ウェスト彗星 その5

ゼータLA(s)のLA(1/2)、LA(3/2)を求めた。
LA(1/2)値を導出
LA(3/2)値を導出



2007/11/3           < LA(1/2)値を導出 > Sin[ s=1/2, π/3代入,πテイラー]

  すこし道草をくっていたが、「その2」最後で「次は、いよいよLA(1/2)、LA(3/2)、・・を求めていくことにする。」と
述べていたことを、ここで実行する。
LA(1/2)を求める。条件はSin[ s=1/2, π/3代入,πテイラー]で行う。

[LA(1/2)を導出する] Sin[s=1/2, π/3代入、πテイラー]
 まず
 f(x)=(sinx)/1^(1/2) + (sin2x)/2^(1/2) + (sin3x)/3^(1/2) + (sin4x)/4^(1/2) + ・・・   -----@
という母関数を考える。xにπ/3を代入すると

f(π/3)
=√3/2{(1/1^(1/2) + 1/2^(1/2) - 1/4^(1/2) - 1/5^(1/2)) + (1/7^(1/2) + 1/8^(1/2) - 1/10^(1/2) - 1/11^(1/2))・・・}
=√3/2{(1/1^(1/2) - 1/2^(1/2) + 1/4^(1/2) - 1/5^(1/2)) + (1/7^(1/2) - 1/8^(1/2) + 1/10^(1/2) - 1/11^(1/2))
 + (2/2^(1/2) - 2/4^(1/2) + 2/8^(1/2) - 2/10^(1/2) + 2/14^(1/2) - 2/16^(1/2) + 2/20^(1/2) - 2/22^(1/2) + ・・・)}
=√3/2{LA(1/2) + (2/2^(1/2) - 2/4^(1/2) + 2/8^(1/2) - 2/10^(1/2) + ・・・)}
=√3/2{LA(1/2) + 2/2^(1/2)(1/1^(1/2) - 1/2^(1/2) + 1/4^(1/2) - 1/5^(1/2) + ・・・)}
=√3/2{LA(1/2) + √2LA(1/2)}
={√3(1+√2)/2}LA(1/2)           -------A

となりLA(1/2)が現れた。

次に@の右辺をx=πの周りでテイラー展開すると、簡単な計算により次となる。
 f(x)=-(1-1/2^(3/2))ζ(-1/2)・(x-π)^1 /1!+ (1-1/2^(7/2))ζ(-5/2)・(x-π)^3 /3!
         - (1-2^(11/2))ζ(-9/2)・(x-π)^5 /5! + (1-2^(15/2))ζ(-13/2)・(x-π)^7 /7!
           - (1-2^(19/2))ζ(-17/2)・(x-π)^9 /9! + (1-2^(23/2))ζ(-21/2)・(x-π)^11 /11!
                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                 -----B

ζ(s)の関数等式
  ζ(1-s)=cos(πs/2)・Γ(s)・2^(1-s)・π^(-s)・ζ(s)
を用いてBを変形すると次となる。

f(x)=(1-2^(3/2))(2!/1!)(ζ(3/2)/(π^1・2^3・1!))・(x-π)^1 /1!
    +(1-2^(7/2))(6!/3!)(ζ(7/2)/(π^3・2^9・3!))・(x-π)^3 /3!
      +(1-2^(11/2))(10!/5!)(ζ(11/2)/(π^5・2^15・5!))・(x-π)^5 /5!
        +(1-2^(15/2))(14!/7!)(ζ(15/2)/(π^7・2^21・7!))・(x-π)^7 /7!
          +(1-2^(19/2))(18!/9!)(ζ(19/2)/(π^9・2^27・9!))・(x-π)^9 /9!
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・               -------C

Cのxにπ/3を代入して整理すると次を得る。

f(π/3)
 =(√2-1/2^1)2!ζ(3/2) /(6^1・(1!)^2) + (√2-1/2^3)6!ζ(7/2) /(6^3・(3!)^2)
    + (√2-1/2^5)10!ζ(11/2) /(6^5・(5!)^2) + (√2-1/2^7)14!ζ(15/2) /(6^7・(7!)^2)
      + (√2-1/2^9)18!ζ(19/2) /(6^9・(9!)^2) + (√2-1/2^11)22!ζ(23/2) /(6^11・(11!)^2)
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           -----D

AとDは等しいので、次を得る。
{√3(1+√2)/2}LA(1/2)  
  =(√2-1/2^1)2!ζ(3/2) /(6^1・(1!)^2) + (√2-1/2^3)6!ζ(7/2) /(6^3・(3!)^2)
      + (√2-1/2^5)10!ζ(11/2) /(6^5・(5!)^2) + (√2-1/2^7)14!ζ(15/2) /(6^7・(7!)^2)
        + (√2-1/2^9)18!ζ(19/2) /(6^9・(9!)^2) + (√2-1/2^11)22!ζ(23/2) /(6^11・(11!)^2)
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           -----E

こうしてLA(1/2)が求まった。
LA(1/2)は半整数ゼータの無限和で表現されることがわかる。
[導出終わり]

