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三角点は頂上の北東、写真にある高みの裏側にある。
その前に鳥居があり、鳥居の後ろには天を突く 大剣 が岩に刺さっている。
以前登った時の写真を見ると、この高みを囲うようにして柵と鳥居がある。良く覚えていないが、
19年も経てば様子が変わるのも致し方ないところである。 |
鳥居を潜ってまずは 大剣 の刺さった岩の上に立つ。
大剣はかなり大きいもので、刃長は 3mほど、元幅は 20cm程といったところか。
この雷の多い地域で、この天を突く 大剣 に雷が落ちないはずがない。
事実、十数年前に落雷し、折れたやに聞いている。今はまた復活しているが、
これは10年ほど前に再建されたものということらしい。 | |
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大剣の刺さった岩の上から三角点を見下ろす。
男体山にある三角点は一等三角点。どういう訳か、三角点の上に花崗岩で作られた四角錐が載っている。
ところで、今 立っているこの大剣 の刺さった岩の方が明らかに高い。
従って、男体山の標高は、この一等三角点による高さ 2,484mよりも高いことになる。
国土地理院もこれを認め、2003年にこの大剣 のある大岩を男体山の最高標高点と認定し、
男体山の高さは 2,486mになったとのことである。 |
周囲はガスが漂い、
時には何も見えなくなる状態が続く。
仕方がないので、岩に腰掛け、腹ごしらえをしながらガスが引くのを待つ。
すると、10分程経ったところで一時的にガスが引き、奥社方面が見えた。
慌てて 大剣 のある大岩に乗り、カメラを向ける。しかし、反対側の志津乗越方面は全くガスが引かない。
この状態では志津乗越への下山は何の面白味もない。ということで、往路を戻ることにした。
実はガスで視界が利かないこともそうだが、志津乗越からの林道歩きが少々億劫だ というのが本音である。 | |
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往路を引き返そうと腰を上げると、また少しガスが流れ、爆裂火口跡が見えた。
あの火口壁上部のどこかに、男体山のもう一つの三角点があるようだ。
そちらは三等三角点、標高 2,398mとなる。
奥宮まで戻り、もう一度二荒山大神の像周辺に行ってみる。
この先には太郎山神社もあるが、どうも行く気にはならない。展望が全く期待できないからである。 |
下山直前、
写真のように 中禅寺湖が少し見えたのがせめてもの慰めといったところか。
9時8分、下山を開始する。
それにしても皆 二荒山大神の像の周囲に集まり、
一等三角点や 大剣 のある方に来ないのはどうしてであろうか。
小生が大剣のそばに居た時間は 15分程であるが、その間、志津乗越側から登ってきた 4人を除けば、
二荒山神社中宮祠側から三角点までやってきたのは 2人だけであった。
二荒山大神像の周りには 10数人の人が居るのに・・・。 | |