アッコ
セノネース族の指導者。
アッティクス
ティトゥス・ポンポニウス・アッティクス。「アッティカのポンポニウス」。アテナイの隠者。110(109?)〜32。キケロー,ネポス2,マルクス・ブルートゥスの友人。アレクシスの主人。キンナの反乱に際して,中立の立場に立った事から国を捨てる。
アッティラ
フン族の族長。位445〜453年。東方より突如として出現し,東西ローマ帝国を大混乱に陥れた。451年カタラウヌムで破れ,453年イタリアに侵入して急死した。
アッピアノス
エジプトの人。アントニヌス・ピウス治下で「歴史」,「内乱史」を著す。
アッピウス
マルクス・アッピウス。弁護人。裁判の冒頭演説でキケローに皮肉られる。
アッピウス2
ローマの個人名。クラウディウス氏に使われることが多い。
アップレイウス
ローマの氏族名。サトゥルニヌス家がある。
アイウス
アイウス・ロクティウス。神。390年のガリア人来襲をローマ人に告げたという。
アイリアヌス
クラウディウス・アイリアヌス。後170〜235年頃。プラエネステの人。著述家,弁論家。パウサニアスに学び,ギリシア語でのみ著述した。作品に「ギリシア奇談集」など。
アイリアノス
アイリアヌスを参照
アウィトゥス
ローマ帝国皇帝。位後455〜457年。
アウグストゥス
『尊厳者』。オクタウィアヌスを参照。
アウグル
鳥占官。共和政末期には定員16名
アウスキピア
鳥占い。
アウソニア
イタリアの古名。中部イタリアにいた太古の住民(アウソネース)に由来する。
アウダシウス
ルキウス・アウダシウス。老齢の陰謀者。オクタウィアヌスに陰謀を企む。文書偽造の罪で告発される。
アウトロニウス
ルキウス・アウトロニウス。69年末マルクス・クラッススによるクーデター計画に荷担(未遂)。
アウフィディウス
デキムス・アウフィディウス。葡萄酒製造業者。プロウィンキアに輸出していた。
アウフィディウス2
セルトーリウス反乱に加担した男。マンリウスの愛人(少年)と恋仲で,ペルペルナの計画を察知する。だがペルペルナに加担し,セルトーリウス暗殺への道を開いた。
アウルス
ローマの個人名。
アウルンクレイウス
ローマの氏族名。
アウレテス
プトレマイオス・アウレテス。すなわち『笛吹王』。追放され,ローマの力を利用して復位を謀った。
アウレリア
カエサルの母。54年死亡。
アウレリアヌス
ローマ帝国皇帝。位後270〜275年。
アウレリウス
ガイウス・アウレリウス。騎士。70年末,反目する2人のコンスルに和解を促す。二人のコンスルの名前は,ポンペイウスとクラッスス。
アウレリウス2
ローマの氏族名。コッタ家が属する。
アエクス
アッロブロゲース族の王。初めカエサル派,のちポンペイウス派。
アエセルニヌス
アシニウス・ポリオの孫。オクタウィアヌス主催のトロイア競技で足を折る。
アエデイリス
造営官。任期一年。定員4名(のち漸増)。公共事業の担当。中堅官僚。
アエノバルブス
ルキウス・ドミティウス・アエノバルブス。閥族派,のちポンペイウス派。ウティカのカトーの妹婿。カエサル不倶戴天の敵。67年クァエストル。61年アエデイリス。58年プラエトル。元老院にカエサルのコンスル事績を報告。56年ルッカより帰ったクラッススとポンペイウスを問いつめる。カエサル追い落としを謀ってコンスルに立候補。三頭官のポンペイウスに襲撃される。54年のコンスル。49年ガリア総督。49年コルフィニウムを守るが陥落。毒薬を飲み込んだ所で後悔する。48年決戦を渋るポンペイウスを罵る。48年パルサロスの戦いで左翼。カエサルと対峙。48年カエサル亡き後の大神官職をめぐって争うが,パルサロスにて惨敗。
アエノバルブス2
グナエウス・ドミティウス・アエノバルブス。ルキウス・アエノバルブスの息子。アントニウスの娘アントニアを娶る。
アエノバルブス3
グナエウス・ドミティウス・アエノバルブス。104年護民官。96年コンスル。92年ケンソル。大神祇官。
アエノバルブス4
ルキウス・ドミティウス・アエノバルブス。94年コンスル。
アエノバルブス5
正確にはアヘノバルブス。ローマの名家。
アエノバルブス6
122年のコンスル。ドミティウス1の祖父。
