カッシウス
ルキウス・カッシウス。ポンペイウス派。ロンギヌスの一族か。パルサロスの戦いののち,ヘレスポントスを渡るカエサルと遭遇。10隻の軍船と共に軍門に下る。
カッシウス10
カッシウス・セウェールス。1世紀〜後1世紀初め。弁論家。気性が激しく,クラウディウスの代に,その激烈な論舌がもとで殺された。
カッシウス2
73年キスパダナのプロプラエトル。スパルタクスに敗れる。
カッシウス3
ローマの氏族名。スカエウァ家,ロンギヌス家がある。
カッシウス4
ルキウス・カッシウス・ロンギヌス。107年コンスル。107年ティグリーニー族に敗れる。
カッシウス5
カッシウス・スカエウァ。カエサルの百人隊長。片目を取られ片方の太腿と肩に矢で刺され,楯に120カ所の穴を開けながら軍門を守り抜いた。
カッシウス6
ガイウス・カッシウス・ロンギヌス。マルクス・ブルートゥスの義弟。49年護民官。カエサル暗殺の首謀者。44年プラエトル。
カッシウス7
ルキウス・カッシウス・ロンギヌス。ガイウス・ロンギヌスの弟。カエサルの副将。
カッシウス8
クィントゥス・カッシウス・ロンギヌス。ガイウス・ロンギヌスの従兄弟。カエサル派。49年護民官。49年元老院より逃亡。アントニウスと共にカエサルの元へ走る。
カッシウス9
ガイウス・カッシウス・ロンギヌス。96年コンスル。
カエキナ
アウルス・カエキナ。カエサル批判のキャンペーンを展開。中傷の書物を著す。
カエキリウス
ローマの氏族名。メテッルス家,スタティウス家がある。
カエサル
ガイウス・ユリウス・カエサル。有名なカエサル。59年コンスル。58年より51年までガリア総督。別名アリストン。
カエサル2
ルキウス・ユニウス・カエサル。ガイウス・カエサルの遠縁にあたる。アントニウスの叔父。64年コンスル。カエサルの死後,第二次三頭官の取引でアントニウスに見捨てられ,財産没収。姉妹のユリア(アントニウスの母)に救われる。
カエサル3
セクストゥス・ユリウス・カエサル。48年クァエストル。47から46年シリア総督。46年死亡。
カエサル4
ルキウス・ユリウス・カエサル。カエサル2の息子。ポンペイウス派。カエサルの解放奴隷と奴隷と見せ物用の野獣を剣と火で殺戮。アフリカにて戦死。
カエサル5
ガイウス・ユリウス・カエサル。カエサル1の父。85年死亡。
カエサル6
ストラボ・カエサル。若い頃のカエサルが弁論の手本とした人物。「サルディニア島民のために」とする演説を行う。
カエサル7
セクストゥス・ユリウス・カエサル。91年コンスル。
カエサル8
ルキウス・ユリウス・カエサル。90年コンスル。89年ケンソル。
カエセンニウス
ローマの氏族名。
カエソ
正確にはカエソー(Kaeso)。ローマの珍しい個人名。
カエソ2
正確にはカエソー(Caeso)。ファビウス氏に特有の家族名。
カエソーニウス
Caesonius.ローマの氏族名。
カエピオ
セルウィリウス・カエピオ。カエサルの子分。59年カエサルの娘ユリアとの婚約を無理矢理解消させられる。
カエリウス
Caelius.ローマの氏族名。ルーフス家がある。
カエリウス2
マルクス・カエリウス。ボノヌムの人。ウァルス麾下第18軍団の百人隊長。後9年トイトブルグの森で戦死。
カエルス
天神。サトゥルヌス,ウルカヌス,メルクリウスなどの父。
カエレス
caeles.天津神。
カスカ1
カスカ兄。カエサル暗殺者の1人。カエサルの喉を傷つける。カエサルに腕を掴まれ鉄筆で刺される。
カスカ2
カスカ弟。カエサル暗殺者の1人。兄を押しのけるカエサルを短剣で切りつける。
カスケリウス
アウルス・カスケリウス。キケローと同年代。弁護人。政界に出ず,法学者として生きた。
カスティクス
ガリア人。セークァニー族の有力者。カタマンタロエディスの子。オルゲトリクスに王の地位をもって誘惑される。
カタグーサ
Catagusa.冥府への案内者。
カタマンタロエディス
ガリア人。セークァニー族の王。ローマ国民の友と呼ばれる。カスティクスの父。
カティウス
Catius.少年の守り神
カティリーナ
ルキウス・セルギウス・カティリーナ。108から62。ポンペイウスの片腕だった。64年次年度のコンスル選挙に落選。63年反乱を企てて露見。マンリウスの軍に逃亡した後,コンスルのアントニウスに破れ,敗死。
カトゥウォルクス
ガリア人。エブロネース族の王。
カトゥルス
クィントゥス・ルタティウス・カトゥルス。カピトリウム神殿の修理責任者。63年大神祇官選挙でカエサルに敗れる。62年の元旦にカエサルに尋問される。62年元老院でキケローに「祖国の父」の名を奉呈。
カトゥルス2
ガイウス・ウァレリウス・カトゥルス。正確にはカトゥッルス。Catullus.ガリア・キサルピナ出身。叙情詩人。84から54年。カルウスの友。カエサルと寵童マムラとの関係を風刺詩で非難。のちカエサルと和解。
カトゥルス3
ウァレリウス・カトゥルス。カトゥルス2の父。ガリア・トランサルピナの人。カエサルの友人。
カトゥルス4
