そして、鳳凰三山のさらに左には、
上部のほとんどを雲が覆ってしまっている山が見える (写真 中央上部)。
恐らく、北岳ではないかと思われるが、
方角から見て間違いないようである。 | |
そして、
もう少し目を左 (北西) に向ければ、先程 樹林越しに見えた白峰南嶺の稜線をハッキリ見ることができる。 また、写真のように崩壊は足下だけではなく、 さらに高い所まで進んでいる。 | |
崩壊地を過ぎると、すぐに 『 ← 笹山 奈良田 → 』 と書かれた標識が木に付けられていた。 さらに標識には、標高 2,256mとの表記もある。先程の水場入口の標高が 1,603mであったから、 650mを稼ぐのに 1時間40分ほどかかったことになる (10分の休憩を除く)。 これが早いのか遅いのか分からないが、兎に角 2,000mの大台に乗ったことに一安心。先程 1,603mの標識を見た時には、 努力の割に高度が稼げておらずガックリしたのだったが、今は順調に高度を稼いでいるようだ。 周囲はシラビソ、そして足下には下草とともに、コケ類が目立つようになる。 | |
やがて、たき火跡のある場所に到着。
ここからは小規模な二重山稜のような地形が続く。テープ類、踏み跡は右側の高みを進むようになっている。
歩きながら、船窪のようになった左下を見ると、水溜まりも見える。しかし、水の色は赤さび色。これでは動物達も飲まないであろう。 さらに進むと、周囲の苔もかなりビッシリとした状態になってきた。 | |
苔むした場所を過ぎると、周囲は青空が見える道となり、木々の間から前方に高みも見えるようになってきた。 あれが目指す黒河内岳であろうか。 道は再びシラビソの林の中に入る。先程までの細いシラビソの林に比べ、
この辺の木々はかなり成長している。
剥き出しになった根に足を引っかけないようにしてシラビソの間を抜けていく。 | |
急斜面から またほぼ平坦な道に変わる。
時刻は 10時42分。 また周囲を見渡せば、南西方面にやや霞み気味ではあるが見たことのある山が見える。
咄嗟には山名が浮かばなかったのだが、水を補給しながら考えたところ、
どうみても荒川東岳 (悪沢岳) のようである。
いきなり南アルプス主役級の山が見えたことにビックリする。 |