アエミリアヌス
ローマ帝国皇帝。位後253年。
アエミリウス
ローマ屈指の名門。パウルス家で有名。
アエミリウス2
ルキウス・アエミリウス。ガリア人。アウクシリアリィの騎兵隊長。カエサルが転進する事を,ヘルウェティー族に密告。
アエミリウス3
マメルクス・アエミリウス。カエサルの母(アエミリア)の親類。カエサル追捕の命を出していたスラを取りなす。
アエリウス
ローマの氏族名。ラミア家がある。
アキコリウス
プロンシー族の貴族。ギリシアを攻めたブレンヌスの後継者。
アキディウス
人名。有徳者の代名詞。
アキリウス
ガイウス・アキリウス。カエサルの軍団兵。マッシリアの海戦で敵船にくいついて右手を落とされる。それでも敵船に乗り込み楯で敵を駆逐した。
アキリウス2
ルキウス(プブリウス?)・アキリウス。サピエンス(賢者)の添え名で知られる。ローマ法の高名な研究者。
アクィラ
ポンティウス・アクィラ。護民官。カエサルの凱旋式で起立せず,カエサルに怒鳴られる。
アクィリウス
マルクス・アクィリウス。2人の娘の婿が,二人とも追放される。キケローからアドラストス(追放者を婿に取ったアルゴスの王)とよばれる。
アクィリウス2
ローマの氏族名。
アグディスティス
ガラタイ人の偉大な母神。
アグノーメン
添え名。
アグリッパ
マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ。ナウロクス海戦の勝利の立役者。多くの記念建設物を立てる。
アグリコラ
グナエウス・ユリウス・アグリコラ。南仏ユリィの人。アグリコラは農民の意。グラエキヌスとユリア・プロキッラの子。
アステリックス
ケルトの小妖精。ベレヌスのもとで悪口雑言をがなりたてる。
アスプレナス
ノニウス・アスプレナス。トロイア競技で落馬し,片足を折る。オクタウィアヌスに金の首飾りを送られ,以後トルクァートゥス(首飾りした人)と名乗る。
アスプレナス2
プブリウス・アスプレナス。著述家。
アダエウス
著述家。フスクスにセリフ回しを盗まれ,告発する。
アティア
カエサルの姉ユリアの娘。はじめオクタウィウスに,オクタウィウスの死後マルキウス・ピリップスに嫁ぐ。オクタウィアヌスの母。オクタウィアヌスのカエサル後継に懸念を抱く。
アティウス
ローマの氏族名。ウァルス家,バルブス家がある。
アティニウス
ローマの氏族名。
アティリウス
ローマの氏族名。カンパニアの名門。ガルス家,レグルス家がある。
アティリウス2
劇作家。「エレクトラ」を著す。
アティリウス3
セクストゥス・アティリウス・セ?ラーヌス。57年護民官。クロディウス派。オッピウス3の婿
アテイウス
55年護民官。クラッススのパルティア遠征に正面切って反対。
アディアトゥアヌス
ガリア人。ソティアテース族の指導者。
アトリウス
クィントゥス・アトリウス。上級将校。ブリタンニア派遣艦隊の保守隊長。
アドゥレースケンス
若者,青年。口語として用いると「小僧」
アドセクタトーレス
「随伴者」。選挙の立候補者が市内を歩いて投票を呼びかける際,市民の注目を集めるために用いた芸人たちのこと。金で雇うことは禁止されていたが,有名無実化していた模様。
アドブッキルス
アッロブロゲース族の族長。
アナクレトゥス
3代ローマ教皇。位後79〜90
アナケース
ディオスクロイのローマ名。
アナスタシウス
39代ローマ教皇。位後398〜402
アナレース
ポー川中流の南岸に住んだガリア人。
アニキア
アニキウスの娘。アッティクスの従姉妹(父の姉妹の娘か)。セルウィウス・スルピキウスに嫁ぐ。
アニキウス
キケローの友。
アニケトゥス
11代ローマ教皇。位後154〜165
アネクストロマルス
ケルト語で「守り神」。
アネロエステス
ガリアのある部族の王。
アハラ
ガイウス・セルウィリウス・アハラ。独裁の疑いのあるスプリウス・マエリウスを殺す。
アフェル
テディウス・アフェル。予定コンスル。オクタウィアヌスに恫喝され,投身自殺。
アフラニウス
ルキウス・アフラニウス。ポンペイウスの将軍。65年アルメニア駐留軍司令。64年アシア東部を転戦。ポンカペイウスの賄賂攻勢のおかげで60(61?)年のコンスル。53年よりヒスパニア総督。49年カエサルと戦い,敗れる。
