韓国旅行その1
1995
10日〜
日付内容行き先
動機+1995.10.01マクドナルドで待つマクドナルド(笑)
1日目1995.10.02出発!明洞
2日目1995.10.03バーチャファイターとロッテ百貨店竜山、ロッテ百貨店
3日目1995.10.04市場と古書店、M上合流東大門市場、夜の南大門
4日目1995.10.05ロッテワールド、ニューデリー蚕室ロッテワールド
5日目1995.10.06霊は写っていません、熱イ!三豊百貨店、垢すりツアー、ソウルタワー
6日目1995.10.07うわっ、こんなところに!帰国

「10/5(木)」

 ロッテワールドへ行く。朝食は3人そろってバイキングで済ませ、明洞駅から蚕室駅へ。

 地下鉄を攻略していたはずなのに、僕は何を勘違いしたか「逆方向に乗り換えを間違えた」と思い込んで、せっかく東大門運動場駅で正しく2号線に乗り換えたのに、次の駅(新堂)でみんなを下ろして反対方向の列車に乗り込む。韓国の地下鉄は、駅によっては改札をくぐらずに反対のホームに移動ができるのだが、新堂駅は、一度改札を出なくてはならなかった。
ペ「乗換えを間違えても、35円。安くて助かった」と言いながら、新たに切符を買う。Y岸とM上は移動については僕に任せっきりのようで、言うままについて来る。乙支路4街駅を通過したとき、乗換えを間違えた(一番最初で合っていた)ことに気付いて2人に相談するが、環状線なのでこのまま行こうと言う事になった。ロッテまで異常に時間がかかる。みんなごめん。

M「あはは〜、何ねんやぁ」
 地下鉄内に流れるアナウンスを聞いて、M上はウケているようだ。
 僕とY岸も始めて乗ったときや、TVで気になっていたのだが、語尾が「〜スミダ」で終わるのがおかしいのだ。以来、僕達は会話の語尾に「〜スミダ」と言ったりするようになる。僕は、公共の放送で使われていることから、丁寧な言い方である「〜です」に当たる言葉ではないかと考えていた。(どうやら、ほぼ合っていたようです。笑。)

 地下鉄は漢江の辺りで「地上鉄」になった。珍しい。何か得したような気分だ。陽気が暖かく、車内に日差しが降り注ぐ。M上はビデオで街の風景をぶつぶつ言いながら、撮っている。
M「すっげーアップにできるぅ」M上に側面についている液晶画面を見せてもらう。ほんとだ。最近のHi8カメラはすごいんだなぁ。面白いので、僕の興味があるところを指示して撮ってもらう。ふと横を見ると、Y岸は寝てしまっていた。

 ある駅で、M上が「”構内は撮影禁止です”と書いてある」と言い出した。見ると英語でそのようなことが書かれていた。その後、駅に着くたびカメラのスイッチを切るというのを繰り返すようになる。環状線のせいか、車内に物売りが乗りこんできて何やら叫んで商品を売ったり、物乞いと思われる人も回ってきた。その中には目が不自由なおじいさんとおばあさんがいて、おじいさんはおばあさんの肩につかまりながらよろよろと歩いている。その姿が居たたまれなくて、目を背けてしまう。中国で見た物乞いの少年を思い出した。

着いた
上手く撮れていた。

 ロッテワールドへ着いた我々はスペシャルパスで入場。これですべてのアトラクションに乗れるのだ。天気が良く暑かったので、入場前に地下のショッピング・モールの店でソフトクリームを食べた。エスカレーターで上がる。入場ゲートに置いてあった日本語版のロッテワールド・ガイドブックを手に入れたので、それを見てアトラクションの場所を予想しながら歩く。実際、中に入ってみると大きな体育館という感じで、思ってたより大きくない。内心がっかり。だが、行動して見るとどこがどこにつながっているか判らず、よく迷う。吹き抜けになっている場所があったので、M上と一緒に向かってみる。見ると、下がスケートリンクになっていて面白い。M上、さっそくビデオで撮り始める。中にすごくうまい女の子が数人いて(フィギュア用の服を着ている。ロッテのスタッフか?)、M上にズームで撮るように指示する。うまく撮れているといいなぁ。平日だが、さすが遊園地、結構人が多い。園内には、地元「K高校」の生徒がいた。偶然だが、因縁めいたものを感じてしまう。割と園内の所々にゲームセンターがあり、Y岸と僕はよくつかまった。日本のゲームばかりなのに。M上、あきれる。
崩れている、天井。
 ワールドモノレール。1番最初に乗ったもので、園内を1周する。待っている間、天井を見て崩れているところや、直したところを見てビビってしまう。行く前に話していた、三豊百貨店の話題になる。このモノレールは、無人で運行されていて運転手がいない。所々で加速して、ドキドキさせられた。飽きさせない工夫なのかとも思った。