ルタティウス・カトゥルス。保守穏健派。78年コンスル。ケンソル。クラッススの同僚。廉直,穏和な性格で知られる。クラッススと反目し,辞職。67年海賊討伐の法案に反対。曰く「ポンペイウスを撃ち続く戦乱に追いやり,もし彼を失ったら諸君はどの将軍に頼るのか。」民衆曰く「閣下ご自身に!」66年マニリウス法案に大反対。カトゥルス4続き」63年マリウス像を再建して評判をとったカエサルを弾劾して。曰く「カエサルよ。君はもう地下道によらず,正面から攻城櫓で国家を乗っ取ろうとしている。」63年陰謀者の処罰でカエサルに反対。62年クロディウスの醜聞で買収された陪審員に。曰く「皆さんが護衛を要求したのは安全のために違いない。誰かが皆さんから金を奪うのではないかと心配のようだからな。」
カトゥルス5
キケローの隣人。カトゥルス2または4と同一人物か
カトー
マルクス・ポルキウス・カトー・ミノール・ウティケンシス。すなわち「ウティカのカトー」。60年のコンスル選挙(59年の予定コンスル選挙)で,カエサルが莫大な資金で選挙戦を行うのを目の当たりにし,「買収が国家のために必要だ」と閥族派候補のビブルスに資金を投下。59年カエサルの法案に牛歩戦術で対抗。49年シキリア総督。59年元老院での牛歩戦術で,カエサルにより牢獄にぶち込まれる。58年カエサルが休戦を破った事を弾劾,「カエサルをゲルマニア人に引き渡せ」と演説。50年神に誓う。「カエサルが軍隊を手放すヤいなや告発してやる」と。カエサルに飲酒癖がない点について。曰く「後にも先にも,カエサルがただ1人だ。素面で国家転覆をはかった奴は。」ビブルス並びにマルクス・ブルートゥスの舅。オクタウィアヌスの義父マルキウス・ピリップスの娘マルキアを娶る。56年コンスル候補のドミティウスを応援中,ポンペイウスに襲撃される。59年ビブルスを応援中民衆派に糞便をかけられる。52年プランクスの裁判で陪審員。ポンペイウスの弁護演説に耳を塞ぎ,裁判所から放り出される。63年陰謀者の処罰でカエサルを冷ややかに弾劾。63年法廷でキケローに侮辱され,反撃。曰く「諸君,我々はなんておかしな人をコンスルにもっているのだろう。」57年以来キケローと不仲。55年のプラエトル選挙でカエサルに後援されたウァティニウスに敗れる。
カトー2
マルクス・ポルキウス・カトー・マヨール・ケンソリウス。すなわち「大カトー」。トゥスクルム出身の平民。名門貴族ルキウス・ウァレリウス・フラックスの目に止まる。のちにローマに出,クルスス・ホノルム(栄誉の階段)を登ってコンスルになる。ローマの受容力を象徴する人物。「ウティカのカトー」の祖父。
カトー3
ガイウス・ポルキウス・カトー。カエサル派。56年護民官。次年度のための選挙で拒否権を執拗に発し続け,カエサルの軍団兵が投票に間に合うようにしむけた。
カニディウス
アントニウスの部将。アルメニア駐留司令官。アルバニア人を破り,ローマの勢力をカフカズ地方まで拡大。
カニディウス2
ローマの氏族名。
カニニウス
ローマの氏族名。
カニニウス2
56年護民官
カニヌス
マルクス・アキリウス・カニヌス。カエサルの副将。
カヌレイウス
カエサルの副将。
カヌレイウス2
ローマの氏族名。
カピト
ガイウス・アテイウス・カピト。法学者。サビーヌス派の祖。
カブルス
ガイウス・ウァレリウス・カブルス。カブスは秤,升の意。ヘルウィー族の名士。83年のガリア総督ウァレリウス・フラックスによりローマ市民権を与えられ,以後ウァレリウス・カブルスを名乗る。ウァレリウス・プロキルスの父。
カペラ
ローマの多くの氏族が持っていた家族名。原義は「雌の山羊」
カムロゲヌス
ガリア人。アウレルキー族の指導者。
カメリアヌス
ローマ帝国皇帝。位後283〜284年。
カラカラ
マルクス・アウレリウス・アントニヌス・カラカラ(正確にはカラカ?ラ)。ローマ帝国皇帝。位後198〜217年。
カリグラ
ガイウス・リウィウス・ドルースス。のちユリウス・カエサル・ゲルマニクス。通称カリグラ。ゲルマニクスの子。ローマ帝国皇帝。後12〜41年。位後37〜41年。カリギュラの悪名で有名。
カリストゥス
16代ローマ教皇。位後217〜222
カリタス
米(麦)価高騰。アンノーナ・カーラも同じ。
カリディウス
マルクス・カリディウス。57年プラエトル。キケローの召還に尽力した。47年ガリア・キサルピナ総督。この年病死。
カリナス
民衆派の将軍。ポンペイウスを包囲するが敗れる。
カリヌス
ローマ帝国皇帝。位後283〜285年。
カルウィシウス
ローマの氏族名。
カルウィヌス
グナエウス・ドミティウス・カルウィヌス。59年護民官。56年プラエトル。53年コンスル。48年ポントスで艦隊を失う。48年パルサロスで中軍。スキピオと対峙。47年ポントスにてファルナケスに敗れる。42年コンスル。カエサル派。
カルウィヌス2
ローマの多くの氏族が持っていた家族名。原義は「ハゲ」
カルウィヌス3
ティトゥス・ウェトゥリウス・カルウィヌス。321年コンスル。321年カウディウムでサムニテース人に大敗を喫し降伏。ローマ帰還後,勝手に和約を結んだとして告発された。
