなります。それで、数百エレクトロンボルトのγ線が、止まった陽子に
当たって、ちょうど中間子をつくるくらいのエネルギーとなります。・・・」

 電磁波は、絶対系を基準に進行するものですから、こんなふうにはなりません。上の説明は間違いです。

 マイクロ波のエネルギーは、どんな系(観測者)から見ても10のマイナス4乗エレクトロンボルトです。

 どんなに高エネルギーの陽子が宇宙空間を走ろうとも、それがマイクロ波との衝突で中間子になったりすることはありませ
ん。マイクロ波のエネルギーが高くなったりすることはないのです。

 本では上の引用の最後の方で原因を相対性原理の破れとする以外にも他の原因も考えらえるとしてそれらのアイディアを
出しています。
 しかし、別ページの<・・に捧ぐ>等で証明した通り、特殊相対性原理が間違っていることは明白ですので、その線でカッ
トオフ破れ現象をとらえるのが、もっとも自然だと思います。




追加2003/2/27   <日経サイエンスに 「相対性理論に見直し機運」 の記事!>

 「日経サイエンス」2003年2月号のトピックス欄に「相対性理論に見直し機運」の記事が1ページにわたって大きく出てい
ました。主に極微の世界での不整合から見直しが行われているとのことですが、私とすれば、当然の動きです。
長いので序文だけを書くと次のようなものです。

 アインシュタインの特殊相対性理論は世に出て100年近くなるが、物理法則としていまだに健在だ。量子力学とともに、
素粒子物理学の標準理論を築く土台となっている。また、重力を扱えるように発展させた一般相対性理論の法則は、ブラ
ックホールや宇宙の膨張などを支配している。
 相対論を拡張したとか覆したとか主張する奇人は多いが、有力な理論家が相対論の基本構造をいじるようなことはまず
なかった。しかし最近、少数の物理学者たちが相対論に根本的な見直しが必要だと提唱している。・・・・・・

註:青色は杉岡がつけました。

 以下、著名な物理学者が、相対論を変形した様々な理論を提示している状況が説明されています。
ただ、記事を見ると、まだまだ末梢的なところを変形し見直しているにとどまっているように見えます。根本にまで踏み込ん
でいるのはまだ少ない。
ただし20世紀までは著名な学者が特殊相対性理論に疑問を投げかけるということは(公には)全くなかったことですから、
このような動きが出てきていること自体、たいへんなことす。

 相対論の根幹部分の誤りに気付いている学者はまだ少ないでしょうが、「相対論はなにかおかしい・・」という空気のよ
うなものが確実に出始めているのを感じます。とくに、海外においてそのような声が大きい。
日本は、いまだ「特殊相対論は100%正しい!一般相対論は99%正しい!!」などと叫んでいるのですから、理論物理
後進国といえます。

 相対性理論はその基礎からして全くのデタラメということに早く気付いてほしいと思います。
その日もそう遠くないでしょう。世界的な「相対論見直し」の潮流の中で、学者はきっと気付くことでしょう。

 最後に、上記記事のことを教えてくださったYさんに深く感謝いたします。




追加2003/3/14
        <理化学研究所のニュースに「相対性理論は正しいのか?」 の記事!>

 理化学研究所の理研ニュース2003年3月号で相対論をはっきり疑問視した衝撃的な記事が載りました。
下記の「相対性理論は正しいのか?」というタイトルの記事です。

 1990年以降、特殊相対論の理屈に合わないGZKカットオフを破る高エネルギーの宇宙線が相次いで発見されたことか
ら、相対性理論は間違っているのではないか?と疑いがもたれ、それを検証するために宇宙望遠鏡「EUSO」を日本、米国、
欧州が共同で開発しているという内容です。
 2008年にEUSOが国際宇宙ステーションに取り付けられ、検証がスタートします。

 詳しい記事が理化学研究所HPの理研ニュース「高エネルギー天文学の新たな夜明け」(「EUSO」計画を支える理研の技
術)に載っていますので(下のURL)、ぜひご覧ください。
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2003/mar/index.html

その中の一部を書きますと、次のようです。
相対性理論は正しいのか?

