Bird Talk − テキスト軽量版

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  ▽オカメインコの生態
  ▼オカメインコの飼い方
     ▼第一章:オカメインコと暮らす為の準備
     ▼第二章:雛の育て方
     ▼第三章:毎日のお世話の仕方
     ▼第四章:オカメインコのお家(ケージ)
     ▼第五章:オカメインコのご飯(餌)
  ▽オカメインコの病気と治療


▼オカメインコの飼い方
第一章:オカメインコと暮らす為の準備
  ◆オカメインコと暮らしたくなったら
  ◆家族に迎える準備
  ◆鳥の餌とお家の準備
  ◆鳥の病院を探しておく
  ◆どこから迎える?
  ◆迎える時期
  ◆オカメインコの選び方
  ◆迎えに行く時の注意
  ◆家に着いたら
  ◆健康診断

◆オカメインコと暮らしたくなったら

もしもあたなたがオカメインコに興味を持って、「一緒に暮らせないかなぁ?」と思ったら、是非家族の一員に加えて一緒に暮らしてみて下さい。きっと素晴らしいパートナーになってくれるでしょう。
その為にもまず、オカメインコがどういう鳥なのかを良く理解してもらい、あなたのライフスタイルに合うかどうかを良く検討してからお家に迎えてあげて下さい。
まずは鳥の飼育書を読まれると良いでしょう。オカメインコの専門書となるとあまり見かけられませんが、セキセイインコの飼い方とほぼ同じですから、そちらを参考にされると良いでしょう。
※ ご参考の為に、Mode of life(オカメインコの生態)も是非ご参照下さい。
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◆家族に迎える準備

「オカメインコを飼う!」そう決めたあなたへ。
一時の衝動ではなく、長い時間を一緒に過ごして行く大切なパートナーとして迎えてあげて下さい。お願いします。

あなたが一人暮らしでオカメインコを飼える環境であれば、問題なく新しい家族として迎える事が出来るでしょう。
家族(人)が一緒の場合は、必ず家族の同意を得てから迎えてあげて下さい。
「自分で全部面倒を見るんだから許可が無くても大丈夫」などと思っていませんか?
もしあなたが病気になってしまったり、旅行等に行く事になって、鳥の面倒を見られなくなった場合、家族の人にお世話を頼む事になるかもしれません。
又、オカメインコに限らずペットの飼育には餌等何かとお金が掛るものです。
もし鳥が病気になって動物病院に行く事になった場合、人間と違って鳥(動物)は保険が利きません(かなり高い治療費になる可能性があります)。看病等できっと家族の協力が必要になります。
これから迎える、鳥とあなたの楽しい生活の為にも、家族全員で気持ちよく迎えてあげて下さい。
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◆鳥の餌とお家の準備

オカメインコを家に迎えた直後は、餌と水を与えてから、鳥が安心して休める場所にそっとしておいてあげます。
その為にも事前に鳥の餌とお家を用意しておく事をお薦めします。
餌は入手場所で、現在どんな餌をどの様にして与えているかを聞いて、同じ餌を用意する事をお薦めします。
環境と餌が一度に替わってしまうと、鳥が体調を崩して病気になってしまう恐れがあります。餌を変えて行きたいのであれば、少しずつ時間を掛けて変えて行ってあげて下さい。
鳥のお家についても、どういった物を用意すれば良いか入手先で聞けば相談に乗ってくれるはずです。
※ ケージについては第四章:オカメインコのお家(ケージ)でも詳しくご説明してありますので、そちらも是非ご参照下さい。
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◆鳥の病院を探しておく

オカメインコを迎える前に、是非準備しておいて欲しい事があります。
それは「鳥を診てもらえる動物病院を探しておく事」です。
小動物専門という病院もだいぶ増えてはきましたが、未だに鳥に詳しい獣医師は少ないのが現状です。いざという時あわてない為にも、近くで鳥を診てくれる動物病院を探しておく事をお薦めします。
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◆どこから迎える?