カルウィリウス
ブリタニアの王。
カルウス
ガイウス・リキニウス・カルウス。82〜47年。弁論家,詩人。ウァティニウスの仇敵。カエサル批判の寸鉄詩で名を上げる。58年ウァティニウスを告発し,56年別件で再度告発,さらに54年にも。カエサルについての有名な文句をはく。曰くビチュニアととカエサルの念者が持っていたものは何でも。」のちにカエサルと和解した。カトゥルスの友。
カルス
ローマ帝国皇帝。位後282〜283年。
カルス2
ローマの多くの氏族にある家族名。原義は「大切な」または「愛すべき」
カルドゥス
ガイウス・コエリウス・カルドゥス。94年コンスル。新人としてコンスルに登り詰めた希有な人物の一人。
カルプルニア
58年コンスルのルキウス・ピーソーの娘。59年カエサルに嫁ぐ。
カルプルニウス
ローマの氏族名。ヌマ・ポムピリウスの子カルプスの末裔と言われる。ビブルス家,ピーソー家などがある。
カルペヌス
クィントゥス・カルペヌス。元老院議員。弁護人。剣闘士として戦う
カルボ
民衆派。殺害されたコルネリウス・キンナの後継者。乱暴者として有名。
カルボ2
120年コンスル。119年クラッスス4の告発で有罪判決を受け,自殺した。
カルボ3
ガイウス・パピリウス・カルボ。131年護民官。雄弁家。グラックス一党に組したが,後に離れて自殺した。カルボ2と同一人物か
カレース
カンパニアの町。ぶどう酒の名産地。
カローン
Charon.三途の川の渡し守。
カンディダートゥス
公職立候補者。
ガイウス
28代ローマ教皇。位後283〜296
ガイウス2
ローマの個人名。
ガウィウス
ローマの氏族名。
ガエサティー
ローヌ川上流に住んだスイス系の民族。
ガエスム
ガリア人の投げ槍。
ガビニウス
アウルス・ガビニウス。ポンペイウスの子分。67年護民官。選挙で民衆に,自分の粗末な家を絵に描いてみせた。ポンペイウスの海賊討伐法案を提出する。67年コンスルのピーソーによる妨害を抑えるため罷免法案を準備する。58年コンスル。57〜54年シリア総督。はじめポンペイウス派,のちカエサルの副将。妻ロリアをカエサルに寝取られる。
ガビニウス2
ローマの氏族名。
ガリウス
クィントゥス・ガリウス。プラエトル。書板を包み持っていた所をオクタウィアヌスに見とがめられ,暗殺者と誤解され拷問死。
ガリエヌス
プブリウス・リキニウス・エグナティウス・ガリエヌス。後218頃〜268年。ローマ帝国皇帝。位後253〜268年。暗殺された。
ガリオ
ローマの家族名。
ガルギリウス
見栄っ張りで有名な人物。虚栄心の塊とされた。
ガルス
マルクス・トレビウス・ガルス。トレビウムのガリア人の意か。上級将校。
ガルス2
ルキウス・プロティウス・ガルス。ラテン語による修辞学を始めたが,ケンソルのルキウス・クラッススに禁止される。
ガルス3
トゥティカヌス・ガルス。カエサル派。
ガルス4
フラウィウス・ガルス。アントニウスの士官。無謀な作戦でパルティアに包囲され,重傷をうける。
ガルス5
ガイウス・アティリウス・ガルス。キケローと同時代の人。弁護人。政界に進出せず,法学者として生きた。
ガルス6
ローマ帝国皇帝。位後251〜253年。
ガルス7
ローマの家族名。
ガルス8
ガイウス・スルピキウス・ガルス。パウルス5の友。天文に通じ月蝕を予言したという。
ガルバ
セルウィウス・ガルバ。プロコンスル。57年冬,12軍団を指揮してサンベルナール峠の確保。ヘルウェティー人に包囲され冷静さを失う。ヘルウェティー人を撃退した後属州へ撤退。
ガルバ2
セルウィウス・スルピキウス・ガルバ。50年のコンスル選挙に立候補するが落選
ガルバ3
ガリア人。スエッシオネース族の王。ディウィキアクスの後を継ぐ。正義感があり,部族に思慮を認められている
ガルバ4
プラエトル。元老院議員。カエサル派。反乱したカエサルの兵に殺される。
ガルバ5
セルウィウス・スルピキウス・ガルバ。ローマ帝国皇帝。位後68〜69年。
ガルバ7
ローマの家族名。スルピキウス氏族特有のもので貴族の血筋。ガルバは「でぶ」の意。
ガレノス
ペルガモンの人。医師。
ガレリウス
ローマ帝国皇帝。位後305〜311年。
ガロニウス
ポンペイウスの上級将校。騎士。
ガロニウス2
ローマの氏族名。
キュテーリス
女優。アントニウスの愛人。
キケレイウス
ローマの氏族名。
キケロー
クィントゥス・トゥリウス・キケロー。マルクス・キケローの弟。64年,ポンポニウス・アッティクスの妹ポンポニアと結婚。テオプラストスの「野心について」の写本を持つ。60年頃,3期連続のアシア総督。59年統治について兄キケローに注意される。56年サルディニアでポンペイウスと会い,カエサルを批判する兄キケローについて忠告される。64年コンスル選挙に立候補した兄に,ポンペイウスの後援を受けよと忠告する。アシア統治について兄に注意される。「属州の人たちの人気を得るにあたって,お隣のオクタウィウスを手本とするように。」63年カティリーナの陰謀で,首謀者の処罰を助言。58年クロディウス一派に襲われ,死んだ振りをして切り抜ける。兄嫁と仲が悪かった。43年末三頭官に財産没収の告示をされる。召使いに裏切られ,子供と共に殺害される。ディフィルスの顧客。
