男体山 再登山( 男体山:2,486m ) 2009.09.5 登山



【PHOTO & 記録 男体山再登山 5】

三角点は頂上の北東、写真にある高みの裏側にある。
その前に鳥居があり、鳥居の後ろには天を突く 大剣 が岩に刺さっている。
以前登った時の写真を見ると、この高みを囲うようにして柵と鳥居がある。良く覚えていないが、 19年も経てば様子が変わるのも致し方ないところである。

鳥居を潜ってまずは 大剣 の刺さった岩の上に立つ。
大剣はかなり大きいもので、刃長は 3mほど、元幅は 20cm程といったところか。
この雷の多い地域で、この天を突く 大剣 に雷が落ちないはずがない。
事実、十数年前に落雷し、折れたやに聞いている。今はまた復活しているが、 これは10年ほど前に再建されたものということらしい。

大剣の刺さった岩の上から三角点を見下ろす。
男体山にある三角点は一等三角点。どういう訳か、三角点の上に花崗岩で作られた四角錐が載っている。

ところで、今 立っているこの大剣 の刺さった岩の方が明らかに高い。 従って、男体山の標高は、この一等三角点による高さ 2,484mよりも高いことになる。
国土地理院もこれを認め、2003年にこの大剣 のある大岩を男体山の最高標高点と認定し、 男体山の高さは 2,486mになったとのことである。

周囲はガスが漂い、 時には何も見えなくなる状態が続く。
仕方がないので、岩に腰掛け、腹ごしらえをしながらガスが引くのを待つ。
すると、10分程経ったところで一時的にガスが引き、奥社方面が見えた。 慌てて 大剣 のある大岩に乗り、カメラを向ける。しかし、反対側の志津乗越方面は全くガスが引かない。
この状態では志津乗越への下山は何の面白味もない。ということで、往路を戻ることにした。
実はガスで視界が利かないこともそうだが、志津乗越からの林道歩きが少々億劫だ というのが本音である。

往路を引き返そうと腰を上げると、また少しガスが流れ、爆裂火口跡が見えた。
あの火口壁上部のどこかに、男体山のもう一つの三角点があるようだ。 そちらは三等三角点、標高 2,398mとなる。

奥宮まで戻り、もう一度二荒山大神の像周辺に行ってみる。
この先には太郎山神社もあるが、どうも行く気にはならない。展望が全く期待できないからである。

下山直前、 写真のように 中禅寺湖が少し見えたのがせめてもの慰めといったところか。
9時8分、下山を開始する。

それにしても皆 二荒山大神の像の周囲に集まり、 一等三角点や 大剣 のある方に来ないのはどうしてであろうか。
小生が大剣のそばに居た時間は 15分程であるが、その間、志津乗越側から登ってきた 4人を除けば、 二荒山神社中宮祠側から三角点までやってきたのは 2人だけであった。
二荒山大神像の周りには 10数人の人が居るのに・・・。



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