オカメインコの入手方法はペットショップから入手するのが一般的でしょう。
その他、知人から譲り受ける。
新聞・雑誌等の「譲ります」という方から譲り受ける。
ブリーダー※1から直接入手する等があります。
まずペットショップからの迎え方についてお話しします。
最初に、ペットショップを何軒か見て廻って下さい。
店内が不潔だったり、店員が売られているペットについてあまり詳しくない(質問しても答えられない)。病気や怪我をしているペットを平気で売っている様なお店は避けて下さい。
出来れば、売られているペットが種類毎にきちんと管理されていて、質問や相談に親切に対応してくれるお店から入手する事をお薦めします。
そして付け加えるならば、なるべく近場のお店をお薦めします。
お店から家までの移動は小さな鳥にとって大変な負担になります。移動距離は短い方が良いでしょう。

次に、ブリーダーから直接入手する方法ですが、私がお薦めするのはこの方法です。
ペットショップにおかれている子は、どうしても病気に感染する確率が高くなってしまいます。その理由の一つにペットショップの入荷経路があります。ペットショップとブリーダーの間に仲介の卸問屋が入っている場合、そこでいろんな所から集められた雛がみんな一緒くたにされてしまいます。その間に一羽でも病気を持った子が居た場合全員に感染してしまいます。
もう一つの理由が、ペットショップの飼育体制です。ショップが直接ブリーダーから仕入れていて入荷時に病気に感染しなくても、その後ショップでは犬猫のように一羽一ケースではまず売られていませんね。一羽一ケースで飼育するということは、その分コストが掛かります(餌を取り替えたり、敷き紙を取り替えたりetc.)。そうして、一緒のケースで売られている間に、一羽でも感染性の病気にかかってしまうと全員に感染してしまうという訳です。
中傷的になってしまいましたが、全てのショップさんがこれに該当するわけではありません。ご自身の目で確かめて下さい。

前置きが長くなりましたが、ブリーダーからの入手方法です。
ブリーダーには、ペットショップへ卸しているプロの方から、個人で繁殖を楽しんで「生まれた子をお譲りします」というアマチュアの方まで様々です。
今このページをご覧になっている方なら、インターネットを利用できるでしょう。
多くのブリーダーさんは個人のホームページをお持ちです。こうしたサイトは、オカメインコ(鳥)関係のサイトからリンクが張られていますので、そちらから直接ブリーダーさんにご連絡を取られるといいでしょう。
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◆迎える時期

オカメインコの繁殖は真夏や真冬は避けて行われるため、必然的に雛は真冬前や春先にお店に出回ります。雛(ひな)の入手を考えている方はその時期にお店に出向かれると良いでしょう。
ただ、入手したては雛も成鳥も環境の変化で体長を崩してしまう恐れがある為、これから季候の良くなる春先に入手される事をお薦めします。
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◆オカメインコの選び方

自分で差し餌(さしえ)※2をして育てた鳥は良く人に懐きますが、初心者の方には中雛(ちゅうびな)※3をお薦めします。
オカメインコは、セキセイインコ等と違って雛(ひな)から育てるのは結構難しい方です。何度も雛から差し餌で育てた経験のある方でも失敗してしまう場合があります。
「それでは手乗りになってくれないのでは?」と思われるかも知れませんが、大丈夫です! ある程度大きくなった子でも愛情を持って接していれば充分馴れてくれます。