マルクス・トゥリウス・キケロー。有名な政治家。アクシウス宛の手紙の中で,69年末のクラッススらによるクーデター計画(未遂),特に共謀者のカエサルについて言及。「カエサルはアエデイリスの時に考えていた王制をコンスルになって樹立した」と。ニコメデスの娘ニュサを弁護するカエサルをカエサルをからかう。曰く「お願いだ。そんな話はもうやめてくれ。王があなたに,そしてあなたが王に何をしてやったかは,世間周知のことなので。」カエサルの弁論を賞賛して。曰く「カエサルが参照にするべき弁論家を,私は知らない。」曰く「カエサルの文体は典雅にして光彩陸離たるもの。いやどうかすると,荘重清高ですらある。」45年ユリウス暦制定に伴いカエサルを揶揄。曰くある人「明日は琴座が登るだろう」,キケロー「確かに,法律によってね。」45年末のレビルスの件で。曰く「カニニウス・レビルスがコンスルの時,朝食を取った者はなく,悪いことは何もなかった。コンスルは任期中一度も眠らなかった。」「急ごう。早く行かないと我々が挨拶する前にコンスルの任期が切れてしまうぞ。」恩知らずのムナティウスに。曰く「君は自分の力で無罪を勝ち取ったと思っているのか。私が法廷いっぱいに闇を振りまいてやったからではないか。」クラッススを賞賛した数日後に批判。クラッススに詰め寄られて。曰く「(確かに褒め上げたよ)稽古のためにつまらん題材で演説したついでにね。」クラッススの息子について。彼がアクシオスなる男に似ている(母親の醜聞を暗示)事から,息子を賞賛して。曰く「クラッススに相応しい(アクシオス)。」政敵ウァティニウス死亡の知らせを聞いたのち存命の事を知り。曰く「こんな嘘吐き野郎は往生際もろくでなしだ。」ユリウス法に反対する長老ゲルリウスの,「命有る限り認めさせんぞ」との台詞を聞いて。曰く「皆さん,待ちましょう。翁はそう長く待ってくれと言っているわけじゃありませんから。」アフリカ出身と噂されるオクタウィウスに,声が聞こえないと言われて。曰く「しかし,君の耳には孔があいてるよ。」ネポスに,「弁護で救った以上に告発で殺している」と言われて。曰く「そうだ。私には雄弁の才能以上に信実がある。」父親を菓子で毒殺した若者に「悪口をいいふらしてやる」と脅されて。曰く「君から菓子をもらうよりはその方がいい。」弁護するセスティウスがしゃべりまくって1人で無罪を勝ち取り。曰く「言いたいことがあったら今日中に全部言っとけ。明日になれば只の人になるんだ」。63年コンスル。同年違法な選挙活動を禁止するトゥリウス法を提案。無能な法律家コスタが何も知らない言い張るのを聞いて。曰く「君は法律の事を訊かれているとでも思っているのか。」母親の淫奔さが有名なネポスに父親を問われて。曰く「君にとっては,お母さんがその答えを難しくしてくれたがね。」気まぐれなネポスが師の墓に石の鴉をそなえるのを見て。曰く「実に良い思いつきだ。先生は君に,弁舌よりも飛び回ることを教えたからね。」弁護人アッピウスが「配慮と雄弁,信実の見本を示せと言われた」と自賛するのを聞いて。曰く「それほどまでに鉄のような人間にうまれついたのか。友達に頼まれた事を何一つみせなかったのだもの。」アクィリウスをアドラストスと呼ぶ。解放奴隷出身との噂のあるゲルリウスの大声を聞いて。曰く「みんな驚くことはない。この人もまた自由を求めてわめいていた人々の1人なのだ。」借金に困ったスラの息子が出した,財産競売の告示を見て。曰く「この告示の方が,親父の出した告示より好ましいね。」クロディウスを,カエサル邸事件で不利な証言を行い敵に回す。106年1月〜43年12月7日。95年ローマに出て鳥占官のスカエウォラに学ぶ。89年ピケヌムにおいてポンペイウス・ストラボーの麾下で従軍。88年カンパニアにおいてスラのもと従軍。79〜77年アシア遊学。75年西シキリア担当クァエストル。70年有名なウェレス裁判の告訴人代理。69年アエディリス。66年プラエトル。63年コンスル。57年以来ウティカのカトーと不仲。53年アウグル。51年キリキア総督。43年オクタウィアヌスと同盟。43年「フィリッピカ」を発表以来アントニウスと不仲。43年後継コンスル。43年三頭官の取引でオクタウィアヌスに見捨てられ,財産没収。43年末カイエタの田舎道で,ヘレンニウスの手により,斬首。享年64歳。オクタウィアヌスのキケロー評。曰く「学問のある人だったよ。そしてまた,愛国者だった。」キケローのオクタウィアヌス評。曰く「誉むべき(トレンドゥム)若者だ。」トレンドゥム,すなわち「殺すべき」でもあった。常に微笑と,冗談を備えている。首と右手をローマの演壇にさらされる。
キケロー3
マルクス・トゥリウス・キケロー。有名なキケロの父。アルピヌムの地方政治家だった。95年から,子供の教育のためローマに住む。
