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と思ったら、少し高度を上げてもう一度中禅寺湖を見ると、湖面の真ん中にガスらしきものが湧いているではないか。
ギョッとしてよく見ると何のことはない、湖面に雲が映っていただけであった。一安心である。
ゴロゴロした岩が積み重なった上を進む。
岩は如何にも溶岩が固まったという感じ。真っ黒なものが多い。
岩に付けられた印は上向きの ↑ ばかりとなり、急坂を上へ上へと導く。息が上がる。 |
やがて、写真のような鳥居が現れた。
八合目にある瀧尾神社の鳥居のようだ。時刻は 8時1分。
七合目から 14分ほど経っているので、もうそろそろ八合目となってもおかしくないはず。
しかし、鳥居を潜ればすぐに八合目かと思っていたら、結構先があり、結局、鳥居からさらに 5分ほど登って、
ようやく瀧尾神社に到着したのであった。時刻は 8時6分。 | |
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瀧尾神社は写真のように岩の間に祀られている。神社手前には御札の販売所もあったが、閉まっていた。
写真からも分かるように、瀧尾神社の横には鉄鎖がぶら下がっており、この他、もう一ヶ所鎖場がある。
昔はこの鎖を伝って登ったのであろうか (実は前回登った時もそう思った)。
無論、現在の登山道は鎖を使わずに進めるようになっている。
話は変わるが、以前登った時は、瀧尾神社の横に避難小屋があったような気がする。
本当に曖昧な記憶なのだが、その小屋の横を通って先に進んだ気がしてならない。
無論、今ある御札の販売所とは全く違うのだが・・・。 |
八合目を過ぎても、岩の道は変わらないが、
その岩が皆 平べったくなってきた。
振り返ると、心配したことが起こりつつある。中禅寺湖がガスに覆われ始めたのである。
そう言えば、周囲にもガスが漂い始めている。まだ頂上までかなりあるというのに非常に残念だ。
このガスが一時的なものであること期待しつつ先に進む。
ガラ場が詰まってくると、今度は土が抉れて溝のようになった道を進むことになる。
土は少々赤っぽく、砂礫が混ざっている。
それに連れて、傾斜も緩やかになったのはありがたい。 | |
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この道は多くの人が歩くからだろうか。かなり削れ、そこに恐らく雨水が流れるのであろう、
その抉れを促進させているようだ。
そのため、土嚢を敷き詰めて保護しているようだが、どこを歩いて良いのか分からない。
やがて、土嚢とともに、木で作った階段状の枠も現れた。かなり現状維持に苦労されているようだが、
ここはむしろ、金は掛かるけれども、木道に替えた方が良いかもしれない (勝手なことを言ってますが・・・)。
8時24分、九合目を通過。 |
土砂の流出を防ぐべく、
木で枠を作って階段状にした道を進む。傾斜は緩やかなので、息はさほど上がらない。
やがて、道の両側を囲っていた木々もほとんど無くなり、
足元も赤茶けた いかにも火山砂礫という感じに変わる。
前回はここで結構足が滑って歩きにくかったのだが、今回は砂礫が湿り気味なのかあまりロスはない。
しかし、登拝門からほとんど休まずに登ってきたので、身体の方は少々バテ気味である。
加えて、先程までの青空は消え、周囲の景色もガスでかなり制限される状態に変わってしまった。
残念である。 | |