 巨大なエネルギーが絶えずうみ出されている宇宙。はるかかなたの宇宙で起こるガンマ線バーストは、宇宙の一点から
爆発的にガンマ線などが放出される高エネルギー現象の一つであり、高エネルギーを持った宇宙線が放出される。中でも
最も高いエネルギー領域を持つ極限エネルギー宇宙線は、いまだ起源が解明されていない謎の現象である。この高エネ
ルギー宇宙線は、宇宙空間を移動するうちに、ビッグバンの残光と考えられている宇宙背景マイクロ波放射との相互作用
によって速度が落ち、5×1019eVまでエネルギーが減衰する。このエネルギー限界を発見者の名前からGZK(グライセン・
ザツェピン・クズミン)限界と呼び、これ以上のエネルギーを持つ宇宙線は、存在しないと考えられていた。

 しかし1990年代に入り、この限界を超える極限エネルギー宇宙線が次々と見つかった。東京大学宇宙線研究所では、山
梨県明野村に高エネルギー宇宙線を検出する「明野広域空気シャワーアレイ(AGASA)」を世界最大規模(約100km2)で
展開。AGASAによる1990年から今までの観測により、GZK限界を超える1020eV以上の高エネルギー粒子が11個見つかっ
た。このことはGZK限界を導く“前提”の見直しを意味する。その前提こそが現代物理学を導いたアインシュタインによる「相
対性理論」であった。相対性理論のほころびは、物理学の根本を揺るがすものであり、極限エネルギー宇宙線にかかわる
研究は、まさに物理学に残された最後の、そして最大のフロンティアである。

註:青色は杉岡がつけました。

 これは、決定的な記事です。

 理化学研究所は、日本を代表する研究機関であり、その公の刊行物に相対性理論をはっきりと疑問視した記事が堂々と
載ること自体、我々が想像する以上に研究者の間でも相対性理論を疑う声が高まっている証拠といえます。

 このHPの感触と、周辺の状況から、水面下で着々と相対性理論が崩壊しつつあることを実感していましたが、ここまで
来ているとは正直驚きました。
さすがは、世界の最先端を走る理化学研究所。理研の勇気に拍手をおくりたい。

最後のまとめにつぎのように書かれています。

現在、EUSOは2008年に打ち上げられ、ISSへの取り付けが予定されている。GZK限界を超えた極限エネルギー素粒子を
数多くキャッチすることで、論争の的となっているアインシュタインの相対性理論の是非を検証できる

註:ISSとは国際宇宙ステーションのこと

 読んでいると、相対論の間違いをぜひ検証したいという前向きの姿勢が伝わってきて、わくわくしてきます。
今後目を離せませんね。
 相対論は間違っていますのでじつはGZKカットオフ”破れ”は驚くことなど何もない自然なことなのですが、もしまだGZKカッ
トオフと相対性理論の関係についてご存知ない読者がおられたら、このページ冒頭で解説していますのでご覧ください。

 最後に、記事のことをいち早く教えてくださった東京都の谷本道夫さんに深く感謝いたします。




追加2003/12/22
                <GZKカットオフの現状への疑問>

 冒頭で述べたGZKカットオフに関してさらにコメントを追加します。
科学者は現状では下記のような四つの原因が考えられるとしてGZKカットオフ破れの原因を追求しているようです。

 1.宇宙背景放射の密度の観測が間違っていた。
 2.宇宙線と光が反応する確率の計算を間違えた。
 3.特殊相対性理論のローレンツ不変性が超高エネルギー領域で破れている。
 4.1.5億光年以内に未知の超高エネルギー宇宙線の発生源が存在する。

註:上は、http://taws100.icrr.u-tokyo.ac.jp/ta_physics.html から引用させてもらいました。

 ここで、驚くべきは「特殊相対性理論のローレンツ変換不変性」が単なる4つの候補の内の一つとしてしかとらえられて
いないということです。これには、驚き、呆れます。というのは、GZKカットオフ破れは「特殊相対性理論のローレンツ変換
不変性が間違っている」こと、つまり、特殊相対性原理がおかしいからである、とするのが最も自然な解釈だからです。

 特殊相対性原理というこの世にも奇妙な原理が歴史的にどんなにいいかげんな形で形成されてきたか、また
この原理がいくつもの実験で完全に否定されていることは、これまで述べてきた通りです。
例えば、次を見てください。これには心底、驚かれることでしょう。

<「相対性原理」にまつわる奇妙この上ない歴史の経緯を明らかにする>
<相対論の原理にひそむ理解不可能な論理展開を明らかにする>


 さらに、上の
 3.特殊相対性理論のローレンツ不変性が超高エネルギー領域で破れている。

という文章自体にもたいへんな違和感を(いえ怒りさえ)覚えます。
 なにやらこれでは特殊相対性理論は抵エネルギー領域では全く価値ある理論で、高エネルギー領域ではじめて
その破綻現象が現れはじめるのだという意味にとらえられるからです。