キケロー4
マルクス・トゥリウス・キケロー。有名なキケローの息子。キケローの命令で,遊びと弁論の先生ゴルギアスを罷免される。48年のファルサロスの戦いで騎兵隊長。時に17歳。のちマルクス・ブルートゥスにつく。30年オクタウィアヌスの同僚コンスル。2コンギウス(6リットル)を一気飲みする酒豪だったが酒癖が悪く,かのアグリッパに大杯を投げつけた事がある。,
キルニウス
ローマの氏族名。
キンゲトリクス
ガリア人。トレウェリー族の指導者。インドゥティオマルスの甥。
キンゲトリクス2
ブリタニアの王。
キンナ
ルキウス・コルネリウス・キンナ。87年コンスル。86年コンスル。マリウスと共にマルクス・アントニウス2を殺す。ポンペイウス・マグヌス暗殺の嫌疑から,軍に反乱され殺害される。
キンナ2
ヘルウィウス・キンナ。護民官。カエサルの子分。カエサル暗殺の直後,暗殺者のコルネリウス・キンナと間違われて民衆に殺された。
キンナ3
コルネリウス・キンナ。カエサル暗殺者の1人。カエサルの死後集会で彼を弾劾し,民衆に恨まれる。
キンベリウス
ガリア人。スエービー族の指導者。ナスアの兄弟。アリオウィストゥスに招かれ,ガリア植民を図る。
キンベル
ティルリウス・キンベル。カエサル暗殺者の1人。カエサルのトーガを掴む。
ギュンニス
女男または男女の意。
クァエストル
財務官。任期1年。定員はスラにより16人から20人に増加。財政並びに警察分野の官僚。政界の登竜門。
クァドラトゥス
ルキウス・ニンニウス・クァドラトゥス。58年の護民官。
クァドラトゥス2
ガイウス・ウォルセヌス・クァドラトゥス。エトルリア又はウォルスキー出身か。カエサルの副将。
クィリース
Quiris.ローマ人,ローマ市民。
クィリーテース
Quirites.ローマ公民。
クィリス
正確にはクィリース。クィリヌスの子。ローマ人のこと。
クィリヌス
ローマ初期の軍神。正確にはクィリーヌス,Quirinus.
クィンクティウス
プブリウス・クィンクティウス。81年,キケローに弁護される。
クィンクティウス2
氏族名。貴族でラティウム出身。
クィンクティウス3
ティトゥス・クィンクティウス・フラミニヌス。?〜174年。キュノスケファライでフィリッポス五世を撃破。イストミア祭でヘラスの解放を宣言した。
クィンティウス
ローマの氏族名
クィンティリアーヌス
ローマの家族名
クィンティリウス
アルバ出身のローマ人の添え名
クィントゥス
ローマの個人名。
クインティウス
ローマの氏族名
クインティウス2
ティトゥス・クインティウス・キンキナートゥス。5世紀頃。431年ローマ最初のディクタトル。ただし在任期間16日。
クインティリウス
ローマの氏族名。ウァルス家がある。
クラッスス
マルクス・リキニウス・クラッスス。第一次の三頭官。ディフィルスの主。大富豪。クラッススは野蛮,デブの意。71年剣奴の反乱を平定。69年末カエサルらを使ったクーデターを計画(未遂)。61年ヒスパニアに向かうカエサルの債務保証を行う。妻テルトゥラをカエサルに寝取られる。マリウスとキンナの弾圧で父兄を失う。スラの弾圧にまぎれて財をなす。57年キケローと和解。56年ルッカの会談に参加。55年コンスル。54年からパルティア征服を開始。シリアに冬営。53年春息子のクラッススと合流。53年パルティアに出征するも,オロデスに破れて捕虜となり,処刑された。
クラッスス2
マルクス・リキニウス・クラッスス。クラッスス1の長子。カエサルのクァエストル。アクシオスなる男と似ている(母親の醜聞を暗示)と噂され,元老院で好評を博しながらキケローに揶揄される。
クラッスス3
プブリウス・リキニウス・クラッスス。クラッスス1の次子。アウグル。キケローに私淑。57年父マルクス・クラッススをキケローと和解させる58年アリオゥイストゥスとの会戦でガリア人騎兵隊の隊長。右翼で圧迫される味方(第11,12軍団)に応援を送る。57年ネルウィー族との会戦後,7軍団を率いてアキターニアに送られ,諸族を鎮撫。57年冬7軍団とリゲル河畔で冬営。55年父のコンスル選挙にカエサルの軍団兵を引き連れ帰郷,投票させて父の当選を助けた。54年ガリア騎兵1千を率いて,シリアにて父クラッススと合流。53年カラエで配下の騎兵隊と共に全滅。
クラッスス4
ルキウス・リキニウス・クラッスス・オラトル。クラッスス1の父。140〜91年9月。119年カルボの告発で名を上げる。有名な弁護人だった。父キケローの友人。ギリシア語に堪能だが,ローマの子どもにギリシア語を教育する事は反対していた。95年コンスル。92年ケンソル。マリウスとキンナの弾圧により獄死。
クラッスス5
オタキリウス・クラッスス。ポンペイウスの上級将校
クラッスス6
プブリウス・リキニウス・クラッスス・ムキアヌス。ムキウス家から来た養子。131年コンスル。神祇官。弁護人。
クラッスス7
プブリウス・リキニウス・クラッスス。97年コンスル。89年ケンソル。
クラッスス8
