ウェスト彗星 その4

 テイラーシステムL(s)式を微分することから、L(2)、L(4)、L(6)を無限個の奇数ゼータζ(n)で表す有理数係数の式を
導出した。一般的な公式を見出した。
L(2)を、無限個の奇数ゼータζ(n)で表す >
L(4),L(6)と一般式を求める >



2007/10/28       < L(2)を、無限個の奇数ゼータζ(n)で表す >

前頁の継続で、L(2)を無限個の奇数ゼータζ(n)で表す有理数係数の式を見出したので紹介したい。
タットル彗星 その3」で次の公式を見出していた。
テイラーシステムを用いて導出したL(s)式 Sin[ s=s, π/2代入,πテイラー]

 L(s)=(1-1/2^(s-2))・ζ(s-1)(π/2)^1 /1! - (1-1/2^(s-4))・ζ(s-3)(π/2)^3 /3!
      + (1-1/2^(s-6))・ζ(s-5)(π/2)^5 /5!- (1-1/2^(s-8))・ζ(s-7)(π/2)^7 /7!
       + (1-1/2^(s-10))・ζ(s-9)(π/2)^9 /9!- (1-1/2^(s-12))・ζ(s-11)(π/2)^11 /11!
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


 まず結論の式から示しておく。「その3」 と同様に上式を微分することで次式を導出した。

L(2)=(1-1/2^3)(2!/1!)ζ(3)/2^2 + (1-1/2^5)(4!/3!)ζ(5)/2^4
      + (1-1/2^7)(6!/5!)ζ(7)/2^6 + (1-1/2^9)(8!/7!)ζ(9)/2^8
        + (1-1/2^11)(10!/9!)ζ(11)/2^10 + (1-1/2^13)(12!/11!)ζ(13)/2^12 + ・・・

 「奇数ゼータの無限和」でしかも係数がすべて有理数という式が得られた。

L(s)とは、次で定義されるゼータ関数である。
  L(s)=1 - 1/3^s + 1/5^s - 1/7^s + ・・・   ------A

詳しくいえば、ディリクレのL関数L(χ,s)
  L(χ,s)=χ(1)/1^s + χ(2)/2^s + χ(3)/3^s + χ(4)/4^s + χ(5)/5^s + χ(6)/6^s + ・・・・
で、「a≡0, 1, 2, 3 mod 4に対しそれぞれχ(a)=0, 1, 0, -1」というディリクレ指標χ(a)をもつゼータである。
L(s)は虚2次体Q(√-1)に対応する。難しいと思われる場合は、とにかくAがL(s)であると思えばいよい。

上記L(2)式の導出過程を記す。

[導出過程]
 L(s)=(1-1/2^(s-2))・ζ(s-1)(π/2)^1 /1! - (1-1/2^(s-4))・ζ(s-3)(π/2)^3 /3!
      + (1-1/2^(s-6))・ζ(s-5)(π/2)^5 /5!- (1-1/2^(s-8))・ζ(s-7)(π/2)^7 /7!
       + (1-1/2^(s-10))・ζ(s-9)(π/2)^9 /9!- (1-1/2^(s-12))・ζ(s-11)(π/2)^11 /11! -----@-1
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 これから出発する。式を見やすくするため、記号を用いて単純化する目的で
  An=(π/2)^n /n!
としよう。すると、@は次のように書ける。
L(s)
  =A1(1-1/2^(s-2))・ζ(s-1) - A3(1-1/2^(s-4))・ζ(s-3)
     + A5(1-1/2^(s-6))・ζ(s-5)- A7(1-1/2^(s-8))・ζ(s-7)
       + A9(1-1/2^(s-10))・ζ(s-9)- A11(1-1/2^(s-12))・ζ(s-11)      -----@-2
           ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 さて、(1-1/2^(s-k))の微分(1-1/2^(s-k))´は、
  (1-1/2^(s-k))´=log2・2^(k-s)
であるから、@-2の両辺を微分すると、
L´(s) 
  =A1・(log2・2^(2-s))・ζ(s-1) + A1・(1-2^(2-s))・ζ ´(s-1)
      - A3・(log2・2^(4-s))・ζ(s-3) - A3・(1-2^(4-s))・ζ ´(s-3)
         + A5・(log2・2^(6-s))・ζ(s-5) + A5・(1-2^(6-s))・ζ ´(s-5)
            - A7・(log2・2^(8-s))・ζ(s-7) - A7・(1-2^(8-s))・ζ ´(s-7)   ------A
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Aでs=-1とすると、ζ(-2)=ζ(-4)=ζ(-6)=・・=0であるから、上式は次となる。
L´(-1)
 =A1・(1-2^3)・ζ ´(-2) - A3・(1-2^5)・ζ ´(-4) + A5・(1-2^7)・ζ ´(-6) - A7・(1-2^9)・ζ ´(-8) + ・・・   ----B

