鶏冠山再登山( 鶏冠山:2,115m ) 2011.12.18 登山



【PHOTO & 記録 鶏冠山 再登山 5】

12時8分、 鶏冠山頂上を後にする。
このまま、2,177m峰まで行ってみたい と思ったものの、時間的に厳しいので、やむなく往路を引き返すことにする。
戻る際、シャクナゲに飛ばされたクリップ式サングラスを探したのだが、見つけることはできなかったのだった。葉と同じような色なので、 葉に引っかかっていたらちょっと見つけにくい。

12時30分に迂回路分岐に到着。折角なので、 もう一度 標柱のある第三岩峰まで行ってみることにして 12時33分に到着。
第三岩峰から先程の鶏冠山頂上を確認する。どうやら、写真 真ん中の高みのようである。

すぐに迂回路への分岐まで戻り、 右に下って迂回路に入る。
木に捉まりながら雪の斜面を下り、暫く雪の中を進んだ後、先程 滑落した高みを慎重に登る。登りの場合は掴まる木々が沢山あるので楽であった。
12時50分に第三岩峰の基部に登り着く。ここから先程下る際に足を置く場所に苦労した大岩によじ登る。岩は雪に覆われているので、 登る時もかなり苦労したのだった。
何とか登り切り、暫し林の中を進んだ後、岩峰の上に出る。
ここからは一旦鎖を使って岩を下ることになる。ここで暫し休憩。
下を見れば、白くザレた急斜面が谷へと落ち込んでいる。

また反対側 (南東) を見れば、今朝程 車を置いた 道の駅 みとみ、雁坂トンネルへと向かうべく雁坂みちがグルッと回ることになるループ式の西沢大橋、 そして今朝程歩いた林道から西沢渓谷の方に入るネトリ橋などが見える。
写真 真ん中を流れる笛吹川の右側斜面に道が見えるが、あれはネトリ橋から西沢渓谷へと進む道であろう (つまり、 通行止めになっている遊歩道の一部)
5分の休憩の後、先へと進む。
手と胸が痛いのを我慢しながら 2回ほど鎖場を下る。
再び岩場を登り返し、雪が残る岩場を慎重に進むと第二岩峰。第二岩峰からは、往路と同様 鎖を使って岩場を直接下る。

第二岩峰から下り着けば、 すぐにツガ林の中の下りとなり、やがて分水嶺と勝手に名付けたコルに到着。時間は 13時50分。
このコルからは第一岩峰の下を下る。ここは本当に荒れている。窟を過ぎて、またまた荒れた斜面を下れば、やがて道は右に折れ、 今朝程苦労した虎ロープ付きの斜面を下ることになる。>
下り着いて大岩の下を進めば、道は今朝程登ってきた尾根との合流点に到着 (写真)。 時刻は 14時18分。

後は ほぼ一直線の尾根道の下りなので、楽かと思ったが甘かった。人があまり歩いていないためか、落ち葉が道を覆っており、 落ち葉の下に木の根などがあると、ズルッと滑るのである。
一度などは、両足とも滑ってしまい、昨年の同時期 (雁坂嶺、破風山登山) のように 足を捻ってしまうところであった。とっさに左手で細い木の幹を握り 事なきを得たが、その際 左手に無理をさせたため、 さらに手の状態が悪化。後で手袋を脱ぐと、親指の付け根は青黒く腫れていたのであった。
何とか尾根を下りきり、鶏冠谷に下り着く (写真)
未だ凍っている岩を避けつつ流れに沿って進めば、すぐに問題の渡渉地点である。時刻は 15時9分。

こちら側には水面に露出している石も少なく、 足掛かりがほとんどない。よっぽどスパッツと登山靴のまま渡ろうか と思ったのだが、やはり後のことも考え、裸足になって渡ることにする。
手に登山靴を持ちながら、裸足で冷たい石の上を進み、流れに足を踏み入れる。思った以上に水は冷たく、流れも急である。
また、滑らないように足場を確認しながら進むので、渡るのに思ったよりも時間がかかってしまったのだった。
従って、何とか向こう岸に渡り着いた時は、身体に震えが来る程であった。それでもすぐに水分を拭き取り、靴下、靴を履いたら結構暖かくなってきた。 寒中水泳の後といった感じである。

後は雪の河原を進み、荒れた斜面をロープに頼りながら登って、林の中を進めば、遊歩道である。
二俣吊橋 (写真) を渡る際、鶏冠山を見やれば、 日差しが第三岩峰とその右にある大きな岩峰にだけハイライトを当てている。
吊橋を渡れば、後は林道歩き。そして、駐車場には16時10分に戻り着いたのだった。

本日は 事前の調査不足で狙った山に登れず、しかも 無理をしたために両手首、胸を痛めてしまい、 さらにはストックを曲げ、クリップ式サングラスを紛失するなど 散々な一日であった。
しかし、山自体は晴天に恵まれ、楽しめたことも確かである。



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