前黒法師岳(寸又三山)( 前黒法師岳:1,943.2m ) 2010.04.03 登山



【PHOTO & 記録 前黒法師岳(寸又三山) 5】

白ガレの頭を 12時13分に通過。
イワカガミ群生地へと下る斜面の途中で写真のような面白い木を見つけた。 根が石を持ち上げているのである。何というパワーであろう。あまり詳しくないが、木は恐らくブナであろうと思われる。
また、周辺を見回すとこの木と同じように、根がブリッジのようになって幹との間に空間を作っている木が結構あることが分かった。 まさかと思うが、かつて地面だった部分の土が流されてしまったということであろうか。不思議な光景であった。
イワカガミ群生地の標識を 12時18分に通過。

時折、 樹林越しに見える上河内岳の白い頂を楽しみながら、快調に下る。 栗の木の段は気づかないうちに通過。
やがて、朝日岳の姿が良く見える尾根道に到達。 ここから見る朝日岳は堂々としていて本当に素晴らしい。

今朝ほどと同じように一直線に下っている尾根道を中心にして、 鋸の歯のように右側の斜面に入ってはまた尾根筋に戻る というジグザグなパターンの道を下る。
周囲を見渡せば、結構 新緑が目立つ。今朝ほどは気づかなかったのは登るのに一所懸命だったからか ?

尾根から周囲を見渡すと、朝日岳の右手、 つまり 東の方向に湖らしきものが見えた。地図で調べると、どうやら長島ダム (接岨湖 セッソコ) のようである。 となると、その後方の山 (写真 後方 真ん中より左の山) は七ツ峰 (1,533.2m) ということになる。
また、今度は朝日岳から左に延びる尾根を追っていくと、 その尾根が左に下った後方に先ほど聖岳の左側に黒々とした姿を突きだしていた 椹沢山 (サワラサワヤマ 信濃俣南峰) が見えた。
13時8分、湯山林道に到着。

湯山林道で暫く休憩。
林道が大きく左にカーブする縁まで行って朝日岳の姿を眺めて楽しむ。 この形を見たら、登高意欲をかき立てられること間違いなしである。既に登っておいて良かった。

林道の縁から標識に従って斜面を下る。石積みされた集落跡の脇を通り、順調に進む。
湯山集落跡には 13時25分に到着。

湯山集落跡には石積みによって整地された場所の他、その周囲に生活の跡を感じさせるものが散らばっている。
写真の物体もその一つ。この苔むした物体は、コンクリート製 (or 石製) の用水桶であろうか。

そして、登山口には 13時37分に到着。途中、綺麗な色をしたヘビが小生の前を進んでいるのに遭遇。 恐らく ヤマカガシと思われるが、追い越すのも気が引け (というか 怖い)、 持参したストックで地面を叩き、斜面に下りてもらった。 ちょっとビックリしたが、もうこの山も完全に春なのだということを感じたできごとであった。

後は林道歩き。飛龍橋を 13時44分に通過。 谷沿いの道を行く。山中では感じなかったが、ここでは風が強く吹いている。谷の方を見れば、 夢の吊橋が濁った色をした川の上に架かっているのが見える。 しかし、この風の中で橋を渡るのはちょっと怖かろう。

駐車場には 14時12分に到着。 前回の朝日岳登山の時は、 温泉街にもこの駐車場にも多くの観光客がいたが、今回は ほとんど人がいない。駐車場にも数えるほどしか車は駐まっておらず、 駐車場は無料 (前回は 500円)。 従って、帰りの道には前回のような交通誘導係員もいなかったのだが、すれ違いもスムーズに行き、 全く問題なかったのだった。



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