さて、ここでL(s)の関数等式
  L(1-s)=π^(-s)・2^s・Γ(s)・sin(πs/2)・L(s)
を利用したい。この式の両辺を微分すると、
 -L ´(1-s)=(-logπ・π^(-s))・2^s・Γ(s)・sin(πs/2)・L(s)
         + π^(-s)・(2^s・log2)・Γ(s)・sin(πs/2)・L(s)
           + π^(-s)・2^s・Γ´(s)・sin(πs/2)・L(s)
             + π^(-s)・2^s・Γ(s)・(π/2)cos(πs/2)・L(s)
               + π^(-s)・2^s・Γ(s)・sin(πs/2)・L ´(s)          ------C

C式より、
 s=2とすると、 -L ´(-1)=-(2/π)・1!・L(2)    ------D
となる。(Cのsin項が全部0となったことに注目!)

次にζ(s)の関数等式
  ζ(1-s)=cos(πs/2)・Γ(s)・2^(1-s)・π^(-s)・ζ(s)
を利用する。両辺を微分すると、
 -ζ ´(1-s)=-(π/2)・sin(πs/2)・Γ(s)・2^(1-s)・π^(-s)・ζ(s)
           + cos(πs/2)・Γ´(s)・2^(1-s)・π^(-s)・ζ(s)
             - cos(πs/2)・Γ(s)・log2・2^(1-s)・π^(-s)・ζ(s)
               - cos(πs/2)・Γ(s)・2^(1-s)・logπ・π^(-s)・ζ(s)
                 + cos(πs/2)・Γ(s)・2^(1-s)・π^(-s)・ζ ´(s)          -------E

Eより、
 s=3とすると、 -ζ ´(-2)=(π/2)・Γ(3)・2^(-2)・π^(-3)・ζ(3)=Γ(3)ζ(3)/(2^3・π^2)
 s=5とすると、 -ζ ´(-4)=-(π/2)・Γ(5)・2^(-4)・π^(-5)・ζ(5)=-Γ(5)ζ(5)/(2^5・π^4)
 s=7とすると、 -ζ ´(-6)=(π/2)・Γ(7)・2^(-6)・π^(-7)・ζ(7)=Γ(7)ζ(7)/(2^7・π^6)
 s=9とすると、 -ζ ´(-8)=-(π/2)・Γ(9)・2^(-8)・π^(-9)・ζ(9)=-Γ(9)ζ(9)/(2^9・π^8)
 ・・・・・
となる。(Cのcos項が全部0となったことに注目!) これらとDを、Bに代入して次式を得る。
(π/2)・1!・L(2)
 =A1・(1-2^3)・(-Γ(3)ζ(3)/(2^3・π^2)) - A3・(1-2^5)・Γ(5)ζ(5)/(2^5・π^4)
     + A5・(1-2^7)・(-Γ(7)ζ(7)/(2^7・π^6)) - A7・(1-2^9)・(Γ(9)ζ(9)/(2^9・π^8)) + ・・・  ----F

 Γ(n+1)=n!、An=(π/2)^n /n!であるから、整理して次を得る。

L(2)=(1-1/2^3)(2!/1!)ζ(3)/2^2 + (1-1/2^5)(4!/3!)ζ(5)/2^4
      + (1-1/2^7)(6!/5!)ζ(7)/2^6 + (1-1/2^9)(8!/7!)ζ(9)/2^8
        + (1-1/2^11)(10!/9!)ζ(11)/2^10 + (1-1/2^13)(12!/11!)ζ(13)/2^12 + ・・・ ---G

 こうしてL(2)式が導出できた。
[導出終わり]

