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道はササの中の登り。斜面にジグザグに付けられた道を登っていくこととなる。
道には要所要所に写真のような手すりが付けられている。
ただ、道が途中で 2つに分かれることがあり、近そうな道を行くと、その先で手すりの外に出てしまうことがあって、
手すりを潜ったり跨いだりしなければならずに苦労することがあった。
地道に正規の道を行けということである。
道は急だが、やはり先々週に白根三山に登ったためか、
それほど息は上がらない。 |
やがて、写真のような立派な五合目石柱が現れた。
右手には避難小屋もある。
避難小屋の中には入らなかったが、登拝門からの距離を考えると、恐らく泊まるというよりは突然の雷雨などを避けるための、
文字通り避難のための小屋であろう。この辺は雷の通り道と言われているはずである。
時刻は 7時13分。登り始めてから 1時間弱で五合目では、
ここから頂上までもあと 1時間くらいということであろうか。
合目と合目の間隔があまりに狭すぎる。 | |
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五合目を過ぎると、今までの樹林 + ササ原の中の道からガレ場の登りに変わる。
そして、樹林に入ったり、ガレ場の直登になったりと、道にアクセントがついてくる。
ガレ場には岩にペンキ印が付けられており、道も良く踏まれているので、迷うことはない。
また、落石を起こす心配もあまりないと思うが、無論、油断は禁物である。
写真は六合目付近。矢印に沿って、樹林帯に入る手前に 『 六合目 』 と書かれた岩がある。
他の場所では、合目毎に見事な石柱が立てられていたのだが、この六合目は岩に手書き。
石柱は崩落してしまったのか ? |
暫く樹林の中を行くが、
道が平らなところもあり、歩きやすい。
樹相にも徐々に変化が見られ、コメツガ、ダケカンバなどの木々が見られるようになる。
また、ガレ場は当然だが、樹林の中の道でも大きな岩が多く現れるようになる。樹林の中の岩は滑りやすいので要注意である。
時々眼下に中禅寺湖が見える。湖の周囲の山々を覆っていた雲もすっかり無くなっている。
この中禅寺湖の水面は、海抜高度 1,269mだそうで、日本一の高さを誇るとのこと (但し、
人工湖を除く面積 4平方キロ以上の湖の中で)。
日光開山の祖、勝道上人が男体山の登頂に成功した時、
山の上から見つけたとのことだが、その美しさにさぞや驚いたことであろう。 | |
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やがて、ガレ場の中の登りがずっと続くようになる。
道を誤らないようにロープが張られていたり、矢印や ○印が岩に付けられているので、安心して登ることができる。
但し、さすがに急登のため息が上がる。
暫く登って上を見ると、先の方に建物らしきものが見えてきた。七合目の避難小屋に違いない。
六合目通過が 7時25分だったので、五合目と六号目の間が 12分。やはり間隔が短い と思っていたのだが、
六号目と七号目の間は結構 時間が掛かった気がする (結局、七合目到着は 7時47分。
六合目から 22分を要したことになる)。 |
七合目から少し登って振り返れば、
中禅寺湖の左方 奥に低いが形の良い山が見える。地図で調べると夕日岳と地蔵岳のようだ。
また、地図を見ると、その向こう側には古峯神社がある。
昔、栃木県の小山住んでいた時 (最初の勤務地)、その古峯神社に行ったことを思い出した。
その後、妻との日光旅行でも行ったことがあったっけ・・・。
閑話休題。
夕日岳、地蔵岳方面の眺めも良いが、それよりも手前に湧いてきたガスが気になる。
幸いなことに、今のところ中禅寺湖にはガスは湧いておらず、湖面も良く見えるが・・・。 | |