 最近次のような説明をよく目にするようになりました。
「相対論だって完璧なわけはないさ。高エネルギー領域で破れていたってちっとも不思議ではない。
適応限界が明らかになっただけ。相対論が間違っていると主張する者たちは何もわかっていないのだ!」

 こんな文章です。
(GZKカットオフ破れが話題になりだした頃から急に出てきたものであることに注意する必要があります)

 じつは相対論という理論への疑惑がますます高まる昨今(そしてそれを意識せざるをえなくなってきたためでしょう)
相対論を信じる人々はこういった説明をあちこちで行いはじめました。

 相対論が地に落ちるのを必死に防ぎたい者は、いつもこのような説明を与え、あたかも相対性理論という理論
が科学において価値のあった理論であるかのごとく装い、本質を誤魔化そうとするのです。そして科学理論として
正当化しようとする。

 情けないことです。そのような説明は百害あって一利なしです。
相対性理論はまったくのインチキだったのです。科学に対して、なんの価値ももたらしませんでした。
 
 このことは、本サイトでいろいろな形で述べてきた通りです。
 研究者の方には、物事をもっとまっすぐに、素直に見てほしいと思います。つらい面もあろうかとは思いますが、しかし
それが真の科学者というものではないでしょうか?

 そろそろ本質に照準を合わせるべき時がきているのです。後世から、似非科学者と罵られないためにも・・・



追加2004/1/26     <現代宇宙論に大幅修正を迫る観測結果!>

  2004/1/15の天文ニュースに、「初期宇宙の銀河は、かなり成熟していた」とする記事が載りました。
 これは、現代の宇宙論に大幅な修正を迫る大きな発見であり、その内容は次の通りです。

初期宇宙の銀河は、かなり成熟していた!ブラックホールの影響か?
【2004年1月15日 Gemini Press Release】

ハワイにあるジェミニ北望遠鏡を用いた観測から、80億から110億年前の若い宇宙にある銀河はかなり早い時
期に予想以上に成熟していたという研究結果が得られた。従来の予想とは異なる結果で、宇宙の歴史の謎を
解き明かす重要な発見となりそうだ。

ビッグバンから現在までの宇宙のイメージ。赤い四角で囲まれた部分が、今回発見された遠方銀河の時期、左
端が宇宙の始まりで右端が現在(提供:Gemini Observatory)
これまでの理論では、初期宇宙では小さく若い銀河が衝突と合体を繰り返していたと考えられてきた。しかし、
今回の観測結果によれば、初期宇宙にもすでにかなりの数の星が形成されている銀河が存在しているのだ。
光を覆い隠すダストもなく、明らかに成熟した銀河の姿が捉えられた以上、初期宇宙における銀河の姿につい
て新たな概念が必要となる。たとえば、初期宇宙にはブラックホールが予想以上に偏って存在しており、銀河
の種をまく大きな役割を果たしていたなどという仮定も考えられているようだ。

銀河の成熟度だけでなく、星の形成についても興味深いデータが提供された。それは、星間ガスの化学組成
が、予想以上に重い元素(金属元素)を含んでいたという点だ。理論天文学者たちは、初期宇宙における銀河
や星の形成理論について、今までの予想を徹底的に考え直す必要がでてきてしまったのである。
(以下略)

註:色は杉岡がつけました。

 これを読んで、みなさんは、どう思われたでしょうか?

 私はわくわくしてきますね。なぜなら、ビッグバン理論という虚構の理論の正体がついに明かされ始めたと思う
からです。
 この観測結果には、ビッグバン宇宙論学者が一番慌てているのではないかと思います。
ビッグバンは約150億年前に起こったとされますが、それにかなり近いときにすでに成熟した銀河が存在していた!
というのですから、慌てないわけはありません。
 ビッグバン理論は大嘘であり、インチキに過ぎないのですが、ついにその化けの皮が剥がれはじめたと
いえます。

 現代のビッグバン理論はインフレーションビッグバン理論というものに少し名前を変えていまだもてはやされていま
すが、その理論の根本にはアインシュタインの一般相対性理論が用いられています。しかし、一般相対論が全くの
大嘘であることは、一般相対性理論が間違っていることの証明で示した通りですし、またビッグバンの決定的
証拠!と喧伝されてきた宇宙背景放射の発見においても「決定的」などと思ったのは単なる錯覚に過ぎなかった
いう驚くべき事実を、宇宙背景放射はビッグバン理論の決定的な証拠ではないで示しました。

