黒河内岳(笹山) ( 黒河内岳:2,717.6m ) 2010.8.16 登山



【PHOTO & 記録 黒河内岳(笹山)  2】

7時20分頃には杉 ? の植林帯の脇を登るようになり、その杉林の向こうに稜線が見えた。
後で分かったのだが、稜線は白峰南嶺の大籠岳 (オオカゴダケ、オオゴモリタケ)、白河内岳と続く、稜線のようである。
ただ、どれがどれやら分からない。写真 真ん中のピークが白河内岳、右に進んでザレた場所を挟み、 写真が切れてしまっている辺りが大籠岳と思うが どうであろう。

しかし、笊ヶ岳への登りと違って、 途中でこうした景色を見ることができるのはありがたい。

道は急登の後、暫く緩やかな登りが続く、 というパターンが繰り返される。
時にはほぼ平らな道が続き、行けども行けども高度が上がらないので、逆に、焦りが出てしまう。

道は基本的に、境界見出標に沿って付けられている。 その見出標に書かれている番号が少なくなっていく形なのだが、まだ百番台で先が思いやられる。

小さなピークを越えて少し下ると、木に写真の様な水場への案内が取り付けられていた。 『 山梨県山岳連盟遭難対策委員会、早川町役場振興課 』 の連名にて、 丁寧な道案内も付けられている。ありがたいことだが、500mlのペットボトルを 5本持ってきており、今のところ水は十分に足りている。 加えて、20分も掛けて水場を往復する気にはなれない。時刻は 7時55分。

それにしても本日の汗の量は凄い。涼しい風が吹いているので、体感的には、 暑いとは思わないのだが、発汗量が半端ではなく、Tシャツの袖や裾を絞れば、汗がしたたり落ちる程である。 帽子から流れ落ちてくる汗も多い。体調が悪い訳でもないのだが、不思議である。熱中症にならないように水分補給を行う。

暫くは緩やかな登りが続く。
先程も述べたように、緩やかな登りか、あるいは場所によっては ほぼ平らな道が続くので、逆に不安になる。平らな部分が多いということは、 時間がかかっている割には高度が稼げないということであり、キツイ登りが待っているということでもあるからだ。
事実、結構登ってきたつもりなのに、先程の水場案内地点の高さが 1,603mであったのには正直がっかりであった。

とは言え、徐々に勾配がきつくなる。植生の方も大分変化してきており、足下にも草が見られるようになってきた。
勾配がきつくなると、さすがにスピードも鈍る。加えて、時計を見ると 9時を回っている。途中、1分程の休みはあってもほぼ 3時間近く登り続けており、 この辺で大休憩したいところである。
休憩に適した場所を探すが、なかなか見つからない。仕方がないので、首からぶら下げているカメラを掛けておきやすい枝が見つかった所で休むことにする。
立ったままにて水分補給ならびに握り飯を食す。10分程休んで、9時21分、出発。

急斜面を登る。
やがて、北面が開けた場所に飛び出した。時刻は 9時35分。
ここは崩壊地になっており、生えていた木々が根こそぎ谷底へ崩落したような感じで、縁まで行くのが躊躇われるような場所である。 しかも、その範囲が広い。
その分 展望は良く、まずは 鳳凰三山の姿が飛び込んでくる。 地蔵岳のオベリスクも見えるし、何よりも観音岳の姿が美しい。地蔵岳、観音岳、薬師岳とも頂上直下の花崗岩が白く、 まるで雪が積もっているようである。
ただ残念なことに、周囲の景色はソフトフィルターがかかったようになっていてスッキリしない。気温が高いからであろうか。



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