ｻｳﾌｪｲｳｽ

ローマの氏族名｡

ｻｸｻ

ルキウス･デキディウス･サクサ｡ヒスパニア人｡カエサルにより元老院に入る｡44年護民官｡40年シリア総督

ｻｸﾗﾃｨｳｨﾙ

マルクス･サクラティウィル｡ポンペイウスの騎士

ｻﾄｩﾙﾆﾇｽ

ルキウス･アップレイウス･サトゥルニヌス｡平民派｡演説における派手な演技で有名｡103,100年の護民官｡ガイウス･マリウスと組んで改革を行うも,のちに対立してマリウスに暗殺される｡エクィティウスの後援者｡

ｻﾄｩﾙﾆﾇｽ2

ルキウス･サトゥルニヌス｡67,8年頃の護民官｡民衆派｡

ｻﾋﾞｰﾇｽ

クィントゥス･ティトゥリウス･サビーヌス｡カエサルの副将｡アルピーニウスの親族｡カエサルはサビーヌスの死を聞くと,復讐を果たすまで髭も髪も伸ばし続けた｡57年登場｡6個大隊を率いてベルガエ人との戦争で穀物輸送,橋梁守備の責任者｡

ｻﾋﾞｰﾇｽ2

ガイウス･カルウィシウス･サビーヌス｡カエサルの副将｡45年アシア総督｡39年コンスル｡

ｻﾋﾞｰﾇｽ3

キケローの友人｡弁護人｡ムナティウスに告発される｡

ｻﾍﾞｯﾘｰ

サビーニー人の古称｡

ｻﾓﾙｽ

ガリアの薬草｡必ず左手で摘むこと｡

ｻﾙｼﾅｰﾃｰｽ

アペニン山脈北側に住んだガリア人｡

ｻﾙｽ

発音サルース｡国家安寧の女神

ｻﾙｽﾃｨｳｽ

86から35年｡政治家,知識人にして当代一の大富豪｡アフリカ総督を務める｡カエサル派｡｢カティリーナの陰謀｣｢ユグルタ戦記｣｢歴史｣を記す｡キケローの不倶戴天の政敵｡キケローの前妻テレンティアと結婚する｡ローマ郊外に庭付きの別荘を持つ｡50年と46年にそれぞれ,カエサルへ建白書を書く｡

ｼｭﾗﾏﾅ

サンスクリット語｡シャーマン｡魔法使いとも言われる｡

ｼｭﾙｽ

プブリウス･シュルス｡解放奴隷｡カエサル作の芝居に出演した｡

ｼｭﾝﾏｸｽ

クィントゥス･アウレリウス･シュンマクス｡後340〜402年｡元老院議員｡

ｼｯｷｳｽ

ローマの氏族名｡

ｼｰﾘｳｽ

ティトゥス･シーリウス｡カエサルの副将｡

ｼｷﾆｳｽ

民衆扇動家｡ヤクザ者か｡当時の政治家全体の悩みの種｡ただし,クラッススを除く｡その理由を問う者に答えて｡曰く｢クラッススは角に馬草をつけている｡｣人を突くクセのある牛には,馬草をつけてあった｡

ｼｸｽﾄｩｽ

シクストゥス1世｡7代ローマ教皇｡位後116〜125

ｼｸｽﾄｩｽ2

シクストゥス2世｡24代ローマ教皇｡位後257〜258

ｼｸｽﾄｩｽ3

シクストゥス3世｡44代ローマ教皇｡位後432〜440

ｼｺﾞｳｪｽｽ

アンビガトゥスの甥｡北イタリアに赴いてメディオラヌムを建設する｡

ｼﾉｰﾗ

ミトリダテス王の宝物庫があった｡

ｼﾉﾍﾟ

ミトリダテス王の王宮所在地｡

ｼﾗｰﾇｽ

マルクス･ユニウス･シラーヌス｡シラーヌスは反り鼻の意か｡カエサルの副将｡

ｼﾗｰﾇｽ2

デキムス･ユニウス･シラーヌス｡カエサルの側近｡レピドゥス,イサウリクス,ガイウス･ロンギヌスの岳父｡妻はセルウィリア｡63年カティリーナの陰謀について,ケテグスの計画を密告｡63年元老院にて首謀者の処刑を演説｡61年コンスル｡60年死亡｡