アプロニウス
ローマの氏族名。
アペラ
正確にはアペ?ラ。解放奴隷の一般的な名。
アポスタトゥス
背教者。ユリアヌスを参照。
アポロニオス
アポロニオス・モロ。ロドスの人。修辞学者。キケローとカエサルの師。
アポロパネス
セクストゥス・ポンペイウスの海将。シキリア沖でオクタウィアヌスを奇襲し,取り逃がす。
アラウダ
アラウダすなわち「雲雀の軍団」。ガリア・トランスアルピーナのガリア人によるカエサルの私兵。ローマのやり方で軍備を施し,のちに市民権を与える。
アラビア・フェリクス
ローマ人によるイエメン,ハドラマウト両地方の呼び名
アリウス
クィントゥス・アリウス。プラエトル。元老院議員。キケローの友人。カティリーナの陰謀で,兵を集めるマンリウスの動向を元老院に報告。
アリオウィストゥス
ゲルマニア人。スエービー族の王。セークァニー族に呼び寄せられ,後に下克上する。61から60年のアドマゲドブリガの戦いで決定的に勝利。アルドゥエンナ南方,ザール・ロレーヌ・アルザスにわたる広大な領土の王となる。59年勝利を確認した当時コンスルのカエサルから「ローマ人民の友」の称号を贈られる。マエクティウスの知己。70年より侵入開始。58年カエサルと交渉。プロキルスとマエクティウスを拘禁する。占いを信じてカエサルとの決戦を避ける。会戦に敗北,レーヌス川を小舟で渡って逃走。スエービー族の妻とウオッキオの娘である妻,娘1人をローマ軍に殺される。娘の内もう1人は捕虜となる。
アリスティウス
マルクス・アリスティウス。カエサルの副官。
アリストン
哲学者。禿頭で有名。
アル
ケルト語で「全て」。アレとも言う。
アルタイオス
ケルトの神。熊の姿をしている。
アルテミス
ギリシアの狩りの女神。参考「アルドゥエンナ」。
アルテミドロス
ギリシア人。クニドスの人。ギリシア哲学者か。44年3月15日の朝,元老院に向かうカエサルに陰謀を知らせる手紙を渡す。
アルドゥエンナ
ケルトの狩りの女神。ここからアルドゥエンナ森林の名が出た。参考「アルテミス」。
アルビヌス
アウルス・ポストゥミウス・アルビヌス。99年コンスル。
アルビノウァヌス
プブリウス・アルビノウァヌス。69〜59年神官の一人。マリウス派。
アルピニウス
ガイウス・アルピニウス。騎士。クィントゥス・サビーヌスの親族。
アルフィウス
ローマの氏族名。
アルフェーヌス
クレモーナの人。50年頃の法律家。
アルプ
ケルト語で「高所」。夏の牧場を指す。ドイツ語ではアルム。
アルンティウス
ルキウス・アルンティウス。22年コンスル。著述家。シルスについて論評している。
アレイウス
アレイウス平野。キリキアの地名。土壌の豊かなことで知られた。
アレクサンデル
アレクサンデル1世。6代ローマ教皇。位後107〜116年。
アレクサンドロス
ギリシア人。ミレトス又はカリア生まれ。博識の作家。マルクス・クラッススの師。ポリュヒストルと呼ばれる。
アレクシス
アッティクスの解放奴隷。
アレクシス2
アシニウス・ポリオの奴隷。ウェルギリウスに愛された。
アングィヌム
ガリアの呪具。魔法の卵で,大きさは原種のリンゴくらい。交渉事を有利に運ぶ力を持つ。
アンティスティア
プラエトルのアンティスティウスの娘。ポンペイウス・マグヌスの最初の妻。ポンペイウスの舅であるとの理由で父を殺される。スラの命で離婚させられる。母は不名誉を恥じ,自殺。
アンティスティウス
ルキウス・アンティスティウス。58年護民官。
アンティスティウス2
医師。カエサルの検死を行う。
アンティスティウス3
プラエトル。若かりしポンペイウス・マグヌスの裁判を担当。その才覚に惚れ込み娘と娶せる。閥族派と民衆派の内戦に巻き込まれ,ポンペイウスの舅として元老院で殺される。
アンティスティウス4
プラエトル。風刺詩でネロを批判。ネロに殺されかけるもトラセアに救われる。
アンティスティウス5
ローマの氏族名。
アンティスティウス6
ガイウス・アンティスティウス・レギヌス。カエサルの副将。53年にカエサルの幕下に加わり,アレシア攻囲戦まで仕える。
アンティスティウス7
アンティスティウス・ルスティクス。93(または92)年アシア総督。