 読者は、いまだに「ビッグバン宇宙論が間違っているなんて信じられない!」と思う人が多いと思います。
その気持ちもわかります。なにせ、20世紀の後半あれだけ「宇宙はビッグバンで誕生した!」とそればかり聞か
されてきたのですから信じてしまっても無理はない。
 しかし、一般相対性理論が・・ でも示した通り、誤りは誤りです。
いくらホーキング博士が一般相対論の方程式を解いていろいろと量子論と組み合わせたりして奇妙な結果を出し
ても、用いた基礎の理論が間違っているのですから(もちろん量子論は正しいですが)、どこまでいっても出てくる
答えは”誤り”となります。物理は基礎方程式が全てです。
宇宙背景放射は・・に関しても近藤博士が明らかにしていますが、全く愚かな歴史を辿っていまのビッグバン理論
が誕生したことを思うと、怒りを超えて呆れてしまいます。
歴史を正しく見ることが肝要です。

上の観測結果はまさに行き詰まった現代宇宙論に一石を投じるものになると思います。
ただ、心配がないわけではありません。いまの宇宙論をみると単なる数学の遊びと化してしまっており、いくらでも
不確定なパラメータをいじくり回すことも可能であることから、「いや、修正したパラメータで計算し直すと、じつは宇宙
の年齢は300億歳だった!」などという学者が出始めるのではないかと思ったりするからです。

 そんな嘘は、今後の私たちはすぐ見破るようにしましょう。

いつまでもおかしな宇宙論を教えられつづけるのは「もうごめんだ」とはっきり言いたいものです。




追加2004/2/8  <さらに、ビッグバン理論では全く説明がつかない観測結果が!>

 さらに上に引き続き、2004/1/23付の天文ニュースに「現在の宇宙進化論では説明できず、・・」とする新たな
現象の報告記事が載りました。
 これは、現代のビッグバン理論では全く説明できないものであり、内容は次の通りです。

108億光年かなたに見つかった、長さ3億光年の巨大な銀河連鎖
【2004年1月23日 Goddard Space Flight Center】

3億光年にもわたってのびる巨大な銀河連鎖が、距離108億光年(赤方偏移パラメータz=2.38)という遠方の宇
宙で発見された。初期宇宙にこれほど大規模な銀河連鎖構造が存在していることは、現在の宇宙進化論では
説明できず、コンピュータシミュレーションからも再現できないため、その存在は大きな謎に包まれている。

巨大な銀河連鎖構造の想像図(提供:NASA)
この巨大な銀河連鎖は南天のつる座の方向にあり、長さ3億光年、幅5千万光年と見積もられている。これは、
1989年に発見された、銀河が集中的に壁面にびっしりと存在しているような領域「グレートウォ−ル」に匹敵す
るほどの大きさだ。すでに銀河37個とクエーサーが1個が確認されているが、実際には数千もの銀河が存在す
ると推測されている。

銀河は、ダークマター(暗黒物質)と呼ばれる正体不明の物質が集まってできたと考えられている。近年、近く
の宇宙については、銀河の分布とダークマターの分布はだいたい一致していることがわかってきた。遠方の、
初期の宇宙でも同じようなことが起こっていたと考えると、今回発見された銀河連鎖の部分にダークマターが集
中して存在していることになるが、初期の宇宙ではダークマターは比較的均一に分布していたはずだ。つまり、
ダークマターは銀河連鎖の部分だけに存在していたわけではないと考えられる。

では、ある部分のダークマターでは銀河が作られ、そのほかの部分のダークマターからは銀河ができなかった
ということなのだろうか?そうだとしても、なぜそのような違いが生じたのかについてはやはり不明だ。宇宙年
齢が現在の20%程度だったころに、どうやってこのような巨大な銀河連鎖が形成されたのか、現在の理論では
まったく説明できない。

この発見によって、現在支持されている宇宙進化モデルの見直しが必要になるかもしれない。今後、この巨大
構造の謎に迫るべく、今回発見された領域の10倍のスケールで周辺の地図作りが始められるそうだ。


註:色は杉岡がつけました。

  もう読むだけで現代宇宙論に致命的な打撃を与える内容であることは明らかです。

余計な説明は不要でしょう。早晩、ビッグバン理論を信じる学者などいなくなることは確実と思われます。

 本記事のことを、教えてくださったSさんに深く感謝いたします。






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