燕岳 ( 燕岳:2,762.9m ) 2011.6.4 登山



【PHOTO & 記録 燕岳 5】

途中振り返れば、斜面の向こうに槍ヶ岳が見える。
槍ヶ岳手前の黒々とした部分のピークは北鎌の独標であろう。
また、槍ヶ岳の右にはほぼ水平に見える尾根が延びているが、恐らく西鎌尾根で、 よく見るとその尾根の右手後方に笠ヶ岳らしき山も見える。 残念ながら雲がかかってハッキリしないが、方角的には間違いないところであろう。
西鎌尾根の下方には千丈沢も見ることができる。写真には写っていないが、千丈沢の右には硫黄尾根が張り出している。

北燕岳直下までは道も明瞭であるし、 残雪も無く順調に進む。
頂上直下に着くと、そこには標識があり、右が東沢乗越・餓鬼岳、北燕岳山頂はやや左となっている。ただ、右の方は残雪が斜面を覆っており、 道も見えなければ雪の斜面に歩いた跡は全く見ることができない。
では、北燕岳はというと、こちらも同様で残雪に道は覆われ、雪の上に足跡は無い。結局、岩、雪、ハイマツの間を苦労してよじ登ったのだったが、 この状況はここ数日は北燕岳に誰も来ていないという証左。ちょっと嬉しい。時刻は 10時4分。
苦労して登り着いた山頂には少し平らな場所があるだけで、標識など何もない。

当然、頂上には小生しかいないので、ゆっくりと周囲の展望を楽しむことができた。
北に目をやれば、先程 合戦沢ノ頭からの登りで見えた針ノ木岳のピラミダルな姿が見える (写真 右)
そして、針ノ木岳の左斜面の後方から盛り上がってきている山が剱岳剱岳の左には富士ノ折立、大汝山、 雄山と続く立山が見える。 雄山から左に下る稜線は再び盛り上がり、龍王岳のピークに至る。
その左手に続く山々はその場では分からなかった。帰宅後調べたところ、白いピークが鷲岳、その左のピークが鳶山らしい。

さらに左に目を向ければ、 先程の鳶山の左にドーム状のピークを持った大きな山が見える。三ツ岳である。
かつて、裏銀座縦走コースを縦走すべく烏帽子小屋を出発し、朝日の当たる中、まずはこの三ツ岳に登ったことを思い出した。
三ツ岳の左に続く稜線上に白い小さなピークが見えるが、これは調べたら赤牛岳らしい。無論、赤牛岳は三ツ岳から延びる稜線上にある訳では無い。
そして裏銀座縦走コースは野口五郎岳の高みへと徐々に高度を上げている。

そして、写真 中央右側にある大きな山が野口五郎岳。
中央 左側にある未だ白い部分が多いピークは黒岳 (水晶岳)である。
黒岳と野口五郎岳の中間、やや左寄りにある山は真砂岳らしいのだが、裏銀座縦走コースを歩いた際、 この山も通過 (実際は斜面をまいたようだ) しているはずなのだが、この山の記憶・印象は全くない。

黒岳から左に下る稜線は、 いくつかのピークを越えてなだらかに下った後、再びワリモ岳のピークに向かって持ち上がる。
そして、稜線はワリモ岳から一旦下った後、すぐに鷲羽岳の大きく白い頂に向かって盛り上がっている。
鷲羽岳から左に下る稜線は、手前左下に下る稜線に隠れているものの、再び三俣蓮華岳のピークに向かってその姿を現す。
燕山荘近くでは、鷲羽岳と三俣蓮華岳の間に黒部五郎岳も見えていたのだが、 ここからは確認できない。



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