ｼﾗｰﾇｽ3

マルクス･クラウディウス･シラーヌス｡カリギュラの岳父｡ティベリウス帝の親友｡後38年カリギュラの命により自殺｡

ｼﾗｰﾇｽ4

ガイウス･ユニウス･シラーヌス｡17年コンスル

ｼﾘｷｳｽ

38代ローマ教皇｡位後384〜398

ｼﾙｳｪｽﾃﾙ

シルウェステル1世｡33代ローマ教皇｡位後314〜335

ｼﾙｽ

ガイウス･アルブキウス･シルス･インクィエタトール(騒乱家)｡69〜｡ノヴァーラの人｡著述家｡ポンペイウス派｡大セネカ,ケスティウス,ポリオらの友｡妻はスプリア･ナエウィア(のちに離婚)｡ポリアの父｡ホラティウスと文法上の論議から断絶｡

ｽｴﾄﾆｳｽ

ガイウス･スエトニウス･トランクィルス｡ハドリアヌス帝の秘書官を務める｡｢ローマ皇帝伝｣｢名士伝｣の著者｡

ｽｶｳﾙｽ

マルクス･アエミリウス･スカウルス｡54年次年度のコンスル選挙に立候補したが告発され,キケローに弁護される｡

ｽｶｳﾙｽ2

アエミリウス･スカウルス｡115年コンスル,107年コンスル｡109年ケンソル｡ローマ政界の大御所｡ローマで最初に自叙伝を著す｡

ｽｶｳﾙｽ3

アエミリウス･スカウルス｡ポンペイウス派｡65年ユダヤ王国の内戦に介入して,両派の停戦を命じる｡

ｽｶｴｳｧ

カッシウス5を参照｡

ｽｶｴｳｧ2

特殊なローマの個人名｡

ｽｶｴｳｫﾗ

クィントゥス･ムキウス･スカエウォラ｡不明〜87年｡｢鳥占官(アウグル)｣のあだ名で知られる保守貴族｡ラエリウス3の女婿｡｢スキピオ･サークル｣最後の知識人｡

ｽｶｴｳｫﾗ2

プブリウス･ムキウス･スカエウォラ｡133年コンスル｡弁護人｡神祇官

ｽｶｴｳｫﾗ3

クイントゥス･ムキウス･スカエウォラ｡117年コンスル｡弁護人｡神祇官｡

ｽｶｴｳｫﾗ4

クィントゥス･ムキウス･スカエウォラ･ポンティフェクス｡不明〜82年｡マクシムスと添え名される｡ローマ法の創始者の一人で,明察と廉直を以って知られた｡95年コンスル｡94年アシア総督｡89年から大神祇官｡82年小マリウスに殺された｡

ｽｶｴｳｫﾗ5

ローマ人の添え名｡｢左利き｣の意｡

ｽｷﾋﾟｵ

クィントゥス･カエキリウス･メテｯルス･ピウス･スキピオ｡別名コルネリアヌス｡コルネリウス氏のスキピオ家出身｡メテルス家に養子として入る｡娘コルネリアを初めクラッスス,クラッススの死後ポンペイウスに嫁がせる｡52年コンスル(5カ月間のみ)｡49年シリア総督｡46年アフリカにてカエサルに敗れ,自決｡52年告発されるもポンペイウスに擁護される｡告発者は,スキピオが陪審員とともに現れるのを見るや訴訟を放棄した｡48年カエサル亡き後の大神官職をめぐって争うが,惨敗｡48年パルサロスの戦いで中軍｡カルウィヌスと対峙｡

ｽｷﾋﾟｵ2

コルネリウス･スキピオ･サルウィト｡スキピオ一族の鼻つまみ者｡アフリカのスキピオ常勝伝説にちなみ,アフリカ戦役でカエサルに同行する｡

ｽｷﾋﾟｵ3

コルネリウス･スキピオ｡オクタウィアヌスの娘ユリアの愛人｡オクタウィアヌス暗殺を謀るも失敗,流刑｡

ｽｷﾋﾟｵ4

プブリウス･コルネリウス･スキピオ･アエミリアヌス｡〜129年｡またはアフリカヌス･ミノール,ヌマンティクス｡いわゆる小スキピオ｡パウルス5とパピリアの子｡ファビウス7の弟｡トゥベロ4の叔父｡146年カルタゴを覆滅｡133年ヌマンティアを占領,破壊｡