アンティスティウス8
ウェトゥス・アンティスティウス。57年護民官
アンテイウス
ローマの氏族名。
アンテノル
トロイアの人。トロイア戦争の時の将軍の一人で,故郷の落城後イタリアへ亡命してきてパタウィウム(後のパドゥア)を建設したという。パドゥアの漁民祭を創始した。
アンテミウス
ローマ帝国皇帝。位後467〜472年。
アンテルス
19代ローマ教皇。位後235〜236
アンデコンボギウス
ガリア人。レーミー族の指導者。57年カエサルのベルガエ侵攻で降伏の使者。
アントニア
アントニウス6(クレティクス)の娘。アントニウス1の姉妹。ウァティニウスに嫁ぐ。
アントニウス
マルクス・アントニウス。82から30。ローマ青年層のリーダー。クリオの愛人,保証人。第二次の三頭官。51年ガリアのクァエストル。49年護民官。48年4月ブルンディシウムからカエサルに来援。48年パルサロスの戦いで左翼。ポンペイウスと対峙。44年コンスル。44年(時にアントニウス39歳)のルペルカリ祭で,裸で走り回る。妻はフルウィア。酒好き。ポンペイウスの死後,屋敷を横領する。63年キケローにより義父レントゥルスを殺される。58年ギリシアに遊学。57年ガビニウスの騎兵隊長。57から56年のアレキサンドリア戦役で大功。最初の妻ファディアと結婚し,しばらくして離縁。30年元老院により,アントニウス家にマルクスの個人名を禁じられる。形の良い髭,広い額,鷲鼻。腿の上で帯を締め,腰に大剣を吊す。常に粗い毛の外套を羽織る。剛胆,下品,鯨飲馬食。下級兵士に人気がある。親しみの持てる人物。執事に大金を揃えるように命じ,積み上げさせる。曰く「(友に贈るのに)これでは少ない。もうこれ位足してくれ。」50年頃アウグル。49年ロンギヌスと共にカエサルの元へ走る49年イタリア駐留軍の指揮。大いに悪評を得る。48年ブルンディシウムのリボを破る。48年騎兵長官。ローマの全権を握る。48年従姉妹で二人目の妻アントニアをドラベラとの不倫の疑いで離縁。二日酔いのため民会のど真ん中で催し,友人のトーガの上にもどす。女優キュテーリスの愛人。46年頃三人目の妻フルウィアを娶る。44年カエサルの追悼演説を行う。43年キケローにより公敵宣告される。ムティナの戦いで敗北し,逃亡。43年キケローの首と右手を演壇にさらす。40年フルウィア病没。40年オクタウィアヌスの姉オクタウィアと結婚。三九年ミセヌムにてセクストゥス・ポンペイウスと和解。39年大神官。内戦では自分がヘラクレスの子アントンの裔であると称した。
アントニウス2
マルクス・アントニウス。アントニウス1の祖父。父マルクス・キケロの友人。キケロに政治を教える。ギリシア語に優れる。娘を海賊にさらわれ,莫大な身代金を払う護民官のサトゥルニヌスと対立し,87年にガイウス・マリウスとコルネリウス・キンナに殺される。
アントニウス3
ガイウス・アントニウス・ヒュブリダ。アントニウス2の子。63年キケローと共にコンスル。63年カティリーナ討伐に出発。62年カティリーナ軍を覆滅。スラ派。娘アントニアをアントニウス1に嫁がせる。
アントニウス4
ガイウス・アントニウス。三頭官マルクス・アントニウスの弟。カエサルの副将。49年イリュリアで裏切りにあい,降伏。15個大隊を取られる。44年プラエトル。43年キケロー処刑の報復としてブルートゥスに殺害される。
アントニウス5
ルキウス・アントニウス。アントニウス1の弟。44年護民官。41年コンスル。41年兄嫁フルウィアとともにオクタウィアヌスに陰謀を企む。ペルージアにて挙兵するも鎮圧され逃亡。
アントニウス6
マルクス・アントニウス・クレティクス。アントニウス3の子。アントニウス1の父。73から71年プロコンスル。クレタ島の攻略戦に失敗し,陣没。善良かつ鷹揚な人物。カエサル家のユリアを娶る。
アントニウス7
イウルス(ユウルス)・アントニウス。アントニウスとフルウィアの息子。アクタウィアヌスの娘ユリアの愛人にして,オクタウィアヌスの娘婿。ユリアと岳父暗殺謀り失敗,処刑さる。
アントニウス8
マルクス・アントニウス・オラトル。99年コンスル。97年ケンソル。
アントニヌス
