甲武信ヶ岳 ( 男体山:2,475m ) 2014.3.23 登山



【PHOTO & 記録 甲武信ヶ岳 1】

1月24日の男体山登山以来 2ヶ月間も山に行っていない状態が続いている。
理由は色々あるのだが、大きいものとしては 2月の大雪により自宅近辺の雪かきに追われ、登山どころではなかったこと。そして、その後も、 その大雪によって登山口までの車によるアプローチがなかなか難しかったことなどが上げられる。
しかし、何といってもこの期間に山に行けなかった最大の理由は、咳喘息なるものを患ってしまったことである。咳喘息とは、 風邪や気管支炎など呼吸器に炎症が起きた後に現れることがある症状で、強度、 頻度の違う咳が断続的に出る (喘息と違って咳だけ) という疾患である。
小生も、風邪を引いた後、とにかく咳がひどくなり、最終的にはステロイド剤の吸引によって何とか快方へと向かったという状況で、 治るまでに 1ヶ月半以上もかかってしまったのである。

そして、漸く何とか咳喘息が治癒したこの 3月の 3連休、 山に行ける状態になったという次第である。
さて、行き先であるが、勿論狙うは残雪の山、そしてそれなりの高さがある山にしたいところである。2ヶ月間も山に登っておらず、 その間、咳喘息で運動も全くしていなかったため、ハードな山行となるのには少々躊躇してしまうが、 一方で、まだ雪が締まっていると思われるこの時期を逃したくないということで、 若干の不安はあったものの奥秩父の甲武信ヶ岳に登ることにした。
2,500m近い標高を持ち、さらに残雪が多いことが予想され、加えて登山口へのアプローチがノーマルタイヤの車でも問題がなく、 しかも自宅からそれ程遠くないというのが決め手である。

3連休の最終日となる 23日、横浜の自宅を 4時半に出発する。
空は雲一つ無く、間違いなく本日は快晴のようである。
国道16号線を進み、何時もどおり途中から町田街道に入って圏央道高尾山ICへと進む。圏央道に乗り、 八王子JCTからは中央道へと入って勝沼ICを目指す。
中央道を進む途中、富士山がよく見え、 さらには笹子トンネル、日影トンネルを抜けると、南アルプスの山々も目に飛び込んできたのでテンションが上がる。
勝沼ICからはナビに従って進み、最終的に雁坂みち (国道140号線) へと入る。
春が近いのであろうか、途中見える南アルプスの山々はやや霞み気味である。
しかし、目的地である西沢渓谷が近くなってくると、車載の外気温度計は 0度を示すようになり、左右に見える山の斜面、 そして道路脇には雪が多く見られるようになる。極めつけは広瀬湖で、その湖面は凍っているようであり、春はまだまだという感じである。

何時もどおり、道の駅みとみに車を駐める。 みとみの駐車場には雪が多く残っており、車が駐車できない状態の箇所も多い。2月の大雪の際、この辺はかなりの積雪があったことが想像される。


身支度をして 7時3分に駐車場を出発する。
見上げれば、本日目指す甲武信ヶ岳の手前にある大きな山、 木賊山 (右奥の大きな山容の山) がよく見える。
そのバックには青空が広がっており、本日は快晴が期待できそうである。

雁坂みちを横断し、西沢渓谷への林道に入る。
西沢渓谷の駐車場にはまだ雪がかなり残っており、道の駅に駐めさせてもらったのは正解である。

途中から林道上に残雪が多く見られるようになる。
法面下に横たわる子鹿の死骸にドキッとさせられた後、近丸新道の登山口を過ぎ、徳ちゃん新道入口に到着したのは 7時32分。
本日は少々暑くなりそうなので、西沢山荘前のベンチにてアウターの下に来ていたフリースを脱ぐ。

西沢山荘の横から林の中に入る。
日が当たりにくいためか、足下には結構雪が残っているが、尾根に取り付くとほとんど雪は見られなくなる。

尾根上の道を進む。
日当たりが良いためか、雪は全くない。
やがて、カラマツの林からなる、こんもりとした小山を登っていく。
この徳ちゃん新道の登りは 2回目のはずだが、もう何回も登っているような錯覚に陥る。

左手樹林越しには、 鶏冠山を形成する鋭鋒が見える。

やがて、周囲は自然林となり、 それに呼応するかのように、足下に雪が見られるようになる。
残雪は長くは続かず、途中で再び地面が現れるという状態が何回か続いていたが、1,619m地点を越えた後はずっと雪の斜面が続くことになる。

やがて、周囲は徳ちゃん新道の特徴でもある石楠花の林となる。
足下の雪の量はそれ程多くないため、石楠花が邪魔になることはほとんどない。

振り返れば、時折 富士山黒金山が見えるが、 木々が邪魔をしてスッキリと見通せない状況である。

石楠花の林を抜け、 明るい尾根に登り着くと、ここからは富士山黒金山が良く見通せるようになる。
また、今朝程その脇を通った広瀬湖の凍った湖面も見える。
その広瀬湖を中心とした山間 (ヤマアイ) はほとんど雪に覆われていて白と黒の世界となっており、 やはり春は遠いという感じを受ける。
しかし、一方で、この尾根上では、風がやや冷たいものの、日差しが暖かく、春が近いことが感じられる。



甲武信ヶ岳登山データ

上記登山のデータ登山日:2014.3.23 天候:快晴単独行日帰り
登山路:道の駅 みとみ駐車場−西沢渓谷入口−西沢山荘−(徳ちゃん新道)− 近丸新道分岐− 戸渡尾根分岐−木賊山−甲武信小屋−甲武信岳−(往路を戻る)
交通往路:瀬谷−国道16号線−八王子バイパス 相原IC−(町田街道)− 医療センター入口 −(八王子南バイパス)− 高尾山IC −(圏央道)−八王子JCT−(中央高速道)−勝沼IC−(国道20号線)− 柏尾−(県道38号線・34号線)−等々力−(国道411号線)−西広門田橋南−(県道38号線)−新隼橋北−(国道140号線 雁坂みち)− 道の駅 みとみ駐車場
交通復路:道の駅 みとみ駐車場−(雁坂みち)−新隼橋北−(県道38号線)− 西広門田橋北−(国道411号線)−等々力−(県道34号線・38号線)−柏尾−(国道20号線)−勝沼IC−(中央高速道)− 大月JCT−−都留IC−(富士みち)−(県道24号線)−(道志みち)−青山−(国道412号線)−平山坂下−(県道54号線) −箕輪− (県道65号線)−一本松−上依知−(県道508号線)−下当麻−(県道507号線)−相模台団地−(県道50号線)− 中央林間− 鶴間二丁目−瀬谷入口−(かまくらみち)− 上瀬谷小学校入口−上瀬谷小東側−瀬谷 (車にて)

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