テイラーシステム式を微分することにより上式が導出できた。この式は、正しい式なのだがすこし検証しておこう。
まず左辺L(2)=0.9159655941・・・       ------H

さて、 math worldによると、
ζ(3)=1.2020569032・・
ζ(5)=1.0369277551・・
ζ(7)=1.0083492774・・
ζ(9)=1.0020083928・・
であるから、Gの右辺の初項からの和を電卓で計算すると、
G右辺の2項まで=0.77703083・・・
G右辺の4項まで=0.90207664・・・
G右辺の6項まで=0.91477201・・・

となって、Hに急速に近づいていくことがわかる。収束が速い。まとめておく。


L(2)=(1-1/2^3)(2!/1!)ζ(3)/2^2 + (1-1/2^5)(4!/3!)ζ(5)/2^4
      + (1-1/2^7)(6!/5!)ζ(7)/2^6 + (1-1/2^9)(8!/7!)ζ(9)/2^8
        + (1-1/2^11)(10!/9!)ζ(11)/2^10 + (1-1/2^13)(12!/11!)ζ(13)/2^12 + ・・・


 次にL(4)、L(6)を求めていくことにする。



2007/10/28           < L(4)L(6)と一般式を求める >

 同様にして、L(4)、L(6)を求めました。L(2)とともに書きます。

1!L(2)=(1-1/2^3)(2!/1!)ζ(3)/2^2 + (1-1/2^5)(4!/3!)ζ(5)/2^4
      + (1-1/2^7)(6!/5!)ζ(7)/2^6 + (1-1/2^9)(8!/7!)ζ(9)/2^8
        + (1-1/2^11)(10!/9!)ζ(11)/2^10 + (1-1/2^13)(12!/11!)ζ(13)/2^12 + ・・・

3!L(4)=(1-1/2^5)(4!/1!)ζ(5)/2^4 + (1-1/2^7)(6!/3!)ζ(7)/2^6
      + (1-1/2^9)(8!/5!)ζ(9)/2^8 + (1-1/2^11)(10!/7!)ζ(11)/2^10
        + (1-1/2^13)(12!/9!)ζ(13)/2^12 + (1-1/2^15)(14!/11!)ζ(15)/2^14 + ・・・

5!L(6)=(1-1/2^7)(6!/1!)ζ(7)/2^6 + (1-1/2^9)(8!/3!)ζ(9)/2^8
      + (1-1/2^11)(10!/5!)ζ(11)/2^10 + (1-1/2^13)(12!/7!)ζ(13)/2^12
        + (1-1/2^15)(14!/9!)ζ(15)/2^14 + (1-1/2^17)(16!/11!)ζ(17)/2^16 + ・・・


美しい秩序が現れています。
奇数ゼータζ(2n+1)と同じく、L(s)の偶数L(2n)も現代数学で不明とされているものです。
これまでL(2n)を偶数ゼータζ(2n)の無限和で表す式については多く出してきましたが、今回、L(2n)が奇数ゼータζ(2n+1)
の無限和(有理数係数)で表示できたのです。下にいくほど収束速度は遅くなりますが確実に収束します。

一般的に公式で書くと次のようになります。

(n-1)!L(n)
 =(1-1/2^(n+1))(n!/1!)ζ(n+1)/2^n + (1-1/2^(n+3))((n+2)!/3!)ζ(n+3)/2^(n+2)
    + (1-1/2^(n+5))((n+4)!/5!)ζ(n+5)/2^(n+4) + (1-1/2^(n+7))((n+6)!/7!)ζ(n+7)/2^(n+6)
      +  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さらにL(1)、L(3)、L(5)・・に関して、「タットル彗星 その3」で次の式を見出していました。コピーします。
**********************************************
 0!・2^1・L(1)
  =(1-1/2^2)・ζ(2)/2^0
     + (1-1/2^4)・ζ(4)/2^2
       + (1-1/2^6)・ζ(6)/2^4
         + (1-1/2^8)・ζ(8)/2^6
          + (1-1/2^10)・ζ(10)/2^8 
           + (1-1/2^12)・ζ(12)/2^10
             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ------@-2