ティトゥス・アエリウス・ハドリアヌス・アントニヌス・ピウス。ローマ帝国皇帝。位後138〜161年。五賢帝の四。
アントニヌス2
マルクス・アウレリウス・アントニヌス。ローマ帝国皇帝。位後147〜180年。五賢帝の五。
アンドロステネス
ギリシア人。テッサリアの将軍
アンドロニクス
ローマの家名。色々な氏族で使われた。
アンドロニクス2
ルキウス・リウィウス・アンドロニクス。250年頃の人。有名な詩人。
アンナエウス
ローマの氏族名。セネカ家がある。
アンニウス
ローマの氏族名。ミロ家がある。
アンノーナ・カーラ
カリタスを参照
アンビオリクス
ガリア人。エブロネース族の王。
アンビガトゥス
ガリア最初の有力部族ビートゥリゲースの王。二人の甥を移民として送り出す。
アンビティオ
公職選挙のために遊説する。アンビトゥスを参照
アンビトゥス
買収または遊説
アンピウス
ローマの氏族名。
アンペリウス
著述家。後3世紀前半。作品に「備忘録」(自然科学と世界史の大要をまとめたもの)
イッキウス
ガリア人。レーミー族の指導者。良い血統と高い声望を誇る。57年カエサルのベルガエ侵攻で降伏の死者。ビブラクスにてベルガエ人の攻撃を受け,あまりの激しさにカエサルに泣きつく。
イサウリクス
セルウィウス・イサウリクス。78年頃のキリキア総督。見習い士官時代のカエサルを一時預かった事がある。
イサウリクス2
プブリウス・セルウィリウス・イサウリクス。レピドゥス,ブルートゥス,ガイウス・ロンギヌスの義兄弟。妻はシラーヌスの娘ユニア。
イニアヌウェティティウス
ガリア人。
イリア
ロムルスとレムスの母。
イリアデス
ロムルスとレムスのこと。
イルウァ
現在のエルバ島。
インスブレース
北イタリアのポー川上流,高原地帯に住んだガリア人。
インドゥティオマルス
ガリア人。トレウェリー族の指導者。キンゲトリクスの岳父。
インノケンティウス
インノケンティウス1世。40代ローマ教皇。位後402〜417
インポテンティア
インポテンティア・ムリエブリス。「自制心のない無能な女性」の意。
ウァギエンニウス
ローマの氏族名。
ウァティア
プブリウス・セルウィリウス・ウァティア・イサウリクス。79年コンスル。63年の大神官選挙でカエサルに敗れる。
ウァティア2
プブリウス・セルウィリウス・ウァティア・イサウリクス。ウァティア1の息子。48年コンスル(カエサルの同僚として)。41年コンスル。
ウァティニウス
プブリウス・ウァティニウス。セルギア区出身。はじめアントニアを娶り,のちポンペイアを娶る。アントニウスの義兄弟。カエサルの子分。キケローの政敵で,キケローに「反ウァティニウス」を公刊され,後世に最大級の悪名を遺した。首にこぶがあったため,キケローに「ボコボコの演説家」と呼ばれる。また足が悪く容貌魁偉であった。ふてぶてしさとユーモアを兼ね備え,特異な外見で名を売っていた。63年クァエストルとしてプテオリに赴任,イタリアからの金銀の流出を監視する任を負う。62年ヒスパニア・ウルテリオール総督コスコニウスの副官としてヒスパニアに赴く。59年護民官,カエサル擁護の五法案を提出し,可決させた。58年カエサルのガリア遠征に短期間従軍,帰国後カルウスに告発される。護民官任期中のポンペイウスに対するあからさまな支援が理由。57年アエディリス選挙に立候補し,落選。56年選挙運動違反で再びカルウスに告発される。同年セスティウス1を告発。53(または55)年小カトーを破ってプラエトルとなる。54年三たびカルウスに告発さる。この時(カエサルに依頼された)キケローの弁護により救われる,以後二人の関係は好転した。51年カエサルの副官としてガリアに入る(〜47年頃)。48年アウグル。46年(または47年末の一時期)コンスル。46〜45年頃ダルマティアに遠征,勝利を収めて感謝祭をうける。42年凱旋将軍として帰還。
ウァティニウス2
ポンペイウスの子分。55年プラエトル。
ウァリウス
ローマの氏族名。
ウァリウス2
クィントゥス・ウァリウス。護民官。
ウァリス
アントニウスの友人。酒飲み友達。「コティローン(酔っぱらい)」と渾名される。43年ガリア駐留軍の総督代行
ウァリニウス