念のためEを検証しておこう。まず左辺のLA(1/2)値をLA(1/2)の定義
LA(1/2)=1 - 1/2^(1/2) + 1/4^(1/2) - 1/5^(1/2) + 1/7^(1/2) - 1/8^(1/2) +1/10^(1/2) - 1/11^(1/2) + ・・・ ----F
から、ExcelでVBAプログラムを組んで求めた。
「Fの5億項まで」=0.480852・・・ 
よって、
E左辺=1.005352・・・     ------G
となった。
次に右辺を計算した。電卓で手計算した。
ここでζ(3/2)=2.612375・・、ζ(7/2)=1.126733・・、ζ(11/2)=1.025204・・、ζ(15/2)=1.00582・・を用いた。
その結果、
 E右辺の1項まで=0.796089・・・
 E右辺の3項まで=0.976537・・・
 E右辺の5項まで=1.000703・・・
と速くGに収束していくことがわかる。まとめておく。

LA(1/2)値 Sin[ s=1/2, π/3代入,πテイラー]

虚2次体Q(√-3)に対応するゼータ
  LA(s)=1 - 1/2^s + 1/4^s - 1/5^s + ・・・
を考えるときL(χ,s)a≡0, 1, 2 mod 3に対し、それぞれχ(a)=0, 1, -1)、s=1/2での値は次の通りとなる。

{√3(1+√2)/2}LA(1/2)  
  =(√2-1/2^1)2!ζ(3/2) /(6^1・(1!)^2) + (√2-1/2^3)6!ζ(7/2) /(6^3・(3!)^2)
     + (√2-1/2^5)10!ζ(11/2) /(6^5・(5!)^2) + (√2-1/2^7)14!ζ(15/2) /(6^7・(7!)^2)
       + (√2-1/2^9)18!ζ(19/2) /(6^9・(9!)^2) + (√2-1/2^11)22!ζ(23/2) /(6^11・(11!)^2)
            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 





2007/11/3           < LA(3/2)値を導出 > Sin[ s=3/2, π/3代入,πテイラー]

 同様にして、LA(3/2)値を求めた。結果だけ記す。

{√3(1+√2)/(2^3・√2π)}LA(3/2)  
=-(√2-1/2^0)0!ζ(1/2) /(6^1・0!・1!) - (√2-1/2^2)4!ζ(5/2) /(6^3・2!・3!)
  -(√2-1/2^4)8!ζ(9/2) /(6^5・4!・5!) - (√2-1/2^6)12!ζ(13/2) /(6^7・6!・7!)
   -(√2-1/2^8)16!ζ(17/2) /(6^9・8!・9!) - (√2-1/2^10)20!ζ(21/2) /(6^11・10!・11!)
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ------@

収束を検証しておこう。まず左辺のLA(3/2)値をLA(3/2)の定義
  LA(3/2)=1 - 1/2^(3/2) + 1/4^(3/2) - 1/5^(3/2) + ・・・ ----A
から、ExcelでVBAプログラムを組んでまず求めた。
「Aの1千万項まで」=0.703968245・・・ 
よって、
 @左辺=0.082819866・・・     ------B
となった。
次に右辺を計算した。
ここでζ(1/2)=-1.460354508・・、ζ(5/2)=1.3414872571・・、ζ(9/2)=1.054707511・・、ζ(13/2)=1.0120059・・、
ζ(17/2)=1.00285921・・を用いた。
その結果、
 @右辺の1項まで=0.1008164・・・
 @右辺の3項まで=0.08378875・・・
 @右辺の5項まで=0.08292066・・・
と速くBに収束していくことがわかる。用いたζ(1/2)=-1.460354508・・は解析接続で意味づけされた値であることは
いうまでもない。

 一つ上でのLA(1/2)と合わせてまとめておく。

LA(1/2)値とLA(3/2)値 Sin[ s=1/2 and 3/2, π/3代入,πテイラー]

虚2次体Q(√-3)に対応するゼータ
  LA(s)=1 - 1/2^s + 1/4^s - 1/5^s + ・・・
を考えるときL(χ,s)a≡0, 1, 2 mod 3に対し、それぞれχ(a)=0, 1, -1)、s=1/2での値は次の通りとなる。

{√3(1+√2)/2}LA(1/2)  
 =(√2-1/2^1)2!ζ(3/2) /(6^1・(1!)^2) + (√2-1/2^3)6!ζ(7/2) /(6^3・(3!)^2)
    + (√2-1/2^5)10!ζ(11/2) /(6^5・(5!)^2) + (√2-1/2^7)14!ζ(15/2) /(6^7・(7!)^2)
      + (√2-1/2^9)18!ζ(19/2) /(6^9・(9!)^2) + (√2-1/2^11)22!ζ(23/2) /(6^11・(11!)^2)
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


{√3(1+√2)/(2^3・√2π)}LA(3/2)  
 =-(√2-1/2^0)0!ζ(1/2) /(6^1・0!・1!) - (√2-1/2^2)4!ζ(5/2) /(6^3・2!・3!)
    -(√2-1/2^4)8!ζ(9/2) /(6^5・4!・5!) - (√2-1/2^6)12!ζ(13/2) /(6^7・6!・7!)
      -(√2-1/2^8)16!ζ(17/2) /(6^9・8!・9!) - (√2-1/2^10)20!ζ(21/2) /(6^11・10!・11!)
          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 






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