ガイウス・リキニウス・クラッスス。145年護民官。演説の時,元老院でなく民衆に顔を向けて語った最初の人。
クラウディウス
アッピウス・クラウディウス・カエクス。有名なアッピア街道の計画者。カエクスは盲目者。
クラウディウス2
アッピウス・クラウディウス・プルケル。サビーニ族出身。57年プラエトル。54年のコンスル。悪名高いクロディウスの兄弟。ネポスのいとこ。
クラウディウス3
ティベリウス・クラウディウス・ネロ。有名な二代皇帝ティベリウスの父。キケローの娘トゥリアを貰い受けるためキリキアまで赴いたが,キケローの妻テレンティアが独断で婿を決めてしまったため,キケローに断られてしまう。後にリウィアと結婚するも,オクタウィアヌスに引き裂かれる。
クラウディウス4
ローマの氏族名。ネロ家,プルケル家,マルケルス家がある。
クラウディウス5
ガイウス・クラウディウス・プルケル。92年コンスル。
クラウディウス6
ティベリウス・クラウディウス・ネロ。ローマ帝国皇帝。クラウディウス帝の名で知られる。位後41〜54年。妻はアグリッピナ。ネロ帝の父。
クラウディウス7
クラウディウス・ゴティクス。ローマ帝国皇帝。位後268〜270年。
クラウディウス8
ガイウス・クラウディウス・ネロ。207年コンスル。リウィウス5と共にハスドルバルと戦った。
クラウディウス9
クラウディウス・アエリアヌス。ギリシア名クラウディオス・アイリアノスで知られる。後2c後半〜3c。プラエネステの人。著書に「ギリシア奇談集」「動物誌」「農夫の手紙」「摂理について」「神意の顕現について」「ギュンニス弾劾論」など。
クラシッペス
フリウス・クラシッペス。56年キケローの娘トゥリアと結婚。51年に離婚
クラスティヌス
ガイウス・クラスティヌス。カエサルの百人隊長。
クリュソゴヌス
ルキウス・コルネリウス・クリュソゴヌス。スラの解放奴隷。
クリーマクテール
climacter.ローマの厄年。7の倍数歳が危ないとされた。
クリウス
ウィビウス・クリウス。カエサルの騎兵隊長。
クリウス2
クィントゥス・クリウス。元老院議員だったが,醜聞を連発して監察官により議席を剥奪される。借金王。63年カティリーナ事件の参画者だったが,愛人フルウィアに説得されキケローの内通者になる。功績を認められ褒賞を受ける。62年カティリーナの共謀者だったとしてカエサルを告発。敗訴して褒賞を取り消される。
クリオ
ガイウス・スクリボニウス・クリオ。閥族派。父クリオと呼ばれた人。90年護民官。76年コンスル。護民官の時,演説に失敗し聴衆に立ち去られる。著書に「演説集」。この中で,未遂に終わったカエサルの69年末のクーデター計画に触れている。カエサルを告発し,演説でカエサルを辱める。曰く「ニコメデスの厩,ビチュニアの妓楼」曰く「あらゆる女の男で,あらゆる男の女よ。」63年キケローの取り巻きに襲われたカエサルにトーガを掛けて守り,元老院から救い出す。57年ポンペイウスにユリアと離婚して貴族派につくよう説く。キケローに口説かれてコンスル選挙に立候補したミロを支援。
クリオ2
ガイウス・スクリボニウス・クリオ。84から49。青年層の親分。カトゥルスの宿敵。はじめ閥族派。61年クロディウスの子分として元老院議会を妨害。54年クァエストル。50年護民官。50年莫大な賄賂をもらってカエサルの子分になる。50年内戦の始まりを告げるカエサルの最後通牒を元老院に運ぶ。49から50年選挙のため巨額の借金。愛人アントニウスを保証人とする。50年からローマにおけるカエサルの代弁者。同年の護民官選挙で,カエサルの金を後ろ盾に盟友アントニウスを支援。49年アフリカにて戦死。
クリクスス
剣奴。スパルタクスの副官。
クリトグナトゥス
ガリア人。アルウェルニー族の有力者。
クリニウス
エトルスキ人の氏族名。
クルウィウス
ローマの氏族名。
クルエンティウス
ローマの氏族名。
クルティウス
ローマの氏族名。ルーフス家がある。
クルティウス2
マルクス・クルティウス・モンタヌス。ローマで地震が発生したとき,フォルムに出来た地割れに我が身を踊らせて地震の鎮静を図ったという。
クルティウス3
クィントゥス・クルティウス・ルーフス。後1世紀頃。歴史家。アレクサンドロスの伝記を著した。
クレピアヌス
?〜後287年。ガリアで殉教。クレピヌスの兄弟
クレピヌス
聖者。?〜後287年。靴職人の守護聖人。ガリアで殉教した。クレピアヌスの兄弟。
クレメンス
クレメンス1世。4代ローマ教皇。位後90〜99
クローディア
クロディウスの中の妹。悪名高い淫婦。クァドランタリアすなわち「10円で売る女」と呼ばれる。カエキリウス・メテッルスと結婚するも,のちに離婚。詩人カトゥルス,カエリウス・ルーフス等の愛人を持つ。
クロエー
Chloe.少女の名。
クロエリウス
ローマの氏族名。
クロディウス