プブリウス・ウァリニウス・グラベル。73年プラエトル。剣奴の反乱の鎮圧第2陣。スパルタクスに敗れる。
ウァルギウス
ローマの氏族名。
ウァルグンテイウス
カティリーナに加担した元老院議員。
ウァルス
クィントゥス・アティウス・ウァルス。カエサルの子分。騎兵隊長。内戦期までカエサルに仕え続けた。
ウァルス2
プブリウス・アティウス・ウァルス。カエサルの宿敵。アフリカ総督。45年ムンダの戦いで戦死。
ウァルス3
セクストゥス・クインティリウス・ウァルス。ポンペイウスの子分。49年クァエストル。
ウァルス4
クィンティリウス・ウァルス。ウァルス3の子か。ゲルマニアの将軍。9年に現在のトイトブルグで,3個軍団,3人の軍団長とともに全滅。オクタウィアヌスは時折扉に頭を打ちつけ,「クィンティリウス・ウァルスよ。軍団兵を返してくれ」と叫んだ。
ウァルス5
多くの氏族の添え名。原義は「内反足」。
ウァレティアクス
ガリア人。ハエドゥイー族の有力者。コトゥスの兄弟。
ウァレリアヌス
ローマ帝国皇帝。位後253〜260年。
ウァレリウス
貴族の中の貴族。ローマの氏族名。カトゥルス家,フラックス家,メッサーラ家,レオ家がある。
ウァレリウス2
マルクス・ウァレリウス。ポンペイウスの将軍。49年ヒスパニアでカエサルと戦い,敗れる。
ウァレリウス3
プブリウス・ウァレリウス。スパルタクスに敗れる。
ウァレリウス4
ウァレリウス・マクシムス。ティベリウスの治世頃の人。歴史家。
ウァレンス
ローマ帝国皇帝。位後364〜378年。
ウァレンティニアヌス
ウァレンティニアヌス1世。ローマ帝国皇帝。位後364〜375年。
ウァレンティニアヌス2
ウァレンティニアヌス2世。ローマ帝国皇帝。位後375〜392年。
ウァレンティニアヌス3
ウァレンティニアヌス3世。ローマ帝国皇帝。位後425〜454年。
ウァロ
アウルス・テレンティウス・ウァロ。ポンペイウスの子分。
ウァロ2
マルクス・テレンティウス・ウァロ。116〜。博学で知られる。キケロー,アッティクスの友。ポンペイウスの子分。47年以降ローマの公共図書館長。
ウィクトル
14代ローマ教皇。位後189〜198
ウィテリウス
アウルス・ウィテリウス。ローマ帝国皇帝。位後69年。
ウィテリウス2
ローマの氏族名。
ウィトゥラ
正確にはウィートゥラ。勝利の女神。
ウィトルウィウス
カエサルの技術将校。31から27年にかけて建築学書「建築について」を記す。
ウィビウス
ルカニアの人。キケローに恩義がある。追放されたキケローを冷たくあしらう。
ウィビウス2
ローマの氏族名。
ウィビディウス
ローマの氏族名。
ウィプサニウス
ローマの氏族名。
ウィプスタヌス
ローマの氏族名。
ウィリアトゥス
ルシタニアの人。有能な将軍。
ウィリウス
ローマの氏族名。
ウィリドウィクス
ガリア人。ウェネリー族の指導者
ウィリドマルス
ガリア人。ハエドゥイー族の指導者。
ウィリプラカ
ローマの女神。礼拝堂はパラティヌス丘の上に建てられている。ウィリプラカとは「夫の怒りを鎮める」という意味で,夫婦喧嘩を調停する力を持っていた。喧嘩になった夫婦は,破局に至る前にここに赴き,気が済むまでわだかまりを吐き出した。やがて双方とも落ち着きを取り戻し,以前と同じように仲良くなって帰ったという。
ウェッティウス
ルキウス・ウェッティウス。ローマ騎士にして職業的密告者,または情報屋。62年プラエトルのカエサルをカティリーナの共謀者として告発。敗訴して財産没収,鞭打ちのうえ投獄される。59年カエサルの命令によりポンペイウスの暗殺を計ったとして閥族派を告発したが,効果を得られず。カエサルに毒殺される。
ウェッティウス2
ローマの氏族名。
ウェッレイウス
ウェッレイウス・パテルクルス。19頃〜後30年以降。将軍,歴史家。
ウェーヨウィス
Ve-Jovis。ローマの古い神。復讐の神。
ウェスタ
竈の女神。家,都市の守護者。ヘラスのヘスティア。
ウェスパシアヌス
ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス。ローマ帝国皇帝。ウェスパシアヌス帝。位後69〜79年。
ウェスピロ