ｽｷﾋﾟｵ5

プブリウス･コルネリウス･スキピオ･アフリカヌス･マヨール｡いわゆる大スキピオ｡スキピオ6の兄｡ハンニバルを破った将軍｡

ｽｷﾋﾟｵ6

ルキウス･コルネリウス･スキピオ｡スキピオ5の弟｡

ｽｷﾋﾟｵ7

スキピオ･ナシカ｡141〜132年大神祇官｡グラックスを殺した｡132年ペルガーモンにて死去｡

ｽｸﾘﾎﾞﾆｳｽ

ローマの氏族名｡クリオ家とリボ家がある｡

ｽｸﾛｰﾌｧｽ

72年クラッスス付きのクァエストル｡スパルタクスに敗れ,半死半生｡

ｽｹﾙﾛｽ

大酒のみの神様で,宴会の守護神｡酒樽に下敷きされた懲罰棒(または剣)が象徴｡

ｽｺﾙﾃﾞｨｽｷｰ

ケルト人｡マケドニア西部の町シンギディヌムの創建者｡現在のクロアチアからセルビアにかけて住んでいた｡

ｽﾀﾃｨｳｽ

カエキリウス･スタティウス｡喜劇作家｡

ｽﾀﾍﾞﾘｳｽ

ルキウス･スタベリウス｡ポンペイウスの上級将校

ｽﾃﾆｽ

シキリアのデマゴーグ政治家｡内戦下で民衆派に荷担し,ポンペイウスに降る｡ヒメラを破壊するポンペイウスを止め,演説｡先ず首謀者の自分を殺せと言い放つ｡

ｽﾃﾌｧﾇｽ

ステファヌス1世｡23代ローマ教皇｡位後254〜257

ｽﾄﾗﾎﾞﾝ

64頃〜後21年頃｡地誌家,歴史家｡作品に｢地誌(17巻)｣｢歴史(47巻)｣など｡

ｽﾊﾟﾙﾀｸｽ

有名な剣奴の反乱(73から71年)の首魁｡常に同族マイドイ族の,巫女の娘を伴う｡

ｽﾌｪﾅｽ

マルクス･ノニウス･スフェナス｡55年プラエトル｡54年カルウスに選挙違反で告発された｡

ｽﾌﾟﾘｱ･ﾅｴｳｨｱ

スプリウス･ナエウィウスの娘｡シルスの妻｡

ｽﾌﾟﾘｳｽ

ローマの個人名｡

ｽﾌﾟﾘﾝﾅ

卜腸師｡カエサルに不吉な予兆を告げる｡3月15日カエサルと同行する｡

ｽﾒﾙﾄﾘｵｽ

ケルトの神｡犠牲を奪われないように,タラニスの犬と戦った

ｽﾗ

ルキウス･コルネリウス･スラ｡別名｢フェリクス｣または｢ファウストゥス｣｡早くからカエサルの素質を見抜いていた｡曰く｢カエサルの中にたくさんのマリウスがいる｡｣曰く｢だらしなく帯を締めている,あの若造に気を付けろ｡｣

ｽﾗ2

プブリウス･コルネリウス･スラ｡有名な｢フェリクス｣スラの甥｡収賄の有罪判決を受ける｡69年末マルクス･クラッススによるクーデター計画に荷担(未遂)｡65年コンスル｡カエサルの副将｡

ｽﾗ3

ファウストゥス･コルネリウス･スラ｡有名なスラの息子｡64年のミトリダテスの死に際し,王の王冠を不法に買い取る｡54年クァエストル｡借金に困って父の財産を競売にかける｡46年戦死｡

ｽﾙｽ

ハエドゥイー族の指導者

ｽﾙﾋﾟｷｳｽ

ローマ貴族の有力氏族名｡ガルバ家,ルーフス家がある｡

ｽﾙﾋﾟｷｳｽ3

元老院議員｡53年のインテル･レクス(仮王)｡

ｽﾙﾋﾟｷｳｽ4

ガイウス･スルピキウス｡63年プラエトル｡63年のカティリーナの陰謀で,ケテグスの邸宅にて武器を発見｡

ｽﾙﾋﾟｷｳｽ6

セルウィウス･スルピキウス｡スルピキウス5の兄弟｡アニキアを娶る｡

ｽﾚｰﾅｽ

パルティア人｡美丈夫｡53年騎兵軍を率いてカラエでクラッスス軍を覆滅｡クラッススの首を取る｡52年頃同僚のオローデスに殺される｡

ｾｯﾗｰﾇｽ

あだ名｡アティリウス3を参照｡

ｾｯﾗｰﾘｱ

売春婦｡

ｾｯﾗｰﾘｳｽ

色男｡遊び人｡

ｾｰﾄﾞｩﾙｽ

ガリア人｡レモウィーケス族の有力者｡

ｾｲｱﾇｽ

ティベリウスの親衛隊長官だったが,誅殺される｡

ｾｲﾕｽ

ローマの氏族名｡

ｾｳｪｰﾙｽ

セウェールス･アレクサンデル｡ローマ帝国皇帝｡位後222〜235年｡

ｾｳｪｰﾙｽ2

ローマ帝国皇帝｡位後306〜307年｡

ｾｸｽﾃｨｳｽ

ティトウス･セクスティウス｡カエサルの副将｡

ｾｸｽﾃｨｳｽ2

平民出身の有力氏族名｡

ｾｸｽﾄｩｽ

ローマの個人名｡

ｾｺﾞｳｧｸｽ

ブリタニアの王｡

ｾｽﾃｨｳｽ

プブリウス･セスティウス｡ポンペイウスの子分｡57年の護民官｡56年クロディウスに告発され,キケローに弁護を依頼しながら,ほとんど自分一人で無罪を勝ち取り,キケローに嫌みを言われる｡