プブリウス・クロディウス・プルケル。92から52。クラウディウス2の兄弟。クラウディウス5の息子か。はじめ貴族としてクラウディウスを名乗り,後に平民となってクロディウスを名乗る。63年カティリーナの陰謀でキケローを守る。カエサル邸事件の後,キケローを恨む。58年護民官。57年アエデイリス。52年ミロに殺害される。上の妹テルティアをマルキウス・レクスに嫁がせる。中の妹クローディアをメテッルス・ケレルに嫁がせる。下の妹クローディアをルクルスに嫁がせる。62年カエサル邸の醜聞。62年ルクルスに近親相姦の罪で告発される。フルウィアを妻に娶る。56年閥族派と組んでポンペイウスを窮地に陥れる。ネポスのいとこ
クロディウス2
アウルス・クロディウス。カエサルとスキピオの共通の友人。48年カエサルに和平使節を命じられるも失敗。
クロディウス3
73年プラエトル。剣奴の反乱の初期にスパルタクスを包囲するも破られ,敗走。
クロディウス4
アッピウス・クラウディウス・プルケル。オクタウィアヌスの娘ユリアの愛人。オクタウィアヌス暗殺に参画するも失敗,流刑
クロディオン
フランク王。「長髪王」と呼ばれる。メロヴィクの父(または義父)。
グッタ
55年プラエトル。ポンペイウス派。
グトゥアテル
カルヌーテース族の指導者。
グトルアトゥス
ガリア人。
グナエウス
ローマの個人名。
グナトー
テレンティウスの劇作「宦官」中の人物。
グラックス
ティベリウス・センプロニウス・グラックス。グラックス4の子,グラックス2の兄。137年クァエストル。133年の護民官。
グラックス2
ガイウス・センプロニウス・グラックス。グラックス4の子,グラックス1の弟。123年の護民官。
グラックス3
センプロニウス・グラックス。オクタウィアヌスの娘ユリアの愛人。オクタウィアヌス暗殺を謀るも失敗,流刑。
グラックス4
ティベリウス・センプロニウス・グラックス。不明〜150年頃。グラックス1と2の父。2回コンスルとなって二度の凱旋式をあげた。169年ケンソル。妻はスキピオ・アフリカヌスの娘コルネリア。
グラウキア
プブリウス・セルウィリウス・グラウキア。平民派。マリウス時代の人。100年プラエトル。100年のコンスル選挙において,政敵のメンミウスを暗殺させた。内乱の最中に殺された。
グラエキヌス
ルキウス・ユリウス・グラエキヌス。アグリコラの父。ガリアのプロクラトル(元首代官)。後40年カリギュラ帝の命を拒み殺される。
グラティアヌス
ローマ帝国皇帝。位後375〜383年。
グラティディウス
正確にはグラーティディウス,Gratidius.ローマの氏族名。アルピヌムの名家。
グラニウス
アウルス・グラニウス。カエサルの騎士。
グラニウス2
ローマの氏族名。
グラベル
ウァリニウスを参照。
グラベル2
若い奴隷の呼称。「髭無し」の意。
グリュコ
医師。43年のコンスル,パンサの治療を依頼される。パンサが死亡すると毒殺の疑いをかけられ拘禁される。
グリケリウス
ローマ帝国皇帝。位後473年。
グルゲス
貪食漢
ケーナブム
現在のオルレアン。ガリアの年会議が行われる所。
ケスティウス
著述家。シルスのライバル。作品に「風刺詩」。
ケスティウス2
Cestius.ローマの氏族名。
ケテグス
カティリーナの同士。62年2番目に処刑。
ケテグス2
コルネリウス・ケテグス。前1世紀初頭の大物。ルクルスと敵対していたが,愛人プラエキアに懐柔されてルクルスの遠征を許す。
ケテグス3
正確にはケテーグス。Cethegus.コルネリウス氏の家族名。
ケノマーニー
ポー川上流に住んだガリア人。
ケラウノス
ギリシア語で,「雷の楔」。
ケルウィシア
cervisia.麦酒。
ケルスス
ユリウス・ケルスス。トラヤヌスの臣。アシア総督。エフェソスに図書館を建設した。
ケルスス2
Celsus.ローマ人の添え名。「偉大なる」
ケルティルス
ガリア人。ウェルキンゲトリクスの父。80年頃のアルウェルニー族の王。全ガリアの王たらんとして殺される。ハエドゥイー族とは犬猿の仲。
ケルマルス
パラティウム丘西北部。高級住宅街
ケレスティヌス
ケレスティヌス1世。43代ローマ教皇。位後422〜432
ケンソリヌス
クラッススの側近。カラエで戦死。
ケンソリヌス2
ルキウス・ケンソリヌス。アントニウスの子分。42年頃ギリシアの責任者。
ゲタ
ポプリウス・セプティミウス・ゲタ。ローマ帝国皇帝。位後209〜212年。
ゲヌキウス
有力な平民の氏族名。
ゲミニウス
ポンペイウスの友人。ポンペイウスの愛人に目を付け,譲り受ける。78から77年頃,民衆派の降将ブルートゥス(マルクス・ブルートゥスの父)を,ポンペイウスの命により暗殺。
ゲミニウス2
ローマの氏族名。
ゲミヌス
タヌシウス・ゲミウス。著書に「歴史」があり,69年末のマルクス・クラッススによるクーデター計画(未遂)に言及している。
ゲルマニクス
カリグラを参照
ゲルマニクス2
ドルースス3を参照。
ゲルリウス
73(2?)年コンスル。70年ケンソル。元老院で1,2を争う長老。ユリウス法について反対し,キケローに揶揄される。
ゲルリウス2
マルクス・ゲルリウス。解放奴隷の出身か。キケローにからかわれる。