 わざわざ0!をつけたのは、後の式を意識してのことである。
 L(1)は、n=2以上のζ(2n)の無限和で表せた。

次にA。
 関数等式より、L(-2)=-2!(2/π)^3・L(3) である。これをAに代入して整理すると、次となる。

 2!・2^3・L(3)
  =(1-1/2^4)・ζ(4)・3!/(2^0・1!)
     + (1-1/2^6)・ζ(6)・5!/(2^2・3!)
       + (1-1/2^8)・ζ(8)・7!/(2^4・5!)
         + (1-1/2^10)・ζ(6)・9!/(2^6・7!)
           + (1-1/2^12)・ζ(12)・11!/(2^8・9!) 
             + (1-1/2^14)・ζ(14)・13!/(2^10・11!)
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ------A-2

  L(3)は、n=4以上のζ(2n)の無限和で表せた。

次にB。
 関数等式より、L(-4)=4!(2/π)^5・L(5) である。これをBに代入して整理すると、次となる。

 4!・2^5・L(5)
  =(1-1/2^6)・ζ(6)・5!/(2^0・1!)
     + (1-1/2^8)・ζ(8)・7!/(2^2・3!)
       + (1-1/2^10)・ζ(10)・9!/(2^4・5!)
         + (1-1/2^12)・ζ(12)・11!/(2^6・7!)
           + (1-1/2^14)・ζ(14)・13!/(2^8・9!) 
             + (1-1/2^16)・ζ(16)・15!/(2^10・11!)
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ------B-2

  L(5)は、n=6以上のζ(2n)の無限和で表せた。

**************************************************

 これらも、上の一般的な公式で統一して表されます。形を整えて、まとめておきます。


 0!L(1)=(1-1/2^2)(1!/1!)ζ(2)/2^1
         + (1-1/2^4)(3!/3!)ζ(4)/2^3
           + (1-1/2^6)(5!/5!)ζ(6)/2^5
             + (1-1/2^8)(7!/7!)ζ(8)/2^7
               + (1-1/2^10)(9!/9!)ζ(10)/2^9 
                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 1!L(2)=(1-1/2^3)(2!/1!)ζ(3)/2^2
         + (1-1/2^5)(4!/3!)ζ(5)/2^4
           + (1-1/2^7)(6!/5!)ζ(7)/2^6
             + (1-1/2^9)(8!/7!)ζ(9)/2^8
               + (1-1/2^11)(10!/9!)ζ(11)/2^10
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 2!L(3)=(1-1/2^4)(3!/1!)ζ(4)/2^3
         + (1-1/2^6)(5!/3!)ζ(6)/2^5
           + (1-1/2^8)(7!/5!)ζ(8)/2^7
             + (1-1/2^10)(9!/7!)ζ(6)/2^9
               + (1-1/2^12)(11!/9!)ζ(12)/2^11 
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 3!L(4)=(1-1/2^5)(4!/1!)ζ(5)/2^4
         + (1-1/2^7)(6!/3!)ζ(7)/2^6
           + (1-1/2^9)(8!/5!)ζ(9)/2^8
             + (1-1/2^11)(10!/7!)ζ(11)/2^10
               + (1-1/2^13)(12!/9!)ζ(13)/2^12
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 4!L(5)=(1-1/2^6)(5!/1!)ζ(6)/2^5
         + (1-1/2^8)(7!/3!)ζ(8)/2^7
           + (1-1/2^10)(9!/5!)ζ(10)/2^9
             + (1-1/2^12)(11!/7!)ζ(12)/2^11
               + (1-1/2^14)(13!/9!)ζ(14)/2^13 
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 5!L(6)=(1-1/2^7)(6!/1!)ζ(7)/2^6
         + (1-1/2^9)(8!/3!)ζ(9)/2^8
           + (1-1/2^11)(10!/5!)ζ(11)/2^10
             + (1-1/2^13)(12!/7!)ζ(13)/2^12
               + (1-1/2^15)(14!/9!)ζ(15)/2^14
                 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 


[公式]
 (n-1)!L(n)=(1-1/2^(n+1))(n!/1!)ζ(n+1)/2^n
            + (1-1/2^(n+3))((n+2)!/3!)ζ(n+3)/2^(n+2)
              + (1-1/2^(n+5))((n+4)!/5!)ζ(n+5)/2^(n+4)
                + (1-1/2^(n+7))((n+6)!/7!)ζ(n+7)/2^(n+6)
                  +  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ここで、nは整数である(n>=1)。