選ぶ時のチェックポイント
  1. 奇形ではないかどうかを見ます。足の指や爪が欠けていないか、びっこを引いていないか等をチェックします。
  2. 怪我をしていないか、病気に掛かっていないかを見ます。お尻の羽が異常に汚れていないか(下痢をしていないか)、ぐったりしていないか、昼間なのに羽をふくらませて寝てばかりいないか等をチェックします。
上記の様な子は避けて下さい。特に2.の様な病気の子がいた場合、同じ場所で同じ餌や水を飲んでいる子も同じ病気に掛かっている可能性が高い為、その場合は入手を控えた方が良いでしょう。
  1. 次に元気のある子か見ます。餌をよく食べているか、良く動いているか鳴いているか等をチェックします。
  2. ついでに容姿を見ます。羽の艶が良い、嘴のかみ合わせが正しい、足が大きく骨太である、背幅があり体格がしっかりしている、手に乗せるとずっしりと重い。出来ればそんな子をお薦めします。こういう子を選んでおくと、後々病気知らずの丈夫な子になる可能性が高いです。
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◆迎えに行く時の注意

オカメインコを迎える準備が整い、気に入った子が見つかったら、大安吉日を選んで迎えに行きましょう… というのは冗談です。
ではどういう日に迎えに行けばいいでしょうか?
やはり、天気が良く気温の穏やかな日が良いでしょう。入手先から家までの移動は小さな鳥にとって大変な負担になります。負担を軽くする為にも、風の強い日や雨といった天候の悪い日は避けられる事をお薦めします。
入手先がペットショップなら、小さな移動用の箱に鳥を入れてくれたりしますが、自分で移動用のキャリーを用意するのも良いでしょう。移動用のキャリーがあれば、後々鳥が病気になって動物病院に行く時や看護の時、チョットした移動がある場合にも重宝します。一つは用意しておいても損はないでしょう。
又移動する前には、必ず餌を食べさせてもらってから連れて帰る様にして下さい。これは移動中に体力を消耗しきってしまわない様にする為です。
そして、家までの移動中はなるべく静かに運んであげて下さい。
決して自転車のカゴに乗せて運んだり、激しく揺すったりしないで下さい。
移動が車や電車といった乗り物の場合も同様、膝の上に乗せて手で押さえ、激しい揺れを与えない様に心がけて下さい。
小さな生き物です、あなたの手で大切に守って運んであげて下さい。
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◆家に着いたら

鳥は移動でとても疲れています。家に着いたらまず餌と水を与えて、鳥が安心して休める場所にそっとしておいてあげて下さい。
鳥の様子が気になって仕方がないかも知れませんが、移動したその日は餌と水の面倒を見るだけに留め、余程の事がない限りあまり構わないであげて下さい。
決してひっきりなしに覗き込んだり、早く手乗りにしようとして捕まえて掴んだりしないで下さい。ショックで死んでしまう恐れがあります。
まずは新しい環境に慣れる事が先です。鳥が落ち着いたら、静かに声を掛け、ゆっくり時間を掛けて人に馴らしてあげて下さい。
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◆健康診断

鳥が落ち着いたら、早めに行っておいて欲しいのが動物病院での健康診断です。特に先住の鳥がいた場合、新しく迎えた子はすぐには一緒にせず、健康診断が終わってから会わせるようにして下さい。
健康そうに見えても、お腹の中に寄生虫を持っているかも知れません。その場合、一緒に生活している他の鳥にも飲み水等から咽喉感染する危険性があります。また、生まれつき何らかの疾患を持っているかもしれません。病気は早期発見早期治療が肝心です。必ず健康診断は受けておいて下さい。
出来ればこれを機会に、先住の鳥も一緒に定期検診を受けられる事をお薦めします。
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注釈説明:
※1:ブリーダー
繁殖を手がけている専門の方。ペットショップで売られているオカメインコの殆どがこうした所から入手されています。また、ペットショップによっては自家製繁殖を手がけている所もあります。
※2:差し餌
親鳥に替わって人が雛(ひな)に餌をあげる行為。こうする事で雛は人を親と思い込み、人を怖がらない手乗りにする事が出来ます。
※3:中雛
一人で大人の餌を食べられる様になったばかりの子。
※4:一人餌
一人で大人の餌を食べられる様になる事。

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