 その後、ジェットコースター恐怖症の僕は、必死に乗るまいとしていたのだが、Y岸、M上に拉致され、コメットエクスプレスに。スピードはさ程でもないが、コースの所々で座席がぐるんぐるん回る。酔うとお昼が食べられなくなるので、耳を指で押さえつけて対処した。三半器官に外の気圧の変化を伝えないようにしたのだ。おかげで降りた後もほとんど平気。Y岸は思ったより合わなくて、つらそうだった。

 お昼を少しすぎ、食事をとりたいと思っていたところ、ガイドブックを見ていたY岸は、「ニューデリーやて、デリーかぁ。カレー食わんけ、カレー」ということで、カレーに決定。しかしコイツのカレーに対する執念はすごい。ひょっとして僕のプラモデルに対する気持ちと同じぐらいあるかもしれない。

M上の日記より

 それはウソだ。


 地図を見ながら、階段を上がりニューデリーのフロアに到着。

 
ポタ!うわっ、なんだ!?水のようなものが僕のすぐ傍をかすめたのだ。Y岸とM上が、何事が起こったのかと僕のところにやってくる。上を見る。園内を一周している気球からの「つば攻撃」だったのだ。僕の中学の頃に一時期、流行ったことがあったが、今の時代にこんな目に遭おうとは!すごく腹立たしくなった。
 Y岸はひどいやっちゃな。でも、気にすんなや」と言ってくれたが、いろいろと考えてしまう。「韓国人の反日感情か」とも思ったが、ひょっとすると先ほどから目にしている日本の高校生かもしれないと思う。こんな子供地味たことは、日本の高校生ならやりかねない。ここはしっかりした「大人社会」なのだ。

 はたして、ニューデリーはカレーのファーストフードだったのだ。M上はオムライス。Y岸はカレーとスパゲティ、僕はカツカレーなのだが…。
ペ「なんじゃ〜こりゃー!?
 Y岸と頼んだスパゲティもはずれ、みんなで分けて負担を減らすことになった。とにかく思っていた店とは、全然違っていたのだった。食事中にパレードが始まった。僕は写真で、M上はビデオで撮る。こんな上から撮るんだったら、望遠がいるなぁ。やはり、一眼レフ持ってくるべきだった。

 他に、我々がしたアトラクションはダイナミックシアター。これは映像に合わせて座席が動くというものでトコロテン式に劇場へ入れられての着席。内容は我々がピンボールの玉に見立てた乗り物に乗って、はね回るというものだった。割と座席とシンクロしてて、酔いかける。
Y「俺、後ろのねーちゃんのパンツばっか見とったわ」すっげー奴。

 3Dシアター。3Dメガネを渡されて入場。床がカーペットになっていて、椅子もなく、みんなは思い思いの場所で床に直に座っている。中国に行った船の2等船室を思い出した。うぅっ、…はずれ。怖い乗り物を避けて僕が誘ったのだが、内容が子供向けで(子供と屋敷の幽霊の話)退屈してしまう。









マジックアイランドへ

 ガイドブックを見ると、マジックアイランドという島が載っていた。どうやらロッテワールドとつながっているらしく、そこへ行ってみようということになる。迷いながらも、外へ出る通路を発見。おお、外だ。広い、本当に広い。ロッテワールドは、室内だけと思っていたので驚いた。ディズニーランドのシンデレラ城のような建物がある。近づくにつれ、その巨大さが迫ってくる。上からこの島を一望できそうだ。

 城の入り口に到着。中に甲冑がやや高い台の上に飾ってあり、やたらと股間を強調していたので、みんなで盛り上がる。横のエレベーターで上に行けそうだ。エレベーター内で、また甲冑について話す。扉が開いた。うわっ!違うっ!!テラスへ逃げて下を望む。ここにもウェディング・ドレス姿の花嫁さんが。入ったときから何人か見かけたが、ここは結婚記念写真の名所になっているのだろうか?
M「ナニがでかい」Y「きっと戦っとると、興奮してきて血圧が下の方に溜まって…」

 眺めが良いので、辺りをキョロキョロ見まわす。ああっ、とんでもない乗り物発見!僕の嫌いな絶叫マシン系だ。Y岸とM上は、盛んに僕を乗せようと相談している。城から出た。僕は湖面に浮かぶ船を見ながら、あれに乗りたいなー、あれに乗っとるから、お前らだけで乗ってくれ!俺、それをビデオで撮っとくから」と言いながら歩くも、やはり拉致され、乗せられる。