当たり前のことですが、L(1)は
 L(1)=1 - 1/3 + 1/5 - 1/7 + 1/9 - 1/11 + ・・・・=π/4
のL(1)のことです。

 ついでに、比較の意味で、ζ(s)の「その3」での結果も載せておきます。
 (1-1/2^1)(1-1/2^2)1!ζ(2) 
        =(1-1/2^4)(3!/(2!)ζ(4)/2^3
           + (1-1/2^6)(5!/4!)ζ(6)/2^5
             + (1-1/2^8)(7!/6!)ζ(8)/2^7
               + (1-1/2^10)(9!/8!)ζ(10)/2^9
                 + (1-1/2^12)(11!/10!)ζ(12)/2^11
                    + ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (1-1/2^2)(1-1/2^3)2!ζ(3)
        =(1-1/2^5)(4!/2!)ζ(5)/2^4
           + (1-1/2^7)(6!/4!)ζ(7)/2^6
             + (1-1/2^9)(8!/6!)ζ(9)/2^8
               + (1-1/2^11)(10!/8!)ζ(11)/2^10
                 + (1-1/2^13)(12!/10!)ζ(13)/2^12
                   + ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (1-1/2^3)(1-1/2^4)3!ζ(4)
       =(1-1/2^6)(5!/2!)ζ(6)/2^5
          + (1-1/2^8)(7!/4!)ζ(8)/2^7
            + (1-1/2^10)(9!/6!)ζ(10)/2^9 
              + (1-1/2^12)(11!/8!)ζ(12)/2^11
                + (1-1/2^14)(13!/10!)ζ(14)/2^13
                  + ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (1-1/2^4)(1-1/2^5)4!ζ(5)
       =(1-1/2^7)(6!/2!)ζ(7)/2^6
         + (1-1/2^9)(8!/4!)ζ(9)/2^8
           + (1-1/2^11)(10!/6!)ζ(11)/2^10
             + (1-1/2^13)(12!/8!)ζ(13)/2^12
               + (1-1/2^15)(14!/10!)ζ(15)/2^14
                 + ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (1-1/2^5)(1-1/2^6)5!ζ(6) 
       =(1-1/2^8)(7!/2!)ζ(8)/2^7
          + (1-1/2^10)(9!/4!)ζ(10)/2^9
            + (1-1/2^12)(11!/6!)ζ(12)/2^11
              + (1-1/2^14)(13!/8!)ζ(14)/2^13
                + (1-1/2^16)(15!/10!)ζ(16)/2^15
                  + ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (1-1/2^6)(1-1/2^7)6!ζ(7)
       =(1-1/2^9)(8!/2!)ζ(9)/2^8
           + (1-1/2^11)(10!/4!)ζ(11)/2^10
            + (1-1/2^13)(12!/6!)ζ(13)/2^12
              + (1-1/2^15)(14!/8!)ζ(15)/2^14
                + (1-1/2^17)(16!/10!)ζ(17)/2^16
                  + ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (1-1/2^7)(1-1/2^8)7!ζ(8) 
        =(1-1/2^10)(9!/2!)ζ(10)/2^9 
           + (1-1/2^12)(11!/4!)ζ(12)/2^11
             + (1-1/2^14)(13!/6!)ζ(14)/2^13 
               + (1-1/2^16)(15!/(8!)ζ(16)/2^15
                 + (1-1/2^18)(17!/10!)ζ(18)/2^17
                   + ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


[公式]
 (1-1/2^(n-1))(1-1/2^n)(n-1)!ζ(n)
   =(1-1/2^(n+2))((n+1)!/2!)ζ(n+2)/2^(n+1)
       + (1-1/2^(n+4))((n+3)!/4!)ζ(n+4)/2^(n+3)
         + (1-1/2^(n+6))((n+5)!/6!)ζ(n+6)/2^(n+5)
          + (1-1/2^(n+8))((n+7)!/8!)ζ(n+8)/2^(n+7)
             +  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ここでnは整数である(n>=2)。


 
 L(s)とζ(s)は、じつに面白い対応をなしていることがわかります。





その5
その3
その2
その1


ゼータ系の彗星群

数学の研究