ゲルリウス3
アウルス・ゲルリウス。後2世紀。作家。悪ふざけが大好きだったという。アッティカ夜話の著者
ゲルリウス4
ゲ?リウス家。騎士階級。
ゲルリウス5
ゲ?リウスの弟。無頼漢で,クロディウスの子分
コッケイウス
ローマの氏族名。ネルウァ家がある。
コッシニウス
73年プラエトル。ウァリニウスと共にスパルタクスを追うが敗れる。
コッタ
ルキウス・アウルンクレイウス・コッタ。カンパニア出身のローマ氏族。イチジク栽培家。プロコンスル。カエサルの副将。57年ベルガエ人との戦争。ガリア人騎兵隊を率いてベルガエ人の退却を妨害。
コッタ2
ルキウス・アウレリウス・コッタ。酒飲み。70年プラエトル。65年コンスル。64年ケンソル。キケローの支持者。カエサルの親戚でもあったため,中立を貫く。
コッタ3
マルクス・アウレリウス・コッタ。ポンペイウス派の人。49年サルディニア総督。
コッレウス
ベロウァキー族の指導者。
コエリウス
民衆派の将軍。ポンペイウスを包囲するが敗れる。
コエリウス2
ローマの氏族名。
コエリウス3
セドゥリウス・コエリウス。後5世紀半ば。司祭,詩人。
コグノーメン
家族名。
コスコニウス
ガイウス・コスコニウス。63年以前にプラエトル。62年ヒスパニア・ウルテリオールのプロプラエトル。元老院議員。反乱したカエサルの兵に殺される。
コスタ
プブリウス・コスタ。法律家を志す。キケローに無能を揶揄される。
コトゥアトゥス
カルヌーテース族の指導者。
コトゥス
ガリア人。ハエドゥイー族の有力者。
コポニウス
ガイウス・コポニウス。クラッススに従ってパルティアに出征するも,命を取り留める。49年プラエトル。ポンペイウス派。ロドス艦隊を指揮。
コリオラヌス
グナエウス・マルキウス・コリオラヌス。貴族出身の将軍。衆に容れられず敵方に走る。ウォルスキー族をローマに案内したが,母の嘆願に心を痛めてローマを攻めえず,ウォルスキー族に殺された。
コルニフィキウス
ルキウス・コルニフィキウス。ローマにディアナ神殿を建立。
コルネリア
コルネリウス・キンナの娘。ガイウス・カエサルに嫁ぎユリアを産む。69年死亡。
コルネリア2
ルキウス・コルネリウス・スラの娘。クィントゥス・ポンペイウスに嫁ぐ。
コルネリア3
スキピオの娘。はじめプブリウス・クラッスス(三頭官の息子)に嫁ぎ,夫の敗死後ポンペイウスの妻となる。内戦ではレスボス島に非難。
コルネリア4
スキピオ・アフリカヌスの娘。グラックス4に嫁ぐ。グラックス1と2の母。
コルネリウス
ローマの最も高名な氏族名の一つで,貴族の中の貴族でもある。有名な家名としてキンナ家,ケテグス家,スラ家,ドラベラ家,ネポス家,パギタ家,バルブス家,レントゥルス家,タキトゥス家などがある。
コルネリウス2
オクタウィアヌスの百人隊長。43年ローマに進軍したオクタウィアヌスの命を受ける。元老院にオクタウィアヌスのコンスル指名を強制。腰の剣を見せつける。曰く「あなた方がやらなければ,これにやらせますぞ。」
コルネリウス3
コルネリウス・マクシムス。市井の法学者。トレバティウスの師か。
コルネリウス4
21代ローマ教皇。位後251〜253
コルメラ
不明〜後70。著述家。馬に関する著作をものした。
コルンカニウス
ティトゥス・コルンカニウス。3世紀頃。法律家。ローマ法学の泰斗。
コンウィクトリタウィス
ガリア人。ハエドゥイー族の有力者。
コンコンネトドゥムヌス
ガリア人。カルヌーテース族の指導者。
コンシディウス
プブリウス・コンシディウス。はじめスラ,のちクラッススの軍隊にいた古参兵。第10軍団の百人隊長。58年ルクルーゾ付近の戦いで偵察に派遣される。ガリア人の多いカエサル軍を,ヘルウェティー人と間違え,泡を食ってカエサルの元へ逃げ帰った。
コンスタンス
ローマ帝国皇帝。位後337〜350年。
コンスタンティウス
コンスタンティウス1世。通称クロルス。ローマ帝国皇帝。位後305〜306年。
コンスタンティウス2
コンスタンティウス2世。ローマ帝国皇帝。位後337〜361年。
コンスタンティウス3
コンスタンティウス3世。ローマ帝国皇帝。位後421年。
コンスタンティヌス
コンスタンティヌス1世。ローマ帝国皇帝。位後306〜337年。
コンスタンティヌス2
ローマ帝国皇帝。位後337〜340年。
コンスル
執政。定員2名。任期は元旦より1年間。ローマ最高の顕職。
コンティオ
集会における演説。民会を召集し,演説することができるのはコンスルと護民官だけだった。
コンミウス
ガリア人。アトレバテース族の王。
コンモドゥス
マルクス・アウレリウス・コンモドゥス・アントニヌス。ローマ帝国皇帝。位後172〜192年。
ゴバンニティオ
ガリア人。ウェルキンゲトリクスの叔父。
ゴルディアヌス
ゴルディアヌス1世。ローマ帝国皇帝。位後238年。
ゴルディアヌス2
ゴルディアヌス2世。ローマ帝国皇帝。位後238年。
ゴルディアヌス3
ゴルディアヌス3世。ローマ帝国皇帝。位後238〜244年。