ｾｽﾃｨｳｽ2

マルクス･セスティウス｡葡萄酒製造業者｡プロウィンキアに輸出していた｡

ｾﾈｶ

マルクス･アンナエウス･セネカ｡大セネカ｡修辞学者｡シルスの友｡セネカ2,3,4の父｡ヒスパニアはコルドゥバの人｡｢嘘吐き｣と呼ばれた｡

ｾﾈｶ2

ルキウス･アンナエウス･セネカ｡大セネカの子｡哲学者｡ローマ皇帝ネロの家庭教師,摂政を務めた｡

ｾﾈｶ3

アンナエウス･セネカ･ガリオ｡大セネカの子｡哲学者｡おしゃべりで有名｡

ｾﾈｶ4

アンナエウス･セネカ･メラ｡大セネカの子｡銀行家,哲学者｡

ｾﾈｷｵ

ヘレンニウス･セネキオ｡ヒスパニアの人｡クァエストルとなるも体制批判を開始｡後93年ドミティアヌスに反逆罪で殺される｡ヘルウィディウス･プリスクスの伝記を著す｡

ｾﾉﾈｰｽ

アドリア海岸に住んだガリア人｡

ｾﾌﾟﾃｨﾐｳｽ

ポンペイウスの部将｡のちエジプト駐留ローマ軍の上級将校｡ポンペイウス暗殺者の1人｡背後からポンペイウスを刺す｡

ｾﾌﾟﾃｨﾐｳｽ2

ルキウス･セプティミウス･セウェールス｡ローマ帝国皇帝｡位後193〜211年｡

ｾﾗｺﾞ

ガリアの薬草｡葉は右手を左の袖を通して掴むこと｡

ｾﾘｷｳｽ

ローマの氏族名｡

ｾﾙｳｨｳｽ

ローマの個人名｡

ｾﾙｳｨﾘｱ

小カトーの腹違いの姉｡ユニウス･ブルートゥスの妻｡マルクス･ユニウス･ブルートゥスの母｡カエサルの愛人｡のちデキムス･シラーヌスに嫁ぐ｡

ｾﾙｳｨﾘｳｽ

ローマ貴族中の有力氏族名｡

ｾﾙｳｨﾘｳｽ2

ポンペイウスの部将｡65年の黒海艦隊司令｡

ｾﾙｷﾞｳｽ

ローマの氏族名｡カティリーナで有名｡

ｾﾙﾄｰﾘｳｽ

クィントゥス･セルトーリウス｡90年クァエストル｡83年プラエトル｡80年ヒスパニアで反乱｡ゲリラ戦術の熟練者｡74年ポンペイウスとメテッルス･ピウスをヒスパニア州外に蹴り出す｡72年頃ペルペルナに裏切られ,死亡｡

ｾﾙﾄｰﾘｳｽ2

ローマの氏族名｡

ｾﾝﾌﾟﾛﾆｱ

デキムス･ブルートゥスの母にしてカティリーナの愛人｡陰謀事件においては,アッロブロゲース族の使節とカティリーナ一味の会談の場を提供するなど,積極的に参画していた｡

ｾﾝﾌﾟﾛﾆｳｽ

ローマの氏族名｡グラックス家とルティルス家がある｡

ｾﾞｳｽ･ﾌﾞｯｽﾘｷﾞｳｽ

ギリシア化したガラタイ人の神｡

ｾﾞﾌｨﾘﾇｽ

15代ローマ教皇｡位後198〜217

ｿｼｳｽ

ガイウス･ソシウス｡オクタウィアヌスの友人｡アントニウスの部将｡シリアでアントニウスに従い武勲を挙げる｡38〜34年シリア総督｡32年コンスル｡オクタウィアヌスのアントニウス弾劾に反発｡縁を切る｡

ｿｼｳｽ2

ローマの氏族名｡

ｿﾃﾙ

12代ローマ教皇｡位後165〜174

ｿﾗﾇｽ

パレア･ソラヌス｡元老院議員｡後66年ネロにより殺される｡

ｿﾘｳｽ

またはトリウス｡THORIUS｡ローマの氏族名｡

ｿﾞｼﾑｽ

41代ローマ教皇｡位後417〜418