 ザ・ハイドラ。ハンドルで回転するカプセルが先に付いた観覧車で、我々はカプセルに乗るのだ。城の上から見えた乗り物で、想像するだに恐ろしい。M上は最初ビデオで中の様子を撮っていたが、Y岸が調子にのって、めちゃめちゃハンドルを回して楽しそうだったので、M上も回す。楽しそう。僕は酔いそうで、まともに外を見てられない。耳をふさいでも無駄。うげーっ。だが、ここで1番ダメージを受けたのはY岸。

 この後、トイレをかねて池沿いのベンチで小休止。
Y「あっ、4号発見や」
 ここで、デブ4号を発見。韓国は驚くほど太った人がいないが、僕とY岸はデブを見る度、番号付けしていたのだ。この人が4人目。(失礼な話である。)

 他のところも見ようと、城の辺りまで来ると何やら賑やかな音楽が聞こえてきた。ここでもパレードが始まったのだ。間近で見られるので得した気分だ。僕達とは2mも離れていない。また、僕がディレクターになってM上に撮影の指示を出す。ここのは室内のとは別のグループの様で、ブラスバンド中心で、踊りの人は少ない。これも珍しかったので、演奏が終わるまで動けなかった(動きたくなかった)。パレードが終わった頃、天気が悪くなってくる。小雨がぱらついてきた。「弱ったな〜」と思っていたが、竜山の時もすぐ雨が上がったので、待てば大丈夫かな?と歩き出す。城の反対側に回り込むと雨のせいか、先ほどのパレード隊と別の女の子達がスカートを翻しながら、「きゃ〜」と言いながらこちらに駆けて来た。うーむ、かわいい。写真に撮る。

 城の裏のほうで、ここのマスコットキャラの片割れを発見。愛想を振り撒いていたので、Y岸と記念撮影。雨はやむ気配を見せない。仕方ない、時間も遅くなってきたことだし、室内のアトラクションをいくつか乗って、お土産を買って帰ろうと言う事になった。
ロリーちゃんとY岸。こういうことにかけては、ほとんど天才的やね。この男は。

 室内に戻り、シンドバットの冒険。僕が乗りたかったもので僕にとって最後のアトラクションとなる。水上を進むボートに乗り、ディオラマ仕立ての絵物語を見て回るというもので、意外と楽しめた。尚、このアトラクションのボート待ちの間に、韓国人のツッパリ3人組を初めて目撃した。まじめな人ばかり、と思っていたので珍しい。僕は後ろで、横浜銀蝿の「♪〜走り出したら止まらないぜ。バイクにまたがりアクセル・オン」という歌を口ずさんでいた。

 Y岸とM上はフレンチレボリューションに乗る。ジェットコースター(スパイラル系)。僕はこれだけは勘弁してもらった。かわりに下でビデオを撮る事になる。何時通るか解らないので、4回ほどカメラを回した。Y岸は僕のところを通過する時「ウナギイヌ〜〜っ!」と叫んだらしいのだが、聞こえなかった。ウナギイヌとはY岸がいる支店の店長、T川さんのことである。Y岸がこれまでの合わせ技で、気持ち悪くなったので、これが最後のアトラクションになった。

 こうして見るとほとんどロッテワールドを楽しんでないような気になってきた。僕としては後、地下探検ボードなんか乗ってみたかったなーっ。とにかく、みんな疲れていたのだ。

初めての免税店

 お土産を買いに園内に併設のロッテ百貨店へ。ここはさすがにでかい。まず、1階でソフトクリームを食べる。その後、おもちゃ屋さんを発見。あぁっ、DXライジンオー発見!!日本ではもう買えないものだ。店に来ている常連の高校生への土産も含めて2個買う。バクリューオーも付いているので、(つまりDXゴッドライジンオーのセット)B全ぐらいの大きさなので恥ずかしい。だが、背に腹は替えられないのだ。Y岸、M上あきれる。他に、1/60のガンダムMk-Uと、Mk-V(武者パーツ付き)も発見。しかし40cmぐらいあって、どう考えても1/60ではない。安かった(30,000W)のだが、バンダイから出ていた3,980円のTOYの拡大版みたいでそれ程プロポーションがよくなかったので、買わなかった。日本へ帰って判ったのだが、JAF-CONなどのガレージキットのイベント会場で、50,000円で売られていたそうだ。そうか、そんなに高く売れたのか。もったいないことした。

