鶏冠山再登山( 鶏冠山:2,115m ) 2011.12.18 登山



【PHOTO & 記録 鶏冠山 再登山 2】

日当たりの良い尾根をほぼ一直線に登る。
樹林に囲まれて展望はなかなか得られないが、それでも時折 樹林越しに左右の山々が見える。やがて右手には、 台形をした東・西の破風山がその姿を現した。
暫し登り続け、登山道に大岩が現れると、道は左に進むようになり、新たな尾根に合流する。
そこからは大岩の下を通った後、虎ロープの掛かる斜面を登ることになる。手は痛いし、斜面には雪があって滑りやすいため、登るのに苦労する。
ロープと木の根にしがみついて何とかよじ登ると、道は右に折れ、やがて岩場直下の日当たりの良い道に突き当たる。

ここからは本日登る予定であった 黒金山がよく見える。 やはりなかなか良い形をした山であり、早い内に西沢渓谷からの登頂を果たしたいものである。

道は、第一岩峰の下を巻いて登って行くことになるのだが、 ここから分水嶺 (こちらの斜面の反対側にある国師ヶ岳方面が見えるコル。 勝手に分水嶺と名付けた) に至る斜面の登りは、このコースの中でも悪いコンディションに入る部分であり、来るたびに状況が変化している気がする。

但し、一つ目の斜面を登り、岩峰下にできた窟 (いわや) の横を過ぎて二つ目の斜面の登りに掛かると、 今度は意外に歩きやすくなっているのに気がついた。かなり整備の手が入ったようで、感謝である。

とは言え、途中 斜面が凍っている箇所があり、なかなか足場が確保できずに苦労した所があった。 手が痛くなければ、もう少し楽に越えられたのだが・・・。

分水嶺と勝手に名前を付けたコル (写真) には9時51分に到着。 今 東側から登ってきた斜面はここから西側へと下ることになる
従って、今まで見えなかった西側の山が見える様になり、樹林越しではあるものの国師ヶ岳が見えるようになったのだった。

道はここを下らずに右に折れ、少し先でさらにもう一度右に折れる。つまり、 Uターンするような形で第一岩峰の裏側の斜面を登っていくことになる。
ここの登り始めは道が荒れていて少し苦労するが、そこを越えてしまえば、ツガ林の中の緩やかな登りとなる。テープに導かれて左の方へと登って行くと、 やがて岩峰へと突き当たることになる。

大きな岩の下を進み、 やがて岩場の登りが始まる。
奥から回り込むようにして 先程 その下を通った岩峰の上部に出ると、目の前に第二岩峰が現れた (写真)
従来はこの岩峰の直登を避け、右に下って巻き道から登っていたのだが、今回 よく見ると岩峰に真新しい鎖が付けられている。
手は痛いものの。これは挑戦せずにはいられないところであり、迷わず鎖に取り付く。
なるべく手首を捻らないようにしながら鎖を使って岩場をよじ登り、第二岩峰の上部に到達。展望がグッと開ける。
時刻は 10時20分。

まずは大きな 国師ヶ岳、 北奥千丈岳が目に飛び込んでくる。
この国師ヶ岳には廻目平から金峰山、 大弛峠を経由して登ったのだったが、何となくついでに登った感は否めない。
このように堂々とした姿を見ると、この山だけを目指して登ってみたい気がする。
大弛峠までの林道が雪に埋まっているのを利用して登るのも手かもしれない。



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