クィントゥス・ルクレティウス・ウェスピロ。元老院議員。ポンペイウス派。19年コンスル。
ウェティディウス
家名。ピケヌム地方アウクシムムの有力者一族。民衆派のカルボに従ってポンペイウス・マグヌスと敵対。追放される。
ウェディウス
83年ピムヌムにいるポンペイウスを批判し,民衆に殺される。
ウェトゥリウス
ローマの氏族名。
ウェトゥリウス2
ティトゥス・ウェトゥリウス・カルウィヌス。321年コンスル。
ウェネティー
アペニン山脈北岸に住んだイリュリア人。
ウェノニウス
ローマの氏族名。
ウェノニウス2
有名な史家。
ウェラニウス
クィントゥス・ウェラニウス。又はウェラリウス?門番奴隷,解放奴隷出身。上級将校。
ウェルカッシウェラウヌス
ガリア人アルウェルニー族の有力者。ウェルキンゲトリクスの従兄弟。
ウェルキンゲトリクス
ガリア人。アルウェルニー族の指導者。52年の大反乱の総指揮官。46年ローマにて斬首。
ウェルギニウス
ローマの平民氏族名。
ウェルギリウス
ガイウス・ウェルギリウス。キケローの友人。58年シキリアのプラエトル。58年キケロー追放で,キケローを追い払う。
ウェルクロエティウス
ヘルウェティー族の指導者。58年アルプスを下る部族からカエサルに派遣される。
ウェルゴブレトゥス
ガリアの司法官。行政責任者。
ウェルス
ルキウス・アウレリウス・ウェルス。マルクス・アウレリウスの共同皇帝。位後161〜169年。
ウェルティコ
ガリア人。ネルウィー族の逃亡者
ウェルティスクス
レーミー族の指導者。
ウェルビゲヌス
ガリア人。
ウェレイウス
正確にはウェッレイウス。ローマの氏族名。
ウェンティディウス
プブリウス・ウェンティディウス・バッスス。アントニウスの子分。39年シリア総督としてアシアに派遣される(〜38年)。アシアでパルティア軍と戦い,ラビエヌス2を殺す。またシリアのキュルレスケの戦いでパルティアを破る。凱旋式を挙行した。
ウェンティディウス2
ローマの氏族名。
ウェンノニウス
ウェノニウスを参照。
ウォッキオ
ガリア人。ノリクムの王。アリオウィストゥスに娘を贈る。
ウォコニウス
3人の娘がいるが,皆醜かった。キケローにからかわれ,恨む。
ウォコニウス2
ローマの氏族名。
ウォルカキウス
ローマの氏族名。
ウォルカキウス2
ポンペイウス派
ウォルシウス
ローマの氏族名。
ウォルセヌス
カエサルの騎兵隊長。
ウォルセヌス2
ガイウス・ウォルセヌス。12軍団のトリブヌス・ミリトゥム(上級将校)。思慮と胆力を兼ね備える。57年冬ヘルウェティー族に陣地を包囲された時バクルスと共にガルバに出撃を進言。
ウォルティニア
ローマのトリブスの一つ。
ウォルムニウス
プブリウス・ウォルムニウス。哲学者。カエサル暗殺グループの賛成者。ローマ脱出の際アッティクスに救われる。最後までマルクス・ブルートゥスに同伴した。
ウォルムニウス2
ローマの氏族名。
ウォレヌス
ルキウス・ウォレヌス。ウォレンスすなわち仁慈者か。百人隊長。
ウイニキウス
ルキウス・ウィニキウス。著述家。オクタウィアヌスのお気に入りだった。
ウルカキウス
ローマの氏族名。
ウルソ
グナエウス・マンリウス・ウルソ(またはヴルソ)。前2世紀後半の人。アシアに出征した将軍。ローマに勝利と堕落を持ち帰った。
ウルバヌス
ウルバヌス1世。17代ローマ教皇。位後222〜230
ウルビヌス
ガイウス・ウルビヌス。メテッルス・ピウスのクァエストル。
ウルピウス
ローマの氏族名。トラヤヌスが有名。
ヴォータン
北欧神話のルフ。「WUT(熱狂)」を語源とする。別名オーディン。
エーマティア
マケドニアの一地方。マケドニア,テッサリアの別名としても使われる。
エーマティス
伝説のマケドニア王ピエロスの娘。ムーサイの一人。
エウァリストゥス
5代ローマ教皇。位後99〜107
エウオエ
「万歳!」「やったあ!」などの感嘆詞
エウゲニウス
ローマ帝国皇帝。位後392〜394年。
エウセビウス
31代ローマ教皇。位後310
エウティキアヌス
27代ローマ教皇。位後275〜283
エウノエ
マウリタニアの王ボグドの妻。カエサルに誘惑される。
エクィティウス
ローマの氏族名。
エクィティウス2