 ここにもプラモデルはなかった。他の土産を買うため、8階の免税店へ。生まれて初めて免税店という所に入ったが、ブランド品に興味もなく、品物は価格が高く感じ、何が良いのかわからず退屈してしまう。Y岸とM上は、相談しながら着々とお土産を選んでいく。Y岸の彼女、T田さんのアドバイスが効いている様だ。迷った揚げ句、竹塩石鹸を買う。Y岸のオススメである。M上が商品を選ぶのに時間がかかりそうだったので、その間に「免税店の店員が日本語がわかる」のを利用して、僕は「プラモデルの専門店はどこにありますか?」というのをハングル語(韓国の文字をハングルというので、ハングル語は間違った表現。笑)にしてもらって、再度おもちゃ屋さんへ。結局、「ない、判らない」ということだった。残念。僕は頑固でしつこいのだ。

 途中、家電売り場を見つけたので立ち寄ってみた。韓国のステレオがどんなものだろう…。うおっ、ロッテ(LOTTE)のCDプレーヤー発見!!ガーン。まさか、本国ではステレオにまで手を出していたとは。それどころか、アンプやスピーカーまでロッテブランドのものがあった。これ、見た感じは良さそう(シャンパン・ゴールドで高級感、漂う)だけど、日本だったらブランド・イメージがお菓子なので馬鹿にされるんだろうなぁ。トール・ボーイタイプのスピーカーも立派な感じだ。音も日本のこのタイプとほとんど変わらない。他にLDプレーヤーもあったが、どこにソフトが売っていたんだろう?一度も見なかったが。TV、ビデオデッキはやはり、SAMSUNGが幅を利かせていた。竜山のポータブルMDもそうだったが、電気製品は韓国と日本ではあまり値段は変わらないようだ。

 M上は他に地下1階の食料品売り場で(韓国も食料品売り場は地下なので、妙におかしくなってしまう。ひょっとして世界共通?)、銀行の支店長あてにキムチを買うが、この店員、何を聞いても同じことしか言わない。南大門の革ジャン屋の店員みたいだ。

M「なっ何か、すごかったっスよ。
いぇん(¥)ですかぁ?わん(W)ですかぁ?って、言い方が」

餅屋!?

 帰ろうとロッテの出口を抜けると、餅屋の実演販売(!?)を目撃する。このオヤジが、「燃えてきた〜〜」って感じで曲(後でわかったのですが、「ポンチャック」だと思います。)に合わせて、ノリノリで餅を切っていくのだ。衝撃的だったので全員、動けず。じっと観察する。このシーンは言葉よりも、ビデオで見たほうが面白いと思う。なにしろ、接客よりも踊りに夢中なんだから。曲に合わせて所々、片足立ちでポーズを決めてるぅ。あははは。Y岸は、欲しいのだがいくらか判らないのでなかなか手が出なかったのだが、結局買うことになる。みんなが試食しながら買っているのを真似て、1つつまみ食いしたため、買った時1つ減らされた。
Y「あいつ、ちゃっかりしとるわ」
 はたして、餅に見えたものは飴だった。

 腹が減っていたので、ここのロッテリアで済ます。ポテト3人分をトレイに開けてケチャップをかけて、みんなで食べる。韓国のロッテリアのポテトには必ずケチャップがついて来る。これが単調になりがちなポテトに良く合い、うれしい。日本でもやればいいのに。食事の最中、僕の後ろに乞食が来ていたそうだが、気付かなかった。M上は失礼で腹が立ったといっていたが、僕は特に実害がなかったので、「まぁ、いいじゃない」とM上をなだめた。

 帰りの地下鉄は正しい方向で乗れた。「地上鉄」の間に雨が上がる。やはり、韓国の雨は集中して降って、すぐ止むらしい。

 明洞へ戻ってまた食事。こちらが本番の夕食。例の店で、しゃぶしゃぶを勧められたのでそれを食べるが、ちょっとイマイチ。おいしかったんだけどね。M上にはプルコギか、カルビを食べさせてあげたかったなぁ。

 ホテルの部屋へ戻るとイカ臭かった。昨日のが、食べきれずに残っていたのだった。
Y「捨ててしまえや」
ペ「おばあちゃんに悪い。俺は食う」と言って、がんばったのだが硬くて残してしまう。また次の日に食べるつもりだ。熱かったときは食べやすかったのになぁ。

この日の名言

ペ「こんないい天気の日に仕事しとる奴、アホやな!」

〜店のみんなに迷惑をかけて、休みを取ったくせにすごい態度をとり、ロッテワールド野外で言ったペルシャたろーの暴言〜

Y「全店FAX」


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