乗鞍岳( 乗鞍岳:3,025.6m ) 2012.9.16 登山



【PHOTO & 記録 乗鞍岳 5】

剣ヶ峰に到達するには、今進んでいる大日岳の周囲をグルッと回り、剣ヶ峰との鞍部まで達してから取り付く必要がある。
ガレ場を越え、鞍部に向かうに連れ、ガスの濃さ、量が増してくる。これではやはり頂上での景観は望めないかもしれない。残念であるが、 既に 1回登った山であり、それ程 悔しさはなく、むしろ こうして乗鞍岳の 大きな懐を歩けたことの方が嬉しい。

ロープが張られた道を鞍部に向かって進む。

鞍部に到着すると、 大日岳の裏側に位置する権現池が見えてきた。時刻は 11時58分。
ここは先にも述べた様に、剣ヶ峰と高天ヶ原の間にある谷から風が吹き上がってきており、その風がかなり強い。しかも今はガスを運んできており、 時折 周囲を見えなくする。
また、権現池の後方の景色も霞み気味で、さらには上空に低い雲も立ちこめ、遠くの山は全く見えない。
これでは剣ヶ峰頂上も推して知るべしである。

左には大日岳が大きい。大日岳は立ち入りが禁止されており、そのため、ロープが張られているとともに、立入禁止の立て札が斜面に立てられている。
大日岳の右手に見える高みは、先程までその真下を通った屏風岳、そして薬師岳と思われるがどうであろう。
この他、権現岳の周囲には、雪山岳、水分 (みくまり) 岳といった高みが見える。

強い風に苦労しながら写真を撮った後、鞍部を通って剣ヶ峰の真下へと進む。

剣ヶ峰への登りは、 崩れやすい岩場を登ることになる。慎重な足運びが要求されるが、前後に登山者が居ないので まだ気が楽である。 ここで 乗鞍岳まで 0.1kmの標示板を見る。

岩にはペンキ印が付けられているが、それでも少々道が分かりにくい場所がある。 というより、結構 色々な踏み跡があり、ちょっと迷う。
ただ、それ程 距離がある訳ではないので、間違えて迷い込むというような所ではない。むしろ、落石を起こさない様な足場、 ルートを探すのに神経を使う。

ガスが頻繁に立ちこめる中、足下に気を遣いつつ登っていく。
暫く登り続け (と言っても 5分程)、剣ヶ峰の尾根合流も間近と思って上を見上げて驚いた。
肩の小屋からの道には、頂上まで人の列ができていたのである。これには唖然。
12時7分、尾根上に到達し、頂上への列に割り込ませてもらう。列はかなり下まで伸びており、気軽に登れるこの山の状況を物語っている。
頂上はすぐそこにあるものの、列はなかなか進まない。
イヤハヤ、今までの静かな山旅が嘘のようである。

列は遅々として進まない。
下からは 『 雨が降ってくるので早く進め 』 との声も聞こえてくる。>
小生も少々イライラしながら周囲を見渡す。
下方にはガスの中、摩利支天岳にあるコロナ観測所の白いドーム、そして肩の小屋、蚕玉 (こだま) 岳頂上で憩う人達の姿が見える。 しかし、蚕玉岳の隣にある朝日岳や、摩利支天岳の頂上はガスの中である。

また、登り来たりし方面を見やれば、大日岳の斜面を横切る縦走路が見える。 そちらの方にもガスが立ちこめ始めており、帰りが少々心配になる。



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