ルキウス・エクィティウス。100年護民官。サトゥルニヌスの画策により,ティベリウス・グラックスの子を名乗って立候補。時の監察官の妨害にも関わらず民衆によって護民官と認められた。
エクィテス
ローマ人の騎兵。
エクウス・アフリカヌス
古代の野生ロバ。サハラ地方からアラビアにかけて生息していた。かなりの速度でギャロップ(疾走)することができ,すっきりした四肢を持つ優美なウマ科動物だった。
エグナティウス
マルクス・エグナティウス。オクタウィアヌスに陰謀を企む。
エスス
牡牛を象徴とする富の神。金の詰まった袋を持ち,三羽の鶴に守られる。エススに捧げられる犠牲(人を含む)は木にぶら下げられた。
エパスナクトゥス
ウェルキンゲトリクス亡き後のアルウェルニー族の指導者。
エピカドゥス
アシニウス・エピカドゥス。パルティア人とローマ市民のハーフ。オクタウィアヌスに陰謀を企む。文書偽造で告発される。
エピソグナトゥス
ガリアのある首長。ケルト語で「馬と親しい者」の意。
エポ
ケルト語で「馬」。
エポナ
ケルトの女神。馬の神様で豊穣神。
エポレドリクス
ガリア人。ハエドゥイー族の指導者。
エレウテルス
13代ローマ教皇。位後174〜189
エンニウス
南イタリア出身。
エンニウス2
クィントゥス・エンニウス。239〜169年。カラブリアはルディアエの人。詩人。パクウィウスの伯父。ラテン語はもちろんギリシア語とオスクス語にも通じ,「自分は三つの魂を持っている」と公言した。
オッピウス
ガイウス・オッピウス。カエサルの友人。カエサルと旅行中病に倒れ,カエサルに小屋を譲ってもらう。カエサルの食べ物についての癖を書き残す。曰く「食べ物に関して至極淡泊であった。古いオリーブ油を出されても責めず,いつもよりおいしそうにたべたくらい。」
オッピウス2
ローマの氏族名。
オッピウス3
グナエウス・オッピウス・コルニキヌス。アティリウス3の義父
オイノマウス
剣奴。スパルタクスの副官。
オウィディウス
ローマの氏族名。ナソ家がある。
オウィディウス2
プブリウス・オウィディウス・ナソ。高名な詩人。作品に「愛の技術」「変身物語」「黒海より」など。
オクタウィアヌス
ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス。またはプリンケプス(第一人者),アウグストゥス(尊厳者)。63〜。初代ローマ帝国皇帝。
オクタウィウス
ガイウス・オクタウィウス。アウグストゥスの父。アンカリアを妻とする。59年プラエトル。58年マケドニア総督。カエサルの姪アティアを妻とする。58年死亡。
オクタウィウス2
アフリカ出身と噂有り。裁判でキケローに揶揄される。集会でポンペイウスを「王」,カエサルを「女王」と呼ぶ。
オクタウィウス3
ウェリトゥリアエの名門の氏族名。
オクタウィウス4
54年クラッススの副将。53年カラエでクラッススを救おうとして殺される。
オクタウィウス5
ルキウス・オクタウィウス。ポンペイウスの部将。67年海賊討伐において,ポンペイウスの命によりクレタ海賊を援護。メテッルスと敵対する。
オクタウィウス6
ガイウス・オクタウィウス。44年カエサルの暗殺者達と友好的に振る舞ったため,三頭官に粛正される。
オクタウィウス7
グナエウス・オクタウィウス・ルソ。87年コンスル。
オグルニウス
ローマの氏族名。
オストリウス
ローマの氏族名。
オゼン
「三本足のお膳」。帝政期以降は貧乏の象徴
オトー
マルクス・サルウィウス・オトー。ローマ帝国皇帝。位後69年
オトー2
ルキウス・ロスキウス・オトー。キケローの友。
オピミウス
ローマの氏族名
オフィリウス
アウルス・オフィリウス。キケローと同時代の人。弁護人。政界に出ず,法学者として生きた。
オリブリウス
ローマ帝国皇帝。位後472年。
オルゲトリクス
ヘルウィティー族の有力者。61年頃,ゲルマニア人に圧倒されてガリアに出ようとする。カスティクス,ドゥムノリクスらとガリア独裁を謀って露見。追いつめられて自殺する。ドゥムノリクスの舅。息子と娘はアルムシィの戦いで捕虜となる。
オレステス
126年コンスル。
オロシウス
古代末期の歴史家
オロデス1
オリエントを参照